2017年4月30日

HND-SIN/-NRT (4) - 帰国便でインボラ

さて、あっと言う間の2泊3日の旅はもう帰国日。早朝6:00出発から逆算して、3:30起床、4:30チェックアウトの予定で目覚ましを設定し、前日早めに就寝したんですが、こう言う場合のお約束でどうしても早めに目が覚めてしまう。最初は深夜ちょっと過ぎに目が覚めて、その後ぐだぐたしていたら02:00頃に目が覚め、さらに次に目を覚ましたら03:00少し過ぎだったので、ここで起きることに。シャワーを浴びて、簡単にパッキングをして、予定よりも少し早めの04:20頃にチェックアウトをしました。

早朝の空港通路をT3からT2に移動。こんな早くでも出発便が結構あるのかチェックインカウンターもそこそこ混雑しています。ANAのカウンターがある7列に行き、AMC/Diamondメンバー用の列に並んで、直ぐにチェックインの順番が回ってきました。パスポートと旅程表のコピーとAMC Diamondのメンバーカードを地上係員に渡して、暫くして渡されたボーディングパスには「1A」の文字が。前回に続いて、今回もビジネスクラスがオーバーフローして、ファーストへ弾き出されてしまいました(笑)。実は出発前に何度かシートマップを確認していたんですが、GWという時期からかビジネスのシートの埋まり具合が早い。それでも、前日のシートマップではまだ5席空席があったので、インボラは無理かなと思っていましたが、その後数日の間に一気に埋まったらしい。前回は、ゲート前のセキュリティを抜けてゲート前の待合室で待っている時に呼び出しが掛かりましたが、今回はチェックイン時にファースト確定。それなら、Silver Kris First Class Loungeが利用出来ます。今回UAにマイルを付けているので、AMC DiamondメンバーでもFirst Class Loungeは利用出来ないのですが、これで正々堂々と入れます。ボーディングパスにもちゃんと印刷されていますからね。と言うわけで、直ぐに出国審査を抜けて、搭乗ゲートF53番とは逆方向のSingapore Airのラウンジを目指しました。

ラウンジ入口でボーディングパスを受付の女性スタッフに見せると、「まだファーストクラスラウンジがオープンしていないので、ビジネスクラスラウンジをご利用ください」と、残念なお知らせ。この時04:50頃でしたが、どうも05:00から開くようですね。多分この時間帯、ANA以外のファーストクラス運用のフライトが無いからなんでしょうけど、何だよヽ(`Д´)ノ状態です。最も、この時間帯はまだミールの用意もほとんど無いし、そんなにゆっくり出来るわけでも無いので、どちらのラウンジを利用しても同じようなものですけれど。

少しお腹に入れておきたくて軽く食事を取り、ゲートが反対側でしたから少し早めにラウンジを出ました。搭乗開始が05:30からで、F53ゲートに付いたのが05:15頃。セキュリティチェックの列は2~3人位で空いていてへんたなぁと思ったら、もう結構な数の乗客がすでに通過済みで、ゲート前の待合スペースは結構埋まっていました。中に入って待っていると、05:30から幼児連れなどの優先搭乗が始まり、直ぐにFirst Class/AMC Diamondの優先搭乗が始まったので機内に入りました。

私の席は何時もならAMCの常連さん用にブロックされている1Aのシート。暫くして、外国人男性の乗客が3人ファーストクラスに乗り込んできて、皆さん2A-2Kの列に入ったので、こちらもインボラでしょうか。想像するに、私はもしかしたら唯一のAMC Diamondでアップグレードされ、後ろの3人は購入したクラスが高かったことで選ばれたんだろうなぁ。そう言う意味では、前回もそうでしたけれど、ビジネスクラス最安値のPクラスの運賃で申し訳ないです(笑)。

ドアクローズは定刻5分前で、プッシュバックが始まったのは定刻。機種が右(北)に向くと誘導路を移動し始めて、真ん中のRW02Cから離陸しました。もともと朝も早いので寝て行く予定でしたが、流石にファーストだと少し贅沢もしようと、食事前にシャンパンを少し頂き、朝シャンを。その後のお酒は流石に控えましたが、6時間程度のフライトでは、物足りないというか残念ですよね。食事の後一寸パソコンを取りだして資料を作り、その後2時間ほどシートを倒してウトウトしていて目が覚めたら、もう沖縄を通り越してそろそろ九州に近づくくらい。丁度お昼前くらいの時間帯なので、軽食でコーンスープ、グリーンサラダ、牛ホホ肉のカネロニ、フルーツとコースっぽく頂いたんですが、コーンスープは甘すぎて駄目、でもカネロニは美味しくいただき、バゲットでも付ければ良かったかなとちょっと後悔。珍しく、復路としては充実したフライトでした。

成田へは定刻よりも1時間近くの早着。房総沖から反時計回りに回り込むようにして、B滑走路のRW16Lに降り、その後56番ゲートに入ってドアが開いたのが13:20位。入国審査も自動化ゲートで一瞬で通過し、通関も書類を渡して終わり。外に出たら、13:25位でした。この後13:44のN'EXを捕まえて、少し東京駅周辺で買い物などして無事に帰宅。今年最初の海外旅行は、なかなか充実した旅でした。次は6月にGuamに行く予定ですが、その前に早くも何処かに行きたい症候群に陥っています。(笑)()

えきねっと改革

長い間待ち望んでいた改革が、対に実行される! というと大げさだけれど、駅ネット利用条件の一つであった携帯メールアドレス登録で、所謂キャリアーのドメインしかこれまでは利用出来なかったのが、6月1日からGmail等の一般のメールアドレスも利用出来る事に。これで事実上のキャリアーSIM(MNO)以外のMVNOのSIMを利用しても、Suica利用可能であればえきねっとも利用出来る事に。これでまた一つ、docomoの呪縛から逃れることが出来ます(笑)。

もともとは携帯から予約や変更など自由に出来ることや、乗車時刻の連絡など、直ぐに利用者に伝わるようにという目的で携帯メルアドのみ可能としていたのだと思いますが、現在ではMNVOの利用者も増えてきて携帯メルアド(キャリアーアドレス)を持っていないユーザーも増えてきているから、それで利用者拡大の障害になっているとしたら問題ですしね。それに今では、インターネットメールでも着信が直ぐに確認出来ますから、急ぎの場合でもそれ程タイムラグが発生するわけでもないし。まぁ、遅きに失したという印象はあるけれど、これで少し使いやすくなりそう。

とは言っても、昔からの知り合いはdocomoの携帯アドレスしか知らない人間もまだいるし、直ぐにdocomoを切るわけにも行かない。大体、一番利用している電子マネーのiDがSPモードを利用している関係で、docomoから離れられないので、それが解決しないとなかなか難しいですよねぇ、自分の場合は。iPhone7でのApple Pay対応がもっと拡張されたら、そういう囲い込みも無くなりそうだけれど、今一つみたいな話も聞くし...

まぁ、えきねっとはやっと携帯メルアドから解放されてインターネットメールアドレス登録可能になったなんて喜んでいるけれど、時代的にはLINEに紐付けされて、そこで全部の連絡とかお知らせなど集約される時代がもうすぐ来るのかも。個人的に、LINE等のチャット系アプリは好きじゃ無いので、それだけは勘弁して欲しいけれど、時代の流れはどんどんそう言う方向に進んでいるんですよね。そう言う意味では、プラットフォームとして限定されるのでは無く、ネット上の個人戦用アクセスポイントみたいなものが個別に設定出来て、そこへのアクセス方法としてメルアドとかLINE IDとかと紐付けられると良いのだけれど。その為には、その個人アクセスポイントをどの様に準備するのか、一寸今は浮かばないけれど、何か一つ固定的なID(例えばGmail IDとか)を取れば、それを利用することが可能とか、もっと言えばマイナンバーのIDをそれに流用するとか。それはそれで、ちよっと怖いか(笑)。

海外1dayパケ

9月30日まで、それまでの24時間で30MBまでだった高速データアクセス制限が無くなり、24時間ずっとローミングも含めて高速通信が追加無しでキャンペーン中のdocomoの「海外1dayパケ」。今回のSingapore旅行で早速使ってみました。到着日・出国日も含めて3日間の滞在予定で、しかも出国日のフライトは早朝06:00の予定。最悪この6:00発が何かのトラブルで1~2時間遅れることを想定して、中日の朝9時頃に利用開始をしました。丁度ラウンジへ朝食を取りに行くところだったので、ラウンジからデータアクセス出来る事も一緒に確認。結構快適にアクセス出来ます。

使う前に気になったのは、テザリングするAndroid(Xperia Z3 Compact)と、実際に端末で利用するiPhone6のバッテリー消耗度。ホテルを出る時にXperial側をテザリングモードにして、iPhoneからWi-Fiアクセス出来るように設定。Xperialはそのまま鞄の中に入れて、iPhoneを手に持って出かけてみました。街中を歩いている時は勿論、SMRTの車内でも特に問題無く利用可能。トンネルや地下鉄区画でもちゃんとデータアクセス出来ました。たまに遅くなる時もあったんですが、それがローカル回線へのローミングアクセスの理由なのか、日本からデータを取ってくる時間の問題なのかまでは分かりませんが、一寸遅いLTE位の間隔でずっと利用することが可能でした。Google Mapで地図を表示させても、それ程ストレス無く表示されますし、やはり便利。

このサービス、利用開始からSMSでステータスが送られてきて、10MB、20MB、30MBを経過すると、それぞれその旨のメッセージも送られてきます。30MBの場合、通常はそれ以降高速通信は出来ずに低速モードのままなのですが、今回はそのまま高速通信可能で、送られてきた30MB超過のメッセージには「但し、...」対象地域ではこの後も高速通信可能な説明が追加されています。ちょっとややこしい。で、利用開始してから1時間位で10MBを越、さらにあっと言う間に20MB、30MBを超えたから、20MBと30MB更新のSMSは同時に送られてきました(笑)。いゃぁ、以前の30MB制限のままなら絶対使いませんよね、このサービス。24時間容量関係無く使えるから利用するけれど。

今回Xperiaをテザリングして使っているんですが、これはデータアクセスはiPhone6が日本国内でもメインだから。で、思いついたんですが、このiPhone6はもともとdocomoの機種を白ロムで購入したもので、だからSIMフリー化出来ないし、docomoのSIM以外は使えない。でも、今回Xperialのdocomo SIMをiPhone6に入れたら、そのままこの「海外1dayパケ」がiPhone6で使えるんじゃ無いだろうか。残念ながら、今回SIM用のプッシュピンも無いし、Xperial Z3 Compactはアルミフレームのバンパーをはめているので、専用のネジ回しが必要。それらの道具が無いので試せないのですが、6月にGuamに行く予定があり、この時もこの海外1dayパケを利用する予定で居るので、その時には試してみようと今から予定しています。その前に、日本国内でSIMを入れ替えてみて、それでちゃんと使用出来るか確認して見ないと。気になるのは、XperialのSIMには、いろいろなFeliCaサービスが紐付けられているので、それが変にならないかという事。最も、気になりバッテリー消費は、昼間約4時間ほど利用した時点で、Xperialは100%から90%位に減り、iPhone6は100%から95%位の消耗具合。丸々一日使うのは無理だけれど、昼間外に出かけている間にGoogle MapやFacebook等で利用する分には全く問題無さそうです。まぁ、私はポケモンGo等も入れていないから、かなりバッテリー消費は少ない方ではありますが。SIMの入替は、それはそれで面倒なので、それならXperialはテザリング専用として、iPhone6や他のデバイスをアクセスさせた方が使い勝手は良いかもしれませんね。

docomoさん、9月30日迄なんて無粋なこと言わずに、ずっと継続してくれないだろうか。あるいは、docomoポイントを利用したら同様に使用出来るとか。1日980円で高速データ通信が使い放題なら、短期滞在での利用ならかならお得だと思いますね。

2017年4月29日

HND-SIN/-NRT (3) - ひたすら歩く

Singapore滞在二日目、実質現地での活動日はこの日一日。毎度の事ながら、ノープランで来ているので、さてどうしようか朝から悩みます。今回はそんなに厚くないのでまだ良いのですが、怖いのが雷。実は前日到着した時から時々雷が鳴っていたんですが、夜になると頻繁に雷鳴で窓の外が明るくなり、暫くすると「ゴロゴロ」という雷の音がずっと夜の間していました。これでは翌日は雨かなと思ったら、明け方くらいから晴れてきて結果的には雨も雷も無い一日になったんですが。Singaporeには何度か来ていて、ほとんどが夏日の晴れた天気ばかりで時々雨の日もあったけれど、こんな雷に遭遇したのは初めてでした。本当、夜の間だけで良かった。

朝、ゆっくりめに起きてシャワーを浴びて31Fのラウンジに9:00頃に朝食を取りに出かけました。半分よりも少ないくらいの人でで、ゆっくりと朝食を取ることが出来満足。フロアーの担当をしていたインド系の女性スタッフが凄く美人でさらに満足(笑)。部屋に戻ってこの日の予定を考えましたが、先ずは近くにあるMarina Bay-sandsに行き、色々眺めて、それからはOrchardの髙島屋にでも行って一寸買い物をすることに決めました。お昼少し前にチェックアウトをして外に出ると、そんなに暑くも無く以前のように歩き回ると直ぐに汗が出るようなこともありませんでした。前日雨が降ったので湿度が高いかなとも思いましたが、そんなでも無く助かりました。ただ、最初はこのホテルからMarina Bay-sandsまで歩こうかと思ったものの、流石にそれは荷物もあるし厳しいと悟り、SMRTで一駅ですが移動してMarina Bay-sandsに到着しました。ここも開業当初は凄い混雑していたけれど、ここ数年はそれ程でもありませんね。しかも、店舗の入れ替え間激しくて、結構工事中(Coming soon...)の板で養生している店舗跡が幾つもありました。個々でお昼でもと思っていたんですが、朝が遅かったせいかそれ程食欲も沸かず、1時間ほど時間を潰してからOrchardへSMRTで向かいました。

SMRTで15分程でSMRTのOrchard駅に到着。ここはそのまま最近出来た大きなショッピングモールIONに繋がっています。このIONモールが結構李君だデザインで、未だに良く内部の構造が分からないのですが、取りあえず行ったり来たり(笑)。地下にフードコートもあるんですが、金曜日のお昼過ぎになり、かなり混雑しています。で、そのまま暫くIONをぶらぶらして、次に隣りの伊勢丹をぶらぶらして、さらに隣りの髙島屋をぶらぶらして、気が付いたら14:00近くになってしまいました。この日の宿は、Changi T3直結のCrowne Plazaの予定で、一応チェックインは15:00からですが、もう部屋の準備も出来ているだろうということで、そのまま空港へ向かいSMRTに乗車して向かいます。

流石に一寸小腹が空いたので、空港内のフードコートで少しお腹に入れて、丁度15:00位にチェックイン。その時に「明日のチェックアウト予定時刻は?」と聞かれたので、「出発が6:00だから4:30位」と言うとビックリしつつも「明日のモーニングコールは必要か」と聞かれて、朝早いし何時に起きるかその時にはまだ決めていなかったので「いらない」と言うと「本当に?」と何度か念を押されてしまいました。まぁ、早朝なので気にしてくれたんでしょうけど。その後暫く部屋でゴロゴロしてから、夕方のハッピーアワーがホテルのバーで始まったので、そこで少しアルコールを入れて軽く食事。どうせ明日は飛行機に乗ってしまえば後は寝るだけなので、部屋に戻って一寸メールチェックなどをしてから、早めにベッドに入り翌日の早朝出発に備えました。(続く...)

正義のようで不正義

中日新聞に掲載された、消防団員の方々がうどん店に駐車して昼食を摂ることを批判する話。例えばこれが、消防署で待機中にお昼だからといって消防車を出して食事に出かけたなら、それは批判されてしかるべきだと思うけれど、署内の行事に参加して、次の仕事との間に途中停車して食事を取ることが問題だとは思えない。わざわざ一度所属消防署に消防車を戻して、そこから食事に出かけろというのだろうか。時間的余裕があるなら、そうするべきだと思うけれど、どうしたって次の予定があり満足に食事を取る時間も無いのであれば、今回の様に移動中に立ち寄ることが問題だとは思えない。少なくともこれを報じた中日新聞は、例えばその所属自治体のルールで一切の立ち寄りが認められていないのか、また次の予定が公務で有り消防団員の主張が正しいのであれば、24時間帯機体制の彼らがどの様にしたら適切に食事や休憩時間を取得出来るようになるのか、そう言うことを定義するべきでは。この記事のままでは、怪しからん消防団員が私語との途中にサボってうどんを食べ居たところを市民に見つかり通報された、みたいな話に矮小化しているだけ。

消防団員だけで無く、警察官にしても、救急救命士にしても、それこそ24時間帯製で万一の場合に備えているわけで、彼らは正しいことをする立場ではあるけれど、だから取って仙人のように霞だけ食べて仕事が出来るわけじゃない。勿論、仲間の中で当番制を作って食事の準備をするとか、シフトを組むとか、対策はあるはずだから、それは考慮するべき。でも、それでも賄いきれない場合だってあるわけで、それを確認せずに一概に批判するのは、単なる監視社会であり正義を振りかざす窮屈な社会にしかならないのでは。アメリカのドラマや映画では、良く警察官がドーナツのお店に入ってコーヒーとドーナツを買って食べたり、同じように外のスタンドとかダイナーで食事を取るシーンが多く見られるけれど、あの行為はあれ自体が犯罪の抑止力になっているわけで、そう言う意味では日本でも警官がお昼の時間帯に外で食事をすることは意味があるかもしれない。ただ、外回り中心のアメリカの警察と、交番のように拠点で治安維持をする日本の警察官では、これまでの歴史も違うから印象も違うので、いきなり征服でうどん屋とかラーメン屋に入ったら、それは違和感を感じることは確か。その当たりの導入は丁寧にしないと行けないと思うけれど、同じ事を例えば消防団員がお店には行って、厨房などの危険が無いか見たりとか、それなりに意味のある事になるはず。

一市民が、あるいは一人一人の個人が、有る光景を見て色々な考えとか意見を持つことは、それは自由だしそうあるべき。だから、今回もうどん屋さんに消防車が停車していて、団員が征服のまま食事をしていることに違和感を持つ人が居ても、それは仕方ないでしょう。問題は、それを恰も公共サービスに反する犯罪のような扱い方をするメディアじゃ無いかという事。中日新聞だから仕方ないという見方もあるけれど、でもそれって単純にメディアが正義を振りかざしている不利をして不正義を行っていることにしかならないんですよね。まぁ、最近のメディアは、右も左も、そんな感じな事ばかりで、一番信じられるのはネットからの色々な情報の最大公約数だったりするわけですが。

Conrad Centennial Singapore

ここに泊まるのは二年ぶりとなる、Conrad Centennial Singapore。空港からタクシーで15分程で到着。SMRT使うよりも、やっぱり楽ですねぇ。料金もSD$15位だったのでかなりお得かも。

今回は、到着日が夕方到着で余裕が有る事と、C&Pで手頃なレートが出ていたのでここに宿泊することに。ただ、帰国日のフライトが朝の06:00なので、流石にここから移動するのは辛いだろうとと、宿泊は1泊のみで2泊目は空港直結のCrowne Plazaに移動することにしました。ただ、タクシーでこの時間・料金なら、予め予約しておいてこのホテルから早朝出発でもいいかなという気もします。あと、直ぐ近くにCity Hallもあるし、徒歩でMarina Bay-sandsにも行けますしSMRTの駅にも近いし、ロケーションは問題無し。唯一の難点は、施設が少し古い事と、なかなかお手頃なレートが出てこないことでしょうか。でも、東京のConradよりもこっちの方が良い気がする(笑)。


チェックインして部屋に落ち着いたのが18:00少し過ぎ。PC等をセットアップしてネットワークに接続出来る事を確認してから、31Fのラウンジに向かいました。

夕方のカクテルタイムが始まって暫くした頃合いでしたから、中は7割位の混雑状況。それでも、窓際に近い席が取れて、早速オードブル類を持ってきました。ムール貝の酒蒸しがあったのにはちょっとビックリ。いゃ、最初は茄子の煮た物かと思ったら、ムール貝のからでビックリ。それ以外にも、鶏肉のクリーム煮とかマカロニチーズとか、なかなか美味しく頂きました。ただ、二年前と比べるとちょっと節約気味になった感じがするのは気のせい? で、この日はラウンジで少しゆっくりしてから、夕食はそんなにもう食べられないので1Fのバーで少し飲んで終わりにする予定でしたが、結構ラウンジでアルコールが回ってきたので、そのまま部屋に直帰。少しメール確認などしてから、早々にベッドに入り一日が終わりました。

翌日は少し遅めに朝食をとり、回りのお店が開くだろうお昼少し前にチェックアウトしました。ホテルの隣にはモールと言うかショッピングセンターが幾つかあり、Wine Barとか日本食とか、かなり充実していることを改めて発見しました。別にSingaporeにまで来て日本食食べなくてもと言う話もあるけれど、結構どこにも入っているし、後簡単に食事したり飲みたい時には勝手が分かっているという安心感もありますし。次、また訪れる機会があれば、またここに泊まって、今度は回りのこじゃれたお店を回ってみたい。レートさえそれなりならば、やっぱりここは良いですね。

2017年4月28日

アクションプラン

先日のオーバーブッキングトラブルのアクションプランがUAから発表され、社員の登場の場合は60分前までに確定させることや、オーバーブッキングの最大補償額を1万ドルまで引き上げるなど、10項目の対策(Commitment)が示されました。2番目で、今回のように既に登場済みの場合にはセキュリティリスクが無い限りは降機を要求しないと言う事なので、少なくとも搭乗したのに無理矢理降ろされるような事は無くなりそう。一方で、8番目には今後オーバーブッキングを減らすと書かれていますが、それによって搭乗者数が余りに減少するようならば、料金アップにも繋がりかねないので心配。もっとも、個人的には予約時のオーバーブッキングは減らして、当日ゲート前でのスタンバイを多めにするような気もするけれど。

また、同時にUAからは、この暴行事件あった乗客と、示談(友好的合意)に達したことも発表されています。実はこの乗客(Dr. David Dao)、一度はボランティアーに応募したのに、当日中の現地到着便では無く翌日のフライトだと分かり取り下げ、そこから強硬な態度に出たと言うことも有り、一概にUAあるいは実際に手を下した空港警察官に日があるとは言えない状況のようにも思われます。アメリカは裁判の国なので、どちらも日を表立って認めることはしないと思うけれど、それもこの事件報告書を見るとなんとなく伺えます。実際に裁判になると、このDr. David Dao氏の方が不利ではと言う話も有ったので、彼としても穏便にそれなりに保証があれば、特に騒ぐこともしたくないという事もあるでしょうね。今回の事件では、今回とは関係無い過去の自分のトラブルなども発掘されてしまい、結構彼としても探られたくないところを探られたのも事実ですし。

私自身も、UA MP 1Kでよく利用する一人ですから、サービスや安全に関しては可能な限り努力をして欲しい。一方で、だからといって何でもかんでも乗客の我が儘を聞くというのも変な話で、どうしたって一人の我が儘を叶えるためには、それ以外の乗客が不便を感じるかもしれない。その線引きというか、按配はちゃんとして欲しいですよね。今回の件も、自社の社員を搭乗させるという事で話が大きくなっていった気もしますが、通常の乗客だけのオーバーブッキングなら、ここまで話が広がることも無かっただろうし。そう言う意味では、一度載せてしまった乗客は、よほどのことが無い限り降ろさないと言うことと、その降ろす場合のルール(人命に関わるリスクが発生していて、どうしても席を用意しないと行けない場合-例えば救急患者の搬送とか)を明確にして貰えることと、保証に関しても確約することを明記して欲しいですよね。

取りあえず、このUA3411便の件はこれで一件落着だけれど、先日のベビーカー事件とか、暫くは同様のトラブルが発生しても、過大に取り扱われることが増えそう。注目されることで、キャリアー側も乗客側も冷静になって対応してくれれば良いんですが、なかなかそうも行かないのもアメリカだからなぁ...

