2018年2月23日

キャッシュレス時代

日本の「現金主義」は、最近よく聞かれる話題の一で、自分も過去色々思うところは書きためてきたけれど、よくよく考えてみたら「現金」と称している紙幣や硬貨にしても、「現金」という名前の交換用手段の一つなわけで、そういう意味では物理的なフラグなのか電子的なフラグなのかの違いしか無いよなとも思ったりして。とは言っても、日本で現金が無くならないのは、中小の商店とか昔からの様々な販売店で、電子マネーを導入する敷居が高いからで、さらに言えばその種類の多さも障害になっていると思う。例えば、政府なりが無料で電子マネー用端末を、希望者には全員配布するような政策を始めたら、一気に現金利用頻度は下がると思うけれど、その為には手数料の低減とか端末の通信費とか、そういう所に優遇策を設けるとか、さらなる施策も必要だけれど。

東京2020で、一気に訪日観光客が4000万人時代になり、日本での金銭支払に大きな問題が発生すると言われているけれど、単に電子マネーかするだけでは駄目で、訪日客でも利用出来るシステムが必要。一番段純菜のは、VISAとかMasterCardとかAmexとか、カード決済が出来るようにするべきで、それこそ今のSuica並に店頭でスキャンしたら終わりくらいの簡便さが無いと駄目だろうけど、日本人も利用するカードなら店舗側の抵抗も少ないかも。一時、中国の銀聯カードか流行ったけれど、あれは中国人観光客が多い場合は有利なんだろうけど、それ以外の観光客が利用することは少ないだろうし、余り店舗側に導入メリットはないようなきがしているんですけどね。

VISAとかMasterCardの電子マネーシステムも、日本で既にSuicaとかiDとかEdyが普及しているから、そこに割って入るのは大変だと思う。それこそ、JCBとAmexが提携しているように、既存の電子マネーシステムと相互乗り入れが出来れば一番良いんですが、仕組みが違うからそれも大変だろうし。そういう意味では、クレジットカードをもっと上手く利用して、訪日客の利便性を高める仕組みを考えるのが一番のような気がしますね。最近では、iPhoneにリーダー付けてスキャナーに出来るわけだし、少額決済ならサイン無しというところも増えてきているし、結構そちらの方が脈がある気がするんだけど。

QRコードを利用した決済も、Line Payとかも出てきているけれど、結局はQRコードを表示させるまでが面倒で、Suicaとかの電子マネーを既に経験している人間からするとまどろっこしい。あれはあれで、システム導入の敷居が低いとかメリットも理解出来るけれど、実際に利用するがわからすると面倒な気がするんですけどね。あれなら、電子マネー、あるいはクレジットカードをスキャンさせて署名無しで決済の方が速いし簡単だと思う。強いて言えば、デビッドカードと組み合わせて、銀行系でああいう簡易決済サービスを作ったら結構当たるかもしれない。わざわざデビッドカードを持たなくても良いし、自分の口座で決済するから管理もしやすいし、販売する側も銀行という与信系があるから安心だろうし。いずれにしても、中途半端に電子マネーが普及している日本だからこそ、なかなか新しい決済手段が普及するのも難しく、そういう意味では既存のシステムに相乗りするとか、相互乗り入れするとか、そういう形で別の特典がある決済システムを成長させないと、なかなか現状は打破できないでしょうね。

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