2017年2月18日

本来の目的

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、先日発表された超弩級のハイレゾ再生機能付きのONKYOのスマホ(?)。確かに音響専門メーカーのONKYOが開発しただけ有って、山田氏の文章を読むだけでもその音質の良さを感じるわけですが、途中に書かれている、音質重視のために、インフライトモードとは別に最低限の回路だけ生かす視聴専用モードがある、というのは一寸行きすぎでは。いゃ、音質にとことんこだわるのは良いんだけど、それならわざわざそういう避けないといけない物が入っている「スマホ」という形態にしなくても...

このONKYOの「GRANBEAT」、ハイレゾ音源データは内部のストレージに入れて再生すると思うのですが、それならWALKMANとかiPodのような形にしても良いんじゃ無いだろうか。で、データダウンロードする時には手元のスマホと例えばNFCでワンタッチでリンクして同期したり、データ転送したりすれば良いんじゃ無いの?! 勿論、ストリーミングでハイレゾのデータが有れば、それをダウンロードしながら視聴することは他のスマホでは出来ない芸当だろうけど、わざわざそう言うことをする理由というのもよく分からない。強いて言えば、4Kとか8Kの映像データを視聴するときに、凄い臨場感で効くことが出来るのかもしれないけれど、それって多分先ず映像の方が追いつかないと思うし。

凄い意欲的な製品だし、凄く割り切って作った面白い製品だとは思います。でも、何か凄く無駄なことをやっているような気がしてならない。もしかすると凄く音楽好きの人には受けるのかもしれないし、高品質の音楽データを四六時中聞いていたい人もいるだろうけど、そんなニッチな所をせめる製品にしては、少しちぐはぐな気がする。あくまでコラムを読んでの印象なので誤解しているところもあると思うけれど、それでもそこそこ昔はオーディオに凝っていた自分として物欲のわき具合が寂しい気がします。何かもう一つ「これが最高品質オーディオスマホだ」という所が見えない。

仮にこの製品が、本体は「ハイレゾオーディオプレーヤー」だけであり、あるアタッチメントを接続するとスマホ機能が追加される、見たいな構造だとちょっと印象が違うんですよね。確かモトローラーのMoto-Xだったか、スマホの背面に拡張デバイスを接続して、カメラが付いたり補助バッテリーがついたりするモデルがあったけれど、あれを逆にするというか、ハイレゾオーディオデバイスを作って、それが単体でも機能するようになったら、多分面白いんじゃ無いだろうか。同じく捻るにしても、そっちの方が個人的に好きだなぁ...

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