2017年7月16日

ネット配信

動画ビジネスや動画マーケティングに関してのカンファレンスイベントに関しての記事。フットボール中継でお世話になっている、リコネクトTVも出席していて、現状などを話し合った様子。

その内容にも寄るけれど、今の「電波」に縛られた放送では、地域が限定される(電波の到達距離の範囲)、免許など様々な手続きや送信装置など大規模な設備が必要等、火なりハードルが高いもの。でもネット配信なら、サーバーとネット回線があれば基本配信に関しての設備は完了。免許もいらないし、最大のメリットは日本だけで無く世界中で視聴可能と言う事。

一番の問題は、記事にも書かれているように収益性をどう担保するかと言う事。個人的には、ライブ中継は無料にする。但し、回線への負担も考えて解像度などは少し落としても良いと思う。で、それとは別にアーカイブは有料にして、後日視聴したい場合は何からの登録制にして、そこから収益を確保する。例えば記事にもあるように、ファンクラブなどと連動して、メンバーになると録画された試合を再生出来る。さらに追加料金を払えば、高画質の映像を視聴できたり、場合によってはダウンロード可能な事も良いかもしれない。

例えばフットボールの場合、フィールドには明確にラインが引かれており、選手の番号なども分かりやすい。しかもプレーの方向も分かっている。だから、AIを利用して自動的に撮影することが可能なんじゃ無いかと。勿論、人間が操作するカメラも入れて、ダイナミックな映像も撮影出来れば良いけれど、AIによる自動撮影のカメラを何台も準備出来れば、例えば通常はバックスタンド側にカメラを設置して、ホームチーム中心に試合の様子が撮影されるけれど、逆にホームスタンド側に瓶を置いて、ビジターチーム中心の映像撮影が出来る。そうすると、どちらのチームに対しても訴求できる映像が残せるから、有料配信の時には一つの付加価値になるんじゃ無いかと。

NFLの場合、長く地上放送が独占していて、しかもホームゲームの場合はスタジアムを中心に一定地域ブラックアウトして観戦に誘導していたりしていました。それが、衛星放送になり各チームごとに放送されるようになると、火なり視聴者が増え、結果的にビジネスにも貢献している。そして、バーチャルラインのような技術も登場して、見やすさ理解しやすさも発展していきますしね。デジタル合成技術とAIによって、省力化しつつも魅力有る映像が可能になるわけで、しかもそういうものを民生用のデジタルカメラとかパソコンでも技術的には可能なわけで、ネット配信の技術的な部分というのはかなり成熟している気がします。後は、その見せ方の問題なわけで、そこはAIではまだ到達出来ない分野。そういう閃きを人間がどれだけ出していけるかが課題なんでしょうね。既存の放送は、過去の経験に縛られすぎて、中々そこから脱客出来ない訳で、そういう柵がない分ネット配信はもっと大胆なことをやって欲しい。とは言っても、その為にはそれなりの財政基盤も必要なわけで、逆にネット配信の弱点でもあるわけですよね。そこが最大の課題なんだけれど。

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