HND-SIN/-NRT (2) - フライングのプレ金

年初に入れた予約がやっと実現(笑)。本当はG.W.の休みを利用して行きたかったのですが、流石にその時期には安いクラス(Pクラス)が設定されていないので、有休を取得して前倒しでG.W.を始めることに。よくよく考えてみたら、今週末は「プレミアム金曜日」ですから、その前倒しにもなる(?)。

空港で少しゆっくりしたいので、何時もの金曜日に利用しているひかり号の一本前のひかり号で移動することに。でも、慣れないことはやるもんじゃない。何時もと同じ席番号を指定して車内に入ったら座っている家族連れが。で、確認したら乗車した号車が一つずれていました(汗)。そのまま品川駅まで移動して、品川からは京急で羽田空港へ。ここ最近は終点の国内線ターミナル利用でしたが、この日は一つ手前の国際線ターミナルで下車します。国際線ターミナルは結構久しぶりだよなぁと思い記録を見返してみると、丁度1年前にやはりSingaporeへ行く時に利用した以来でした。Singaporeへは、その後秋にも成田から行っているので、七ヶ月ぶりですか。

久しぶりの羽田空港は、午前中の出国ラッシュのためかチェックインカウンター回りも保安検査場回りも結構混雑。羽田にはAMC Diamondの優先レーンが無いので、各航空会社の上位会員用の優先レーンに並びますが、ここもそこそこ長い列が出来ています。結局15分位で保安検査場を通過すると、その先の出国検査のブースにも長い行列が出来ていたので、自動化ゲートを利用して出国。そのままANA Suite Loungeに向かいました。

ここも午前中の出発ラッシュのためか、結構混雑しています。それでも、左側ゾーンの個室ブースが空いていたので、ここに入りやっと一息付けました。1時間ほど時間を潰してから、出発ゲートに向けて移動開始。元々は108B番ゲートと知らされていたのに、108番の前には誰も居ない。ちょっと焦って出発便の掲示を確認したら、隣りの107A番に変更になっていました。で、ゲート前に到着したら機内整備のために搭乗開始が10分程遅れるというアナウンス。もう少し早く言えよ...

ここで、Diamondメンバーらしきご夫婦がDiamond用の列に並ぶと、一斉にその後ろに人が並び始めます。案の定、ANAの係員が搭乗券を確認し出すと、どんどんスタアラGOLDの列やエコノミーの列に移動させられます。私も今回はマイルをUA MPに付けるためにアカウントを変更していたので「お客様はスターアライアンスゴールドメンバーですか」と言われたのですが、すかさずAMCのDiamondのデジタル会員証を見せて事なきを得ました(笑)。

遅れて始まった機内への搭乗ですが、ドアクローズが定刻より5分遅れで、プッシュバック開始もそれから5分後。そこからD滑走路RW05に移動して離陸開始です。

一つ困ったのが、私の前の人だと思うんですが、コロンの匂いがきつくて鼻につく。その為か、変なアレルギーっぽい咳も出始めて難儀しました。ANAで唯一不満の、豚骨ラーメンの匂い攻撃も後から始まり、これさえ無ければ...

機内食は、ワインが飲みたかったので洋食にしましたが、うーん一寸なぁと言うレベル。アペタイザーが、チーズ、オリーブ、ドライトマト、レバー(フォアグラ)ムース、と食べられない物ばかりで、ほとんどそのまま戻したけれど、CAさん何も言わなかった。食べられない人が多いのだろうか。メインは赤ワインを飲みたかったのでビーフにしましたが、これも味付けが塩っぱくて半分も食べられなかった。その分、バゲットが美味しかったので良かったけれど、こちらも最初に貰ったオリーブオイルの小瓶の蓋が開かず(クルクル回るだけで外れない)、交換して貰ったり、何か細かなことでイラッとします。

食事の後は、見たい映画もドラマも無いので、そのまま暫く寝ていきましたが、到着1時間くらい前に目が覚めて着陸の用意を開始。この時に入国審査用の書類が無いので、配布されるのを暫く待っていましたが、寝ていた間に配布されたのかその気配が無いのでギャレーまで貰いに行きましたが、昔だとちゃんと誰に渡したか確認して、言う前に持ってきてくれたように思うのだけれど...

Changi Airportには少し早めに到着。時間調整のためか、ぐるっと空港を時計回りに一周して、RW20Rに着陸。その為、180度ターンして誘導路に入ると、T3沿いに戻り始め、さらに右折してT1を通り越して、T2のE25番ゲートに到着。ほぼ定刻通りでした。一番最初に機外に出ると、そのまま入国審査場に向かい、待ち時間ゼロで無事入国。今度は右手のタクシープールに行き、ここからタクシーでホテルに向かいました。途中、凄いシャワーに襲われて天気が心配でしたが、10分もしないうちに上がり、少し晴れ間も出る頃にホテル到着。やれやれです。(続く...)

2017年4月27日

今村発言とメディア

今村前復興担当相の「東北で良かった」発言で、ご本人は同じパーティー会場に安倍総理がいて直ぐに発言を否定したりしたこともあって、即座に罷免。メディアは一斉に「東北で良かった発言」ということで、盛大なキャンペーンを張っており、野党も森友学園が失速している時に新たに燃料投下されてやる気満々。確かに、この時のビデオを見ると、ご本人はさらっと「人口が少ない東北ですら25兆円の復興費用がかかるから、都心部では予想も出来ない」みたいな話で、その被害の大きさの待避のつもりで言ったように見えますが、でも迂闊だったのも確か。せめて、東北ではこれだけ予算が必要だけれど、関東直撃だと予想も出来ない、位であればまだ将来の震災に対しての警鐘と言う事でそれなりに意味のある発言になったんですけど。

と言うか、その前に記者会見で揉めたのに、なんでそんな人にスピーチさせたんだろうか。派閥領主の二階氏が汚名返上の場として用意したのかもしれないけれど、そう言う場合って本人だって変に汚名返上しようと力んで失敗することの方が多いんじゃ無いだろうか。先日の記者会見での発言も、個人的には自称ジャーナリストの質問者にはめられたと思うけれど、でも大臣として我慢するのも仕事それが堪えられないのは、やはり議員以上大臣未満の資質と言う事。ただ、だからといってメディア側の人間が好き放題しても良いという時代でも無いことも事実。先般の記者会見にしても、今回のパーティでの内容にしても、色々なメディアが報じている情報とは別に、ほぼそのままの生データとして色々な場所に映像や内容が掲載されているから、我々は本当場どう言う状態でどう言う場面展開が有り、その中のどの部分がどの様に伝えられているのか比較検証出来る。それを、今のメディアは忘れている気がしますね。

今回の件も、映像を見る限り東北で会ったからこれくらいの予測だけれど、首都圏でもし発生したら、という流れの中での一言。後に二階氏が「マスコミは一部だけ切り出して」と一言言っているけれど、マスコミはそれも「圧力」という言い方をする。でも、それが台本通りだったのか、その場の流れの中で出てきた一言だったのか迄は分からないけれど、今村氏の発言の意図が決して東北が被災地になって良かったと言う意味では無いことは明らか。大臣としての立場で、その言葉を使ったことは大きなミスだと思うけれど、その意図はその言葉から感じるものとは異なることは確か。だから、マスコミがその一言を取り上げることは仕方ないと思うけれど、それが全てでは無いと言うことも伝えるべきでは。例えば、大臣は東北で良かったと言うけれど、確かに東北人の粘り強さでここまで復興した、とか、東北でもこれだけの復興予算が必要だけれど、その人口でも密集度でも何倍何十倍の首都圏では、もっと巨大な予算が必要になる、とか。今のように失言だけの報道なら、タブロイド週刊誌にでも任せればいいわけで、本来大手メディアなりファクトジャーナリストならば、復興の現実とか問題点とか、それこそ忘れられがちになっている今の時期にもう一度リマインドさせるというか、問題点を指摘することが役割じゃないだろうか。

「#東北で良かった」タグが、その後広がっているそうだけれど、そう言う負けない心って言うのが東北人の強さで有り、それは厳しい環境の中で培われたものだから、その心意気を見せることが一番重要なはず。で、メディアの一番の仕事も、問題発言を広げることじゃ無くて、それによってもう一度東北の現状をちゃんと伝えることじゃ無いだろうか。この発言を聞いて、不快な気持ちを持ちそれを表明する人も沢山いると思う。でも、それはわざわざ多くの時間を費やして画面で伝えなくても、誰でも分かっていること。良くも悪くも注目が集まった今だからこそ、本当に必要な事をメディア伝えないといけないのでは。今「フェイクニュース」という言葉が広まっているけれど、フェイクほどでは無いけれど凄く恣意的なニュース、言ってみれば「バイアスニュース」みたいなものが「ファクトニュース」として広がっている気がする。それは、メディアにとっての「今村発言」その物だと思う。

ANAのアプリがまだおかしい

今日からプレミアム金曜日を先取りして(えっ?)、ちょっと海外に出かけるんですが、一寸出鼻を挫かれることが。今回はANAのPクラスの発券でHND-SIN/-NRTというチケットを購入。24時間前になり、チェックイン可能になったので、オンラインチェックインを使おうとAndroid (Xperia Z3 Compact)のANAアプリを起動しました。で、このアプリ、起動すると予約しているフライトがトップにずらっと並ぶんですが、国内線の予約は出てくるものの、国際線の予約が無い。一番直近の、今回の予約が表示されません。でも、ずっとスクロールダウンしていくと、年末のNRT-JFKの予約は表示される。何度かフリップダウンしてみると、暫く更新しているのかぐるぐる回るアイコンが表示されて、その後「国際線の予約情報が取得出来ませんでした」というメッセージが表示されます。

で、もう一台のスマホ、iPhone6の方で同じようにANAアプリを起動してみると、こちらでは予約フライト情報が表示されない。"My Booking"のアイコンをタップしても駄目。で、何度かフリップダウンしてみたら、今度は情報が更新されて、こちらではちゃんと今日のフライト情報や復路のSIN-NRTのフライトも画面に表示されました。でも、もう一度Androidに戻ってやってみても駄目。自分だけのトラブルなのか、Android版の問題なのかはっきりしないけれど、どうもこのANAアプリ、リリース直後から問題有りで、その後ちゃんと直っている気がしません。まるで、某OSのよう(マテ)。

国内線同様にSkip!で搭乗できるならAndroid版でチェックインして利用したいのですが、国際線はQRコードで処理されるので、iPhone6のApple Walletに登録しておく方が便利なので、まぁ今回は結果オーライなんだけど、でもなんで国際線の予約情報を取得出来ないのか不思議。今回の場合は、往路の場合はiPhoneのQBコードで間に合うし、復路のSingapore発の場合はどのみちチェックインカウンターで発券処理して貰う必要があるから実質的にANAアプリは使用出来ないので特に問題無いけれど、でも納得いかないBugですよねぇ...

それと、この予約フライトがアプリデスクトップに表示される仕様ですけど、これ設定か何かで例えば直近の5フライト分とか、国内線のみとか国際線のみとか、表示をしないとか、そう言う設定が出来ないのだろうか。今回の予約は勿論、5月に国内線を10フライト既に予約しているので、延々表示される。多分ほとんどの人が必要なのは、直近のフライト、さらにそこからの接続便とかその旅程の往復全てくらいが最大で、それ以降の予約などは後から表示されれば十分なはず。多分、アプリがネット経由で私のアカウントにアクセスして、そこから予約情報を取得したらそのままそれをフォーマット整形だけして表示しているんだと思うけれど、なんか芸が無いというか工夫が無いと言うか... 3月に今の新しいアプリがリリースされて、直後から大トラブルになり、かなり沈静化したけれど、未だに何か直ぐに目に付くような問題を抱えているって言うのは、開発ソフト会社もそうだけれど、ANA事態に対しての信用度低下にもなると思うのだけれど。G.W.も始まるし、Android版を使っている人にトラブルは発生しないのだろうか...

フェイクニュース対策

Googleが検索アルゴリズムやフィードバック機能を改良して、フェイクニュース等の低品質コンテンツの表示ランクを低下させるようにするというニュースここにGoogleの正式発表資料があり、詳細とその検索後入力時のオートコンプリートやフィードバック機能のデモが公開されているけれど、これって逆に悪用されることは無いのかなぁ。
例えば、同じ語句でも地域や言葉が違えば意味するところが違ってくることもあるだろうから、その時に一方の主張なり考えが優先されるようなことになると、それはそれで問題では。

最近問題になっている「フェイクニュース」や「偽情報」に惑わされないために、正しい情報、本当の事を検索して提示して欲しいわけですが、その「正しさ」とか「本当」の意味・定義が、その人の立ちでに寄っても違うから難しいですよね。最近思うのは、Googleの検索窓の下にボリュームスライダーみたいなものを付けて貰って、例えば「政治」に関して検索する時には、右一杯にスライドしたら右翼的な、左一杯なら左翼的な傾向のバイアスを付けての結果にするとか。その振れ幅の中で同結果が違うのかを見るだけでも、結構情報の付加価値が高まって判断する時の目安になりそうな気がします。

検索エンジンはGoogleだけでは無いけれど、かなり多くのパーセンテージを占めていることは確か。だから、Google次第では世論を操作するとまでは言わないけれど、トレンドを作る事は可能じゃないだろう。とは言っても、明らかなフェイクが無くなるだけでも、かなり情報の質としては高くなるわけで、そう言う意味では一歩前進何だろうけど、利用者としてはそう言うことも含んだ結果という事を認識して、まずは疑って掛かるリテラシーがこれまで以上に要求される時代になるんでしょうね。

2017年4月26日

クロネコヤマトの値上げ

宅配便大手のヤマト運輸が、人件費高騰などの理由から宅配料金を5~20%の値上げに踏み切るというニュースなんですが、27年振りの値上げと言う事にビックリ。ニュース等では値上げをすることや、リソースコストを上げている再配達に関してのみに話題が集中しているけれど、宅配のサービスは年々色々登場して便利になってきているのに、その原資となる宅配料金を27年間も変えてなかったことの方がよほど大きなニュースじゃ無いだろうか。

27年前というと、丁度バブルが弾ける一寸前くらい。その後バブルが弾けて経済が低迷しだし、さらにデフレとなってくるわけだから、なかなか料金アップという事も言いづらかったとは思うけれど、でも27年間我慢してきたというのは凄いというか、かなり色々な意味で歪みが堪っていただろうなぁという印象。それが、末端の配送担当者の不満になっていったことは間違いないでしょうね。それでも、この30年位の間に宅配サービスはどんどん進化していったわけで、若しかしたら価格アップのために付加価値を高めていったけれど、それがあるところから効率化へと舵を切り、なんとか27年間も価格改定しないでも住むくらいの市場規模、企業規模になったんでしょうね。それも善し悪しだと思うけれど。

面白いのは、ヤマト運輸が即日配送や短時間配送が末端の配送業者を圧迫しているからと価格アップに進めば、Amazonとか一部量販店などは逆に注文から1時間とか4時間とかの即納サービスに進み始めている。肝心のラストワンマイルとなる配送業者は自社要員で当てるみたいですけど、これだって以前はヤマトの配送員だったかもしれない人が、移ってくるんじゃ無いかと思うと色々な意味で面白なぁという感じもしますね。この、注目後即納サービスって、付加価値料金の設定をすることで販売側の利益率アップになることや顧客満足度もアップする一方で、配送する方としても急いで必要だから注文してきたわけだから、今問題になっている「再配送」が多分凄く少ない。ある程度このサービスが認知されて、それなりの需要が生まれたら、凄く効率的に配送も出来るようになるだろうから、結構企業側としても美味しいビジネスになるんじゃ無いだろうか。

消費者に取って値上げは決してうれしい事では無いけれど、停滞していた経済をすこしずつでも動かすためには、必要な措置。以前も書いたけれど、ものの値段がアップしてスシでも獅子中で凄くお金が増えないと駄目。ただ、その為には労働者側の給与が上がるとか、何らかの理由で消費行動に進む刺激も必要なわけで、そこが一番難しいところですよね。どうしたって消費者がわからすれば、価格が上がればそれに反応して出費は控えようと思うだろうから。本当なら、2020年の東京オリンピック・パラリンピックとか、その前のラグビーワールドカップとか、景気刺激になるような要素はあると思うんですが、余りそれが貢献していないように感じるのは、やはり小池都知事のせいだろうか(マテ)。

現金販売

普通「現金販売」と言えば、ものの売買をその場で現金決済することだったはずが、現金その物を商品として販売することがここ数日注目されています。メルカリなどは、現金の販売を禁止したけれど、そしたら今度はSuicaにチャージしたものを販売する。Suicaの場合、上限2万円のはずなんですが、3万円とかと言うものも合って、これはこれで詐欺じゃ無いのと思うけれど、まぁ現金その物よりは直球では無いけれど、でも違和感を感じます。で、この方法も規制が掛かりそうとなると、多分今度はパチンコの換金システムである「三店方式」をやるんじゃ無いかと思っていたら、本当にパチンコの「特殊景品」を売買するシステムが既にあるらしい。もうね、人間窮すれば通ずじゃないけれど、まぁ悪知恵は沸いてくるものだと感心してしまう(笑)。

で、今回のメルカリの騒動を見ていて思い出したのが、30年位前アメリカに出張中によく利用していた「Cash Advance」というサービス。これ、見た目はクレジットカードのキャッシングみたいなんですが、一寸違う。当時は、近くの銀行に行って、"US$300, cash advance please."とか言うと、書類みたいなものにサインをして、自分のクレジットカードのスタンプを取り、そして現金でUS$300を渡してくれます。確か手数料で何%とか上乗せされたから、実際にはUS$300では無くて、クレジットカード会社にはUS$310とか請求されていたと思うんですが。これ、当時凄く不思議でしたが、何度か利用して閃いたのが「銀行に行って、クレジットカードで現金を勝っていると思えばいいのか」ということ。いゃ、それってキャッシングでしょと言われるだろうけど、金利は付かないんですよね、クレジットカード側に。本当に、服とか靴を買ってTax込みでクレジットカードで精算するのと同じように、銀行で現金を買うもの。当時はトラベラーズチェック(T/C)を出張時に渡されていたけれど、確か上限が決まっていて、自分のように月単位の出張の場合は結構早く無くなってしまう。また、お店によっては現金への交換作業を嫌がって扱ってくれない事もありましたし。ですから、最初はT/Cを利用したけれど、何度か出張してこのCash Advanceを知ってからは、T/Cは貰わず全てこちらで賄いました。唯一の難点は、ATMからは利用出来なくて、兎に角手近な銀行のフロントで手続きする必要があったこと。それでも、当時のアメリカの勤務形態って結構アバウトだったので、一寸時間が空いた時にオフィスを抜け出して銀行に行って処理できたし、幾つかのオフィスにはその建物の中に銀行や金融機関が入っていたりしたから、そんなに不便じゃ無かったですね。

Cash Advanceは、本当に現金をカードで買う事でしたけれど、今回のメルカリはその手順こそ同じだけれど、2万円分の現金を3万円で売るような、明らかに現金融資の迂回方法。でも、パチンコと同じ三店方式で換金されたら、今の法律上取り締まれないんじゃ無いだろうか。それこそパチンコを違法として三店方式自体を禁止しないと。一方で、こう言うニーズが存在するのは、兎に角日々の現金が必要な貧困層が存在している事も理由なわけで、単にこの仕組みを無くしただけでは見た目の正常化は出来ても本当の意味での正常化は出来ない。そう言う背景も含めて、こう言う現金売買やそれに類する行為についての判断をしないと、結果的に目立つ悪は無くなっても、沢山の小さな問題は野ざらしに放置されてしまう結果になりそう。

「築地」ブランドが消える時

豊洲市場への移転問題は、築地の改修話が出てきて二転三転して混沌して行くばかり。そんな中で、以前は余り聞こえてきていなかった「築地残留派」の人達の声も大きくなってきているけれど、その主張を聞くと単に「築地に残りたい」と言うだけで、ちゃんとした理由らしき理由は聞こえてこない。

豊洲は危険(?)だけれど、築地はこれまで何も問題無く続いてきたから安全・安心、みたいな事を聞いた時には一寸頭が痛くなってきました。いゃ、原発は安全だと思っていたけれど1000年に1度の危険を放置したから被害が出たと言っているのが反原発の皆さんで、それと同じ理由じゃ無いか、築地の人達が言っているのって。既に何十年も前から築地改修の検討がされていたのに、様々理由から別の場所への移転という話が決定したはずなのに、今になって改修という話を蒸し返すのは、何年か前の「最低でも県外」と言いつつも、いざ自分が責任者になると「現実を知り県外は無理」と言い出した、某首相の話が思い出される。

科学的な見地から言えば、築地に残るべき理由はほとんど無く、豊洲に移転できない理由もほとんど無いのに、何故か築地に残ることが正義と言うようなことを、何とかPTの座長から言い出しているのが最大の問題では無いだろうか。その主張理由も、出してきている数値は切り貼りして整合性が無かったり正しいものでは無かったり、かなり胡散臭い。そう言う話を聞いていて感じるのは、この人達が守りたいのは「築地」というブランド名であって、そこで売買される魚たちでは無いんだろうなと言う事。今物流、特に魚介類などの鮮度勝負のものはどんどん産地直送になってきていて、市場を通さずに末端まで流通する仕組みがどんどん出来ている。確かに「築地」には日本中から高級な魚介類が集まるんだろうけど、今地域でもブランド化を進めているから、例えば「大間のマグロ」が築地だけに現れるわけじゃ無い。実際私が懇意にしているお寿司屋さんも、先日マグロを頂いた時に、それは気仙沼の漁港から上がった最上のものを市場に出さずに現地で買い付けたものを分けて貰ったと言っていましたが、どんどんそう言う形で良いものを早く入手する仕組みに変わっていくでしょうね。

そうやって、商品自体にブランド名が付けば、そしてそれが特定の場所以外でも入手可能ならば、どんどん築地に入るものも減っていくだろうし、築地の高品質商品の集散地としての地位も下がることは確実。実際消費者が欲しいのは、「築地からのマグロ」ではなく「大間のマグロ」なわけですからね。海外などの日本食レストラン等は、まだ「築地」ブランドは有りかもしれないけれど、段々と世の中は変わっていくはず。だからこそ、商品の扱いから市場内でのスキーム、あるいは新しいビジネスモデルを構築していく必要があるけれど、それは今の築地市場のままでは無理なことも明らか。そう言う意味で「豊洲」という新しい場所に移動することを、単に築地よりも広い場所へ行くと言う考えだけでいると、何も出来ないでしょうね。

反対している人の多くは、実は今現在築地での借金が大きく、更に移転した場合お金の手当が出来ない人達と重なるみたい。そう言う理由ならなんとなく反対している理由も納得できますね。勿論、それだけが反対理由じゃ無いだろうけど、でもこのまま築地に残っても今よりも売上げが劇的に回復するわけでは無いだろうし、仮に改修すると決まってもそれまでに何年も時間は掛かるだろうから、結局はじり貧になっていくだけ。何か良いように利用されているだけのように見えるのは、私の目が曇っているからだろうか。「築地」というのは、日本の魚介類流通の最大のシンボルではあるけれど、だからといってそれが無くなっても実は保管する仕組みは幾らでもあることも認識しないと、ごねてこじらせて結局損をするという結果にしかならないような気がする。

2017年4月25日

亡命する議員

その発言がネットでオモチャ化されている、民進党の小西議員。Twitterのツイート等見ていると、もう何かに取り憑かれているような支離滅裂な発言が続くことが有り、この人本当に国会議員なのかと不思議に感じることが多々あります。今回は、テロ等準備剤に絡んで、仮にこの法案が成立したら日本に絶望して亡命すると書き込んだこと。むやみにこの法案に関してあおり立てている民進党だから、不安を煽るような書込をするのは仕方ないと思うけれど、でも国会議員たるものが一つの法案が成立したから亡命すると言い出すのはいかがなものだろうか。国会議員なんだから、最後まで国民のために努力するべきじゃ無いのか?

