2017年12月31日

今年の十大ニュース

今年も大晦日恒例の「今年の十大ニュース」。2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年と続いて今年で8回目。今年も色々なパソコン・ネット・デジタル業界のニュースがありましたが、自分なりに気になったものプラス番外編などを、今の時代になぞらえてリストアップしてみようかと。
  1. 国内PC業界再編時代-富士通のパソコン事業、Lenovo傘下へ
    去年から噂されていた話ですが、ほぼ一年かけてやっと決着。すでにLenovo Japan HDの下に、元々のLenovo (旧IBM PC部門)とNECPCがぶら下がっているんですが、そこに付くわけでは無く別働隊みたいな形でLenovo Corporationの下に入るらしい。だから、ThinkPad見たいなFMVとかLaVieみたいなFMVとかは出ないんだろうなぁ。でも、日本のパソコンマーケットの半分近くを握るグループが出来たわけで、来年は何か面白い製品を出して欲しいですよね。そうゆう事があって初めて、こう言う企業提携とか合併の意味が生まれてくるわけだし。
  2. スマートスピーカー時代
    今年はAmazon、Googleは勿論、国内メーカーのLINEとか、色々なメーカーから「スマートスピーカー」が登場してきました。この後に登場する「AI時代」にも関係するんだけど、個人的には実は一寸様子見というか、「それって違うんじゃ無いかなぁ」とやや冷めた視線でスマートスピーカーを見ているのですが。最大の疑問は、みんながみんな「Hey, Siri」とか「OK, Google?」とか「Alexa?」とか言いたくないだろう、と。そういうUse Caseだけでなく、やはりI/Fとして音声入力・音声出力以外の所をどの様に取り込めるのかが胆だと思うし、そうなると「スピーカー」である必要性は無くなるというジレンマをどう解決していくのだろうか。
  3. AI時代/機械学習の時代
    AIとか機械学習なるものを一番知らしめた功績者は、将棋の藤井四段じゃ無いだろうか。これまでもAIを利用したサービスは登場していたけれど、改めて最近の将棋(以外でもそうだと思うけれど)界では、AI将棋で腕を磨いたり(飛行機の操縦をシミュレーターで学ぶことと同じ?)、AI同氏で機械学習をさせてこれまでとは異なる学習成果が生まれたりと、ちょっと潮目が変わってきた気がします。ところで、SiriとかGoogleの音声ガイドとか、どれくらい使われているんだろうか。自分もそこそこ使う方だけれど、やはり人前では一寸躊躇しますよね。あれが最大の障害だと思うけれど。
  4. VR実用化時代
    VR(Virtual Reality)も、決して目新しい技術では無いけれど、MicrosoftのHaloが弾みになって色々なサービスも登場し始めましたよね。ただ、あのフロントヘビーなHMDだけは頂けないけれど。眼鏡に装着する、スカウタータイプのデザインもあるけれど、これも今ひとつ。さらなる技術革新が進んで、より軽量化・小型化・高性能化が待たれる技術でしょうね。これが実現すると、それこそ今自動車の世界で様々な安全機能が提供されているのと同じように、全方位補完される安全かつ高度情報個人環境が生まれて、今二宮金次郎的にスマホを利用している「姿勢」が、一気に解決されると思っているのですけれど(笑)。
  5. 仮想通貨の時代
    それまではどちらかというと、好き者の扱うものという印象の仮想通貨。これが今年は、色々存在しているファンドとか財テクとかFXみたいな感じの「投資活動」みたいな感じで一気に広がっていった気がします。その最大理由は、最初はそんなに価値がなかったBitCoinが、今では1BTC=何百万円というバブルが起こったからで、猫も杓子も仮想通貨に走っているけれど、でも個人的にはどうも自分でその仕組みとか内容が理解出来ないので、今のところ遠くから見ているだけなんだけど。あくまで個人的直感での印象ですけれど、胡散臭さしか感じない(笑)。来年は、広がりすぎた仮想通貨が変に爆発暴落しそうな気がするんだけど。
  6. 電子マネーの時代
    今年後半の話題で、中国では殆どの場所・人がQRコードベースの決済システムを利用して現金を殆ど使用しないのに、日本は未だに現金第一で遅れてると言う事がありましたが、うーん中国の状態が良いかと言われると、あれって完全管理社会だから成立する話だと思うので、個人的には余り羨ましいと思わないのだけれど。まぁ、とは言っても、Edy、Suica、iDのような電子マネーが今後も伸びていくことは確実だと思うんですよね。理由は、それぞれにポイントとかのインセンティブがあるから、単純に同じ金額を現金で払うよりは有利という事。また交通料金などの支払でも、現金よりは電子マネーの方が安い場合も有るわけで、そういう所が周知されていくと、徐々にではあるけれど日本でも現金利用率は下がるはず。特にスマホの半数を占めるiPhoneでFeliCa/NFCサポートされたことは大きいと思いますね。ワンセグ利用でもNHKへの受信料支払いが必要と言う裁判結果も有り、来年は日本でのiPhone占有率がさらに進むはずだし(をぃ)。
  7. パソコン知らない世代の時代
