2017年5月23日

墓穴を掘る玉木議員

野党が最初は威勢良く政権批判の材料に使った、加計学園の獣医学部新設の話。その追求行動の先方である民進党の玉木雄一郎議員が、実は利害関係者と懇意の仲で有る事が分かり、その追及理由の信憑性や同犠牲に疑問符がつくことに。しかも、その公開された文書の内容に違法性があるのかと聞かれると、違法性は無いと回答。違法性が無い事を取り上げて、恰もやましいことがあるように騒ぎ立てている事って許されることなのだろうか。それって、民進党に対して同様の事をやられたら、彼らはちゃんと説明責任を果たすのだろうか。少なくとも、蓮舫氏の二重国籍問題、山尾氏のプリカ問題等、幾らでも「疑惑」はあるんだけど。

で、今はネットの時代、情報公開と共有の時代。やる気と一寸した時間が有れば、様々な情報の仲から必要なものを探し出して、それを評価することで「事実」を再構築することが出来る。今回の加計学園問題では、巷(一部勢力?)で言われる「総理のお友達優遇」という話では全くないことを、この方がちゃんと議事録から導き出している。さらに、二月くらい前、森友問題と共に加計学園の件も言われ始めた頃に、既にこれだのまとめをちゃんと指摘して検証されている方もいる。森友学園問題は、地元の土地履歴と兎に角早く処分したい近畿財務局などの手順の不味さが、曖昧模糊とした状況を生み、それが疑惑の切っ掛けになっていたりするけれど、それだって今のところ明らかに問題という部分も出ておらず、明らかになるのは籠池氏側の不正行為ばかり。それに比べれば、こちらの加計学園の獣医学部新設の話は、掛けられている時間も履歴もかなり以前からの話だと、今治市や愛媛県も関わっている話。逆に追求する側の利害関係も含めて、「作る事を忖度した」のでは無く「作らせないことを忖度した」話になりつつあるわけで、その点に関して玉木議員はどう説明するのだろうか。

以前は加計理事長と安倍総理の個人的な繋がりが問題だと言っていたのに、最近では地方創生の「石破四条件」を満たしていないと言いだし、玉木氏のブログにもその件の記事が掲載されています。記事に寄れば、家計学園は獣医師の人数のみを根拠にしていて、この四条を満たしていないという主張のようですが、獣医師の就業人口に関しては、世代による推移も含めて既に議論されているし、さらに関東と関西でその人口数に大きな差があることも指摘されていて、その中で畜産業が圏内第二の産業規模である愛媛県にとって畜産に関わる産業獣医師の育成は重要な事であることがちゃんと指摘されている。さらには、もう10年以上前から申請している獣医学部の却下理由で、同じ事を散々言われているので、ちゃんとバイオ関連技術に関しても織り込んでいるからちゃんと申請が承認されている。玉木氏が書いているブログの記事の内容って、まるで獣医師会が説明している新規増設の反対理由そのままというのも疑問が生まれるところですよね。加計理事長と安倍総理の個人的関係を疑うのであれば、自身と父親・弟、特に隣県ではあるけれど香川県獣医師会副会長で有る父親との関係をちゃんと説明しないと、個人的関係による利益誘導と言われても仕方ない。

身内に関係者がいるからこそ、この問題に関して深く理解しているという言い方も出来るでしょう。であるならば、個人的関係という理由では無く、何故獣医学部新設が不要なのか、その理由をちゃんと説明するべきでは。獣医師は足りていると言うけれど、今治市や愛媛県では足りないと言っているわけです。でも、足りているというのであれば、地元の解決策をちゃんと示すべきだし、それがあるのに敢えて新設するのであれば、それなら初めてその理由は何という疑問に進むわけです。でも、今の状況を見ていると獣医師会は自らの利権を守ることしか頭に内容に見えるし、一方で今治市の新設理由もそれなりに根拠があると感じられる以上、先ず明確にすべきはその両者の矛盾点の洗い出しと、本当に問題があるならその解決策の追求じゃ無いだろうか。そこまでちゃんと説明するなら、例え彼の親族が関係者であっても、しかもそれなりに大きな利害関係者であっても、彼がこの問題を追及する意味はあると思うけれど、現状では単に彼が身内のために仕事をしているようにしか思えない。彼がこの問題を追及するかどうかは個人の自由だと思うけれど、やればやるほど墓穴を掘っていくようにしか思えないのだけれど。森本問題で、最初は追求の急先鋒だった辻元議員が、地元企業との関係を言われ始めてからは、ぱったり表舞台から消えたような慎重さは必要では。それで彼らの疑惑が解消されるとは思わないけれど。

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