この発言に、流石に野田幹事長も始動すると記者の質問に回答したらしいけれど、他文庫の発言だけで無くこれまでの発言も含めての回答でしょうね。と言うか、民進党議員のツイートを見ていると、もうね何処か止んでいるんじゃ無いとかというものが多すぎる気がします。しかも、何だこの人は、と思う人が東大出身だったり官僚出身だったりするわけで、そんな人間が卒業したり仕事をしていた学校や省庁は大丈夫だったのかと疑問になります。

仮に、この「テロ等準備罪」が、世界で日本だけが制定する例を見ないような内容であるなら、それは日本を見限ることもあるかもしれないけれど、同様の法律は既にほとんどの国で制定されていて、日本だけがまだ準備されていないもの。つまり、この法律が成立したから亡命すると言ったって、その亡命先の国のほとんどには同類の法律が既に存在しているわけだから、それって亡命する必要があるの、と思ってしまう。

でも、一番の問題点は、本来守るべき国民を第一に考えるのでは無く、自分自身を守ること=保身の発言を堂々としちゃう軽率さ、無責任さでしょうね。その点だけ見ても、最近の不倫騒動の議員の資質以上に、議員として不適格じゃ無いのかという気がする。民進党の場合、ツイートだけで無く、通常の国会の委員会や本会議等での発言も、本来の会議の目的から外れた物屋、難癖以下の内容の質問、さらには職場放棄で欠席したり退席した、言ってみれば本来は議論を尽くして良きものは賛成し、悪しきものは徹底的のその問題点を追求して排除すべきなのに、自分達の言い分を聞かないと嫌だと駄々をこねているだけ。今回の「テロ等準備罪」に突いては、民主党政権時代に同様の内容の法案を彼が提出し、必要だからと自民党がその内容を丸呑みして賛成したら、提出側の民主党側が反対するという、訳の分からない集団ですから、彼らが議論に参加すること自体が無意味なんだろなぁ。個人的な気持ちとしては、小西氏だけで無く、民進党全体と後幾つかの政党の人は、全て他所の国に亡命してくれないだろうか。でも、韓国とか中国に行くと、余計に五月蠅くなりそうだしなぁ... その二ヶ国くらいですよね、ああいう人達を受け入れてくれそうな所は。どちらも、痛し痒しと言う悩ましい所ですね。

特別ルール

パールボウルの第一節が終了した所で、こんな特別ルールのお知らせが掲示されました。2Q終了時点で50点差以上、3Q終了時点で30点差以上、点差が開いた場合は、それ以降のQを12分正式計時ではなく、チームタイムアウト、レフリータイムアウト、得点時以外では時計を止めず、パス失敗やサイドラインにボールが出てもそのまま試合計時を継続して試合を継続するもの。

自分が現役の頃は、今のように計時設備も整っていなかったので、計時するには手元のストップウォッチのみ。小刻みにボールデッドで時計を止めたり動かしたりすることも出来なかったので、所謂「ぶっ込み」と呼んでいたランニングタイムでの試合が多かったですよねぇ。20分間とか25分間時計は動きっぱなしで、タイムアウトの時と得点の時だけ止める。場合よって、1Qと3Qは25分のぶっ込みにして、2Qと4Qは最後2分までは15分のぶっ込みで、残り2分のみ正式計時にしたり。私、一度計時担当を他チームの試合でやったことがありますが、ストップウォッチを止めたままにしてしまって計時を間違えて、1Qで30分以上プレーさせて顰蹙を買ったことがありました(笑)。あれ、なかなか難しいです。

今回は、パールボウルとブロック予選という事で力の差が大きいチームの対戦が想定されるからこう言う措置を執ったと思うけれど、自分が知る限りでは事前にそう言う発表が無くて、今回の公開に一寸ビックリ。土曜日の二試合は、この特別ルールが適用されなかったけれど、日曜日の二試合はどちらも適用されたようですね。まあ、大量得点が入る場合、どうしても試合が間延びしますからね。一番困るのは、ワンサイドゲームなら今回の様な特別ルールも適用されるけれど、両チームが得点を取り合う殴り合いの試合になると、そう言うルール適用するわけにもいかず、以前3時間越えの試合も経験したことがあります。

日本のフットボールは、既に本来の1Q=15分から1Q=12分に短縮されているわけで、そう言う意味では事情はあるにしても時間短縮していくと、本来の15分計時の時に違和感をかなり感じるんじゃ無いだろうか。体力的なものもあるだろうし、ゲーム全体の采配というものも違ってくると思う。まぁ、春の試合だからと言う事もあるでしょうね。特別ルールを適用された試合で追いかけているチーム側は悔しいだろうけど、でもその悔しさを次に繋げて行かないとなかなか強くなれない。その為の糧にして欲しいですよね。

2017年4月24日

半可通?

先日、とある番組を見ていた時、日本でのIR推進法案(通称「カジノ法案」)がテーマになり、韓国やシンガポールなどの実例が紹介されていました。シンガポールのマリーナベイサンズのカジノでは、既に日本進出を目指して日本人をディラーとして30人位雇って教育していたりとか、韓国ではセガサミーがカジノ併設ホテルへ出資していて、ここでは100人位の日本人がOJTも兼ねて仕事をしているらしい。これも日本での統合型リゾート開設に向けての布石らしい。個々で画面はスタジオ映像に切り替わり、MCとコメンテーターとして参加していた有名な米国で活躍するお医者さんだったかな、その方などの映像となります。ここでMC氏が、アメリカでも(西の)ラスベガスとか(東の)アトランティックシティとか有名な場所以外にも、色々なところにカジノがあって、それはどうもネイティブインディアンの住んでいる場所と重なっているらしいですね、と話をコメンテーター氏に振ります。でもコメンテーター氏には馴染みの無い話題だったらしくて、「えっ、そうですか」みたいなちょっとビックリしたような様子で、何か有耶無耶消化不良のまま番組は進んでいきました。

私自身、日本でギャンブル系は一切やらないし、海外でそう言うカジノなどを利用したことも無い人間で、だからカジノの専門家と言うわけでは無いけれど、アメリカの歴史とか背景みたいな話は好きです。その中で良く話題になる物の一つが、アメリカのネイティブインディアンの保護政策に関しての話。もともとはネイティブインディアンの土地だったアメリカ大陸に、ヨーロッパから植民目的や宗教迫害から逃れて渡ってきたアングロサクソンが、所謂今の「アメリカ人」の祖先。段々開拓が進むにつれて、元々のネイティブインディアン達は居住地を追われて迫害されていきますが、その後民主主義が進むにつれて、それらは返還され、そのインディアンの土地は特別保護区みたいな場所になっていて、しかも彼らの生活保護目的で税制など優遇されていることも有り、実はネイティブインディアンのビジネスは、凄く巨大になっているところもあるようです。その中でも、カジノビジネスは手軽にしかも利益が大きいというので、各地に存在しているというのは良く聞く話。一説には、昔の恨みをカジノでお金を巻き上げることで憂さを晴らしている、と言う事も聞いたけれど、まぁそれは話半分だろうけど。

言い方は悪いかもしれないけれど、日本で宗教法人に税制優遇措置が有り、結構ビジネス的に大きなものがあるのと同じような事が、アメリカで起こっていると思えばそれ程違いは無いのかも。誰でも知っている話では無いかもしれないけれど、向こうでの生活が長くて主流の人ならそれなりに聞く話だろうと思うんですけどね。其れ以前に、そう言う話をフルという事は、番組側もその話題を予め台本に仕込んでいたのだろうから、その当たりのネゴくらいは事前にやっておけと小一時間。ただ、それでネイティブインディアンとの関連性を話題にしたところで、日本のIR法案との関係にどう影響するのかだろうか。先にも書いたように、宗教法人がIRビジネスに進出した場合の危惧を言うのだろうか。でもそれって、多分完全に「自主規制」が掛かりそうな話題だと思うけれど。

多角的な視点での意見や批評を提供することは、情報番組として、あるいはメディアとして必要だし重要だと思うけれど、だからといって有名だからという理由だけで専門外の話をさせたり、何かコメントを出させるのは止めて欲しい。昔はそんなことはほとんど無かったと思うけれど、最近は有名人とか芸人がしたり顔でコメントしたりしているのを見るに付け、「あぁ、信用しちゃいけない話だな」と裏撮りするようにしています。そう言う意味で、判断基準としては信用できるのか(マテ)。半可通ほど怖いものは無いと言うけれど、本当にそう思う。分からない、知らないなら、黙っているか「分からない」というのが正しい姿ですからね。

ソーラーシェアリング

鳩山元首相が「畑や水田の上にソーラーパネルを設置すれば、作物も育ち太陽光発電の収入も得られる」と発言して炎上状態に。この人の言う事は信じちゃいけない類とは思うけれど、「ソーラーシェアリング」という言葉は初めて聞いたので一寸調べてみることに。

「一般社団法人ソーラーシェアリング協会」という所が推進しているようですが、ソーラーパネルを地上から3m位の場所に設置して、上空で発電しつつ、その下の土地では耕作して農作物を栽培するというもの。太陽光パネルで発電しつつ、太陽光を下の作物にも提供しないといけないから、パネル自体は我々がよく見るものよりも小さく短冊状になっているもの。また、細い支柱をある程度の間隔で設置してパネルを保持しないといけないから、地上部分も制限を受けるのは仕方ないのかも。

これを見ると「太陽光発電しつつ作物栽培も」という鳩山氏の発言はまんざら嘘では無いと思うけれど、でも彼が言うようにこれで農業も出来原発もいらなくなると言うまでには少しハードルが高そう。先ず農業にしても、どうしても支柱回りは制限を受けるので、その土地丸々耕作地になるとは限らない。上手く畔とか畝をこの支柱に沿って設置すれば、生産量への影響は極力少なく出来そうだけれど、トラクターとか農業機材を入れる時には注意が必要そう。あと、この構造だと水田では無理じゃ無いかなぁ。高い位置にそれなりに重たい太陽光パネルを設置しなきゃいけないから、結構支柱の土台部分はしっかりしないと拙いでしょう。水田の場合、そこまで出来るだろうか。結構無理がある気がする。

太陽光パネルも、通常のものよりも小型のものを使用するみたいなので、単位面積当たりの発電量も少ないだろうし、買い取り価格も下がっているから、投資効果はどうだろうか。多分作物用の日照を確保するために、パネル設置間隔もまばらにするだろうから、設置面積も同発電量の通常の設置方法と比べてまばらになるだろうから、例えば集電するケーブルの引き回しとか、逆にコストアップや効率低下する場合も有るような気もしますしね。パネルが設置される部分の支柱の構造を、もう少しアーチ状にして剛性で支え合うようにして無支柱化にするとか出来ないのだろうか。いずれにしても、アイデアとしては面白いし実用性も高いと思うけれど、実際に設置して運用するにはまだまだ工夫が必要じゃないだろうか。

太陽光発電の問題点は幾つかあると思うけれど、その中で太陽光パネルを設置するためにわざわざ土地を開墾することで逆に自然破壊を招いている場合が有る事があります。休業したゴルフ場跡地を有効利用するとか、既に廃業した工場の敷地跡に設置するならまだ分かるけれど、広い場所を確保するために山の斜面を開梱したり、大規模な原野開発をしたりすることで、その場所の自然環境を破壊しながら自然に優しい(?)太陽光発電パネルを設置するという矛盾を招いているという問題。それに比べたら、このソーラーシェアリングはまだ遥かに自然にも環境にも優しい気がするけれど、一寸無理がある気もしますねぇ。工事費がどれだけ掛かるか分からないけれど、畑の中央に太い支柱を一本設置して、吊り橋のように上からつるすとかどうだろうか。真ん中だと邪魔になるなら、対角線上に四角い土地の二箇所に太い柱を立てて、そこからその土地にあった四角いフレームを上からつるして、そこにパネル設置したらどうだろうか。そうしたらパネル下の土地には邪魔な支柱は入らないし、メンテナンスが必要な時にはフレームを降ろして地上で作業出来るし、作物によってはフレームの高さを上下して調整できるだろうし。角の柱の強度が問題になりそうですけどね。

HND-ORD-IAD/-NRT (1) - もう一つの予約

知らない間にNFLの2017シーズンのスケジュールが発表されていることに気が付き、今年は何処かの試合にいけないか思案中。まぁ、実際に観戦に行くとしたら色々拘りがある49ersか、現在元チームメイトが所属しているRedskindsかに二択に多分なるんだろうけど。で、秋のリーグ戦の予定がまだ未定なので9月から11月の予定がまだ立てられないのだけれど、12月の終盤なら一応予定が入れられます。Redskindsのホームゲームは、12月17日にvs Cardinals戦、24日にvs Broncos戦が予定されています。どちらも日中の試合開始なのでGood。どちらの試合も、予定的には開いているんですが、個々は完全に有休消化モードに入っているだろうBroncos戦を予定することにしました。

この時期、すでに何時ものようにNRT-JFKの予定を入れているので、その予定と丸かぶりになってしまいます。UAの得点チケットで検索してみると、何故かUAのフライトは取れないけれど、ANAなら取れる。しかもセーバー料金で(笑)。往路は残念ながらノンストップピンはスタンダード特典しか空いていなくて、一番時間帯の良さそうなのがHND-ORD/-IADの乗り継ぎ便。昔は特典チケットでも国際線部分がビジネス以上なら、乗り継ぎ便も国内線ファーストへアサインされたはずなんだけど、今はセーバー特典だと乗り継ぎ便はエコノミー何ですね。ちょっとガッカリ。まぁ、ORD-IADは2時間掛からないフライトなので、エコノミーでも苦にならないけれど。帰国便は運良くやはりANAのIAD-NRTが空いていたので、速攻で予約。

実は今年の会社での有休消化のルールで、7月から9月の間に5日間以上の連続した有休取得をしないといけない。49ersとRedskindsの9月の予定を見ると、9月10日にどちらもホームゲームがあるんですが、多分この試合はいけるんじゃないかと。でも地元での初開催試合だからチケットは高騰しそうですねぇ... あと、9月21日にRams@49ersがあり、24日にRaiders@Redskindsがあるので、個々を狙うと20日に渡米して21日に49ersの試合観戦。その後Washingtonに移動して24日に試合を見て帰国というダブルヘッダーが可能そうだけれど、どちらも夕方から夜の試合何ですよね。特に24日のRaiders戦は、キックオフが夜の20:30からだから、試合終了は下手したら日付が変わる頃。多分帰宅(ホテルに戻る)手段が無くなりそうな気がする...

去年は結局国内の試合スケジュールと重なってしまい、一度もNFL観戦出来ずに終わったので、今年は最低でも1試合、出来れば2~3試合位は観戦したいところ。基本、知り合いのいる49ersかRedskindsだけれど、出張先で馴染みのあるPanthersとか、元々フットボールにはまる切っ掛けとなったDolphines当たりも可能なら行きたいところ。あと、可能ならカレッジフットボールも見たいなぁ... G.W.が明けたら夏休みから秋の料金も色々出てくると思うので、そしたら本腰を入れて予約検索してみるつもりです。(続く...)

2017年4月23日

荒削りな試合

昨日の試合、勝には勝ったけれど、まだまだ課題や反省点も多くて、まぁそれがシーズン最初のしかも春の試合だから仕方ないんだろうけど、一言で言えば「荒削りな試合」でした。点数的には65点くらいかなぁ。まぁ、まだそれ程チーム練習で作り込みもしていないだろうし、出場メンバーも新人や若手中心で、そう言う意味では仕方ないと言えばそうだけれど、だからこそこういう機会できっちり結果を残して欲しい気持ちもあるんですが。

オフェンスは、もう2~3本TDを取れるチャンスがあったと思うので、詰めの甘さをこれからしっかり埋めていかないと。特にランプレーがもう少し出て欲しい、と言うか出さなきゃいけないのに、結構力負けしていたような印象すら受けますね。もう少し中央で勝負して勝てるようにならない、さらに上位チームと対戦する時には手も足も出なくなりそう。

ディフェンスは、パスディフェンスが課題。相手レシーバーのスキルもあって、RACが余りで無いことはに助けられた感じだなぁ。QBにプレッシャーかけても投げられてロングを取られて。TDこそ許さなかったのは良かったけれど、ちょっと足に自身のあるQBだったら、もっとバンバン走られて追加点を奪われていたかも。DBも、走らせなかったのは良かったけれど、もう少し早めにボールに向かえれば、パスカットやインターセプトも量産できた気がするんだけど。

まぁ、チームとしてもその辺はこの時期割り切っているとは思うし、逆にそう言う足りない部分を明確にして課題として認識させることがこの試合最大のテーマだったのかも。このG.W.中には、かまりまとまった練習が行われるでしょうから、その成果を次の試合で見せて欲しいですよね。少なくとも、今回の65点を超える75点くらいは目指して欲しい(笑)。

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Tower

翌日の試合は、午後キックオフなので最初は宿泊する予定は無かったんですが、試合前に用事が出来てしまったので金曜日の仕事帰りに宿泊。今回はクラブフロアーは満室と言う事でアップグレードは通常フロアーのダブルに。まぁ、寝るだけなので広いベッドなら問題無いんですが。

夕方18:30頃に26Fのクラブラウンジでチェックイン。一度部屋に入り、少し片付け物をしてから、再びラウンジのカクテルタイムに行きます。前回宿泊した時は、初日の木曜日は空いていて良かったけれど、翌日金曜日の夜はそこそこ混雑していたので、今日もそうかなと思ったんですが、この日は1/4位しか席は埋まっておらず、入って左手のエリアなどは私も含めて4組くらいしか入っていませんでした。ワイン二杯と、オードブル類を一通り頂きましたが、種類も多くてよく利用しているSPG/Hilton系列のホテルの中では今のところ一番のお気に入りです(笑)。

この後、流石にラウンジのオードブルだけではお腹が持たないので、3Fのバーに行ったんですが、今回は失敗でした。一人なのでカウンターに座ったんですが、左右共に喫煙者。しかも、右隣はヘビースモーカーのおばさんで、左隣は後から葉巻を吸い出す始末。実は、この日のお昼に会社の中で人事異動が有り、お昼を送別会代わりの会食にしたんですが、そのお店の席が「喫煙エリア」の中にあってもうたばこ臭くて... 幹事さんも人数が多いからお昼時に席を確保するのに苦労したんだろうけど、一寸これは無いなぁという状況。そんなことがお昼に有り、夜もまたタバコ攻撃かいと一人ツッコミしながら、こちらも早めに引き上げました。早く全面禁煙法案通らないだろうか。

2017年4月22日

シーズン開幕

今日からいよいよ日本のフットボールシーズン開幕。また、長くも短いシーズンが始まるかと思うと、ちょっと切なくて楽しみで大変という気持ちが混在する複雑な心境(笑)。気になる天候は、何とか曇り空ながら雨にも遭わずに済みそう。気温も17~20度位で、見る方には少しは肌寒さを感じるかもしれないけれど、プレーする選手には丁度良いくらいか。

今シーズンは、チームも協会も、いろいろな「変革・改革・革新」を目指して努力をし始めているけれど、まだまだ足りないし届かない。スポーツの規模として小さいこともあるし、人もお金も足りないから仕方ないのだけれど、だからといって諦めていても何も進まないので、少し今年は本気度を倍増させて取り組まないと。これまで、大学がフットボールを初めて、大なり小なりこのスポーツに40年近く関 わってきたわけですが、これまでのように自由にあるいは好き勝手に関わり合えるのも、色々な理由からそろそろ限界かなという頃合いでもありますし。

春のシーズンというのは日本独特な物で、フットボールファンとしては、お正月のライスボウル、さらには2月初旬のSuper Bowlが終わって、三ヶ月ほどの「飢餓期間」を経ての開幕だけに、凄く楽しみな気持ちはよく分かります。でも、チームとしたら、学生にしても社会人にしても、本番は秋のリーグ戦なわけで、春はやはり準備や仕込みの時期。試合にしても、勿論手を抜くことは無いだろうけど、秋に向けての準備の意味合いが強いし、大体この時期は新人戦種の様子やレギュラーでも当落線上にある選手の様子を見るための試合(OJT)と言ってもいいですから、そう言う意味では昨年のリーグ戦の強豪チーム同士の「ガチンコ勝負」みたいなものはなかなか生まれない。でも、それでもファンからしたら、やっと久しぶりに見るフットボールだし、選手にしても出来る事は限られているとしても、やはり試合は練習とは違うわけで、そこはモチベーションはどちらも上がることは確実。

一番怖いのは怪我なわけで、特に軽微な怪我なら問題無いけれど、例えば骨折とかそれこそシーズンを棒に振るような怪我をこの春の試合でしてしまった選手は過去にも生まれています。怪我を恐れて中途半端なプレーをすると、ますます怪我をするリスクは上がるし、かといって余りにハードなプレーも危険。その按配が難しいのも春のシーズンですよね。今日の試合も、勝つことは当然だけれど、それ以上に先ずは怪我をしない、安全第一で試合終了まで進めて欲しいですよね。取りあえず、心配なのは天気だけ。予報では夕方まで曇り空が持ちそうだけれど、何とか試合が終わって新幹線に乗るまでは雨が降らずに保って欲しい。一応傘とかレインカバーとか持ってきていますが、使えば使ったで後の始末が大変だし。さて、今日も頑張ろう。


的外れな争点

都議選に出馬するわけでも無く、また東京都の管轄でも無い「テロ等準備罪」が都議選の争点になると言う、蓮舫民進党代表。国民に信を問う議題・テーマ・課題俳句らであると思うけれど、この法律は別に東京都下のみに適用されるわけじゃ無いわけで、何で都議選の争点になると言えるのか不思議。要するに、今旬の話題(と思っていること)を取り上げて騒げば世間の注目が集まると思っているんだろうなぁ。

数日前に永江一石氏が「民進党にはマーケティングセンスが無い」と書かれていたけれど、センスが無いどころか、特に蓮舫氏が代表になってからは、まるで破滅こそ党是、反対することこそが存在意義、みたな感じで破滅に向かってまっしぐらに突き進んでいる印象すら受けます。内閣支持率が60%前後で推移し、自民党支持率も40%と他の政党を圧倒しているのも、別に国民が自民党、あるいは自公の与党政権を歓迎しているわけでは無く、他に選択肢が無く自公でもまぁ我慢できるから指示しているというのは、永江氏が指摘しなくても国民のほぼ全員が思っていることじゃ無いだろうか。私は、日本人の気質を考えると、アメリカのような二大政党政治は無理だと思うので、複数政党がその時々の考えや利益で連合して与党政権を作るのが、まぁ一番安定して安心出来るのかなと思うですが、そう言う意味では今の民進党よりは日本維新の会の方が、遥かにましな気がします。どうしても大阪の地域政党という認識が強いので、なかなか全国区の政党になりきれていないのが勿体ない気がしますが、今のように民進党に対して「正しい野党」の姿勢を続けて行けば、次の選挙では結構化けるんじゃ無いかと思うけれど。

昨日辺りも、森友学園問題から今度は中川議員の不倫問題を関係無い委員会などで騒いで居るみたいだけれど、ほんとそう言う関係無い話では無く本来するべき話を進めて欲しい。不倫の問題だって、風紀委員会みたいな物を作って本人の責任を追及すれば良いと思うし。例えば、中川議員がその委員会に出席していて、それが怪しからんと言うならまだ分かるけれど、そうじゃなくて単に与党を攻めている姿勢を見せたいだけなんですからね。

で、都議選争点となる「テロ等準備罪」ですけど、彼らというか彼女は何を持って「民意が示された」というのだろうか。法律自体は今国会で審議されていて、他分与ほどのことが無ければ成立するでしょう。国会も延長されなければ6月には閉会するわけで、都議選はその後。まだ都議選が審議中にあるなら分からないでも無いけれど、完全に終わってからそれが争点だと言われてもなぁ... 大体民進党自体都議選は全滅かと言われているくらいで、離党者も多いし、そんなことやっている時じゃ無いと思うのだけれど。本来なら、保育園問題とかオリンピック・パラリンピックの予算問題、さらには豊洲市場問題等が争点になるべきものと思うけれど。2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて必要だから争点になると言うわけですが、確かにその時点でも必要だけれど今の世界情勢を見たら今必要な物じゃ無いだろうか。そう言う意味では、東京だけで無く日本の大都市は全て標的になるだろうし、例えば福岡などは中国・韓国や東南アジアからの移動も多いし、さらに沖縄なんかも人の出入りが多いから、そう言う地域の方が危険じゃ無いだろうか。

いずれにしても、何故かこの法律には民進党は敏感に反応しているみたいで、仮に成立したら日本から脱出すると公言している議員もいるらしい(笑)。本当に日本から出て行ってくれたら、少しは日本の政治もまともになると思うので、是非その時には公言通り出ていって欲しいけれど、この人前に行ったことなんて簡単に反故にするからなぁ。だから民進党は信用されない、というか最近では信用する・しない以前に、無視されたり嘲笑の的になっているんじゃ無いだろうか。国民が先ず臨んでいるのは、兎に角経済が良くなって、お金や物が回り始めて活気が出てくること。それによって、税金だって下がるかもしれないし、年金や医療保障だって改善できるかもしれない。凄く単純明快な目標すら見えていないのか理解していないのか、的外れなことばかりしてくれるから、与党も敢えて蓮舫氏の二重国籍問題を追及して代表を辞任させることをしないのかもしれない、という話も真実味を感じてしまいます。まぁ、現代版裸の王様状態では無いだろうか。しかも悪いことに、その事を指摘してくれる正直な子供が登場しても(すでに何人も出ているわけですが)、それでも聞く耳を持たないという事だからなぁ...

