2017年2月5日

意図的回避

米国を訪問中の翁長沖縄県知事だけれど、何でこの人は今米国にいるのだろうか。肝心要のマティス国防長官は日本に来ているのに。しかも、「俺の居ない間に勝手に話をしやがって」みたいなコメントを出しているけれど、正直基地問題というやっかい毎に巻き込まれないようにこの時期を選んで米国へ逃げていた、様にも思える今回の行動。

記事では、十数名の下院議員と面会したと言っているけれど、どちらの政党の誰とどの様な話をしたのか分からない以上は、単に儀礼的に面会しただけなのかもしれないし、正直アメリカ国内問題ならばまだしも日本の一地方の問題を持ち込まれても、会員議員側も困るでしょう。数名を除いて沖縄のことは理解したと言ったと言っているけれど、そりゃぁ普通の会話ならあなたの仰ることは理解した、けれども、と言う流れになる気がする。仮に一人でも「沖縄から米軍は撤退すべきだ」と答えたならば、多分それが全ての議員の発言のように吹聴するだろうけど、それすらも無くて普通の会話で想定される受け答えが「成果」として発表されるなら、多分何も収穫は無かったという証拠なんでしょうね。

翁長氏とマティス氏、双方のスケジュール調整はそれぞれ独立して行われていただろうし、特にマティス氏の訪日予定は決行急決まった事もあるだろうけど、基地問題に関して訴えるべき米国側の最高責任者がわざわざ日本に来ているときに、逆にアメリカに行くという考えが分からない。最初からあえるわけでは無いと分かっているわけですからね。それなら無理を招致で東京に行き、5分でも10分でも面会機会を政府に要求する方が遥かに現実的では。それで駄目でも、こちらの対応の方が説得力はあると思うけれど。一応知事側の説明では、トランプ新政権発足後速やかに沖縄の立場を説明したいという理由で今回の訪米を決めたらしいのですが、でも政権中枢とは会談できなかったわけだし、それは他国の首脳ですらそんなに直ぐに会談できていないことを考えれば、明らかに無理なことは分かっているわけで、最初からそれを織り込み済みで言ったとしか見えない。穿った見方をすれば、日本に射れば当然マティス使徒のことが取り上げられて、苦しい立場を言うしか無いので、その間は隠れていました、見たいな印象しか得られない。

今回の行動も含めて、この人は実は本当は基地問題を解決する気は無いんじゃ無いかという気すら強くなってきます。正直なところ、かなり大胆なことをやらないと少なくとも辺野古移設は止まらないだろうし、しかし本当に止めてしまったら他の基地返還も停滞してしまうからそれは避けたい。しかし自分の知事選挙中から「辺野古」がシンボル化されてしまった以上、何もしないわけにも行かないわけで、その為のアリバイ作りしかしていない、出来ないというのが今回の訪米の最大の目的だった気がする。

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