2017年6月27日

壮大な知事選

静岡県知事選挙が先週末終わり、今や世間の注目は東京都知事選挙に移動(えっ?!)。今週末の日曜日が投票日なので、先週末には各地で激しい遊説活動が行われていて、各政党の重鎮も応援演説に入っているようですが、まぁ共産党がいつも通りなのは仕方ないとして、民進党もやれ加計学園だ何だと都政と関係無いことを主張しているのは、もうこの政党の限界というか何とか言うか... 沖縄の知事選の時に基地問題を取り上げるのは、防衛や外交は国の専権事項だけれど地元への影響の大きさを考えるとまぁ納得できる話。でも、憲法問題は国民の問題ではあるけれど都政の課題では無いし、加計学園問題にしても都内に有る獣医学部の大学は関係あるかもしれないけれど直接都政にどうこうという話でも無い。それよりも、都内の待機児童問題とか防災問題とかさらにはオリンピックとか、足下の課題は幾らでもあるはず。本来なら豊洲への移転問題だってその課題になりかねなかったのだけれど、取りあえずは豊洲への移転は表明したわけだから、キンキンの課題では無い。それでも、豊洲移転は良いとしてつぎし再開発の妥当性は争点になっても良いとは思うけれど、それだってこれから都議会で揉む話だし、大体それを言い出したら議会で決定していた豊洲移転を自分の一存でひっくり返した小池都知事の責任を先ずは追及すべきだし。

今のところの調査では、小池都知事が率いる都民ファーストが自民党をややリードしている様子で、連携を組む公明党など友合わせると知事与党が都議会の過半数を占める勢い。となると、本来議会と知事の二元代表制がなし崩しになる可能性も。ただ、それってアメリカなどでの「二大政党制」の構図と似たようなものなわけで、ある意味将来の日本の政治のシミュレーションとも言えなくも無い機会なんですが、その都民ファーストの候補者は人気は小池人気もあって集めているけれど、どうも背景とか経歴を見ると???という人が多い。それに、民進党からの離党組も多いわけだし、当選したらどうなるか分からないという可能性もあるわけだし。

過去の東京都の都政は、どちらかというと知事の個性や性格で振り回されて問題が生まれていったことがほとんどのように感じるんですよね。それこそ社会保障に軸足を入れすぎて経済的にはボロボロになった美濃部さんとか、東京の博覧会中止だけを公約に、それだけだった青島さん、唯我独尊的存在で強権的と言う印象はあるけれど、それでも都の財政を立て直しディーゼル規制とかそれなりに評価される実績の石原さん。結果的に、やってみないと分からないと言うこと事実なんだけど、結局はそれに振り回されるのは都民なんですよね。で、知事だけで無くそれを支える議会の中心までが???となってしまうと。そういう意味では、議会と知事は相対する存在にならないと、お互いにチェック機能が働かないわけで、それがイエスマン・ウーマンばかりになってしまうと、今回の東京オリンピック会場問題や豊洲市場移転問題のように、散々引っかき回すことが「実績」となり、税金だけが無駄に消費されていくだけになりそう。それは「都税」だから東京都民以外は関係無いという話もあるんだけど、でも結果的に東京都というのは日本を牽引するエンジンで有る事は事実。都内で1000億円くらい浪費しても、東京都としてはびくともしないのかもしれないけれど、それで何か事業なりが始まれば、波及効果として10%でも東京都以外に影響すれば、その効果は決して少なくないと思うんですけどね。

まぁ、丁度選挙の時に私は日本に居ないので、帰国した時にその結果を知ることになるわけですが、さてどんな具合に東京都議会が崩壊していくのか(マテ)。

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