2017年8月31日

音の世界

最近色々なメーカーから登場している「スマートスピーカー」ですが、とうとうGoogleの「Google Assistant」を組み込んだOEM製品(パナソニックとか)が登場するという記事。最近のこの手の記事を見ていて感じるんですが、人間にとって一番の情報伝達I/Fって「音=声」なんじゃ無いかと。

情報量的には視覚情報が一番だとは思うんですよね。ただ、よほど画期的な表示デバイスが登場しない限り、なかなか十分に実用的な視覚情報I/Fは難しいと思う。HMDはもとより、メガネ型のI/Fであっても、今のようなドラゴンボールのスカウター見たい物ではまだまだ使いづらいと思う。精々、一寸フレームの厚い程度のメガネ型デバイスにならないと無理だと思うし、それでも眼鏡をしない人には不便だと思うし。表示タイプデバイスの不利な点は、目の前に設置しないと征けないことで、そうなるとサイズや位置決めなど制限が大きくなります。その点音声デバイスならば、耳に届く範囲口からの声を拾える範囲にあれば良いから、極端な話腕時計所かベルトとか靴にセンサーがついていても良いはず。

考えてみれば、文明が生まれる以前から、あるいは動物にしても、視覚情報よりは聴覚情報の方が重要なわけで、特に夜間は見えない場合でも、聴覚情報なら空気のあるところでは何処でも聞こえるわけだから、死活問題として「耳を育てる」事は重要だったはず。また、視覚情報では、それこそ画にしても映像にしても再現性が重要になるけれど、音であればそれも簡単なのでは。そういう歴史的な背景みたいなものを考えると、少なくとも凄く簡単にホログラム投影ができる今の腕時計程度の小型の装置でも出来ない限りは、音によるコミュニケーションというのが一番使いやすい気がする。聴覚障害を持つ人には困る話だけれど、その音を文字に変換するようなデバイスは直ぐにでもできそうだし、そんなに壁は高くないと思う。問題なのは「発声」でしょうね。一人で使う分には構わないけれど、周りに人が居るときに個人的な情報に関しての発声はしたくないし、周りだって迷惑かもしれない。例えば病院みたいな場所では、そもそも音声I/Fっていうのも御法度だろうし。

だから個人的に思うのは、今のようなスピーカータイプのセントラル型ではなく、本体はどこにあっても良いけれど、I/Fであるスピーカーとマイクに関しては、例えば手元のスマートウォッチに仕込むとか、スマホが代用可能とか、テキストI/Fを送信したらテキストで返してくれるとか、そういう柔軟性が欲しいということ。音楽再生をするという意味では、こう言うスマートスピーカーデザインも良いと思うけれど、実用性を考えたらこう言う形でどんとリビングの真ん中にいる必要は無いと思うんだけれど。まぁ、先行しているメーカーがそういう形で世の中に出してきたから、後発組もそれを追うしか無いのかもしれないけれど、それってちょっと違う気がする。

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