2017年4月15日

年度初め

毎度お馴染み「金曜日の新幹線シリーズ」。新しい年度が始まり、2回目の週末。先週もちらほら見かけましたが、今週は新幹線ホームのあちこちに、真新しいスーツに大きめのキャリーバッグを引っ張る若い男女のグループ。多分ほとんどが、今年の新入社員達で、新入社員研修が終わって久しぶりに自宅に戻る、あるいは研修明けだけれど早くも配属先に向かうのか、勝手にそれぞれのドラマを想像しています。

私が新入社員として社会人になった30年前は、今みたいなキャリーバッグなんてなかったから、一番多かったのは海外旅行の時に使うスーツケース。それも、結構ごつい物が多かったように思います。その次に多いのはバッグ類。私は大学時代からアメリカンフットボールをやっていたので、その防具を入れるダッフルバッグに着替えやらなんやらを詰め込んで移動しましたが、そんな大きなバッグを普通は持っていないので、出来る丈大きなバッグや場合によっては紙袋に着替えなど入れて移動していた人もいたように記憶しています。それに、今なら翌日配送可能な宅配サービスも充実しているから(当然当時はそんなもの無し)、行きは無理でも帰りは手ぶらで帰宅する、何ていうことも可能じゃ無いかと。

昔はお金ね余裕もあったから、例えば私の時代の営業職なんて入社してから1年一寸は研修が続いて、それから正式にお客様に付くようになっていましたが、それよりも少し前の時代だとそれが2年間研修していたそうな。私は開発部門でしたが、それでも半年はいろいろ研修があって、正式に部門配属されたのは10月でしたねぇ。まぁ、その前に配属先は決まっていたので開発部門の拠点での研修の時などは、検収が終わった後に呼ばれて仕事を手伝わされたりして、10月に配属になるときにはそれなりに仕事も任されていたけれど。

あっと言う間に自分の社会人人生も30年を過ぎて、もう定年やらその後の人生設計を考えなきゃいけない年齢になってしまいました。今の彼らが、自分と同じ年齢になる頃には日本はどうなっているんだろうか。幸いにも自分はバブルの最後を何年か経験できたし、その後の厳しい時代も、そして一寸戻した時代も経験し、それなりに良かったように思います。今の世代の人達は、そんな「良い時代」を知らずに定年まで進むのだろうか。安倍政権の経済政策は、なかなか当初言っていたほどは回復の実感を感じないけれど、それでも一番酷かった頃と比べたらかなり活気が戻ってきたように感じます。新人君達の活躍で、それをもっと伸ばして欲しいなとささやかながら心からのエールを送って新幹線で戻ってきました。苦しいことの方が多いのが社会人生活だろうけど、振り返ってみるとあれだけキツかった仕事もそれなりに後から自分のスキルアップになっているし、まぁ思い出はどちらかというと良い方に振れる物。そう思って頑張って欲しいですよね。

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