2017年7月22日

右からの風

毎度お馴染み「金曜日の新幹線」シリーズ。今週もいつものように新幹線通勤。梅雨が明けて一段と暑さが厳しくなったと思う半面、小中高校生は夏休みに入ったのか余り見かけなくなりました。ただ、その分家族旅行のグループが増えていて、車内は子供の声が一寸五月蠅い(笑)。さらには、4人なら2列席を、6人なら3列席を一列対面に回転させて向かい合わせで座るグループがあちこちに見られるようになるのも、この時期の風物詩か。

そんな中、いつものように2列席窓際に座っていたところ、右隣の席に私より一回りくらい若いような感じの男性が座ります。で、座ると直ぐに扇子を取りだしてパタパタ扇ぎ出します。暑い中、少し急いで乗り込んできたのか気持ちは分かるんだけど、その扇子の風、こっちにも届いてしまうから困りもの。何が困るって、まず欲しくも無い生暖かい風が顔のあたりを撫でていくのが気持ち悪い。そして、この男性の汗臭い匂いも一緒に運んでくるからさらに困るし不愉快。本当なら、こちらに風が来ないように左手で扇いで欲しいけれど、日本人の場合は右利きが多いから右側に人が座るとこう言う事がこの時期はありがち。よくよく考えると、進行方向に向かって私は左側の席に座ることが多いからこう言う場面に遭遇するのだろうか。

顔を撫でていく生暖かい汗臭い匂いが気持ち悪くて、座席の位置を少し変える振りして背もたれを少し動かしながら座り直して、かつ体の向きを反対側に向くようにして顔も窓の外を眺める振りしてそらしましたが、暫くこの生暖かい風攻撃は続きました。それでも20分位したら多少は落ち着いたのか、扇子で扇ぐのは終わったけれど、それも暫くするとまた再開。失礼ながら、私よりも少し小太り体型で暑さに弱いのだろうか。まぁ、そういう人が大概この時期扇子を持ち歩いていて、パタパタしているのを時々見るけれど。

子供の頃、まだ電車にしてもバスにしても車内冷房なんて無い時代は、よく見かけた光景ではありますけれどね。当時は、畳める扇子所か、丸い団扇を持ち歩いてパタパタしている人も多く見られました。今なら、お祭りとか花火大会でしか見られないような光景だけれど。あっ、屋外の野球なんかでも見ることがあるか。あの頃は、冷房なんて無い時代だったから、逆に風が来るとありがたいと思ったものだけれど。それと、暑いのが普通の時代だったから、多分暑さに対しての耐性も今よりもあって、今ほど汗をかいたりしなかったんじゃ無いだろうか。汗をかいても、今ほど汗臭いと言うか生臭い感じの匂いがしたような記憶があまりないんですけどね。冷房が普及して汗をかくことが減り、だから外に出て一気に汗をかくと変なものまで一緒に発散するように体質が全体的に変わっているのかも(本当か?!)。まぁ、「扇ぐ」という動作は、多分利き腕でもそうで無い腕でもできる動作だから、一寸回りに気を遣っていつもとは違う方向から扇ぐくらいの気配りが出来るかどうかで、やっぱりその人の仕事とか行動の内容を反映しているんじゃ無いかと、一寸感じる新幹線車内の出来事でした。

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