2017年7月13日

潮目は変わるのか

窪田順生氏のコラムから、先日の閉会中参考人招致に関しての大手メディア、特に朝日新聞の「偏向報道」に関して。放送メディアは免許制で、放送法でその内容に関して公正中立をうたわれているのだから、これは疑う余地無く変更した放送はするべきでは無いし、場合によって免許停止剥奪すら有っても良いと思う。一方で、新聞などのメディア企業は、あくまでそういう情報誌を発行する出版社ではあるから、また私企業として売上げを伸ばして利益も上げないといけないから、その記事内容にバイアスやフィルターが掛かるのは仕方ないと思う。ただ、そういう内容でありながら、自ら「真実」とか「正義」とか言うのはおかしいと思う。あくまで、そのメディアの主張であり、それが正しいかどうか、真実かどうかは読者が判断するべきもの。そういう意味で、窪田氏の内容には大方同意できるものの、途中一寸個人的には「???」となるところもあるんですが、ただ最後の結論に関しては大いに同意するところで、実は今一番危ないのが「大手メディア」だと思う。そして、主に新聞メディアの影響で、それに倣えをしている放送メディアも、場合によっては道連れになるかもしれない。

最近の支持率低下を見て、大手マスコミ等は「一強支配の終焉」とか「潮目が変わった」とかと、現在の安倍政権に対して批判的な意見を掲載しているけれど、確かに支持率と言う数字では低下しているけれど、実は安倍政権、自公与党以外の野党に対しても、支持率がアップしているわけでも無く、場合によっては更に低下しているところもあるわけで、言ってみれば「安倍政権一強の構造を維持したまま、政治に対しての支持率が低下している」と言えるのでは無いだろうか。特に民進党に対しては、それだけ与党の支持率が下がっても、支持率が上がることは無く、今でも低迷したまま。これが2009年の民主党政権誕生時の政権構造と大きな違いだと思う。あの時は自公与党に対しての支持率低下が、そのまま真民主党への支持率アップに繋がったわけで、だからこそその直後の選挙にも勝利することが出来た。でも、実際にやらせてみたらどうしようも無くて、三年半で再び与野党が交替したわけですが、あれが東北の震災が無く、管政権の政権にしがみつく態度が無ければ、もっと速く民主党政権は終わっていただろうと思うし。あの時も、多くのメディアは自公与党に対してはあれだけ厳しく批判していたものが、民主与党には全くと言って良いほど批判せずに三年間を過ごし、やっと野田政権末期でどうしようも無く経済が疲弊してきた時にはやっと民主党政権を批判しだしたけれど、それでもアサヒや毎日は「もう少し時間が有れば」みたいな、何か悔しそうな意見を掲載していた記憶があります。

多分、今の視聴者読者が持っているメディア・マスコミに対しての不満・不信感は、最近の森友学園・加計学園に端を発しているのでは無く、あの2005~6年頃位の小泉政権末期頃から芽生え始めた「何かおかしい」という気持ちが徐々に大きくなってきて、それが今ピークを迎えつつあるんじゃ無いかと思う。では、その「マスコミ崩壊」の引き金は何になるのか。個人的には、今回の加計学園問題の一番の問題点である「内部文書の流出元」が分かった時に、これまでそれを取り上げていたメディアは一気に信用を無くして衰退するんじゃ無いだろうか。実際に、あの文書のネタ元は前川氏が持ち込んだもので有る事は確実だと思うので、その自作自演を知りながら「客観報道」の様なスタイルで取り上げ続けた朝日新聞は致命的だと思う。じゃぁ、どうしたらそのネタ元が判明するのか。これがなかなか難しいけれど、一つはあの元文書を作成した女性文科省職員が何か発言すれば、一つ突破口が開かれるかもしれない。あるいは、何らかの理由で朝日新聞社内部の情報が漏れてくれば、これも一つ突破口になるかもしれない。いずれにしても、恣意的に準備された「情報」が、今回の一連の騒動の発端になっているわけで、それが意図的に仕組まれたものであるならば、それを利用したメディアの責任は非常に大きいことは確実。言ってみれば、嘘を真実と言って大衆を扇動したわけですからね。それこそ報道独裁、メディア全体主義とでも言えるような暴挙だろうし。ただ、過去の政権が色々な意味でお灸を据えられて正されてきたように、メディアも本当に一度痛い目に遭って反省することが必要なのでは。その日は、結構近いような気がする。

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