2017年3月15日

弁護ベタ

森本学園騒動は、最初の国有地の違法払い下げ疑惑だったのが、今では稲田防衛大臣の偽証問題に変わり、毎日どうでも良いような話が続いている。まぁ、稲田大臣も本当に記憶に無かったのかもしれないけれど、其処は国会議員さらに重要閣僚なんだから、少しでも言質を取られるようなことは言うべきでは無いわけで、そう言う意味で凄く脇が甘い。今回だけで無く、以前の答弁にしてもそう。就任早々の靖国参拝回避のジブチへの出張にしても、周りも分かって入るけれど一言「公務優先」と言えば良いだけのは無し。自身の心情や主張よりも公務を優先した、と言えば済む話のはず。それを、馬鹿正直に説明しようとするのか、結局言葉に詰まり涙を流すことになるわけで、その当たり経験不足と言ってしまえばそれまでだけれど、でもこの人は議員になる前には弁護士として厳しい場面での弁護や反論などを経験してきたはずで、それが全く生きていない雰囲気も。

実際今回の森友学園問題にしても、記憶が無いから言い切ったのかもしれないけれど、記憶が無いなら「私は記憶していません。必要であれば精査します。」と言えば済むことでは。特に今回の裁判所出頭記録は、12年前の議員になる前の話であったわけで、仮に調べて其処に行き着かなければ「議員までの経緯を精査したので今後は其れ以前も含めて精査したい」とでも言えば通せる話では。それを早く疑惑からあるいは執拗な追求から逃れたいという気持ちが優先したのか、合っていない、弁護したことは無い、と言い切っちゃうから後が面倒。

最も、だらしないのは野党なわけで、国会の中でも一番重要な委員会のはずの予算委員会で追及するのがこの程度の話。その弁護行為に何か違法性があるならまだ分からないでも無いけれど、単に12年前の事を忘れていたことを追求しても、だから何としか国民は感じないよなぁ。それを言い出したら、蓮舫の二重国籍問題、山尾のガソリンプリカ問題等々、叩けば稲田氏以上に埃が出てきそうな人が幾らでもいるわけで、そう言うブーメランを彼らは危惧しないのだろうか。民進党の議員が、大声で稲田氏を追求する場面がテレビでも放送されていたけれど、いゃその勢いは彼女に向けるんじゃ無くて、経済政策とか東北復興とかオリンピックとか労働者への待遇改善とか、幾らでもあるはず。本来するべきそう言うことには目もくれず、兎に角叩けるから、追求できるからと優先順位にも乗らないような話題を熱心に追求している姿は、一番不要な存在である「無能な働き者」そのものですよね。

最近の政党支持率でも、自民党はほぼ横ばいから、これだけの騒ぎがあっても微減程度に納まっているのに、一人支持率を下げているのが民進党。とうとう6%程度位迄下がり、気がつけば直ぐ後ろには共産党が5%位まで近づいている。これまでの野党共闘での選挙協力では、まだ優位にあった民進党が共産党の協力を「受け手上げる」的立場だったけれど、次の選挙では確実に民進党が共産党に協力を「お願いする」立場になりそう。そう言う危機感は無いんだろうなぁ、国会で騒いでいるだけの議員達って。豊洲市場への移転問題もそうだけれど、本来必要な事をやらずに、兎に角目立つこと、攻めやすいところ、相手を追求できるところ、世間受けすること、そんなことばかりするのが「政治」じゃ無いと思うのだけれど。まぁ、いつも思うのだけれど「言うだけ無駄」なんだろうな。

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