2017年8月11日

禁煙と分煙

本来なら「完全禁煙」で行われるべきオリンピック・パラリンピックが、「分煙」を言い始めたという記事。「禁煙」であっても、その施設以外の何処か別の場所では喫煙が可能な訳で、そう言う意味では広い意味での「完全分煙」が禁煙とも言えるけれど、多分この人が言っているのは一つの施設内に完全な喫煙室を設ける、と言う話だと思う。

ここでも何度か新幹線の喫煙室関係の話しを書いているけれど、吸っている場所が隔離されているかどうかは解決策じゃ無いんですよね。そういう場所で喫煙して戻ってくれば、その人の髪の毛や服にも匂いや煙はまとわりついている。少なくとも、その競技観戦のためにその施設に入場したなら、施設から退出するまでは一切の喫煙行為はやめされるべき。また、入場前に十分に匂いや煙を蓄積させないように、競技施設の周辺の多くの場所を「禁煙」とするべきだと思うな。

私は、サンフランシスコ市が、公共施設内での禁煙を始めた頃に滞在したことが有り、レストラン等でも他所の州から来たお客さんが席で一服しようとして定員から制止される様子を何度も見ました。で、その反動からか、レストランから外にでする、直ぐにタバコに火を付けて吸い始め、結果吸い殻が周辺の道路に散乱するようになる、と。その後喫煙の条件はどんどん厳しくなり、最初は室内は駄目だけれど、室外はOKが、室外でも特定場所のみOK、さらには特定場所の設置も建物から何フィート離れないと駄目とか、どんどん厳しくなっていきました。

私はタバコは地球から消えて無くなって欲しいくらいに思っている半面、嗜好品として存在している以上はそれを利用する権利もあると思っています。ただ、その個人の権利は個人の範囲内で完結して欲しいから、煙とか匂いとか関係無い第三者に影響しないように、そこは完全に閉じて欲しい。当然そこには、ヘビースモーカーは普通に呼吸をしているだけでも、呼気の匂いがたばこ臭いから、それも止めて欲しい、と言う所まで含まれているけれど。幾ら装飾の一部とは言え、過度な香水利用は迷惑になるのと同じだと思うんですよね。

以前は、日本人もそこそこだけれど、韓国人や中国人の喫煙も酷いなと思っていたけれど、彼らはトップダウンで言われると結構そのまま従うからか、最近はそうでも無くなったように思います。日本人でも、制限が厳しいアメリカなんかだとそれなりにルールは守るけれど、その分日本の状況は全然進歩していない気持ちが年々大きくなります。何度も書いているけれど、10時間以上も密室でフライトする飛行機が完全禁煙なのに、高々数時間、それも途中駅に停車しながら走る新幹線ですら、未だに完全禁煙になっていないことの不思議とか。方や、子供がいる家庭は禁煙にしようという条例制定の話も出ているらしい。一見良さげな話しに聞こえるけれど、それはそれで人権侵害じゃ無いかという気もする。と言うか、子供だろうと大人だろうと影響はあるんだから、職場とか家庭とか公共施設とか関係無く、原則禁煙、喫煙は指定された場所でのみ可能、位のことはするべきだと思う。「公衆便所」ならぬ「交渉喫煙所」みたいな場所を作るとか。

オリンピックまでにとか悠長なことを言わずに、今すぐにでも完全禁煙に向けて布石を打って欲しいですよね。それこそ、タバコ代金を上げるだけで無く、喫煙者はライセンス制にしたらどうだろうか。仮にライセンス無しで喫煙して病気になったら、健康保険の適用外にするとか。ライセンスにしたら、タバコの購入も全てそのライセンスが必要になるとか。当然免税品からも削除。海外からの持ち込みには、10倍位の関税を掛けて、かつ日本からの持ち出しは禁止にして廃棄処分にするとか。それこそ、コーヒーからカフェインレスコーヒーを作ったように、今のタバコから匂いも煙も有害物質もない、味だけタバコの代替品をJTは早く作らないと。ほんと、そう思う。

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