大金乱舞

福岡で発生した3億8千万もの現金強奪事件。その後に、今度は福岡空港から7億円余りを持って出国しようとした韓国人グループが逮捕。さりに都内銀座でも数千万円もの強奪事件が発生。世の中、有るところにはある物だと思う半面、良くもそんなに大金強奪事件があちこちで頻発する物だとこちらも不思議。

福岡の空港で捕まった四人は、銀行で強奪した二人組とは体格などは似ておらず、別人と思われていますが、何故に7億円物現金を持ち出そうとしたのか。疑問が疑問を呼ぶ話ですよねぇ... で、福岡の事件では、業界関係者からも何故そんなに大金を口座から引き出して持ち歩いたのか疑問が出ている様子。まぁ、野次馬的想像だと、口座振り込みではその履歴が残るから、それを嫌がっての現金取引と思うのが普通かなぁ。一方空港で捕まったグループが勤務する会社の社長は、日本人から車購入のために預かったと説明しているらしいけれど、こちらも何の車を購入しようとしているのか不思議。いずれにしても、どちらも厳しく調べられそうですね。何か痛いところも、それで突かれそうだけれど(マテ)。

昔呼んだ何かの小説だったか漫画だったか忘れたけれど、とある怪しい商売の人がやはり怪しいお金を洗浄(マネーロンダリング)するために、たまたま宝くじの一等に当たった男性を探して、その男性から一等当選金1億円の当たりくじを1億1千万円で買う、という話があったけれど、何かそれにいたような匂いがしますねぇ(小説の読み過ぎか-笑)。少し前に聞いた話では、日本に金塊を持ち込んで売ると、消費税分8%が付加されるので、その分自国で売るよりも高くなるので今ブームになっているらしい。それも変な話で、その+8%は後で国に納める物だけれど、その本人は日本には居ないわけですからね。まあ、それって我々も何か打った場合には同じ事が発生するわけだけれど、ちゃんと確定申告とかしている人って居るんだろうか...

どんな大金で有ろうと、それが正当な経済活動を経て得た物であるなら、何ら攻める必要の無いことだけれど、なかなかそれを証明するのも大変ですよね。お金を預かったなら預かり証とか無いと出所不明と判断されるだろうし、売買に使用するにしても余りに安易に大金を出して運搬していた理由や責任も問われそうだし。この事件、このまま段々記憶が薄れて自然的に風化していきそうだなぁ。そうなると、やっぱり「あれは...」という事になるんだろうな。贅沢は言わないから、半分くらい私の口座に振り込んでくれないだろうか(笑)。

2017年4月21日

現地SIMよりローミング

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、現地でプリペイドSIMを調達するよりも、ローミングサービスの方がお得になりつつある最近の国内スマホ事情について。実は私も暫く前から同じ事を考えていました。私が現在持っている現地SIMは、USのAT&TのGoPhoneのSIM。3G用ですが、向こうで使用すると4Gと表示されて、日本の3GとLTEの間くらいのスピードが出ます。維持費は、一度US$100自分のアカウントに振り込むと一年間アカウントが維持できるので、後は現地に行って使う時に月の利用料金US$25とデータパッケージ(50MB/US$5)をアカウントから払い出すもの。何回USに行くかにも寄りますが、年間維持費としては15,000円位でしょうか。で、最初は便利に使っていましたが、最近になって幾つか問題が出てきました。


  1. このGoPhoneのSIMサイズが、Micro SIM何ですね。元々、当時購入したSIM FreeのiPhone4sに入れて使うつもりだったので、このサイズにしたんですが、今では自分のスマホは全てNano SIMになっているので使い回しが出来ない。
  2. その手持ちのスマホも、NTT docomo純正のXperia Z3 CompactはSIM Free化済みなので海外でも利用可能ですが、もう一つのiPhone6はNTT docomo版を白ロムで購入したので、国内のMVNO以外のSIMが利用出来ない。
  3. 結果的に、iPhone4sはUSにでた時専用機になってきたんですが、最近ではMicro SIMも余り見かけなくなってきたので、実質USでしか使わない代物に。これはこれで、GoPhoneのUS国内の電話番号(音声通話)は維持できるので、友人との連絡用としてはまぁ重宝しています。
  4. ただ、iPhone4sが3G機なので、通信が3G網しか使えず、流石にUS国内でも昔と比べて電波を掴みづらくなってきました。特に、昨年末New Yorkに行った時には地下鉄の中や駅では全く繋がらず、でも周りの人達はスマホを使っているので、多分LTEに移行しているんだなぁと実感した次第です。
で、どうしたものかと悩んでいたところ、コラムの中にも登場する、NTT docomoの「海外1dayパケ」が今お得なことに気が付きました。これ、予め登録しておけば、24時間単位で現地のローミングサービスが利用出来るもの。利用料金は地域によって差がありますが、自分が行く場所は980円/24時間でカバーされます。ただ難点は、30MBを超えると低速モードになってしまうことで、これ結構直ぐに消費してしまいます。ところが、今年の初めから始まったデータ転送量制限無しのキャンペーンが9月30日まで延長されたので、それまでは凄くお得なサービスになります。

コラムにも書かれているように、この海外1dayパケは、現地での使用開始からスタートして24時間で終わるサービス。USを例にすると、帰国する時から逆算すると、帰国する時の国際線は大体現地のお昼頃に出発するし、到着日は大体因るになる場合が多いので、闘茶翌日のお昼頃から使い弾めると、一日分セーブできてお得。勿論、日本からの米国到着便も大体同日のお昼くらいにUSに到着するので、底から利用開始しても丁度24時間×滞在日の計算にすっぽりはまります。さらに、ローミング迄サポートされているから、手持ちのデバイスも有効利用出来ます。最近ではホテルのWi-Fiサービスもほぼデフォルトで利用出来るし、FSPの会員なら無料で利用出来るので、それと合わせればかなり便利に使えることは確か。

今回も、4月のSingaporeと6月のGuamで、この海外1dayパケを使うつもり。これまでは、それぞれ現地のSIM購入をしていましたが、結構コスト高になる事と、滞在期間が短い(基本2泊3日)なのでわざわざ購入するのも勿体ないんですよね。USには、これからも足繁く通うと思うので、そのうちLTE対応の現地SIMに切り替えたと思っているんですが、その場合年間維持コストが今の倍近くなる可能性もあり、どうしようか思案中。それに、Prepaid SIMを入れるスマホも、今のXpeiraはバンドが足りないし、新しいiPhone8とかにしたい気もしているし。実は、MotorolaのDual SIM機もちょっと狙っているんですけど。これなら今のSIMも有効利用出来るけれど、結局それってアクセスポイントも減るし、余りメリットが有りません。今年9月で今のアカウントの有効期間が切れるところで、こちらは捨てて、切り替えようかなと思っています。それまでは、この海外1dayパケで何とか凌ごうかと。丁度9月30日までキャンペーンがあるので、これはある意味天恵かと(笑)。

知らない大学

東洋経済ONLINEに掲載された、日本国内の大学での奨学金延滞金ランキング。年間880億円もの奨学金が延滞されているというのも驚きだけれど、それ以上に衝撃的だったのは、日本にこんなに大学があるのかという事。ざっと見た感じでは、多分8割9割は知らない学校名ばかり。私が大学受験したのはもう40年位前なので、それ以降に新設された大学も多いとは思うし、若しかしたら旧来の学校が合併や統廃合などで校名が変わることもあるだろうけど、しかし多すぎ。

まだ自分達の世代くらいだったら、学生数も多くて良かったんだろうけど、これだけ有っては大学間競争が激しくなっていくのも納得ですよね。でも、単に「大卒」というラベルを得るために、こういう所に行っても意味があるんだろうか。それよりも、高専みたいな感じで二年間ぐらいきっちりと技術を身につけて仕事を探した方が、就職率とか就職先企業とかの待遇も良くなるんじゃ無いだろうか。本当のところ、企業が求める大卒社員って、研究職などの一部を除けば、そのまま即戦力になるとは思って居ないと思うし。それなら、即戦力の社員を目指した教育機関を作る方が、学校側も企業側もWin-Winだと思うのだけれど。大学無償化なんて言っているけれど、とても意味があるとは思えない。

勿論、経済的理由から進学したくても出来ない人も多いだろうけど、そう言う場合は学業でTop3で卒業するなら免除とか、KPIをちゃんと設定して達成したら免除という形での「無償化」だったら意味があると思うし、そうするべきだと思うけれど。例えば、企業活動に関しては「会社四季報」でちゃんと比較検討できるわけで、IR系の対応がしっかり出来ていない企業は、所謂「ブラック」として社会的にも監視されるわけです。同じ事を大学とか場合によっては専門学校や高校など、義務教育以降の教育機関に対しても考える必要があるのでは。で、「学校四季報」は学校としての財政情報だけで無く、就職率とか就職先、場合によっては5年とか10年後位の就業実績まで含んでも良いと思うし、技術系の学校なら出願特許数とか論文数、文系なら論文に出版本数とか、これもKPIを設定して客観的に評価できるものって一杯あると思うんですよね。スポーツクラブの成績等も良いと思うし、文系等なら色々なコンテスト等の成績とか。

後大学教育で思うのは、社会人教育の門戸も広げて欲しいですよね。そういう部分を加味しても良いだろうし。色々と考えさせられる記事だなぁと感じます。

知事三選

川勝知事がやっと三選目の知事選挙に出馬することを事実上表明。今のところ有力な対抗馬が無いために、このままほぼ無投票状態で三選される事がほぼ確実に。個人的な好みで批評しては申し訳ないけれど、この川勝氏、一寸ファナテックな所があるのがどうもなぁ... 静岡市と静岡県の対立構造もそうだし、富士山静岡空港直下の新幹線新駅設置にしてもそうだし、そのアイデア力は買うとしても、そこに至るまでの道筋だとか背景説明とか、どうも納得できることがほとんど無い。

例えば静岡市と静岡県の対立問題。県は、政令指定都市としてまた県都として勢いが無い静岡市を解体して県政に統合すると言っているけれど、それが先ずピンと来ない。それが効果的ならば、静岡県全ての市町村を廃止するなり、それが無理ならやはり人口減少傾向に有る浜松市だってその対象になると思うのだけれど、浜松は好きにやればみたいな事を言っているし。空港の新幹線駅にしても、確かに空港直結の高速鉄道駅というもののメリットは大きいと思うけれど、実際に停車するだろう新幹線はこだま号の各駅停車だけだろうし、一日の利用客数だって年間空港利用客が空港目標の70万人が全て利用すると想定しても2000人に届かない。東海道新幹線の停車駅の中では一番利用客数が少なそうな(失礼)岐阜羽島駅でも3000人弱は利用しているようなので、採算性だけ見ても厳しそう。まぁ、将来的に空港周辺が大規模に整理されて、例えば空港直結のアウトレットモールが出来るとかになれば、利用客数の伸びはかなり違うだろうけど。ところで、今回調べていて気が付いたんですが、以前は空港駅と掛川駅が近すぎて駅設置できないだろうと思っていました。今回両駅間の距離を測ってみると、16km弱。で、この距離間隔って、熱海-三島間と大体同じくらい何ですよね。待避線の無い熱海には、こだま号だけで無くひかり号も日中停車したりするわけで(大観光地があるからですけど)、それを考えると以前は疑問だったスケジュール的な要素って、案外問題にならないかもしれない。ただ、仮に設置するにしても、工事費や維持費が赤字なのは確実そう。

閑話休題。昨日夕方のテレビでこの出馬のニュースを伝えていた時に、8年前に川勝氏が突然文化芸術大学学長を蹴って出馬した時のコメントが流れていましたが、「任期4年でやれないことは、二期8年やっても駄目」みたいな事を言っていた。それで三期もやる理由はどうするんだろうか。

対する自民党は、対抗馬が無いですよねぇ... 現職の国会議員を落下傘で立候補させるとしても、知名度の点では今ひとつ。個人的に唯一対抗できそうなのは、現浜松市長の鈴木康友氏だけれど、多分今はでないだろうなぁ... 共産党は無理にでも候補者は出すだろうから、無投票当選は無いとは思うけれど、事実上の無投票当選になりそうなのがなぁ... 困ったもんだ...

2017年4月20日

フェイクニュース

朝日新聞が、内閣府に掲載されている当時の在日朝鮮人に対しての暴行・殺害などの記述を含む関東大震災関連記事が削除されたことを記事にしたけれど、それは単にHPの改修のために一時的に掲載から外しただけと、菅官房長官が否定するというやり取り。どちらが正しいのか、それを確認出来る確証は手元に無い蹴れば、HPから削除されている内容にはそれ以外のものも含まれているそうで、どの様な回収作業をしているのか分からないけれど、特に狙い撃ちした様子でも無い。大体、7年間も掲載していたものを突然取り下げる理由も無いと思うし、その資料自体は広く認知されているものらしいので、別にここで掲載取りやめにしても他分別の場所で掲載されるだろうし。

で、メディアとして「これこれである」と報道したけれど、その当事者から「それは無い」と否定されたわけで、となるとメディア側としては「間違っていました」と誤報を訂正・お詫びするか、「いゃ自分達が正しい」とさらなる証拠を提示するか、二つに一つだと思うけれど朝日新聞はどうするんだろうか。

創造するに、朝日新聞としては掲載が中断している話をどこからか聞き及んで、それを多分内部あるいは周辺の知り合いに確認して、それを元に記事にしたっちゃんでしょうね。本来ならそこで内閣府の広報なり専門部署担当部署に取材して裏撮りするべきだと思うけれど、それをどう言う理由かやらなかったので、こう言う対立が生まれるんだろうなぁ。これを「フェイクニュース」と言うには一寸無理がある気がするけれど、仮に正しい担当部門への裏付け取材確認をせずに、意図的にこう言う内容の記事を掲載したとするならば、誤報よりも酷い「虚報」だと思いますけどね。

で、この朝日新聞の報道をニュースソースとして、韓国や海外メディアが東京発のニュースとして報道をしている。仮に日本で否定して、朝日新聞側も記事内容を訂正したとしても、この最初に拡散された情報はそのまま更に拡散していき、世界的には「意図的に削除した」という朝日新聞の虚報が「真実」として広まっていくわけです。以前から言っているけれど、情報を生業としている以上は、その情報内容に責任を持つわけで、言ってみれば情報の「PL法」みたいなものをちゃんと作らないと駄目だと思う。新聞社は放送局と違って許認可免許など不要ではあるけれど、それがゴシップ誌だろうが、週刊誌だろうが、日本の「クオリティーペーパー」だろうが、虚偽報道したならばそれを徹底的に回収し訂正する義務を負わせるべきじゃ無いだろうか。毎回こう言う話を聞く度に、そう感じますね。

American QB

アメリカンフットボールマガジンのFacebookに掲載された、今シーズン新しく日本のフットボールに参加するアメリカ人QBに関しての記事(その1その2)。昨年一年活躍したニューハイゼル選手がコーチ業のために帰国し、それを補う形で補強したのが、ハワイ大出身のイカイカ選手。その実績よりも、原石としての素質を見込んでの補強で、ある程度今年は捨てるリスクも覚悟して育てていくんだろうか。

西の強豪パナソニックスには、一昨年ノジマ相模原で活躍したアンダーソン選手が加入。日本のフットボールも経験済みの選手で、なかなか面白そう。ノジマ相模原は昨年も鳴り物入りでガードナー選手を補強したけれど、正直幾らエンジンが素晴らしい車でも足回り、フレーム回りが弱くてはそのエンジンの実力も発揮できないわけで、そんな印象を受けた昨年でした。多分、アンダーソン選手もそんな印象を受けたんじゃ無いだろうか。そう言う意味で、足回りもフレーム回りもしっかりしているパナソニックスに入る事で、彼の潜在能力が一気に開花しそうで一寸怖い。アメリカ人QBの補強は、IBMのクラフト選手が最初ですが、IBMもクラフト選手の本領が発揮されて、チーム戦力として機能するのは2年3年過ぎてからでしたからね。アメリカ人QB補強で初年度から成功したチームって、今のところ富士通のキャメロン選手しかいないんじゃ無いだろうか。富士通という基盤も選手層もしっかりしたチームに力のある選手が入る事で、一番相乗効果が生まれた例だと思う。

コラムの中で一番評価されているというか期待されているのが、アサヒ飲料に加入したニズナック選手。出身大学も日本ではほとんど無名で、かつ試合成績も無いに等しい選手をどう発掘してきたのかも不思議だけれど、その選手を敢えてチームの要であるQBとして補強する思いというのを、可能ならばチーム監督にでも聞いてみたいですね。フットボールが国技であるアメリカであれば、みんな子供の頃からフットボールの素養はあるだろうし、無名校であってもそれなりにフィジカルがあれば日本のフットボール界でも十分通用するんじゃ無いだろうか。大体、高校や大学くらいからフットボールを始める日本人選手が、それなりのレベルに達することが可能なわけですが、ようは本人の気持ち次第努力次第なんですよね。

これほどアメリカ人QBが補強されると、日本人QBが育たないんじゃ無いかという話も聞くけれど、それは違うと思いますね。少なくと試合出場の機会は減るかもしれないけれど、そのQBから学ぶことは幾らでもあるだろうし、それはいきた教育になるはず。実際、富士通やIBMの2番手、3番手QBが出場しても、ちゃんとプレーできるし。また、QBが良くなれば、まずレシーバー陣が鍛えられるから、それは今度はパスを投げる方の日本人QBのスキルアップに繋がるはず。で、QBとレシーバーの能力が上がれば、DBも鍛えられるわけで、その相乗効果波及効果も大きいはず。このあたりの恩恵を一番受けているのが、IBMや富士通だと思うし、今ひとつ歯車が回らないのが、アサヒビールやノジマ相模原、西のアサヒ飲料にエレコム等じゃ無いだろうか。だから、スキルポジションに飛び抜けて力のある選手を入れるという事は、それ以上にそれ以外のポジション強化しないといけなくなるわけだから、チームとして相当の蓄積があって入れるか、相当努力する覚悟が必要な事を認識して補強するか、そう言うチーム全体としての気持ちの問題が大きいと思いますねぇ。

さて、今シーズンもこの週末からスタート。何処か大化けするチームが生まれるか、それとも混戦はしても想定通りの結果で今シーズンも終わるのか、フットボールファンとしては勿論前者を期待していますが...

2017年4月19日

無人コンビニ

コンビニ大手五社が、平成37年までに電子タグを利用した無人レジを進める事に合意したというニュース。効率化やスピードアップの為もあると思うけれど、それ以上に特にコンビニ等の場合は人件費削減、要員の確保不足と言う理由が大きいんでしょうね。まぁ、今でもコンビニなどの商品には製品間利用のバーコードが添付されているから、同様に電子タグを付けることはそんなに難しくないのかもしれないけれど。自分の今のイメージだと、田タグの回路が含まれたシールを、一つ一つの商品に貼り付ける感じだけれど、これがパッケージ印刷と同時に印刷するような形で出来たら、それなりに普及すると思うけれど。

一方でコンビニの場合だと、売れ筋である例えばタバコだとかコーヒーやお惣菜などでは対面販売がまだ必要だろうから、完全無人か店舗となると商品も限定されるでしょうね。パンとかペット簿輝などのような納品される商品だと、製造側で電子タグを添付すれば良いけれど、店内で作って販売するようなもの等は対応が面倒かも。多分、電子タグだけで精算出来るレーンと、店員の対面販売が必要な商品も含むレーンが分かれるんでしょうね。また、記事の写真だと専用のレジカゴを使っているように見えますが、そうなるとお客さんはカゴから袋に入れ替える必要があるから、これは拙いのでは。電子タグを使っているわけだから、電磁波特性を遮断しないような袋とか最初から利用出来る仕組みにしないと、レジでの袋への詰め替えで停滞する気がする。

自動車の自動運転と同じように、流通における無人レジ化というのも一つの「夢」なんでしょうね。個人的には、それって規模の大きな自動販売機の中に自分が入って買い物することになるような気がするんですが。そうそう、大規模な自販機や色々な商品の自販機を広い店内に並べたら、それはそのまま今でも「無人化コンビニ」になりそう。ただ、商品を探すだけでかなりあちこち移動しなくちゃいけなくなりそうだけれど、それはそれで健康増進にも繋がるか(笑)。

ネット販売が主流になり、それまでの実店舗を訪問して店員さんとかスタッフと会話しつつ色々なビジネスチャンスを探るような対面販売が減ってきているけれど、実店舗ですら無人店舗になってくると、ますます人との繋がりは疎遠になりそうですね。一番の繋がりがLINEとかテレビ電話とかの時代になったら、みんな顔を隠して対面販売を経験するようになるのかも。それはそれでかなり悲しいけれど...

肝心な時に黙り込む

切り込み隊長・山本一郎氏のコラムから、何故か有事になると静かな左翼系運動団体の不思議さについて。これまでの彼らのデモやら意見表明に沿うのであれば、今こそ官邸前国会前で「集団的自衛権の実行反対」とか「北朝鮮を挑発するような日米合同演習参加反対」とかという行動を取るべき一番の時では。一方で彼らが日頃主張しているように、お互いに胸襟を開いて酒でも飲みながら会話すれば解けない問題は無いと言う事を是非実践してもらいたいとも思いますしね。

国際情勢に詳しいわけでは無いけれど、今回の北朝鮮のミサイル発射や原爆実験の準備などがこれまで以上に注目されているのは、その技術水準がこれまでのレベルよりも経験を蓄積して高くなっていると共に、直前にクアラルンプールでの金正男氏殺害事件があり、今後これまで以上に暴走する懸念があるからではないかと。これまでとは違った方向に、彼らのゴールが見えていることが、これまでに無い危険さを感じさせているような気がします。

で、日頃余り我々は認識していないのだけれど、韓国と北朝鮮は未だ戦争状態にあるわけで、今は単に「休戦」しているだけ。だから板門店もあるわけだし。今すぐ何かの戦争が始まるとは思わないけれど、実は結構危ない状況にある国というのも事実。たまたま日本に近いから行きやすいからと多くの観光客やビジネスマンが韓国にいるわけですが、結構危険な背景が有る事って余り認識されていないのでは。そこで不安になるのは、仮に何か有事が発生した時の邦人の脱出について。直ぐに思い浮かぶのは空路による日本への帰国ですが、韓国の玄関口である仁川国際空港って、北朝鮮との国境に凄く近い場所にあるんですよね。北朝鮮側国境にはそれなりの戦力が配置されているはずで、仮に何かあった時に仁川空港に離発着する航空機って、良い的になりそうな気がして仕方ありません。そう言う意味で、仮に北朝鮮や韓国で何かあって急いで脱出しないといけない時には、仁川からの脱出って凄くリスクがありそうな気がする。先ずは韓国新幹線なりで南下して、釜山からの脱出が一番確実なんじゃないだろうか。釜山からなら船便もありますしね。まぁ、危険な場所に近づかないというのが一番だと思うし、だからこそこれまで何年も韓国へ修学旅行をしていた学校が取りやめる決断をしたりしているわけですが。

所謂左翼系の人達の発言は自分の意見とは相容れない部分がほとんどではあるけれど、個人的に一番信用できないのが今回の様な時で、実際にそう言う場面が現実になった時にそれまでの意見を引っ込めるというのか、それこそ自分達が一番危惧していた場面になっても、一番活躍できる場面になっても、いざ現実になると隠れてしまう。そう言う様子を見ていると、結局彼らの発言の裏付けはそう言う現実問題に対しての意見では無く、別の目的のための発言なんだなと納得してしまうわけです。これまでも様々な場面で自分達が危惧している場面が現実になっても、彼らが主張していた事は何一つ発生していないわけで、そう言う意味で化けの皮が剥がれつつある中、もう一つ皮が剥がれて真の姿が多くの人に認識される機会になるのであれば良いのですが、結局それって本当の意味で社会のことを考えている左翼系の人にとっては、大きな迷惑でしか無いと思うんですよね。色々な意見が合ってこその多様性だし、バランス感覚が生まれるはずだけれど、結局右にしても左にしても、単に自分の主張を正義と誤解して声が大きい人だけが目立つから、どんどん信用されなくなる。それがもっと進んで、そういう「見かけだけ」の人が淘汰されていけば、それはそれで望む所なんですが。

Amazon Prime Now!

