2017年3月21日

AIが見守るスマホ

Samsungの新しいスマホGalaxy S8には、AIが搭載されるらしい。で、真っ先に浮かんだのが、このAIがバッテリーをモニターしていて、異常状態になりそうだと「警告! 警告! 危険! 危険!」と鳴り出すこと。いゃ、回りはパニックだろう、そんなの聞いたら。真面目な話、どの様なバックグラウンドタスクをどの様な仕組みで実行させて常駐させ、万が一何か有った場合にそれを検知して防御する、回避する、解決する、と言う事が可能なのかどうなのか。現実的な事を考えれば、その為にはそう言う危険や問題を察知する仕組みやセンサーが必要なわけで、実はそんなものがあるならわざわざAIを入れなくてもそのセンサー出力を判断するプログラムを組むだけで言い訳ですよね。AIを入れてそのメリットを享受するには、そう言うものが無くても、諸症状から総合的に判断出来ることなわけで、其処まで賢くなるのも難しいだろうし、爆発や発火を伴うトラブルなだけに、リスクは最少化しないといけない。

今後、色々な家電とかデジタルデバイスに、こういうアシスタント的な目的のためにAIやそれに類する機能が搭載されていくんだろうけど、多分そうなって困るのはその機種の使用が完了したときに、それまで蓄積したデータをどう処理するか。蓄積した知見は新しいデバイスに引き継ぎたいけれど、データの互換性が無ければまた新しい製品で位置から構築しないといけないし、元のデバイス内の個人データに関してちゃんと破棄しないと困るだろうし。そう言う意味で、個々のデバイスにAIが搭載されるのでは無く、統合的なAI、あるいは個々のAIが蓄積した知見を一元的に管理する仕組みが無いと、結局は「オマケ」で終わりそうな気がしますね。

例えばクラウド上に少なくとも自分の経験値や知識を集約する「データ領域」を設けて、それを元に色々なデバイスで統一的に動作する「個人向けAI」が利用者にサービスを提供。そして、利用者のデータ更新が一定期間途絶えると、それは利用者が亡くなったと認識して自動的にデータ消去される。あるいは遺族からの申請でデータ消去する。その時に、そのAIが担っていたその個人に対してのサービスや連絡業務宛に、その旨通知も届いて、一切のデータ消去と移管などの処理が出来るような仕組みって欲しいなぁ。

ただ、それだけAIが賢くなり、便利になり、身近になると、ますます「お一人様状態」が世の中に蔓延して少子化が進むのかも...

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