2017年5月22日

点字ブロック論争

参議院議員の和田正宗氏と新潟県知事の米山隆一氏の「点字ブロック論争」。どちらが正しいかどうか以前に、和田氏が掲載していた当時の様子の写真を見て先ず思うのが、点字ブロックの生む以前に、この程度の狭い歩道にこれだけ人が集まって集会しなくても良いだろう、と言う事。障害者の通行もそうだけれど、一般の人の往来だって出来ないじゃ無いの。こう言う乗って、事前に警察に届出が必要だと思うのだけれど、そう言う配慮というか、歩道を塞ぐなら迂回路を道路側に設けるととかしている様子も見えないし。

多分、この場所はデモの対象である参議院議員会館前の道路で、若しかしたらそれ程人通りも少ないのかもしれないけれど、道路を塞いでそれなりの時間自分達の目的のために占有していることは事実。となると、米山氏の言う理由にもちょっと疑問符が...

点字ブロックが必要な人がいる時に開ければ良い、譲り合えば良い、と言うの正しいと思うし、私も必要の無い時にまで点字ブロック上を開けておく必要は無いと思う。また、花火大会へ移動する時にも点字ブロックを塞いでいるかもしれないと説明しているけれど、大きなイベントの移動と今回の特定目的による集会利用では、その意味が違うでしょう。配慮しつつ有効に双方活用すれば良いというのは正しい意見だと思うけれど、花火大会はみんな移動するためにその道路を使用しているのに対して、今回はその場に留まってシュプレヒコールするために集まって居る事は、その道路をどの様に使用占有しているか意味が違うでしょう。

また、あくまで推測とは言いながら、安全のために点字ブロックは歩道の外側=建物側に有る事が一般的だけれど、通行の邪魔にならないように建物側に寄ったから、結果的に点字ブロックを塞ぐことになったのでは、と説明しているのだけれど、それおかしくないか? 何れに一方に寄るのであれば、目の不自由な人が使いづらい点字ブロックの無い側を明けるのでは無く、誰もが互いに融通して利用出来る点字ブロック側を明けるのが普通なのでは。それに、弱者救済のために車道から遠い場所である建物側に点字ブロックが用意されているのだから、尚更そちら側を明けるべきじゃ無いのだろうか。自ら、互いに気を遣って融通すれば良いと最初に言いながら、その後の説明が矛盾している気がする。さらに言えば、この点字ブロックの話は既に何度も色々な場所でし来てされているわけで、確かに塞いだとしても法律的には問題無い行為かもしれない。でも、一般的な感情論として、敢えて悪い気持ちを生むようなことは避けるだけでも、少しは彼らのデモに対しての理解が生まれるかもしれないとは考えないのだろうか。結局は周りの意見を聞かず、自分達の意見だけを尊重する人達と言うようにしか、私には見えない。確かに米山知事の意見には正しいと感じる部分もあるのだけれど、でも全体として何かベクトルの方向が少しずれていると言うよりも、方向がねじ曲がっていないか、という印象を受けるところに不信感が生まれるんだろうなぁ。

で、個人的意見だけれど、周回が建物側に並んでやっているのは、多分車道の反対側から抗議の相手の場所を背景に「俺たち頑張ってるぞ」という写真を広角で撮影したいからでしょ。本当なら車道側に絶って、建物に向かってシュプレヒコールするのが正しい反対意見表明の姿だと思うけれど、そうすると敷地内から撮影出来ないし、何に対して意見しているか分からない。だから、対象に背を向けて意見するという、何かテレビ的な構図を良しとしているんじゃ無いだろうか。それだけで、彼らの行動理由の怪しさを感じてしまいますね。つまり、意見主張を通すための行動では無く、見せるための行動だという意味で。

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