昨日もたまたま見ていたTV(WBSだったかな)でも紹介されていた、Amazon Prime Nowの新サービス。地域限定ながらも、提携企業の商品を1時間以内に配達するというもの。そうで無くても末端の配送担当者が不足しているのに逆行するような動きだよなぁと思うんですが、一応配送員はAmazonの(契約?)社員だそうで、配送を外部に委託するものでは無いような。自分の居住地は完全にサービスの範囲外なので全く関係無いのだけれど、これってよくよく考えたらスーパーの自宅への配送サービスみたいなものなんですよね。言ってみれば、今回参加した企業が宅配サービスをAmazonへ委託したとも見える。

たまたま同じようなタイミングで、発送者が小口の発送依頼をネットのサイトに登録すると、登録している個人配送車が手を上げて配送業務を受注するというシステムを別の機会に見ましたが、ここにも繋がると一寸面白い物流システムが生まれそう。で、このネットの仕組みを見て思ったのが、効率を高めるというのは結果的にどれだけ余剰時間や余剰リソースを活用して本来の生産活動に振り向けるかという事で、ある意味「労働強化」にも繋がるけれど、その分以前よりも短時間で同じかそれ以上の収入が得られるのであれば、それは労働者にとっては大きなメリットになるんだろうなぁ、と。逆に定期便じゃ無いけれど、毎日とか何日かおきに決まった時刻に自宅に寄ってくれるトラックがあれば、それに合わせて注文をしてまとめて受け取ると言う事もある意味便利と言えるのでは。それなら、夜間なら夜間専用の配送トラックを走らせても良いだろうし。で、荷物がない時にはスマホからその旨チェックしておけば、配送側もそのお宅はスキップすれば良いわけだし。高齢者や一人住まいの状況確認も含めてサービスするのもいいかも。実際地方の電気店などは、そう言う付加価値を付けることで、量販店よりも価格設定が高くても売れているわけだから。

宅配受取ロッカーが今売れているようですが、マンションなどの集合住宅の場合には直ぐに埋まってしまって秋のロッカーが無くなり、結果的に再配送になる場合も多いとか。結局は、そう言う無人で受け取れる仕組みも必要だし、こういうこまめな配送も組み合わせないと、なかなか顧客ニーズを満足させつつ、効率も上げていくのは厳しそうですね。

2017年4月18日

無い袖は振れぬ

松戸でのベトナム人女児殺害事件での周辺取材で、共同通信の記者が玄関先のインターホン越しに取材を断られて、腹を立てたのか壁を後ろ蹴りしている様子が防犯カメラに録画されていて、それが拡散された件。投稿者は、多分モザイクなどの加工をする方法が無かったのか、テレビに映したものを携帯のカメラで撮影してわざと荒くした画質で公開したけれど、その苛立つ様子とか後ろ蹴りした様子等はっきり分かるもの。また、スーツ姿や背格好などから、多分当時周辺取材をしていたどこのメディアの誰かというのも、知っている人間が見れば多分直ぐに分かるくらいの品質で、実際一日位で共同通信社の20歳代の記者という事が判明し、上司共にその取材先に謝罪に行ったようですね。

まぁ、「第四の権力」「社会の監視者」みたいな力を誇示するようになってしまった今のメディア界隈では、勘違いする人間も少なくないのかもしれないけれど、一寸擁護も出来ない話。最近では、色々な場所に監視カメラが設置されているわけで、当然自分の様子も何処かから録画されていると思うべきだろうし、そう言うことがあったから今回の事件か何時にも繋がる情報が得られたわけですからね。逆に言うと、これまでも実は同様の不遜な行為は合ったかもしれないけれど、どこにも記録が残らないから問題にならなかったとも言えるかも。今回は若い記者の行為らしいので、まだそれなりの作法というか我慢することも学び足りていないのかもしれ泣けいれど、でもそれなりの会社に入って取材という公共社会の中の歪みを調べる仕事をする委譲は、やはり通常以上のモラルとルールは守って貰わないと。そう言う意味で、実はこれまでも同様の事はあったのかもしれない。

そう思うのは、今回は「映像」という物理的な証拠があるから底から特定可能でしたけれど、今回の件に来限らず、日頃の行動に疑問符が付く人、行いが粗雑な人、何か不信感を感じる人って、そうで無い日常的な場面でも、全く関係無い場面でも、そう言う片鱗を結構見ることが出来るように思います。例えば、ちょっとした事で切れるとか、急に言葉遣いが荒くなるとか。一番顕著なのは、ネットの世界だろうけど(笑)。周りがそうだから、そう言う傾向が大きくなっているのか、段々と昔のように他人から教えて貰うと言う事が少なくなってきたから、抑えが利かなくなってきたのか、底は鶏と卵の話にも思えますが、いずれにしても今回証拠映像がなくてもこの若手記者氏は早晩何かトラブルを生んでいたかもしれない。そう言う意味で、今回の件を糧にして反省したら、若しかしたら数年後には特ダネとか重要事件の鍵となる報道や批評が出来る良い記者になるのかもしれないけれど...

「無い袖は振れぬ」というのは、自分が持っていないものは出す事が出来ないという意味だけれど、今回の様なケースにも当てはまる諺じゃ無いでしょうか。一応上辺だけのビジネスマナーは出来ても、何かあった時の咄嗟のマナーとか常識と言うものは、生来身につけていないと出てこないものという意味で。何とかこの事件の解決をするためにも、厳しい状況は承知した上で何とか一言でもコメントを貰えないかという切実誠実な問いかけなら、若しかしたらこの投稿した人も何か一言付け加えたかもしれない。でも、そう言う雰囲気を感じられなかったから、こう言う対応になり、それが実は本当だったという結末なんでしょうね。無い袖は振れないわけだから、降るべき時に振ることが出来る袖をできるだけ準備していくのが、やはり社会人というか普通の大人の身だしなみなんだろうなぁ。

何でもかんでもUAが悪い

例のオーバーブッキングトラブル以来UAバッシングが止まらない。理由はどうあれ、暴力的に無理矢理乗客を降機させることは論外だけれど、ただ誤解も含んだ間違った認識が広がっていることも確か。これもそんな話の一つじゃ無いかと思うのが、勝手にシートを移動した自らの結婚式に向かうカップルを降機させた件。ただ、この話、この日本語での記事を読んでも一寸腑に落ちない。全体的な印象としては「またUAがやらかした」という印象を受けますが、このカップルの行動が不明だけれど、今回はこの二人の行動にも問題があったのでは無いかという気がします。

ますUA1731便を調べてみると、ヒューストン(IAH)から南米コスタリカのリベリア(LIR)に向かうもの。使用機材はB737-800なので、小型機による短距離国際線のフライト。だから運用は先日のオーバーブッキングの時のようなリージョナルジェットへの委託ではなく、UA本体のクルーでしょう。で、このカップルは24B/24Cを予約していたところ、24Aの乗客が3席を占有していたので、21B/21Cへ移動し、それがクルーに注意されて最終的に連邦保安官に降機させられたという話。

シートマップを見ると、24B/24Cは主翼の上あたりのエコノミーの席。で、3列前の21B/21Cはエコノミープラスの最後列の席何ですが、もう一つ注意しないといけないのは、この列と一つ前の列は非常口横の席だという事。その分前後のシートピッチに余裕があるけれど、ここに着席する場合は予め非常時の対応が可能な事を確認しないといけない。通常は手順など非常時の対応が書かれた紙を出されて、これを理解して実行出来るかとCAさんが確認するわけですが、それが出来ないあるいは不能だと判断されると、この席には着席できません。二人の言い分では、自分達の席は24Aの乗客が横になって占拠していたので、21B/21Cに移動した。ちゃんと差分の料金は払う、と言うようなことを言っていたらしい。でも腑に落ちないのは、まだ出発前なのにアームレストを揚げて横になっていたなら、その乗客を起こして座ればいいわけです。と言うか、離陸までは起きてちゃんと座らないといけない。だから、彼らがシートを移動するのは100%自分達の勝手なわけです。

一つ腑に落ちないのは、アップグレード料金の支払いを言ったけれど拒否されたと言う事なんですが、これは想像だけれど、このカップルと一緒の友人達は出発ぎりぎりに搭乗してきたようなので、既にアップグレードの処理が終了していたのかもしれない。また、離陸直前で、本来は乗客全員がシートに着席していなければならない時に、座席の移動で騒いでいて、だからトラブル処理としてCAさんは扱ったのかもしれませんね。さらに、ここは非常口の席なので、何らかの理由でCAさんが不適格と考えたかもしれません。例えば、結婚式に向かうフライト途中という事で、アルコールで酔っ払っていたとか。いずれにしても、この20列、21列に関しては乗客が勝手に着席して良い席ではないし、仮に座席指定でここを指定していもCAさんが不的確と判断すると移動させられる席なわけなので、そう言う意味でこの件に関してはこの二人の乗客の行動に何か問題があった可能性の方が高い気がしますね。

UAのサービスレベルは決してANA程高いとは思わないし、自分も疑問符が付くサービスを何度か受けたことがあるけれど、一つ言えるのはセキュリティに関しての意識は、若しかしたらANAのCAさんより厳しいかもしれない。日本だと、どうしてもお客様の我が儘を聞いてしまいがちですが、UA等米系の場合は良くも悪くもマニュアル通りに進めるわけで、そう言う意味で今回の様なケースが、仮に非常口横の席に関しての安全確認が理由で発生したと思うと、結構腑に落ちる話になると思います。まぁ、UAも当分は痛くもない腹を探られることは覚悟しないといけませんね。

自分の欲する物を信じない

数日前、北朝鮮の金日成生誕105周年記念式典の様子がニュース等で流され、その時に現在の金正恩書記長肝いりの高層マンション群の様子も流されました。で、とある人が、そのマンション群は実は外側だけ作られた「張りぼて」だとTLに流すと、それが一気に拡散。やっぱりな、というイメージに誰もが納得したんですが...

私も最初このニュースを見た時、「あぁ、やっぱり」と思ったんですが、その「張りぼて」というマンション群の写真(Google Map)を見ると、どうもニュース映像で表示された高層マンション群のように思えない。高層マンションは、六角形、八角形の様なかなり縦長のデザインの建物。近い例で言うと、新宿都庁周辺の高層ビル群当たりの光景が近い感じでしょうか。で、「張りぼて」と言われて提供されたGoogle Mapの画だと、かなり横幅が広い建物があり、確かに見る角度によっては細長のビルに見えなくもないだろうけど、新宿ビル群のような光景には多分見えなさそう。さらに言うと、この張りぼてビルの並びの様子等が、建てられている通りから見た時に大きなビルに見えるようにと言うよりも、何か防御壁のようになっている感じがします。これ、防火壁団地として有名な「都営白鬚東アパート」にそっくり。東白鬚アパートは、ほぼ一直線に横に伸びて文字通り「壁」を築いているけれど、今回の北朝鮮のビル群は一つのブロックを囲い込むようにして並んでいるものが多く見られます。まるで、そのうち柄の中庭部分を防御するような感じ。北朝鮮のことだから、何か戦術的な意味があって防火壁と言うよりも防御壁あるいは防御拠点としても準備された建物だろうかと邪推してしまう。

そんな感じで、うーん、あの高層アパートのビル群とのイメージに合わないなぁと思っていたら、「場所が違う」という情報が流れてきて、結果的に最初の情報はそれが意図的に間違った物が流されたのか、たまたまGoogle Mapで発見した人が「やっぱり」と早とちりで拡散したのか分かりませんが、「誤情報」だったことが分かりました。やっぱりなと思いつつ、まぁどう言う理由か分からないけれど、良くもタイミング良くこう言う画像を見つけてくるなと感心してしまいます。

最初に流されたGoogle Mapの映像が、本当に勘違いから出たものなのか、意図的に誤解を生むために流された物なのか分からないけれど、それを受けた人が先ず考えないといけないのは「どんな情報にもノイズが含まれている」ということ。明らかに「ノイズ」と分かる場合も有るけれど、そうとは分からず正しい情報の一部と誤解してしまう場合もあります。そう言うものを見分ける能力なる「情報リテラシー」が今は必要な訳ですが、誰もが十分なリテラシーを持てるわけではない。これ別にネット時代だからと言うわけでも無いと思うけれど、昔は提供される情報量が少なかったからそれでもまだ判断する余裕もあったけれど、今は逆に情報量が多すぎて分類判断するのが大変なために、たまたま自分にとって都合の良い情報が目に入るとそれに飛びつく傾向が顕著ではないかと。情報に接する時に一番重要なことは、どんなことでもそれを鵜呑みにせずに、先ずは疑問を持つこと。その疑問が解決される理由が自分で納得できる物であれば、それは正しいと判断出来るし、そうで無ければ疑うわけですが、その疑問に対しての情報もまたバイアスが掛かっているかもしれないからややこしい。そういう所が、ネット上で情報に接することの難しさ中と何時も感じますね。やはり、自分の欲する結果にあった情報を鵜呑みにするのではなく、反対の意見の情報を検証していき、それらが否定されることで自分の正しさを確認するという筋立てを常に意識することが大切だけれど、それがなかなか出来ないんですよねぇ...

2017年4月17日

底打つ、PC市場

BCNのランキングデータによる、PC市場持ち直しの話。「底を打ち、もし直し傾向」と言われても、気になるのはデスクトップの衰退と同じくノートブック系の現象。記事の中にも書かれていますが、タブレット系(2-in-1含む、Yoga系含まず)の伸びが思いのほか厳しいのは不思議。本来のスレートタイプのタブレットだけならまだ理解出来る物の、最近のトレンドで有る2-in-1系含めてもこの状態だと、一寸考えてしまいます。

私も、2-in1タイプが今後の中心になる物と予想と期待をしているものの、やはり不満も多く有りその中でも大きい物が二つ。一つは、やはりキーボードがクラムシェルタイプと比べて貧弱でサイズも小さかったりすることで、これは入力作業の効率に大きく影響します。「慣れの問題」という事もあるだろうけど、なかなか解決するには時間も技術も掛かりそう。もう一つは、2-in-1タイプ特有のキックスタンド。クラムシェルのようにヒンジを持たない構造なので、どうしても背面側に衝立のようなキックスタンドを付けて、画面の傾斜保持をしないといけない。これが新幹線の座席とか飛行機の機内のような狭い場所での利用時には不便。また、私はキーボード位置の関係で自分の膝の上に乗せて使いますが、この時にもキックスタンドが自分の膝頭辺りに乗るように置かないと倒れてしまうので、そうすると自分のポジションと比較して使いづらい。キックスタンドも一つの解決策だと思うけれど、やはり自律的な仕組みが欲しい所です。

スマホ等のより小型で安いデバイスにPCが駆逐されると言われて久しく、一時期はそう言う傾向が見られた時もあったけれど、今のところ共存共栄を見ながら棲み分けを模索しているような雰囲気。私も、自動車に色々なサイズや内容の車が共存しているように、パソコン安真帆などのデジタルデバイス、情報デバイスも、それぞれの特性や目的によって分類化されて収束しているように思います。その収束の始まるが、この傾向じゃ無いだろうか。

今こそ立ちあがる時、では?!

北朝鮮による朝鮮半島情勢の危険度が上がった(上がっている?)、この週末。今のところ結果的には失敗したミサイルの発射一回だけで、当初騒いでいたほどのことは無いようにも感じられます。ただ、一度セットした原爆の試験爆破は、そのまま中止して解除することは出来ないそうで、となると近日中にその実験が行われるのか。その場合、新たな緊張が生まれることは確か。実際米軍は空母艦隊を東シナ海周辺に派遣しているようで、テレビなどのニュースでは沖縄の嘉手納基地から盛んに監視用の機体が飛び立っているらしい。日本の海上自衛隊も米海軍と共同で監視活動をしているようですが、ここで不思議なのは暫く前にあれだけ「安保法制反対」で騒いでいた人達が余りに静かなこと。

いゃ、これを機会に騒いで貰うのも迷惑なので、このまま静かにしてくれているのが一番良いわけですが、あれだけ自分達の主義主張を声高に連呼していたのに、それが実際に起こりそうになりつつ有る今の状況なら皿に何倍もの融資を集めて国会前で大シュプレヒコール大会をしなきゃいけないはず。でも、そんな気配はないし、得意の憲法九条の話も出てこない。私は、彼らの主張には少しも賛意を感じないし、彼らのやり方にも否定的だけれど、少なくとも全国民に与えられている権利の範囲内であれば、自分達が信じることを主張することに何の問題は無い。本当に彼らがそれらの考えや行動が正しいと思って居るので有れば、まさに今こそがその時だと思うのだけれど、感じ要なその時になりを潜めてしまうのは、あの時の彼らの行動が目指していた目的が別の物だったという証明でもあるのでは。勿論、今が正しい時だからといって、余計なノイズを出して貰うのはこちらにとっては迷惑千万なので静かにしているならこのままずっと静かにしていて欲しいですよね。

許されている範囲でどう言う行動を取ろうが、それはその人や集団の自由ではあるけれど、結局必要で無い時に彼らは余りに示威行為をやり過ぎて、それによって普通の人から見ると不感症になってしまったこともあるんじゃないだろうか。当時、メディアは熱心に彼らの行動を取り上げて持ち上げている会社もあったけれど、それならそれで今こそ彼らの行動を再度取り上げて、その意義なり目的なりを熱心に報道するべきでは無いかと思うけれど、某社とか某社とか、外から見たら彼らの後ろ盾になっていたような放送局やメディアも、余り熱心ではない雰囲気。自分達が当事者でない時には好き勝手言いながら、いざ関係がでてくると当たり障りのない位置に移動したり、敢えてそれまでのような意見発言は封じてしまう彼らは、それまで自分達の意見に耳を貸さないと批判していた攻撃対象である与党だとか大企業の描写その物じゃ無いだろうか。

仮に、今、「戦争反対、対話で解決しよう」とこれまでの主張を繰り返す集団がいたら、それはそれである意味立派だと思いますよ。実際、誰も戦争になる事は臨んでいないけれど、どうしても暴発したら後は力で封じるしかないわけだから、其れ以前に出来る事は全てやるべき。意見に賛同できなくても、少なくともその意見を信じて実際に行動している人の行為は信頼できるものだと思いますけれどね。ただ、それが見えないという事は、信頼も出来ないという事でしょうね。

経済学と天気予報

週末話題になっていた、立命館大学の経済学教授の発言に関してのTL。すでに指摘されて居るように「安倍政権打倒」の為だけに、厳しい経済状況の人がもっと厳しい状況になって経済活動を停滞させろと言う「何だそれ」的意見。それって、逆に一人が100円ずつ余分に消費すれば、今以上の経済状況に活性化するという事だろうし、大体何で今よりも悪くなるために努力しなきゃいけないのかその意図が分からない。

「アベノミクス」が其れ以前よりも良い経済状況を作り出していることは事実だけれど、それが当初表明していたレベルには到達していないことも事実。だから本来ならば、その目標達成のために必要な提言をするのが「経済学者」の仕事じゃ無いだろうか。その人が反安倍的考えであるなら、尚更今の政権の経済対策以上に効果を上げられる提案をして、それを野党に実行させるあるいは与党に対して提案させることで、国民の評価は上がり文字通り期待している「政権交代」が生まれるかもしれない。でもそうでは無くて、今の政権に対しての不満を爆発させて、政権交代させようという考え。これって一人が100円我慢しなくても、例えばとある集団が企業の重要施設に対して破壊工作をして、その企業の売上げや周辺経済活動が同程度の規模で活動不能になるようにしても同じ訳です。例えば空港が破壊されて空路がストップする。新幹線が攻撃されて、日本の幹線路が停止する。あるいは、Amazonの物量倉庫が火災になり停止する。でも、そう言うことを普通は「テロ活動」という訳で、結果的に同じ事をこの人は世間に対して要求していることになるのでは。

経済の動きや仕組みを説明するときに「〇〇理論」とか「××の法則」みたいな物があって、それらは経験則や今の経済システムの仕組みから生み出されたロジック何ですが、物理学の理論とか法則のように定量的に一つの解が求められる物じゃ無い。変数や仮定の条件が多いので、個人的には天気予報の予測方法と似ている気がしています。ある程度の物理的条件から想定される天気状況に、過去の記録から得られた傾向をミックスして予想するのが、そのまま経済の動きにも適用出来るのでは。ただ天気予報の場合は、その予測が大変という事はあっても地球という物理環境の上で、物理的に変動する多数の要素の組合せなので、計算量が膨大になる事を除けば計算して解を求めることが出来ないわけではない。でも経済に活動に関しては、お金や情報のやり取りなど物理的に処理できる要素も多い物の、結局は「人の気持ち」というまだ読めない要素の影響も多いわけで、そう言う点ではまだまだ天気予報の「よ」の字にも到達していないでしょうけれど。

経済が良くなるというの、つまり「お金が回っている」事。その為には、一つはお金が市中に沢山出回っていることも必要だけれど、それを使うための動機がなければ幾らお金を供給しても回らない。そのところが今のアベノミクス第三の矢の問題点だと個人的には思うけれど、そういう所を「経済学者」の人達は積極的に発言して実際にお金を動かすような努力をするべきでは。その提案や実行が民進党から出てきて、それで成功すれば民進党の評価も上がるだろうし。それがないから、それが出来ていない与党ではあるけれど、消去法で自公が残っているのが、今の状況なわけですからね。そう言う意味で、「お金を使おう」と言わずに「お金を使うな」と言っていることが、すでに本来の経済を良くるという目的ではなく、別の意図のためにそう言うことを言っているのだなとお里が割れてしまう。少なくとも天気予報は、与えられたデータからそれらしい予報をするわけで、100%正確でなくても利用者は納得するし、今の状況でも十分だと思っているわけです。それが、別の意図のために明日は雨が降る兆候もないのに「明日は大雨で大変です」みたいなことを言い出したら、どんな理解も支援も得られなくなる。そう言うことをまさにやっているという自覚も多分この人には無いんでしょうね。まぁ、そうやって自然淘汰されていけば良いけれど、そういう人を面白可笑しく重用するメディアもあるから困ったもんだ...

