2017年2月28日

Premium Fridayって...

先週金曜日は初めての「Premium Friday」。私も意図せず(笑)、この流れに乗っかってしまいましたが、メディア等でも事前には煽る報道が、事後には「これだけ充実した金曜日でした」的報道が続いて、何か個人的には「クールビズ」の時を思い出せるような雰囲気を感じてしまいました。この「Premium Friday」が来月以降も続くかというと、かなり微妙。既にメディア等でも言われているように、元々月末最後の金曜日というのは月締めの時期であるから、普通は一番忙しい週末。さらに来月3月は、多くの企業で年度末の締めな訳で、この一日の頑張りで年度目標達成するかどうかなんていう、背水の陣で仕事をしている人も多くなるはず。さらに4月となれば、G.W.スタート直前の金曜日になるわけで、ここも仕事なりG.W.に休むために、この日一日頑張る人が多いでしょうね。やっと5月からは、まぁそれなりに余裕有る「月最後の金曜日」になりそうだけれど、それまでの障碍が多くてその頃には忘れられそうな雰囲気も既に感じられます。

私はバブルの頃はすでに仕事をしていたので、あの頃のことは今でもよく記憶しているけれど、毎週金曜日なんて言うのは「遊ぶための日」だったわけで、もう朝から「今日はどこへ行こうか」という話が出たほどで、午後ともなればソワソワしているのが普通。その少し前から「花金(はなきん/花の金曜日)」という言葉が言われ出して、まぁ良い時代でした。さらにバブルが進むと、もう金曜日なんてみんな遊びに出ているからお店も予約が取れないということで、もう一日前、木曜日に遊ぼうという事で「花木(はなもく)」なんて言う言葉も生まれて、実際木曜日に飲みに行くという事も多々ありました。バブルの絶頂期にはさらに進んで「花水(はなすい)」何ていうことも言われるようになりましたが、流石にそこまではなかなか普及しなかったけれど、でも実際問題水曜日は週の中日という事もあり、水曜日・金曜日に出かけることが多かったように思います。その当時のことを思えば、今回の月一の「Premium Friday」は何と慎ましいことか(笑)。

まだまだ余裕の無い人・会社も多いとは思うけれど、でも多少無理矢理でも時間を作って経済を活性化させたり、少しでも日々の暮らしに余裕が生まれるようにするのは重要。ただ、やはり月最後の金曜日というのはタイミングとしては不味いんじゃ無いだろうか。それならば、月最初の金曜日にした方が、ビジネス的にも新しい四半期なり月次が始まり、まだ余裕がある時期だから、取りやすい気がするんですけどね。ずっと月末に固執するのでは無く、様子を見て月初めにするとか、月の中頃にするとかその辺は柔軟に対応して欲しいですよね。

で、15:00で仕事を上がって外に出ようというのは良いのだけれど、その為に飲食店などは開店時刻を3時間前倒ししたりして、逆に労働強化になっているような(笑)。少し前の電通での事件も有り、最近では残業時間の制限・適正化に関して色々話が出ていますが、やはり職種や状況によってはどうしても時間単位で仕事をしないといけないけれど、今後の日本のことを考えると、時間では無く「内容・結果」でお金を貰えるようなスタイルに変わらないと、いつまでもみんな忙しくて、みんな給料に不満があって、いつまでも経済が良くならない、という状況が続いていきそうな気がします。金曜日を早じまいすると言う考えでは無く、金曜日以外の日でも自由な時間を持てるような仕事の仕方が出来るような社会の切っ掛けにならないと、結局これもクールビズ同様直ぐに忘れ去られて終わりそう。


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