    今の10代20代の人達は、生まれたときからゲーム機やスマホを利用していた半面、パソコンを使うことが無かったために、大学入学とか就職してパソコンを使えない人も多いという時代。自分達の世代はその逆で、学生時代からパソコン(当時はマイコン)には慣れていたので、会社に入るとパソコンどころかホストコンピュータ利用ならまだましで、未だにそろばんと帳簿の世界だった会社も多くて、パソコン使いは重宝されたものなんですが。まあ、パソコンというよりは、パソコン上のアプリを使えないと言う事なんだろうけど。だからスマホ中心の世代が一気に進むのかというと、それはやはり違うと思うわけで、そこはTPOに応じてパソコンとかワークステーションが必要な仕事もあるし、スマホ一つで済んでしまう仕事とか細分化していくんでしょうね。唯一はっきりしているのは、タブレットの担うと思われていたレイヤーは、今後完全にスマホに取り込まれていくんだろうなと言う事ですね。
  8. IoTからMaaSの時代
    去年くらいからIoT(Internet of Things)が言われ始めたけれど、個人的には思ったほどそのブームは大きくなかったような。それよも、「○○aaS」系の話の方が広がってきたような気がしますね。IoTも「Monitor as a Service」とか「Process as a Service」みたいな、デバイス中心では無く、データやオブジェクト中心の視点に変わってきていると思います。だから今後は「Matter as a Service (MaaS)」というものが中心になっていくんじゃ無いかと期待しているんですが。
  9. MVNO氷河時代
    大手のdocomo、au、Softbankに対抗して、低価格を武器に一気に増えたMVNOですが、Freetelが楽天に吸収されたり、大手も低価格のサービスを提案するなど、今年は厳しい時代に。その為に価格以外の差別化が必要になるわけで、一番典型的なのはISP系列だと抱き合わせサービスでトータルコストを下げたり、あるいはIIJmioのようにフルMVNOとなり、キャリアーとほぼ同様のMNOに近いサービスを提供することで付加価値を上げること。さらには、楽天のように自らがキャリアーになる事を選択するMVNOも登場したわけで、来年度はさらに問うたが進み、良くも悪くもサービス内容もいろいろと変化しそうな気がします。
  10. 世代交代の時代
    いろいろな意味で世代交代が進んだ一年だったように思います。一番印象深いのは、BIOSがLegacy Modeサポートを終了して、結果的にDOSサポートも終了することでした。WindowsもWindows10への移行がますます進みますが、こちらはまだWindows7が2020年のサポート終了まで生き延びそうだけれど。最初に書いた企業提携買収もある意味世代交代ですし、Windowsで言えばSnapdragon版何て言うのも、もし当たればプラットフォームの世代交代に繋がる可能性もありますしね。さらには、Microsoft自体が、これまでの売り切りスタイルから従量制のライセンスに変わったり、やはりパソコン利用者が減少する一方でスマホ利用へとシフトしていく時代を表しているのかも。自分もこの業界で仕事をする時間も数年程度になってきたけれど、それも世代交代なのかなぁ...
で、十大ニュース以外で気になった事柄について。
  1. 東芝の苦悩、Dynabookは何処へ
    メモリー事業を売却して再生を目指す東芝ですが、Dynabookを有するパソコン事業は正直今のままでは厳しいでしょうね。昨年ASUSが買収すると言う話も出たけれど、その後立ち消えたみたいだし。個人的には、自分がこの業界で仕事を始めた頃に登場した、日本のエース、ウルトラマンみたいな存在がDynabookだったわけで、やはり歴史的象徴がこのまま消えていくのは寂しい限り。来年どうなるのか非常に気になります。
  2. Cloud Storageの終焉
    Amazon Japanも無料スレトージサービスを終了することを発表し、やはり予想通りの結末に。まぁなぁ、ビジネスモデルとして、よほどのブレークスルーがで無い限りは厳しいでしょうねぇ。HDDとかの値段も下がってきているけれど、やはり物理的にデバイスを保有するよりはクラウドで保管した方が融通も利くし。
  3. NHKの受信料問題
    この件に関しては何度も書いてきたけれど、今の一方通行のテレビ放送自体がもう時代の流れから消えつつある時に、未だに強来のシステムを維持しようとする方が間違っているような気がするんだけれど。後数年のうちに、テレビの再定義がされるような気がしています。お金を出す・出さない以前に、視聴者のニーズ似合わないシステムを汲々と維持することの無意味さをNHKは理解して欲しいなぁ。
  4. らくらくスマホを使ってみた
    母親が10年近く誓っていた携帯(FOMA)のバッテリーが殆ど死んでしまったので、らくらくスマホへ機種変更。色々設定を頼まれたので初めて使ってみましたが、とても自分には使えないなと嬉しいような悲しいような。多分、自分達の世代が70代とか80代になったときの「らくらくスマホ」って、かなリデザインが変わっていると思う。と言うか、その時代では「らくらくスマートウォッチ」とか「らくらくVR」の時代になっているのかもしれないけれど。
考えてみたら、去年末に言っていたデスクトップ機の更新もデータの断捨離も出来ていない orz 来年こそ、来年こそは... 鬼に笑われても来年こそはやるぞぉ(笑)。

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