2017年3月10日

不真面目な禁煙政策

永江一石氏のブログから、政府の受動喫煙防止策に対しての「喫煙議員」からの反論について。まぁ、色々な制限が生まれる法律に関しては、当然その立場によって賛成・反対が生まれるのだけれど、事人間の健康に関わるこう言う話に関しては、まずはJTとか飲食店と言った既得権益者の立場よりも、それによって「健康」という万人共通の利益が脅かされている非喫煙者や喫煙者自身の健康について優先して欲しい。

で、元々の厚労省案と自民のタバコ議連の対案を比較したものなんですが、もうね、頭冷やしてこいやという感じ。特に最後の「鉄道、船舶」で厚労省案ですら「喫煙専用室の設置可」となっているのは納得できない。一般的に、鉄道や船舶よりも長時間移動する飛行機ですら完全禁煙ですよ。特に鉄道なんか、普通は長くても数時間で、途中駅では喫煙室もあるだろうし、なんで社内の数時間我慢できないのか。さらに言えば、「喫煙専用室」のスペックも決めて欲しい。単に隔離して煙を吸い出すだけで無く、出入り口にはエアシャワーを付けて、喫煙者の服や髪の毛に付いた匂いも除去して貰わないと、吸い終わって隣に座られたときの迷惑さ。例えば「タバコ」が何かの治療薬で、例えばインスリン注射のように定期的に摂取しないと生命の危機に関わるというのであればまだ納得できる。で、まぁニコチン中毒の人もいるだろうけど、ほとんどの場合は嗜好品なわけで、その為に迷惑を被っている非喫煙者の人権はどうでも良いのか、と小一時間。

まぁ、言いたいことを書き出すと切りが無いのだけれど、正直大阪府の一地方の問題である森友学園の話を国会で延々するのであれば、こっちの議題をもっと真剣に取り上げて欲しい。多分野党与党どちらも敵に回す有権者が多いことから目立つ場所ではやりたがらないのだろうけど、これこそ国会で議論して行くべき話題では。大体、同じ一地方自治体の問題である豊洲移転問題はほとんど取り上げないくせに、マスコミ受けが良いと分かると森友学園を熱心に取り上げる野党が情けないよね。自分が民進党の代表なら、これ取り上げて自民党のタバコ族議員をやり玉に挙げるけれど。少なくともブーメランの恐れは少ないだろうし、国民受けも良いはず。正直敵に回るのはJTとタバコ農家だけれど、JTにはタバコ以外の分野参入を促進させれば良いし、農家には転農の補助をして行けば良い。輸入タバコには「事前健康保険料」を添加して価格を上げれば良いだろうし、仮に喫煙可能な店舗営業したいなら「喫煙許可税」を追加すればいいわけで、税収改善になるかも(笑)。唯一懸念があるのは、アメリカなどで全面禁煙にした例えばサンフランシスコ等だと、室内で吸えないから外で歩きタバコする人が増えた気がするんですよね。だから、ダウンタウンとかですれ違うと、凄い煙の匂いがする。日本では、やっと一部地域で路上喫煙防止が進み始めたけれど、これをもっと厳しくしないと、室内よりも外の方が煙いと言う話になってしまうかも。

タバコを吸うのは個人の自由なのは明白。但し、その行為が色々な形(匂い、煙、健康被害)で第三者に影響する以上は、某かの制限が必要な事も理解して欲しい。私の知り合いや親しい人でもタバコを吸う人は結構いるけれど、ほとんどはマナーを守っているし、TPOに応じてちゃんと行動を判断している。ただ、そんな人でも酒席ではチョつと羽目を外す場合も有るし、どうしても我慢できなくて、と言う事もたまにあります。そういうときには、ケースバイケースではあるけれど、私が一寸席を外したりして相手に配慮することもある。だから杓子定規に全てが駄目と言うわけでは無いけれど、ルールはルールとしてちゃんと厳密に決めないと、曖昧な事がさらに曖昧になり、結局最後は有名無実化するだけなんですよね。

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