2017年2月8日

正義のはき違え

東京新聞副主幹の長谷川幸洋氏がMCを努める、東京MX「ニュース女子」の辺野古報道に関して、その長谷川氏が自信のラジオ番組で釈明した事に対して、東京新聞の女性記者がtwitterで批判した出来事。それぞれの意見内容はひとまず置いておいて、先ず疑問に感じるのは、「そういう社内の話は、直接当事者同士でやるなり、社内のネットワークでやれないの」という事。これ、言ってみれば兄弟げんかなり夫婦げんかを、自宅内ではなくて外の衆人の中でやるようなもの。東京新聞社内の社内情報共有のシステムやポリシーがどうなっているか分からないけれど、普通ならば直接言うだろうし、もし社内共有DBみたいなものがあれば、そこで言うべき話。仮に、この女性記者が他社のメディア担当者であれば、まだ分かるけれど、同じ会社にいるわけですからね。

確かにニュース女子の番組では、基地反対派への取材はせずに、ビデオとか写真などで見た目での反応が多くて、そういう意味では「取材をしていない、十分でない」という彼女の批判は正しいと思います。ただ、それがニュース番組であったり報道番組であるなら批判されるべきだけれど、言い方は悪いけれど一地方局の情報バラエティー番組の中での話に、そこまで目くじら立てる話だろうか。間接的ではあるけれど、辺野古の基地反対派の過激さは、これまでも色々な形で伝えられてきているわけだから。さらに「(長谷川氏が批判されるのは) 裏付けのないヘイトを垂れ流した故」と言っているけれど、これも「裏付けのない批判」ではないだろうか。直接取材はしていないけれど、間接情報では番組で言われていることを裏付ける話は幾つもあることは事実。さらに、最近ではやけに手軽に「ヘイト」と言うけれど、番組の中で相手を罵倒したわけではなく、その矛盾や疑問を取り上げていただけ。これがヘイトなら、基地反対派が叫んでいる言葉の方が何十倍も「ヘイト」に感じるけれど。で、最後の「垂れ流す」というけれど、新聞にしても放送にしても、事実上「垂れ流し」ですよね。「無責任に放送するな」という意味なのかもしれないけれど、それなりに長谷川氏としては立場を説明しているわけだし、そもそも番組を製作したのは長谷川氏ではなくDHCシアターな訳で、批判するならまずDHCシアター側でしょう? そもそも、東京新聞は東京MXの株主ではあるけれど、それなら株主として他の株主と意見をまとめて経営陣に要求すれば良いはず。あるいは、番組制作者側に言うべき話では。

この女性記者氏は防衛とか武器関係の取材が専門みたいだけれど、それならもっと冷静に取材活動を自分の時にはしないのだろうか。思わず反射的に自分の感情を炸裂させましたみたいなこの反応は、記者としては落第点じゃ無いのだろうか。最も最近はtwitterというのが錦の御旗見たいな感じているメディア関係者が多いみたいで、何でもかんでもtwitterに書き込めばそれが正義になると勘違いしている人が多いように感じる。まぁ、アメリカの大統領も既存メディアは信用せずにtwitterでの発言を正義と思っている節があるけれど、彼方は「発信・発言」のツールとしてはtwitterを利用しているだけ。それに対して、反論なり反応するときには、相手の発言を完膚なきまでに叩きのめすだけの説明と論理で打ち負かさないといけないわけで、それならばメディアの記者としてしっかりと記事を準備して反論すべきでは。私はtwitterって140文字と言う制限があるから不向きだと思うけれど、それならそれで1ツイートで一つの文章みたいな箇条書きみたいな方法で反論する方法もあると思います。でも、その為にはちゃんと事前に原稿を準備して順番に投稿すべきだし、今回の様な反射的に文句だけ投げつけるのは、およそ新聞記者としての資質が疑われる気がしますね。

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