2017年7月21日

メモはメモ

加計学園問題で新たな展開がぁ~、と例によって文春が花火を打ち上げたけれど、その根拠になっているのは獣医師会側の会議メモであって、会議の議事録でも無いし、獣医師会・官邸双方が了解した公式の記録でも無い。まあ、週刊誌である文春が販売部数を伸ばすためにある程度花火を打ち上げるのは、まぁ仕方ないとしても、それにNHKやら民放やらさらには一部新聞社まで乗っかって「事前に家計ありきの」とか言うのは、もういい加減勘弁して欲しい。

最初は、何か新しい資料でも出てきたのかと思ったら、獣医師会側が作成したメモと言う事で、当然獣医師会側のバイアスが係マックテイルものと評価するのが普通。少なくとも、会議の公式記録として双方が同じものを承認して補完していたものが、これまで表に出てこなくて今回初めて公開された、と言うならまだしも、いかにもは退路が悪い獣医師会側が起死回生の一打という事で、丁度都合の良さげな言葉が入っている「メモ」を公開したに過ぎない。公開したものはワープロで印刷されたものだったけれど、元々は若しかしたら個人の手書きのメモかもしれないようなもので、さらに勘ぐれば複数のそういう覚え書き・メモを集めて作成したものかもしれない。だから大筋としては記録として参考には出来るけれど、そこに書かれている内容は双方が「正」として同意したものでは無ければ本質とは言えないわけで、それを今回一方の官邸側は「獣医師会の思い込み」とまで言って否定しているわけだから、証拠能力としてはゼロ。こんなこと、普通の企業間取引でやっていたら、即刻出入り禁止取引停止ですよ。

メディア側は「官邸が悪い、加計学園が怪しい」というバックボーンを崩したくないのか、加戸前知事の話しとか、獣医師会が当時の民主党議員や石破地方再生担当大臣に陳情していたこと何てけんもほろろの扱い。もう、自分達が描いているシナリオに沿っていない情報は一切扱わない報道しないという協定でも結んでいるかのような状態。某漫才コンビのネタじゃ無いけれど「どうかしてるぜ」と言いたくなりますよねぇ。最初は、それぞれのメディアの考え方・方針から、そりゃぁ左より、右よりの報道にはなるかなとは思っていたけれど、最近の左寄りのメディアの報道はもう何か裏の目的があるんじゃ無いかと言うくらい偏向と言うよりも偏屈した内容になっている気がする。で、そういう報道をSNSでしきりに持ち上げる自社記者とかジャーナリストの気持ち悪さと言ったら...

今回の様な話しが許されるなら、例えばどこからか「獣医師会と文科省が裏取引をしていた」とか「文科省内部で斯く斯く然々の密約があった」みたいなメモが出てきたら、それも取り上げないといけないのだけれど、そういう場合は「無意味な単なるメモ書き」とか言って無視するんでしょうねぇ。まさに、自分の都合の良いようにと言うより、自分の都合の良くなるように内容を動かすメディアの怖さ。で、最近富みに不思議なのは、これまでもそういう傾向はあったことは事実だけれど、ここまで酷くないしあからさまでも無かったはず。一体彼らを突き動かしている動機は何なんだろうか、それを逆に知りたいですよね。自分達の利益と言うか、あるいはジャーナリストとしての使命とか、なんかそんなものとは全く異質な別の大きな理由が彼らを突き動かしているように感じるんですが... それを探る、明確にすることの方が、今問題になっている経済とか外交とかも含めて、日本の全ての問題を解決するよりも重要じゃ無いだろうか。そんな気さえ起こるような異常さを感じますね。

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