2017年7月5日

顔認証ゲート

パスポートに保存されている顔写真データと比較して本人認証をする「顔認証ゲート」がいよいよ始まるというニュース。10月に、まずは羽田空港の入国審査に導入し、その後来年度中に、成田、関空、中部の各空港にも展開して出国審査にも利用するというもの。機械化できるところを機械化して、その分浮いた審査官を訪日外国人対応に振り分けることで、入出国審査の時間短縮を図る物。私はもっぱら指紋認証を使用した自動化ゲートをよく利用しますが、事前手続き不要でしかも指紋よりはスキャン時間は少なくて確実そうな顔認証(顔撮影)なら、今の自動化ゲートよりもサービス率は良くなるかな。私も時々指紋が読み取れなくて、あのゲートのところで閉じ込められることが時々ありますが、でも顔認証用には自分の場合はいちいち眼鏡を外さないといけないのが新しい「面倒」かな。コンタクトレンズに今更するのも何だしなぁ...

折角最近のパスポートでは電子情報が保存されていて、既に旧方式のパスポートは期限切れになっているはずだから全ての日本国民が電子情報込みのパスポートを利用するはずな訳で、そういう意味ではもう一寸早くこう言うシステムを稼働させて欲しかったですよね。自動化ゲートも、別途指紋登録が必要だったわけですし。勿論、より精度の高い顔認証システムが開発されたから可能になったと言う事も有るんだろうけど。ただ、法務省も別にサボっていたわけでは無くて、今回初めて知りましたが訪日外国人用にこんなことをやっているんですね。入国審査では、外国人用のゲートにはいつも長い列が出来ているけれど、その待っている間に指紋スキャンや顔画像の撮影などをして置いて、実差異のブースでの入国審査時間を短縮させる物。日本版KIOSKと言った方が良いのかな。この4月からは対象空港が拡大されていて、その中に静岡空港も入っているのがちょっと意外だったけれど、確か静岡空港は中国路線の影響もあって、地方空港の中ではトップクラスで外国人利用者数が多い空港だったはずだから、まぁ頷けるかも。

一つ疑問なのは、この顔認識ゲートが導入されたら今の自動化ゲートは撤去されるんだろうか。いゃ、幾らサービス率が良くなってもやはりこちらのゲート前に行列が出来るだろうし、中には遣り方が拙くて時間が掛かる人も出るでしょう。となると、今ほど酷くなくてもそれなりに待ち行列が出来る可能性は高いわけで、そうなると今でもガラガラの自動化ゲートが平行して利用出来れば、そっちの方が早くて楽という可能性も高いわけで、少なくとも今のパスポートが有効なうちは自動化ゲートも残して置いて欲しいですよね。機械のメンテナンスとか、顔認証ゲートの設置台数を増やすために自動化ゲートのゲート数を減らされるかもしれないけれど。入国審査も同様で、その当たりの情報が無いのが一寸残念。

さらに言えば、この電子データを同様のシステムを使用している海外の入国審査にも連携させて、今の手続き時間を短縮して欲しいなぁ。例えば米国ならGlobal Entryとリンクして、米国入国時に日本でのデータがそのまま利用されて米国入国出来るようにするとか。ただ、これでますますパスポートにスタンプの履歴が残らなくなりますねぇ。例えばマイナンバーとリンクして、自分のマイナンバーアカウントを開設すると、そこでマイナンバーに紐付けされた例えば渡航履歴とか納税履歴とか、そういうものがいつでも参照できるようにしてくれないだろうか。渡航の記録は自分でも付けているけれど、やはり公の記録として残っていると嬉しいし、渡航保険などでは必要になる場合も有るわけですから。いずれにしても、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて海外渡航や宿泊施設などが充実していくことは個人的には嬉しい。「その後」をどうするかという課題もあるわけだけど、まぁ多少は凹むことはあるだろうけど、一度利便性がアップすれば、余り影響ないんじゃ無いだろうか。それよりも、ホストである東京都はちゃんと準備出来るのか、そっちの方が心配ですね。

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