2017年4月16日

JCBカードのトラブル

昨日、お昼前から夕方頃まで続いたJCBカードのトラブル。原因は、店舗とカード会社のシステムを接続しているネットワークサービスの障害だったらしい。いろいろなカードの会社が出資しているから、多分ネット接続用の共同会社なんだろうけど、JCB系のネットワークに含まれる機器の故障だったのだろうか。その他カード会社のトラブルはその時聞かなかったから、多分カード会社毎に回線は分離されているんでしょうね。

まぁ、カード会社のネット接続サービスをする会社だから、それなりに信頼されて信用されている会社だと思うけれど、ニュースリリースが去年の10月から更新されていないのが不思議。

で、今日の別の記事ではみずほ銀行の電子マネーの話がありましたが、こう言う戦用回線のサービス業者って、今後どうなるんだろうか。勿論、それなりに容量やスピードや信頼性が高い回線提供をすることでビジネスとして成立しているんだろうけど、今の世の中、それって普通にインターネットをVPNで結んでも可能なわけです。となると、物理的なネットワーク回線を引く必要性というのは余り無くなってきますよね。それと、この会社専用端末も提供しているようだけど、正直iPadにFeliCaやNFCを入れても、あるいは外部接続出来れば今の端末同等以上のことも可能だから、一寸存在意義が薄れていくような気もしますね。

仮に生き残り策を考えるとしたら、全国に拠点を分散して相互接続して今回の様なトラブル発生時も、使用外地域を極小化するとか、データの多重化をする。あるいは、分散処理を進めて処理速度もアップさせるなど、単に既存回線を使用した利便性簡便性の高いサービスに対抗するだろう、高品質サービスを狙う必要があるだろうけど。今回の事故、利用者にとっては大きな迷惑だけれど、そう言う経験からさらなる信頼性の高いシステムへ移行する切っ掛けにして欲しいですよね。そうすることで、利用者側としても納得できるようになるんじゃないだろうか。

現代版パーソナルチェック

みずほ銀行が、大手銀行では初めて独自の電子マネービジネスに参入するという記事。すでに、iD/Edy/Suica等で電子マネーを何年も利用していて、その決済で銀行の口座を使用しているから一寸変な気もするけれど、それらの電子マネー実行者は銀行とは関係無い第三者なわけで、銀行はその企業に対して出勤業務をしているだけ。そう言う意味で、銀行にはその手数料は入るけれど、それ以上の旨味はないわけで早晩銀行がこう言うビジネスに手を広げることは確実と予想されましたからね。

で、この仕組み、私なんかの世代だと多分「あぁ、パーソナルチェックだ」と思う人も多いので。日本ではほとんど無いと思うけれど、アメリカなんかではクレジットカードで決済するような金額(大体US$50~100以上)よりも少額決済の時に使う「個人小切手」と呼ばれる物。自分の口座がある銀行からこの個人小切手帳を受取、例えばスーパーなどでの買い物の時はレジの所で表示された金額をこの個人小切手帳に書込、それを渡すことで支払い完了となる仕組み。現金を持ち歩かなくても良いし、少額決済でもOKだしということで、昔はよくみた仕組みでした。旅行者用には「トラベラーズチェック」という同様の小切手のようなものが合ったけれど、これは定額のチェックを購入する物で、だからUS$50とかUS$100と言う金額が印刷されていて、スーパーなどで使用すると現金でお釣りが戻ってきます。結局現金が行き来することや、その後銀行で換金しないといけない手間などで、断られることも多いシステムでした。

その個人小切手帳をアプリに振り替えれば、今回の仕組みはパーソナルチェックその物。この個人小切手に金額を書き込んで、普通に封筒に入れて送ることもやってましたからね。現金でないから現金書留ではないけれど、そのまま銀行に持っていけば換金出るわけで「危険じゃ無い?」と思うけれど、外から見ていると単なる請求書の封書なのか個人小切手の封書なのか分からないから、それ程気にしないらしい(アバウト-笑)。あと、利用者には便利かもしれないけれど、スーパーのレジで並んでいると、結構ちゃんとしたご高齢のご婦人が、レジで「幾ら」と表示されてから、鞄の中から個人小切手帳を取りだし、ゆっくりと金額を書込、それを渡してという作業がなかなか手間取っていて、慣れていない日本人なんかにすればイライラするわけですが、向こうでは当たり前なので文句は出ないけれど。

銀行側にしてみれば、アプリ一つで後は実際に現金の移動はなくてデータだけ処理すれば良いから楽。販売店側にしても、既存電子マネー端末のような専用端末でなくても、iPadやスマホでQBコードやバーコードをスキャンするだけだから簡単。10年、20年前だとかなり大がかりなシステムを作り込む必要があったのが、今ではLTE回線とカメラ内蔵端末があれば直ぐに店舗側システムが完成してしまうわけで、これは大きいですよね。特に、固定店舗ではなく露店だとフリマだとか、外や移動式の店舗で利用するにはこちらの方が簡単便利だろうから、そういう所に訴求していくのが一つの方法でしょうね。ただ、ユーザー側の問題としては色々な決済手段が出来るのは良いのだけれど、それらが乱立してくると一体何を利用すれば良いのか混乱すること。自分の主要銀行がみずほ銀行なので、このサービスが始まったらインストール位はするけれど、問題はどこで利用出来るかですよね。固定店舗だと、既に既存の電子マネーを導入しているだろうから、そこでわざわざこれを使う理由も無いし...  利用者側、店舗側、どちらにどの様なインセンティブが出るのか、それが大きな利用判断の切っ掛けになりそう。

2017年4月15日

Hilton Tokyo Odaiba

木曜日、金曜日と会社のイベントがあり、木曜日の夜に宿泊。去年から館内のレストランが回収作業に入っていて、それが終わったところなので、夜は新しくなったグリルのお店でがっつりと肉を食べようと楽しみにしていたんですが...

夕方チェックイン。部屋で荷物を解いて一服してから、まずは3Fのラウンジで一杯。混雑しているかと思ったら、木曜日だからでしょうか、私も含めて5組位しかおらず、しかも30分位の間に2組が退出し、新規に入ってきた人は無し。空いているので、段々暗くなってきた中で照明が入り始めたレインボーブリッジを眺めながら、のんびり飲みたいところですが、ワイン2杯ほどで私も退出して、2Fのグリルへ。

ここもかなり空いている状態で、何時もながら収支は大丈夫か心配になりますが... ホテル宿泊者にはお得なコースが有るんですが、アラカルトからオーダーすることに。最初の今日の魚のカルパッチョは、切り身が不揃いで厚めなのは我慢するとして、付け合わせに野菜の酢漬けみたいな物が添えられていて、その酸味が強すぎて駄目。ピクルス状の野菜にさらにビネガーを振り掛けたような感じ。二品目は、クラブケーキのお握り風と言うので内容聞いてみたら、クラブケーキをお握りのように三角形に整えた物とのこと。で、出てきた物は、確かにお握りのような形状だけれど、クラブケーキと言いながら衣を付けて揚げてある。コロッケですよね、これ。しかも衣が厚いから、ちょっとくどい。結局最初の一口二口は衣も食べけれど、そこから後は中身だけほじくり出して食べました。で、なかなかお皿を下げに来ないから不思議に思っていたら、その衣が丸々お皿の上に残っているので、まだ食べている最中だと勘違いしたよう。で、最後にメインのステーキが登場。そう言えばオーダーの時に焼き加減を聞かれなかったなぁ。で、このステーキ、オーストラリアのブラックアンガスで肉は美味しいのだけれど、お皿の上にプレゼンテーションで香辛料(クミンかな)が塗されていて、その臭いが強い。最近こう言うやり方をするグリルやステーキのお店が多いけれど、そう言う匂いが苦手な人も多いだろうし。私、強めの香辛料が苦手で、だから所謂東南アジア系のご飯は駄目。このステーキがまさにそんな感じでした。で、半分も食べずにギブアップ。確か以前も、ステーキの振り塩を間違えたんじゃないかと言うくらい塩っぱくて残したけれど、うーんここのグリルも鬼門だろうか。男性のサービスパーソンが二人いて、ワインの注文もなんか変だったし... ホテル内レストラン利用は諦めて、回りの施設を利用した方がいいかなぁ...

年度初め

毎度お馴染み「金曜日の新幹線シリーズ」。新しい年度が始まり、2回目の週末。先週もちらほら見かけましたが、今週は新幹線ホームのあちこちに、真新しいスーツに大きめのキャリーバッグを引っ張る若い男女のグループ。多分ほとんどが、今年の新入社員達で、新入社員研修が終わって久しぶりに自宅に戻る、あるいは研修明けだけれど早くも配属先に向かうのか、勝手にそれぞれのドラマを想像しています。

私が新入社員として社会人になった30年前は、今みたいなキャリーバッグなんてなかったから、一番多かったのは海外旅行の時に使うスーツケース。それも、結構ごつい物が多かったように思います。その次に多いのはバッグ類。私は大学時代からアメリカンフットボールをやっていたので、その防具を入れるダッフルバッグに着替えやらなんやらを詰め込んで移動しましたが、そんな大きなバッグを普通は持っていないので、出来る丈大きなバッグや場合によっては紙袋に着替えなど入れて移動していた人もいたように記憶しています。それに、今なら翌日配送可能な宅配サービスも充実しているから(当然当時はそんなもの無し)、行きは無理でも帰りは手ぶらで帰宅する、何ていうことも可能じゃ無いかと。

昔はお金ね余裕もあったから、例えば私の時代の営業職なんて入社してから1年一寸は研修が続いて、それから正式にお客様に付くようになっていましたが、それよりも少し前の時代だとそれが2年間研修していたそうな。私は開発部門でしたが、それでも半年はいろいろ研修があって、正式に部門配属されたのは10月でしたねぇ。まぁ、その前に配属先は決まっていたので開発部門の拠点での研修の時などは、検収が終わった後に呼ばれて仕事を手伝わされたりして、10月に配属になるときにはそれなりに仕事も任されていたけれど。

あっと言う間に自分の社会人人生も30年を過ぎて、もう定年やらその後の人生設計を考えなきゃいけない年齢になってしまいました。今の彼らが、自分と同じ年齢になる頃には日本はどうなっているんだろうか。幸いにも自分はバブルの最後を何年か経験できたし、その後の厳しい時代も、そして一寸戻した時代も経験し、それなりに良かったように思います。今の世代の人達は、そんな「良い時代」を知らずに定年まで進むのだろうか。安倍政権の経済政策は、なかなか当初言っていたほどは回復の実感を感じないけれど、それでも一番酷かった頃と比べたらかなり活気が戻ってきたように感じます。新人君達の活躍で、それをもっと伸ばして欲しいなとささやかながら心からのエールを送って新幹線で戻ってきました。苦しいことの方が多いのが社会人生活だろうけど、振り返ってみるとあれだけキツかった仕事もそれなりに後から自分のスキルアップになっているし、まぁ思い出はどちらかというと良い方に振れる物。そう思って頑張って欲しいですよね。

2017年4月14日

熊本地震 - 1年

1年前に発生した熊本地震。「えっ、まだ一年なの」と思った理由は、若しかしたら東日本大震災のイメージと被ってしまい、あの頃に熊本地震も発生したように記憶になっているのかもしれない。一周年というので、現地の様子も詳しく放送されていますが、まだまだ復興というにはほど遠い場所も多いことに驚きます。熊本市内側は、それでも進んでいるんだろうけど、阿蘇山を挟んだ東側の山間部は、まだ道路が寸断されていることも有り、ほとんど手つかずな場所も多い様子。無理なことは分かっているけれど、何とか早く復旧・復興して欲しいのですが...

何百年、何千年も未来になれば、自然災害の予知だけでなく、その対策等も可能になるのかもしれないけれど、今のところ我々はいつ来るか分からない自然災害を想定しつつ、回避可能ならそれもするけれど、基本的には災害が来る物と想定して、その後をどうリカバリーするかが重要。とは言っても、地震ならまずは住居を堅牢にするとかそう言うことから始めないとイケないわけで、さらには食料や水の備蓄などという事になるんだろうけど、分かっていても中々そういう準備は難しいですよね。

静岡県やその沿岸地域は、大地震が想定されていてそれなり準備や訓練が進んでいるけれど、正直自分の周りの地域は沿岸部から内陸にかなり入った場所にあるので、そう言う対策意識は決して高いとは言えません。住居が密集しているわけではないので、火災など発生してもそれ程被害は大きくならないかもしれない。水と食料の備蓄さえ有れば何とかなりそう、という油断がまだまだ大きいと言えるでしょうね。本来なら、いつ来るか分からない災害だから、例えば真冬に発生する事も考えて暖房器具とかも準備するべき何だろうけど、これからの季節を考えると中々そこまで考えも手配も回らないだろうなぁ。

阪神、東日本、熊本の地震はこれからも暫くその時が来れば記憶に蘇るでしょうけど、それ以外にも大きな被害があった新潟とか北海道の利尻とかの事は、正直その地域の人以外の記憶にはもうほとんど残っていないでしょうね。最近では、阪神の記憶も薄れだしているし。人間は、記憶が消えていくことも次の成長のためには必要だけれど、消してはいけないこともあるわけで、そう言う意味でこう言う「何周年」という日が1年ごとに巡ってくることを軽んじてはいけないでしょうね。

勘違いと誤解

UAのオーバーブッキングの話題は、まだまだ世界中で騒ぎになっているけれど、日本の情報番組等を見ていると、本来の問題とは別に、飛行機利用時のトラブルとか、特にアメリカ系の場合の労働規約みたいなものに対しての不満までが、今回のトラブルを契機に噴き出している感じで、それは一寸違うだろうという突っ込みを入れたくなるくらい。

とある番組では、乗り継ぎ時間が短くて必死に空港を走ったけれど待っててくれずに、搭乗できなかったという話をしているけれど、これはミスコネクションの問題なわけで、今回の話とはまた別。USの国内線から日本への国際線への乗り継ぎだと思うけれど、当時でも乗り継ぎ時用客の把握はしていたはずだから、よほどぎりぎりだったんでしょうね。ギリギリになった理由が、国内線の遅延なのか何なのか分からないけれど、正直米系の航空会社はこのあたりドライなのは確か。ANAとかJALだと、乗り継ぎ客の情報を把握して、GSさんがゲート前から誘導してくれるけれど、USではそんな光景見たこと無いなぁ。まぁ、確かにUAの対応は日本人からしたらドライというか冷たいというか不満満々なんだけど、それを文句を言っても仕方がない。

あと、空港で飛行機が遅延したときに、係員が「もう定時だから終了」みたいな話で、その後滑走路で延々待たされたのに怪しからんみたいな話をしている人もいたけれど、USの場合労働組合が強いですから、日本のように勝手に残業してサポートするという訳にもいかない。自分勝手と言うよりも、そう言うことをすると逆に労働組合からその人が処罰されるわけで。また、良くあるのが遅延をしたために、そのフライトに搭乗予定のパイロットやCAさんの勤務時間が超過してしまい、代わりのクルー到着までさらに待たされる事。私も以前シカゴから成田に戻るときに、その機体にトラブルが発生して3時間位遅延したことがありました。で、園なり待機に搭乗予定のクルーは、そのまま搭乗してしまうと労働規約違反になるので、成田行きの1時間後くらいに出発するドイツ(フランクフルトだっけなぁ)便に搭乗して出発。代わりに、そのドイツに行く予定のクルーが遅延した成田便に搭乗して、そのまま一緒に成田に行ったんですが、ゲート前ではCAさん達が集まって慣れない和食の盛り付けのマニュアルをみんなで見て(と言っても、コピーでしたが)、ああでも無いこうでも無いと下調べしていたのがちょっと面白い光景でした(笑)。まぁ、機内で和食膳をお願いしましたが、確かに「をぃをぃ」という感じだったけれど。特に安全管理に厳しいクルーの場合は、日本でも同様に勤務時間とかインターバルとか厳しく決められているはずなので、同じような事は発生するでしょうね。

労働時間について、残業の削減とかいろいろ話が出ていますが、時間制の仕事をする場合は結局こう言う「何処かでバッサリ切る」みたいな事を許さないと、ズルズルと残業する事が続いてしまいます。そうなった場合に対応出来るように、予備のクルーを用意しろという話になると、その分のコストアップするわけで、それは今度は料金に反映されてくるでしょう。そうなると、料金がアップするのと、そう言うリスクはあるけれど、今のままとどちらが良いのかという話になってしまいますしね。自分のように、飛行機が好きでFFPが好きで飛び回っている、飛行機や航空会社の事情にある程度精通している人間はある意味特殊な人間だけれど、そんなに飛行機に乗るわけでもない、普通の人から見たら、やはりトラブルに対しての不満は大きいでしょうね。特に、日本の場合はサービスが手厚いですから、それしか知らない場合も米系のキャリアーを利用すると「何だこれ」になるのは仕方ない。でも、それが嫌なら別のキャリアーを利用するのが、「選択の自由」なんですから。

今回、UAとしては手順通り対応したと思って居るのは確かで、それはそれで間違ってはいなかったけれど、搭乗済みの乗客を降ろすというのは問題なのも確か。さらに、その後のメディア対策も拙い点もあるわけで、その当たりはちゃんと今後のことも考えて対応しないとですね。既に一度下がったUAの株価も持ち直しているみたいですが、アメリカでは飛行機は日本の自家用車以上の「足」な訳で、しかも3大エアラインを利用しないと凝る人も多いわけで、この問題も早めに沈静化していくでしょう。ただ、私もUA MP 1Kで今後も利用する機会は多いと思うから、問題だと感じることがあればちゃんとUAに対してフィードバックしたいなと改めて感じます。これまでよりは、少し聞く耳を持ってくれることを祈って(笑)。

LINE経済圏

LINEとKIRINが協業して、LINE対応の自販機を展開するという記事。不勉強でよく知らないのですが、LINEと自販機が通信する「ビーコン」ってなんだろう。で、困ったときにはGoogle先生、ものの1分も絶たずに、こんなサイトを見つけてくれます。あぁ、Bluetoothベースなのか。それなら納得。いゃ、NFCみたいに専用のチップが必要かと思ったものだから。最近、Hilton等では「Digital Room Key」なるものをサポートしているけれど、あれもBluetoothで多分これを使っているんだろうな。私はLINEは使っていないから関係無いけれど、日本のユーザー数はかなりの物だから、これ差別化に繋がりそう。KIRIN以外のベンダーの自販機には入れさせるんだろうか。例えばAmazonブランドの自販機が登場して、Amazon Primeメンバー用のサービスを提供するとか可能性はあるかも。

元々は簡易的なチャットツールだったLINEが、その個人同士のネット接続の簡単さを利用して、さまざまな「*2*」系サービスに拡張を進めています。「LINE Pay」なんて、ほんと友達申請する感覚で支払が完了するし、最近ではLINEを期間にして、AIやオペレーターを組み合わせたサポートスキームみたいなものも提案している。LINEでは無いのですが、社内のIT系サポートシステムもMicrosoftのLync (今は、Skype for Business)を使って、リモートで障害診断やトラブル解析をやってくれますが、最初に経験したときにはちょっと感動物でした。昔昔、もう30年近く前、電話回線(アナログです)を通じて、相手のコンピュータールームに設置したセンサーを呼び出して障害発見とか診断をするツールに関わったことがありますが、あの当時はまだ技術的に未熟な部分も多くて大変。それが、今ではスマホのタップ一つですからねぇ...

正直、単なるテキストメッセージアプリだったLINEがここまで社会生活の基盤システムに成長するとは、誰も予想しなかったのでは。で、素人の想像だけれど、多分同じような発想はどこも持っていて、技術的には可能だし直ぐにでも実現できる物だったけれど、結局お金が絡んだりするとセキュリティとかにどうしても重心が行くから、そこで二の足を踏んでしまうのでは。ある意味LINEは、その当たりはいい加減とは言わないけれど、ある程度割り切りというか、想定リスクみたいなものを設定して自ら必要十分と考えているんじゃ内だろうか。そう言う柔軟な発想や作り込みが出来るのが、多分この会社の強みなんでしょうね。ただ、このままだと日本の経済はLINEに乗っ取られてしまうかもしれない(笑)。世界的にLINEユーザーは多いけれど、でもまだまだ日本国内が中心なわけで、これが例えばUSで同じように使えるとか、ヨーロッパでも、中国でも、という話になれば面白いのだけれど。中国などは、すでに同様で先行しているサービスが幾つもありますからね。日本でLINEがある程度の社会インフラを作ったら、逆に彼らは日本語化した彼らのツールを持ち込んでくるかもしれない。そうなると、実は販売店側は日本人だけでなく中国人対策も同時に出来る事になるから、LINEだけよりもメリットはあるだろうし。

LINEはBitcoinみたいな仮想通貨ではないけれど、LINE仮想経済圏みたいなものが出来れば、そこで決済される様々なお金のやり取りはデータのやり取りに変換されて、結果的にLINEの上で動くとになるわけで、そうなると私みたいなLINEやってない人は原始人のように取り残されるんだろなぁ。いゃ、現時点で知らないうちに既に取り残されているのかもしれない。

2017年4月13日

無敵艦隊

トランプ大統領が北朝鮮の脅威対応するために米海軍の「無敵艦隊」を送ったというニュースが流れて、それに疑問を持った人のまとめ記事。私も最初にこの記事を見たときに、「をぃをぃ、スペインみたいな事を」と思ったんですが、まとめ記事で指摘されているFox Newsのトランプ氏の元々の発言では、"an armada - very powerful."と書かれています。これはまとめ記事にも書かれているように「(空母を中心とした)一つの艦隊」という意味で、仮に昔のスペインの「無敵艦隊」というのであれば、"the Armada"にならないとそう言う意味にはならない。オリジナルの発言はどうだったのか一寸調べてみたところ、
  • Washington Post: We are sending an armada, very powerful.
  • Fox News: We are sending an armada, very powerful.
  • TIME: We are sending an armada. Very powerful.
  • CNBC: We are sending an Armada. Very powerful,
と、どのメディアも"armada"は単数名詞として扱っているわけで、これは米海軍が保有する艦隊の中の一つを派遣した、と言う意味で有る事は確か。唯一CNBCは"Armada"と大文字にして強調しているわけですが、これはある程度「無敵艦隊」の意味を意図して強調しているのかもしれない。"armada"に続く"very powerful"も、"armada"に掛かる形にしているWPやFoxに対して、一旦そこで止めて、強調する意味で感嘆詞的に"Very Powerful."としているTIMEやCNBC等、話し言葉を文章かしているから、記者の感じ方に多少の違いはあるけれど、でもここで見られるのは明らかに"armada"は「一艦隊を派遣した」という普通の意味で有り、決して「スペインの無敵艦隊のように強烈な打撃力を派遣した」という意味では無いと考えるのが自然じゃ無いだろうか。
多分日本人が慣れないというか、あまり馴染みの無い英語のお作法の一つに、英語では色々な物、動物等の集合体を表す独特の言葉があって、実はその言葉を聞けばその後に続く言葉が無くても意味が分かるようになっていると言う事。例えば「狼の群れ」なんていうのは日本語では「猫の群れ」も「鹿の群れ」も「群れ」だけど、英語だと狼とか犬なら"a pack of wolves"とか"a pack of dogs"と独特の言い回しがあったりするのと同じで、単なる船の集まりなら"a batch of ships"とかになるんだろうけど、艦隊の場合は"an armada"という言い方になるだけ。それを「無敵艦隊」と言ってしまうと、日本語的には非常に強力な艦隊海軍力が基地朝鮮に対して派遣されていて、今にも戦闘が始まるような印象を強く意識付けてしまう気がします。

本当にそう言う危機が生まれつつあるという確信があるなら、敢えて「無敵艦隊」という強力な言葉を使うこともメディアとしては有りなのかなとは思うけれど、単なる語訳、あるいは意図的な差し換えで無意味に緊張感を煽るようなことをしているとした、日本のメディアの責任は非常に大きいし、最近よく言われる「フェイクニュース」ならぬ「偽メディア」「嘘ニュース」と言われてしまうことも仕方ないでしょうね。昔だと、出された物をそのまま信じるしか無かったけれど、今ではネットで比較も検索も簡単にできる。自分みたいな素人でも、ちょっとGoogleを使えば直ぐに元の発言に行き尽くし、それを伝えるネイティブの印象も確認出来るし、その前後の雰囲気なども感じられる。それを観ると、非常に抑制的にしかし強いメッセージを北朝鮮に送ることを意図しているように感じられ、日本のメディアが昨日から伝えているような会戦の危機みたいなステージまでは、まだエスカレートさせるつもりも無いしするつもりも無さそう。でおかしいのは、日本側の勝手な拡大解釈をベースにして北朝鮮状況などを日本人が語るから、今のところ緊迫感が余り感じられない北朝鮮の様子とのギャップに戸惑うようなコメントも出てきています。でも、単に艦隊を派遣したという意図だと理解すれば、今のところは双方が抑制的に対応している状況で有る事は納得できます。

単に日本のメディアが流れさて報道しているのか、何か意図があってこう言う内容に変換しているのか、そちらの方が「無敵艦隊」を送ることよりも我々にとっては深刻な問題であるように思いますね。

NRT-GUM/-NRT (1) - 何時も旅程は衝動的に...

国内線は飛び回っている(と言っても、羽田-沖縄の往復ばかりだけれど)今年ですが、今のところ海外へのフライトは無し。一応、4月のSingapore行き年末のNew York行きは押さえてあるものの、それだけじゃ足りない(笑)。で、毎日毎日カレンダーを眺めていても、4月は予定が既に一杯。5月も平日まで含めて、国内線修行を5往復も入れてしまって(6月初めの分も入れると6往復)、国際線を入れ込む余裕は無し。それでも、台湾への一泊二日位なら入れ込めるかなとも思っているんですが... で、実は6月は12日の月曜日が会社の特別休日でお休み。土日と合わせて3連休になるんですね。で、最初はその前か後に有休を何日か追加して、USの何処かに行こうかなと思っていたんですが、なかなかお手軽なレートが出ない。USじゃ無いけれど、夜遅く羽田から出るANAのバンクーバー行きを利用して金曜日の夜の仕事終わりで出かけて、日曜日に戻れば月曜日に帰宅できる。まぁその場合、現地滞在実質一日ですがそれは気が付かなかったことにしよう(笑)。でも、実際に検索してみるとやはり少々お高い。ハワイも、金曜日の夜遅めに出て、月曜日に戻ってくるパターンが可能ですが、こちらはこちらで時差の関係でキツそう。そんなこんなで暫く予約は控えていたんですが...

で、今UAさんはGuam行きをプッシュしていて、サイトにアクセスすると必ずバナーが表示されます。実は、以前も金曜日夜発とか土曜日昼間発で、日曜日とか月曜日に戻ってくるパターンは調べていたんですが、最安値でもZクラスで10万円以上になってしまい、ちょっと勿体ない。で、暫く放置していたわけですが、昨日、UAのオーバーブッキングの話題が出たからじゃ無いけれど、久しぶりにUAのサイトにアクセスして見ました。で、何気にこの6月の連休のスケジュールを入れてみたら、これまでよりも安いレートが出ています。そう言う場合、往路か復路の何れかは高くなるんだけど、この時は往路も復路もリーゾナブルなレートで、AMCのプレミアムポイントコスト(1PP=10円)同様、1PQM=10円位のレートでいけそう。詳細を見たら、Pクラスでした。これまではZクラスだったからもう一つ安いレートが出始めたのかもしれない。

予約してからふと思ったんですが、グアムってこの頃って雨期とかじゃ無いのかなぁ... でも調べてみたら、7月位から降水量がアップするようなので、一応大丈夫そう。最初は金曜日の夜便にしようかと思ったんですが、日付が変わってからホテルに入るのも辛いので、土曜日の朝一のフライトを往路で予約。逆に帰りは戻ってくるだけで余り遅くなるのも嫌なので、朝一のフライトでお昼前に成田に戻るフライトを予約。PQM的には、1500マイルの2倍の往復なので6,000PQM一寸くらいですが、4月のSingapore行きと合わせると、取りあえず2万PQM位にはなりそう。あと、UAの場合はUA便で最低4区画飛ばないといけないけれど、そのうちの2区画分もカバー出来ます。最も4区画なんて、USのエントリー区画以外の場所に飛べば一回で完了してしまいますが。

現地のホテルはSPG系かHilton系か迷うところでしたが、取りあえずSheratonをポイントで押さえておきました。もう少し近くなったら、前払い料金も含めて安いところを探す予定。さて、どうなることやら... (続く...)

働き方改革をすればするほど...

Diamond Onlineの記事から、政府が発表した「働き方改革」について。「働き方改革」が実行されれば、ますます働きやすく経済的にも向上するかと思うと、この記事の最後に書かれているのは、企業は人材への投資を続け、労働者は自己研鑽を続けないと経済成長は無いと言う厳しい結論。厳しいのだけれど、でもこれは当然というか当たり前だと思う。

最近ではそうでは無いけれど、産油国は湧き出る石油の収入で、税金の無い豊かな暮らしが実現していたわけだけれど、日本ではそう言う恩恵は臨めない。唯一「石油」に相当するのが、日本の場合は「手に職を付ける」事であったわけですよね。全ての仕事がそうだとは言わないけれど、でも多くの仕事が昔のような「与えられた単純作業を繰り返していく」ような事から、「与えられた仕事を以下に効率的にかつ付加価値の高いものにしていくか」という内容に変わってきている今、「どれだけ仕事をするか」の量の感覚から、「どのように(どのような)仕事をするか」という質の問題に変わってきていることを認識しないと、今の時代は生き残れないでしょうね。そう言う意味で少し前から色々議論されている「労働時間の制限」というのは、今はまだ必要だとは思うけれど、根本的な解決策では無いと思う。

まずやるべきは、職業特に転職するような場合の流動性を高めることじゃ無いだろうか。企業にとっては貴重な人材が流出する機会にも成ってしまうので痛し痒しだけれど、逆に優秀に人材獲得に繋がる可能性も生まれる。労働者側にとっては、電通事件のように耐えられない場合には、万一のことが発生する前に別の職場へ移動する事で命を絶つこと無く自分のやりたい仕事を続けられる可能性も広がるだろうし。で、必要なのは多分点食事の諸手続じゃ無いかと思うわけです。税金とか保険とか年金とか。そう言うものがワンストップで、あるいはワンタッチで切り替えられるような仕組みがあればどうだろうか。

で、一番変えなきゃいけないのは、終身雇用に年功序列、さらには残業も含んでの給与をベースにした人生設計の考え方じゃ無いだろうか。中には、毎日何時間仕事をしないと、という職種も勿論ありますが、多くの仕事は時間制から達成度に寄る評価に切り替えることで、まずは生産性と効率がアップすると思うけれどなぁ。勿論、古い世代とかなかなか要領が上手くない人はどうしても時間単位での仕事モードから切り替えられないかもしれないけれど、職場でExcelが使えないから紙に書いて提出しても良いよと言われないのと同様に、そう言うモードに決まったらそれに合わせないと。

企業と労働者だけが苦労するだけで無く、国としてももっと苦労して貰いたいのは、多分規制とか制限の緩和じゃ無いだろうか。例えば今問題になっている待機児童問題。開園するには色々な手続きや認証が必要だけれど、例えばNPOみたいなイメージで特別参入団体みたいな制度を作って、これは本来必要な人材や資格保有者等の承認条件に対して、それらを代替する計画書と準備が出来ていれば、元の制限を緩和して許可するようなイメージ。今保育士さんが足りないけれど、例えば子育て経験のある女性の教員経験者は同等に扱う。ただし本来の保育士さんの必要人数の1.5倍の人数を配置させるとか。敷地にしても、小中高校などの施設との共用を認めたり、それらの場所への移動で徒歩では無理な場合、地域のバス会社などと特別輸送の契約を結ぶと、そのバス会社に税制の優遇措置があるとか、そんな感じで、譲れるところは積極的に譲り、でも絶対守らないといけないところは厳しくする。当然認可する前には、それなりの保証金とか担保を取るとか、広く告知して回りからの透明性も担保する必要はあるでしょうし。そう言うルールの柔軟な利用対応と共に、そう言う仕組みの中で共通的に利用出来るプラットフォーム作りみたいなものもあると良いかも。

ただ、はっきりしていることは、労働者にしても企業にしても、ましてや国にしても、今以上に知恵と技術を振り絞って、より効率的で高付加価値な仕事をしないといけないという事。言い方は悪いけれど、昔のように単に日本で衣類を作っても、今では東南アジアですらコスト高になり、さらに安い場所に製造がシフトしている訳で、当然日本で何か作ろうとしたら、倉敷のタオルとか岡山のジーンズとか、手間暇掛かるけれどそれ以上に付加価値のあるものにしないと駄目。例えば昔は3Kの代表みたいな言われ方をした清掃業だって、機器を使いこなして短時間で清掃完了したり、あるいは24時間対応したり、付加価値を高めることでそれまでの時間単位の作業が内容単位の仕事に変わっています。そう言う「変革」なる事をありとあらゆる場所で進めないと、これからの日本は駄目。で、そう言う環境になれば成るほど、日本に来て仕事が出来るのはそれなりのスキルを持った人になるのでは。ただ、どうしてもそう言う世界に付いていけない人はいるだろうし、そう言う人達を取り残して良いとは思わない。その為にも、社会全体として効率化して余裕が生まれることで、そう言う人達に対しての対応なり、逆にそう言う人達だから可能な仕事みたいなものだって生まれてくるんじゃ無いだろうか。例えば、効率化というのは全体の中で無駄を排除していく半面、どうしても特例的な事象とか、突発的な事には対応しずらいもの。そういう時って、逆にそれまで効率的なシステムにはまっていなかった人達が有利になる気がする。


2017年4月12日

マイコン世代がIT弱者

ITmediaのコラムから、マイコン世代がIT弱者になるかもしれない音声入力の破壊力について。もう20年以上前になるかな、当時の音声入力ソフトに一寸関わったことがあるので、音声入力関係に関しては多少の知識や経験もあるし、実はSiriやAndoridの音声入力が結構使えると感じていることは、個々にも何度か書き込んだことがあります。私はもっぱらGoogle検索の検索語入力の時に利用していますが、結構フランクな言い方や言葉遣いをしても、かなり正確にSiriさんが変換してくれて、Google先生もいい加減な検索語でもそれなりにピタリとした候補を探し出してくれるので、これは凄く便利で快適だと思います。ただし、問題なのは、一人だけで周りに誰もおらず喋ってもその内容とかが周りに漏れたり迷惑になら無い場所やタイミングなら良いんですが、これが駅の雑踏の中とか電車で移動中とかに使うかと言われると、考えます。音声入力の問題点は、何時でもどこでも使える物じゃ無い、と言う事なんですよね。その「躊躇する気持ち」っていうのは、自分が古い世代の人間だからかもしれなくて、最近の人達はそれこそキーボードでどこでも文字入力する感覚で、音声入力も同様に利用しているのかもしれないけれど。その当たりの「気持ちの壁」がタイトルのように一世代前のユーザーが、これからのデジタル世界で取り残されると言えるのでしょうね。

音声メモというのも便利で、以前試したこともあるんですが、一寸細かな操作をするためにはキーボードを呼び出す必要があったり、整理するためにタイトルを修正したりとか、保存とか検索とかの操作等は、慣れていないこともあったと思いますが、一寸不便。もう少し対話型でぱっと処理してくれる様になると良いと思うんですが。それと、やはり「喋って入力」するわけだから、周りに人目があったり静かな場所だと躊躇する。究極的には「思考入力」のように、頭で思ったことを入力してくれるのが一番ですが、流石にそこまではどうだろうか。

例えば、紀行文とか旅の備忘録のような物を、旅しながら歩きながら喋って記録して、それも音声と変換したテキストに、場合によっては内蔵カメラで撮影した映像とリンク出来たら、それって凄く面白いと思う。それに、音声データと変換したテキストデータを後で見直して、テキストデータを修正することで音声認識の精度やクセが学習されるともっと良いでしょうね。そうすると、ますます自分の話したことが正確に変換されるようになって、利用頻度もそれに応じて増える気がする。音楽ソフトで、鼻歌を歌うと、それを楽譜に起こしたり、編曲してそれなりの曲に仕上げてくれるソフトがあったと思いますが、言葉とか文字入力に関して、ああいう風になる時代はもう少しで実現しそう。そこまで行けば、マイコン世代が取り残されることは無いだろうけど、その手前である今当たりが一番厳しい状況なのかもしれない。

ところで、「マイコン世代」って言葉、久しぶりに聞いたけれど、今でも「マイコン」なんて言う言葉、通じるんだろうか。(笑)

オーバーブッキング

現地時刻の日曜日夜に発生したUA3411便の騒動は、他の乗客が撮影した様々な映像と共に世界的な話題に。それに伴い、日本でも大きくネットやメディアでも取り上げられているけれど、そうで無くてもアメリカの話で、当初詳細は英語でしか伝わっておらず、映像での見た目のみで論評するスレッドが大量に流れたので、何か情報が歪んでいっている気がします。まぁ、誰のためというわけじゃ無いけれど、自分なりに思うところをまとめて見ると、

  1. まず責任を取るべき、責められるべきは、今問題となっている男性乗客を無理矢理機内からしかも出血している様子等から暴力を伴うかなり強行的な手段で引きずり出した警官達。映像でも「POLICE」と書かれたジャケットを着用していますが、報道などを見ると所謂警察官ではなく「Chicago Aviation Security Officer」と成っているから「シカゴ空港警察官」みたいな感じかな。昔JRが「国鉄」だった頃、駅構内の警備などで「鉄道警察隊」という組織がありましたが、それと同じなんでしょうね。で、手順としては間違っていなかったかもしれないけれど、実際の対応が過剰すぎたというのは、多分誰もが同意するだろう事実。相手が強行に反撃するとか、何か凶器を所持しているならまだしも、そう言う事は無かったはずですからね。また、「ユナイテッドが暴力で引きずり出した」という話も出回っているけれど、実際の対応方法まで指示することは無いだろうから、この引きずり出し行為に関してはそこまでは言えないでしょうね。
  2. UAの問題は、理由はどうあれゲートを通過して機内に入った乗客をオーバーブックだからといって、今回の処理を始めたこと。その4人のスタンバイクルーをルイビルに送らなきゃいけないことが何時判明したのか分からないけれど、それらも含めてUAの対応にも問題有るでしょう。普通は、ボーディング前に最終登場予定者は確定しているはずだから、その時点でスクリーニングしなきゃいけなかったわけで、それは反省すべき。勿論、今回も直前に他のフライトスケジュールの影響で玉突きで発生したスタンバイクルーの移送なのかもしれないけれど、他の方法も含めてもっと準備すべきだったと思います。
  3. 乗客の男性には、勿論非は無いのだけれど、ただ自らの安全を確保するためには自分が正しくても問題無くても譲歩する事は必要になるわけで、その点この男性は強情すぎたというか翌日の診察予定は分かるけれどもう少し対応方法があったと思います。例えば、この飛行機がこの時メカトラブルでフライト出来なかったら、この人はどうしたんだろうか。その時にこの男性氏が代替手段を持っていたなら、今回もそれを使うことを考えても良かったように思います。そんなこと気にもしなかった、代替も無いから、今回この人はあれだけ強硬に拒絶したんだろうけど。
  4. 飛行機に乗り慣れていない人達にとっては、今回の騒動は想像の範囲外の事だと思うけれど、思い込みとか勝手な想像で話をしている人も多いのも気になります。ある意味無責任な話題になるのだけれど、仮に自分の経験値に基づいているとしても、それが全てでは無いだろうし、「自分はこう言う経験をした」は事実だから問題無いけれど「だから〇〇は××だ」と言ってしまうのはどうだろうか。
    1. オーバーブッキングが怪しからん、という意見が多いのには一寸ビックリしました。勿論、本来は指定席分だけ販売すべきで実際新幹線でオーバーブックする事は無いのだけれど、これは国民性やそのシステムの判断ですからね。新幹線と違って、飛行機は出発するその時点で空席があるかどうか判断出来るわけで、その場合必要性がある乗客がいれば空席を埋めるのはビジネスとして当然。そう言う意味で、今回の場合は一度搭乗してから降ろされたことが問題で、事前にゲートで選択されていたらここまで大きな騒ぎにはならなかったでしょうね。あと、前払いでちゃんと料金取って席数だけ販売しておけばオーバーブッキングしないだろうという書込もあったけれど、基本飛行機は搭乗日までに支払い完了しているはずだから、そう言うことは無い。逆に、航空会社としては予約を受けて支払い完了していれば、その乗客を目的地まで運送しないといけなくなるから、空席というのは問題。ただ、だからといっていつまでも遅延できるわけでは無いから、出発時刻の一定時間前でクローズして、来ない乗客は「No Show」と扱い、ウェイティングで待っている乗客にその席を振り分けるんですよね。今回、そう言うことがあった上でのオーバーブッキングなのかどうか不明ですが、だから本来はドアクローズまでに全て完了していなきゃいけないはずの話が、多分UA側の手違いで後から発生したからトラブルになった、その責任はUAとしての問題でしょうね。
    2. ボランティアの4人をランダムに選択したと言いながら、FFPの上級会員や上級クラスの乗客は外れていたのが怪しからんと言うけれど、これもロイヤリティや料金クラスによってサービス内容に差があるわけだから、これも仕方ない。ランダムに選択と言うのも、全乗客からではなく、非会員で料金クラスも低いグループから選ばれたのだと思うけれど、多分その選択方法に人種とか民族差別みたいなことは無いと思いますね。特に、国際線の予約時には国籍や母国名を入れたりしてますが、国内線の場合は無いんじゃ無いかな。最も事前にUAのMPのアカウントがあってプロファイルを登録していれば別だけれど。
    3. 男性がアジア人(自分で「中国人だからなのか」と言っていたという話しも)だからとか、4人は全員アジア人だった、みたいな話も広まっているけれど、確かにこの男性は映像を見る限りはアジア系で有る事は確かそう。ただ、それ以外の3人がどういう人なのかと言う情報はほとんど無くて、見てみても伝聞情報なので、この「アジア人だから」というのは正確では無いでしょう。私もUAを中心にAAやDL(NW)に何度も搭乗しているけれど、アジア人だからというよりは「英語が通じない」という理由で一寸邪険にされたことの方が多かったような(笑)。仮にUA側がこの男性の言い分を認めてしまうと、次の候補者も同じ理由で拒否できるわけで、そう言う意味でこの男性には選択肢は無かったとも言えるでしょうね。
    4. スタアラは問題が多い、ANA利用者がUAを利用することをANAは認めるのか、みたいな書込もあったけれど、それは別の話でしょう。仮に今回のトラブルがANA運航の世界で発生した場合、多分同様の手続きをするでしょうね。勿論、最後の空港警察官が無理矢理乗客を降ろすことはさせないだろうけど。ANAの場合は、その4人のスタンバイクルーをデッドヘッドで送ることを諦めて、その4人が搭乗予定の翌日のフライトを遅延させるか、キャンセルさせるかもしれない。
  5. 「私も酷い目に遭った」という人の経験談というか意見も多く書き込まれていたけれど、それならそれで別の航空会社なり交通機関を選ぶのが少なくともアメリカ社会の「自由」じゃないかと。少なくとも航空路に関しては、幾らでも選択肢がありますからね。一寸違うなぁと思うのが、ANA/JALと比較すること。日本の航空会社は確かにサービス品質は高いし同じ日本人同士日本語が通じることでの安心感もある。それに多くの日本人にとっては、「飛行機に乗る」というのはまだまだ特別な「ハレ」の機会で、それに対してアメリカ人にとって飛行機は、日本で言えば山手線とか乗り合いバスを利用するようなもの。日本人にとっては、それこそ新幹線の指定席とかグリーン車に乗る感覚で飛行を使うのに比べたら米系の飛行機の対応はまぁ不満でしょうね。それでも、国内線とは言えファーストクラス位ならまだ我慢できるかもしれないけれど。このあたりの感覚の違いを知らないで・無視して話をするのは一寸乱暴かなと言う気もします。
  6. ゲート前でオーバーブッキングの処理が出来なかったこと、最終的な諸々の対応も含めて後手に回ったことは、UAのミス、責任だとは思うけれど、少なくともボランティアを募集して、それも保証金US$400から始まり、US$800になり、最後はUS$1,250までオファーが挙がったとも言われていて、それは正しい手続きだし普通に考えてかなりの厚遇だと思う。だから、少なくともその部分に関してはUAの手続きは間違っていなかったと思う。ただ、どんなに正しく処理したとしても、最終的な結果が駄目なら全て駄目なわけですが。
今回の件があり、個人的にUA MPから脱退する、あるいは他の航空会社に乗り換えるかというと、これも微妙な話。UAを利用する理由には、例えばフライトスケジュールが便利とか、その航空会社しか飛んでいないとか、色々理由がありますから。それにアライアンスの便利さもある。少なくとも国際線が絡む国内線利用は、同一アライアンス特に関係が深い、UA/ANAの利便性は捨てがたいものがあります。仮に自分が今回の男性氏の立場になったら、まぁ多少はごねて保証金アップや、もっと有利な後日のフライトの可能性を聞くことはあっても、ここまで意固地には成らないだろうなぁ。最初にも書いたけれど、もしメカトラブルでキャンセルになったら、というのと同じ事ですから。例えば、何か命に関わる理由があるとかなら別かもしれないけれど、日本以外の場所ではオーバーブッキングに関しては今回の様に結構ドライに対応されるのが常。それに抗っても正直良くはならないと思う。それならば、ボランティアに応募する保証に関して交渉する方が、少なくとも自分のためにはなると思いますね。それ位の気持ちで利用した方が、身も心も安全だと思う。

2017年4月11日

現金vsカード

数日前、とあるTLで「現金派vsカード派」みたいな話が流れていて、ふむふむと眺めていたんですが、その時の体制は話の土俵がネット上でもあるので「カード派優勢」みたいな感じ。私も、日々の支払はほとんどが電子マネーで、一寸した買い物はクレジットカード。現金を使うのは、二月に一回床屋さんに行くときと、月に何回か通院している歯医者さんで精算するときくらい。ただ、全く現金を使わないわけでも無く、紙幣はそれなりの金額を常に財布に入れて持ち歩いています。正確に言うと、「現金嫌い」と言うよりも「硬貨嫌い」派というのが正しいかも。理由は、種類が多いので持ち歩くのが面倒だし邪魔になるから。紙幣なら、カードも持ち歩くから、その財布に入れればいいわけですからね。

ほとんどの場合、現金のデメリットはカードのメリットになり、その逆も真なり。現金であれば、まずほとんどのお店で決済可能だけれど、カードでは受け付けてくれない場合も多くあります。でも、現金決済でもお釣りが無い場合なんかは現金利用出来ないこともあるから、逆にカード(電子マネーも含む)の方が喜ばれる場合も。私も色々バイトしていた経験があるからよく分かるけれど、お釣り用の現金(小額紙幣や硬貨)を用意しておくのって結構大変。例えば、小切手みたいな物にお釣りの金額を書き込めば、それは次のお店で現金同様に利用出来るような仕組みがあれば嬉しいけれど。でも、そんなことやるならカード払いしますよね。もう一つの現金のデメリットは、所持している金額以上の買い物は出来ないという事。まぁ、顔馴染みのお店なら足りない分後から持ってくることで購入することは可能だろうけど、普通はその代金分の現金を渡さないと品物も渡してくれない。でもカードだとそのカードの与信枠無いなら、例えば自分の給料以上の買い物だって出来る。実際カード会社は手数料のために「リボ払い」なんて言う月賦方式を積極的に導入しているくらいで、あれってまさに「自分の収入以上のものを購入させよう作戦」の最たるものだと思う。

それって、ぱっと見カード会社の悪魔の所業のような気もするけれど、見方を変えれば自分の信用で今の身の丈以上のチャンスが与えられるとも言えるわけで、そう言う意味では現金では出来ない仕組み。まぁ、現金でも「月賦(って今は言わないのか)」という方法はあるけれど、手間と利便性ではカードでの支払いの方がらくだし、逆にそれが次の与信担保の履歴にも成るし。ただ、それが行きすぎると所謂「カード破産」にも成ってしまうわけで、そのバランスは必要。所謂「金銭感覚」を養うためには、手持ちのお金以上のものは買えない「現金派」の方が有利と思うけれど、自分の「機会拡大」みたいな事を考えると、カード派の方が大きいと思う。それつて、購入時の手続きだけで無く、必ずどこで幾ら使ったという履歴が自動的に残るから、後から振り返りが出来るというのも大きな理由。現金では自分で出納帳付けないと、どこで幾ら使用したか分からなくなりますからね。そう言う意味では、金銭感覚を養うためには、子供の頃は現金での買い物の方が良いだろし、ある程度自分でお金を稼いで使うようになれば、色々チャンスが大きくなるカード払いの方が有利なんじゃ無いだろうか。まだカードの無い昔であっても「付け払い」という、方法もあったわけですからね。

電子マネー、iD、Edy、Suicaも、それぞれ決済の仕組みは異なるけれど、言ってみればカード決済の延長にある物。クレジットカードと比較して、スマホでタッチして決済出来るスピードと手軽さは大きくメリットで、現金決済の代替機能としてもう自分では手放せないサービス。Edy/Suicaはプリペイドなので最大利用可能金額が存在することや、お店側に専用端末が必要など制限もあるけれど、今ではほとんどの大手のお店で利用可能になり、自動販売でも対応してる物が登場。自分の日々の生活範囲の中では、ほとんどこれで間に合うようになってきました。自分が利用する分には、だからもうカード派(含む、電子マネー)なんだけど、仮に子供に使わせるかというとかなり躊躇します。最低、使用の買う近眼を設定出来るプリペイド系かな。やはり、「お金を使う」という現実社会での経験値は必要だと思うから。そう言う意味で、子供の頃からカードとか使ってきた人は、大人になっても頭でっかちな浪費家になるような気がします。いゃ、勝手な想像ですけど、大金持ちの子供がお父さんのブラックカードを使って堕落するって良く聞く話しじゃ無いですか(笑)。

離党会見

昨日、民進党からの離党を発表した長島昭久議員の離党会見の様子(No.1No.2No.3)。以前から、民主党、民進党にいるのが不思議なくらい自民党的な政治家、とすら言われていた人だから、今の民進党の様子に我慢ならないこともよく分かるし、ご本人も言われているように遅きに失したようにも感じられるくらいだけれど、それでもこれまでは「政党」という物の意味を考えて、敢えて自分を抑えてきたんでしょうね。でも、とうとうその押さえも利かなくなってきた苦しみというか葛藤がよく分かる内容じゃ無いかと。

「政治家」という物が、自分の信条に従って正しいと思うことを進めるのが目的であるから、先ずはその「信条」が一番重要なはず。ただ、現実社会でそれを実現しようとすると、どうしても同好の士を集めて「政党」なる圧力団体を構成して行く必要がある。だから、「政党」というのは一つの目標を共有している集団ではあるけれど、実はその目標以外の部分では異なる意見も多いだろうし、だから軋轢も内部では生まれるはず。でも、それを前面に出しては何も出来ないわけで、結果的に最優先する事柄は何なのか判断して、例えば将来的にそう言うことを続けて自分の地位を上げることで、自分が責任者になったときには自分のやりたいゴールを中心に添えるというようなことも可能になる。まぁ、色々な意味で実社会の縮図みたいな物が回帰的に含まれているのが現実。でも、それは人が集まって一つの集団を作るわけだから仕方が無いし、だからこそ一つの主義主張に凝り固まらずにバランス良く運営も出来るはず。

会見の中では、森友問題を筆頭に、貴重な時間やお金を費やして行ってきた「国会ごっこ」の事を批判しているけれど、普通はそう言う感覚が先ずあって、内部で正すことをやるべき。例えば、週刊誌やネットの書込を根拠に延々と質問することが、どれだけ国民のためになるのか、もっと言うべきでしたよね。自分の意にそぐわなくても、政党の一員である異常はその判断に従うべきだけれど、それでも間違ったことおかしいことはちゃんと言うべきで、長島氏の場合はそう言う切っ掛けは幾らでもあったんじゃ無いかと思う。

無所属になっての国会議員活動は厳しいから、今後は何処かの政党ないし政治グループを作るか入るんだろうけど、さてどうだろうか。

ボランティアー

今朝のTLを賑わせている、UA3411便(ORD-SDF)でのボランティアー強制排除のビデオ。CNNの記事に寄れば、UA3411でオーバーブッキングが発生。ボランティアを募るが誰も立候補しないために、予約記録からランダムに乗客を選択してボランティアを要求するが拒否。この男性、お医者さんだそうで、翌日朝までに病院に戻らないとイケないから拒否したらしいのだけれど、その後何がどう無かったか迄は不明だけれど、どうも空港のポリスが呼ばれて強制的に降機させられた様子。

実はこの記事を探す前に、UA CEOのムニョス氏のTwitterが回っていて、そこでは詳細は調査して報告するみたいな事を言っているんだけど、ボランティア選択は例えば家族連れがバラバラにならないようにと言うようなルール設定は合って、そこからランダムに選択されたと言っている。ただ、オーバーブックであれば、普通は最初にチェックインした人が優先するはずで、後から来た人が登場する場合はそれなりの理由があるはずと思っていたら、どうもUAのスタンバイクルー用のシート確保のために、この強制降機をさせたらしい。そうだとすると、ちょっと納得いかないなぁ... 多分、このスタンバイクルーが目的地のルイビル(Louisville)に行かないと、翌日のフライトがキャンセルとかディレーするからこの便で送り込まないとイケないのだろうけど、それにしてもなぁ... 調べてみたら、ORD-SDFのフライトは、このUA3411便の後にも、UA4771(ORD 21:00-SDF23:22)があり、そっちは利用出来なかったんだろうか。多分、こちらでスタンバイクルーを送ると、翌日のフライトまでの待機時間とか規約を満たさなかったかのかもしれない。
[追記] BBCの記事によると、翌日までフライトが無いと書いてあるけれど、それって続くフライトも満席だったという事だろうか。

ただ、UAも、UA3411便がルイビル行き最終便で無くその後も遅くなるけれどフライトがあるなら、ボランティアーのオファーをもっと優遇するとか方法は無かったのだろうか。多分、みんな空港からは自家用車なりで帰宅するだろうから、3時間位の遅れは余り影響しない乗客もいたと思うのだけれど。

問題なのは、実際の状況やボランティア募集のルールがどうだったかよりも、屈強なポリスに床を引きずられていく男性の衝撃的な様子ですよね。引きずられながら全く動かないし、眼鏡も斜めにずれたままなので、若しかしたら殴られて気絶していたのかもしれない。そうなると、ポリスあるいはUAの過剰対応という話も出てくるだろうし。映像では、その男性の後を追いかけるように突いていく女性の姿も映っていましたが、ご夫婦で搭乗していたのだろうか。となると、彼女の証言も重要になりそうですね。UAって、まぁ典型的なアメリカの航空会社で杓子定規なところはあるんだけど、今回の場合は生々しい映像も出回ったりしていて、かなり衝撃度は大きい。デルタやアメリカンと比べてどうなんだろうか。暫くは問題になりそう。

2017年4月10日

身近な危険

USダラス市の警報システムがハッキングされて、深夜に緊急警報用サイレンが鳴り響くという事件。セキュリティの為に、詳細は不明ですが、ネットワークに接続していて、リモートで何らかの方法で操作可能であれば、こう言う事も可能なわけで、今の時代らしい犯罪だなぁというのが第一の感想。そして思うのが、今後IoTが進んでくると、それこそ知らない間に身の回りの物がハックされていて、知らない間に何がどうなっているか分からない状態になりそうと言う事。

例えばリモートで監視・操作出来る監視カメラの製品で、初期設定のID/PWのまま使用しているので、知らない間に乗っ取られていることは少し前からよく言われているけれど、「監視カメラ」なんて言うその物ズバリ出なくても、例えばスマホが乗っ取られたら、モニター機能付きのテレビとかエアコンだって同様の可能性はありそう。宅内の話だけで無く、例えば社内の様子なんかも筒抜けになる可能性だってありますよね。残念な気持ちもあるけれど、結局社会がそう言う仕組みになりつつあると言う事を自覚して、今は自分で防御するしか無い。別に難しいことをしなくても、初期ID/PWを変更するだけでリスクはかなり低減されるだろうし、可能なら定期的に履歴確認をするなど対策は幾らでも可能。慣れない人には「面倒」と映るかもしれないけれど、例えば金銭出納帳を付けて自分のお金を管理する人、しない人、どちらが経済的に有理化というのと同じような話だと思う。

例えば、監視カメラを利用する場合、そのままではカメラの映像が見えるだけだけれど、ちゃんと設定をすれば異変があればメールを飛ばしたり、履歴管理だって自動的に可能。結局、便利な機能を使いたいと思えば、それなりの設定をする必要が有るわけで、それは別にそれらデジタル製品に限ったことでは無い。ただ、どうしても生活環境に慣れるまでは馴染むまではそう言うことに気が回らないのも事実で、そのギャップが一番危険な時期なのかもしれない。

また、今回の様なハッキングは、別に人を傷つけたりするわけでは無いので、刑罰的には軽微な犯罪という事になるのかもしれないけれど、時代背景を考えてそう言うことをするという行為自体は重く見て、量刑とか改訂しないといけないかもしれない。例えば、サイレンのスイッチを弄って悪戯で発報させたのは軽い罪かもしれないけれど、同じ事をネットワーク経由のハッキングでやった場合は、発報だけの罪では無く、ネットへの違法アクセス違法利用などの量刑も加算して重み付けするべきでは無いかと。以前は考えられなかった身近な危険が生まれているのに合わせて、それに対しての対策、特に法律や刑罰に関してもどんどん見直していく必要があると思いますよね。

東芝、テレビ事業売却

東芝が不審のテレビ事業を売却するという記事。自宅にも、10年以上前に購入した大画面テレビである東芝の「レグザ」が有るんですが、同時期に購入したシャープの液晶テレビよりも寿命は長いし画質も綺麗な状態が続いています。個人的には、それなりに良い製品だと思うけれど、良い製品だから売れるとは限らないし、ビジネスとして成功するかどうかは別問題。

最近は、東芝以外にも日本の家電メーカーが次々と不採算部門を切り離し、売却、撤退という状態が続いています。経済がなかなか上向きにならないことも大きいけれど、結果的に昔は「贅沢品」でもあった家電製品が、今ではその必要性も重要性も低下してきたのが最大の原因でしょうね。自分が子供の頃は、当時の家電メーカー、松下(パナソニック)、東芝、三菱、日立、SONY、シャープ、幾つもメーカーが乱立していたけれど、今はそんな面影は大分無くなってきました。代わりに目立つのが、ニトリ、無印良品などの量販品メーカーや、バルミューダーのような独自色の強い企業メーカーが目立ちだしたこと。特にニトリとか無印良品は、退職した元家電メーカーの社員を再雇用して自社製品開発を進めたりして、これまでの家電メーカーとは違った形で「第二の家電メーカー」みたいな物になりつつあります。

彼らの特徴的なのは、以前のように自社設計自社製造自社販売という「完全なるMade in Japan」にこだわるのでは無く、作るのは安くて良い製品が出来れば国内でも中国でもどこでも良いけれど、その機能やデザインに品質はこだわると言う所。そう言う発想って、自分の業界も含めて製造業ではもうかなり前から進められている仕組みだけれど、日本向け製品って、日本人向けの色々な拘りがあったりして、なかなか世界標準製品とは違うところが多々あるので、外国での製造委託するときには苦労が多い物。だから、余り経験が無い企業だと何度か試してみて撤退することもあるんじゃないだろうか。しかも、一つのOEM/ODM先で全て作れるわけでは無く、コストアップも合ったり、彼らも競争していますから、さらに別の委託先が生まれてくると、また最初から同じ事を繰り返さないといけない。そう言うことって、日本のメーカーは苦手な気がします。

一つのシステムがずっと未来永劫続くなんて事は有り得ない。どんな物にも「ライフサイクル」は絶対あるわけで、それは何十年ごとに世代が変わる「人間」が相手である異常、その相手先が変わっていくのだから、受け手側の製造側だってそれに合わせて、あるいは一歩先を見て変わらないと続かない。その時に、製品自体を改善して対応出来る場合もあるし、会社やシステムを変更して自ら変化していかないと対応出来ない場合だってあります。企業が成長していくときに、合併とか買収などでビジネス領域を広げていくときが一番楽なんだろうけど、肥大化していくだけではいつか壊死することは確実なわけで、ダイエットじゃ無いけれど、必要な部分は残して不要なところ、あるいは戦略的に売却することが有利になるようなタイミングでそういう所を取捨選択していくことが一番重要。それが出来なくて、ノスタルジーで昔の栄光だけを考えていると、突然死してしまう。そう言うことを消費者側もちゃんと理解して、どこが作るのかでは無く、何が売られているのか何が必要なのかと言う事をちゃんと考えないと、企業も損をするし消費者も損をする。そう言う意味で、こう言う伝統的な馴染みのあるビジネスの終焉に関しては、もう少し違った見方をしても良いんじゃ無いかという気もしますね。勿論、その当事者にとって派切実な問題なんだろうけど。

江東区参戦?!

築地改修「私案」が登場し、ますます混迷する豊洲市場への移転問題。今度は「部外者」である江東区まで参戦。豊洲の市場地を宅地・商業施設として再開発すれば4000億円くらいの価格で売却出るというような話を出しているらしい。でも、豊洲の市場のある場所って今は東京都の持ち物でしょ? 江東区が何か出来る場所じゃ無いのだろうか。何か「いっちょ噛み」すれば、何かおこぼれに預かれるかもと言うようなスケベ根性みたいなものを感じてしまう。

豊洲市場の場所って、築地側からも豊洲側からも真ん中くらいの場所で、正直そんなに交通の便が良いわけじゃ無い。今有る交通機関はゆりかもめと車くらいしか無いわけで、あそこに住んで仕事にも行くとなると、もう一本地下鉄なりが通ってくれないと厳しいんじゃ無いだろうか。かなり難しいと思うけれど、例えば品川駅まで直結する海底を通る地下鉄とか出来たら、凄く良いロケーションになるとは思うけれど。それに、そうで無くたって人口が減っていく時代に、幾ら土地があるからと言ってあんな場所に高層マンションを立てても、その頃にはもう売れないでしょう。作り始めるのは、今の混乱を考えたら早くたって来年再来年。マンションが出来て周辺が整備されるのは、早くたって5年10年は掛かる。画に描いた餅の上にまた餅の画を書くような感じ。

全ての混乱の原因は、自らの地位確立のために「使える」と思って抜いた「豊洲移転保留」のカードだったけれど、結果として地下水問題とか予想外のことが後から発生してしまい、エースを引いたと思ったらジョーカーだったという落ちのような気がする。唯一救われたのは、豊洲市場に隣接して「千客万来」に入る予定だった企業ですよね。あのまま開設していたら、とんでもないことになっていたところ。運が良かったと言えるかも。

本当ならば、成功責任者である都知事がしっかりと方向性なり予定なりを決めて、その上で必要なPTを動かすとか、関係部門の調整をするとか指揮しなきゃいけないのに、肝心の責任者は言うだけ・投げるだけで、心は都議選にしか無い。何か豊洲移転の混乱が、そのまま都政の混乱に拡大しそうな気がする。

2017年4月9日

築地改修734億円?!

豊洲市場への移転に変わり築地市場を改修する試算が発表されて、計画作成1年半、回収作業に5年半の7年で完成する予定らしいけれど、オリンピックに間に合わないじゃん。それに、この試算には土壌改修予算は含まれていないとのことで、文字通りの「画に描いた餅」になりそう。大体、今でも手狭だ老朽化だと言っている築地を、部分毎に改修しつつ使うなんて言う事が無理でしょう。隣に大きな空き地でもあれば可能かもしれないけれど、そんな余地は無いだろうし。それに、工事が始まる頃はまさにオリンピックの準備の最終段階で、且つ工事中に開催されるわけだけれど、あの築地の一帯は今でも混雑が予想されるのに、この工事でさらに混雑に拍車が掛かるのは確実。図面上は可能でも、物理的にはだめなんじゃないの?

今回の発表は、あくまでPTの小島座長の個人的意見発表という事で、一部業者は反対しているみたいですが、都としてオーソライズしているなら、まずは豊洲はどうするのか決めなきゃ。と言うか、既に豊洲の安全性は確認されているわけで、後は「安心」の問題だけのはずなのに、その「安心」を担保することを全くしていない。築地改修となれば、その安全も安心も担保出来るかどうかと言うところから話を始めなきゃいけないわけで、そうなると「7年の期間」がいつから始まるのかも分からない。小池氏の優柔不断な態度で、賑やかしというか昔の夢をもう一度と思っている怪しげな人達が息を吹き返したというのが真実何だろうな。

この改修案の「予想図」みたいなものも出ていますが、何故か今の築地の扇形の施設が残っている。新しくするんじゃ無いのか? 今の施設よりも効率的にする必要があるんじゃないのか? よく分からない。本来なら、単に市場を新しくするだけじゃ無くて、例えば場所を考えて羽田と海で直結してより多くの商材を扱えるようにするとか、あと24時間売買が可能なようにして、より多くの地域からの商材を扱うとか、もっと革新的な事を考えないといけないのに、単に「築地」という場所に残りそのブランドを維持するだけの考えだから、何も心に響かない。こうやって、ダメになっていくのかなぁ...

Leg#9: HND-OKA/-NRT

一昨日に続いて、今日もAMCの修行フライト。最初、土曜日のHND-OKA往復フライトを探したんですが、流石に競争が厳しく、株主優待料金ならあるんですが、実はこの時手持ちの優待券は1枚のみ。往復優待料金にしても良かったんですが、そうすると1枚買い増さない解けない。それも面倒だなぁと、色々探していく家に、OKA-NRTのプレミアム特割28が空いていることを発見。前日横間はに宿泊するので、往路は早朝のフライトでも問題無いから、十分復路にも間に合います。と言う事で、今シーズン初めて、OKA-HND以外の経路を飛ぶことになりました。

本当は新しくなったラウンジが朝の6:00から開くので朝食を食べたかったんですが、それだとギリギリになってしまうので諦めて食事抜きで出発しました。ホテルを少し早めに出たので、予定していた京急の羽田行きよりも早い電車を捕まえることが出来、羽田空港の国内線ターミナルに到着したのは6:30過ぎ。春休み最後の週末だからか、結構ターミナルは混雑しています。また、お花見の観光客なのか、外国人観光客風のグループも沢山見かけました。そんな様子を横目で見ながら、そそくさと保安検査場を抜けて、4Fのラウンジで一息ついてから、久しぶりに南ピア側の66番ゲートに向かいました。

1) NH463 HND 07:45 - OKA 10:45

66番ゲートは南ピアの付け根何ですが、本館からぐるっと角を回った先にあるので、ラウンジから結構距離があります。私の前を歩いていた女性グループも「こんなに遠いとは思わなかった」と話ながら先を急いでいます。早朝の沖縄便ですが、時期的な理由からか結構混雑している様子で、定刻通り搭乗開始となったんですが、ドアクローズしたのは5分過ぎ。プッシュバックがその5分後に有り、その後D滑走路に向かいました。

離陸待ちはスターフライヤー機が先にいるだけで、この機体が離陸すると直ぐに誘導路から滑走路に入り暫くすると離陸開始となります。多分ほぼ満席で機体が重いこともあっただろうし、雨の天気で出力が上がらなかったからなのか、なかなか離陸しません。何時もなら、C滑走路のRW34Rの進入灯が左手に見えると機体は浮いてくるんですが、まだ離れない。「えっやばいんじゃ無いの」と思った瞬間、やっと前輪が浮いた感覚が来て、機体が浮いた「ふわっ」とした感覚を感じた時にはRW23の端まで来たときでした。正直、結構ヒヤヒヤしました。

厚い雲の中を上昇してその上に出ると当たり前ながら晴天の天候。窓際の席でしたから、シールドを降ろして睡眠モードに突入。何時ものように、飲み物も食事も取らずに、気が付いたら沖縄本島の北の端に掛かるくらいでした。沖縄は東京都違って良い天気で、機内から外を見ていても暑そうな雰囲気。実際空港に到着して外に出ると、半袖にすれば良かったと後悔するくらいのもう暑い陽気になっていました。

那覇空港へは、北から真っ直ぐにRW18へ着陸して、誘導路を戻り、33番ゲートに到着。定刻よりも15分程の遅れでしたが、次までは2時間近くあるので、一度外に出て、4Fのレストランで腹ごしらえをしてから、ラウンジへ向かいました。

2) NH2158 OKA 12:20 - NRT 15:00

ラウンジの手前、Diamond専用の保安検査場に入ると、私の前にスーツ姿の男性がいたんですが、どうも何かごねている様子。検査員だけで無くラウンジの女性スタッフも側に来て何か説明しています。さらにカバンをスキャンしたら検査員が「缶コーヒーとか入っていますか」と言うと「うん、入ってる」。をぃ、と思わず言いそうになりました。Diamondメンバーなら、それなりに飛行機には搭乗しているはずで、こう言う場所でのルールくらいは分かっているはずなのに、余りに失礼な感じです。こう言う奴がいるから困るんだよなぁ...

で、ここのところ復路のフライトで遅延が発生していて、成田到着の後どうしても15:44発のN'EXに乗りたいので運航状況を調べていたんですが、この日は何とかオンタイムで出発出来そうです。何時ものように少し早めに出て31番ゲートへ向かうと、このフライト特有な乗客はアメリカ人ばかり。ほとんどミリタリー御用達みたいなフライトですね(笑)。搭乗開始は定刻通りスタートしましたが、ドアクローズは5分程早く完了。プッシュバックを受けて、暫くターミナルビルの正面で出力調整をすると、RW18の滑走路に向かいます。ソラシドエアの着陸を待って、直ぐに離陸。機長アナウンスでは、予定よりも大分早く14:30には到着するとの事。

お昼の食事は、申し訳ないけれど調理してからかなり時間が経過したような感じで、ほとんど手を付けずに返却。暫く資料作成等して直を潰しているうちに、もう大島上空を経由して房総半島に近づいています。着陸準備でシートベルト着用サインが出て、降下している感じは受けるんですが、窓の外は真っ白な雲で何も見えない。ガンカメラの映像を前のモニターに映しているんですが、ここも真っ白なまま。暫くそんな状態が続いた後で、ランディングギアを出す音がし出したんですが、やはり窓の外もモニターも真っ白。で、それまで下をうつしていたガンカメラの映像が、前方の映像に切り替わったんですが、それでも真っ白のまま。なんとなく降下している感じは受けるものの、何時もなら厚い雲を抜ければ地面なり前方の様子が分かるのに、今回は真っ白なままで全く分かりません。で、「をぃをぃ、大丈夫か」と思っていると、エンジンが出力を上げる音が短く二回くらいして期待が微妙に左右に振れたと思ったら、前方のガンカメラの映像に突然進入灯の最後の方の端と「16L」という滑走路に書かれたランウェイ番号が大きく映り、直ぐに「ガン!」と着陸してビックリ。まだ空調だと思っていたら、いきなり着陸したみたいな感じです。「16L」なので、B滑走路に降りたわけですが、真っ白な中旋回していたんですね。外が見えないと全然感覚が掴めない。

で、着陸した成田空港は凄い濃霧。B滑走路から沖止めスポットの第一ターミナル第五サテライトの南側に移動するんですが、全然第二ターミナルも第一ターミナルも見えない。相当近づいて、やっとどの当たりを走行しているのか分かりました。いゃぁ、こんなの有無の中着陸したことは初めてで、本当にヒヤヒヤでしたね。

この後、TSUTAYAで本を買おうと出発階に言ったんですが、成田空港は何故か凄い混雑状況で、保安検査場入口なんて外まで列が溢れて何重も列が出来ていたし、航空会社のカウンターも酷い状態。あぁ、このままアメリカに飛びたいという気持ちを抑えつつ、N'EXで品川に移動し、新幹線で浜松へ帰宅しました。

今回のフライトで、プレミアムポイントは50,000PPを超えて折返し地点を通過。今月の国内線利用はこれでお終いですが、5月は5往復する予定。さらに6月1日もまた入れたので、来月一月の間に6往復する計算になります。あと少しで2018年AMC Diamond到達とゴールが見えてきました。(続く...)