2017年2月28日

フェイクニュース

トランプダウト雨量の選挙では"Fake News"という言葉が有名になり、最近では日本でも「フェイクニュース/偽ニュース」という言い方が広く聞かれるようになりました。明らかに事実と違うことを報道するのは、これまでも「捏造報道」と呼ばれて、過去にも幾つか例があったわけで、それらの種類のニュースと最近の「フェイクニュース」は一寸違う感じがします。所謂「誤報」というのも、取材不足、あるいは誤解などから、多分メディア自体は事実と思って報道したら、実は事実と異なっていた様な類のニュースだと思うので、これも意図的に偽情報を流す「フェイクニュース」とはちがう印象。

最近言われる「フェイクニュース」は、その裏を取っているいないにかかわらず、ちゃんと確認もせずに自分の都合のよう「真実」だけをつまみ食いする種類のニュースを言っているのでは無いだろうか。最近よくあるのが、日本の色々なメディア、それこそ大手新聞社から中小のゴシップ雑誌、さらにはあちこちのネットニュース等の真偽も定かで無い話題が、たまたまか意図的か不明だけれど海外に配信されて、海外メディアに掲載されると、それを利用して国内のメディアが「海外初のニュース」として大々的に報道するスタイル。私は、これを「インフォメーションロンダリング(情報洗浄)」と思っていますが、元々の日本発の情報が信義も定かで無いのに、それが海外の著名メディアに掲載されると「裏付けのある情報」として拡散されて、ますます箔が付いていくという、昔の土地転がしも真っ青状態。

真実を追究するというメディアは、園書かれている内容から判断するわけですが、事実を知りたい読者にすれば先ずは園情報の出所を知りたいわけです。例えば、その海外メディアの記者が日本で取材して、何かしらの確証を得ての記事掲載なら傾聴に値するけれど、単に日本の雑誌から切り貼りした内容が、日本語から英語に変わるだけで変な付加価値が付いていく。中身は同じなのに、包装紙が有名デパートの物だといかにも高級品と感じるようなものですよね。

結局最近のフェイクニュースと呼ばれる物の多くは、園字面しか水に判断している。判断以前に、単に鵜呑みにして右から左に動かしているだけで、自分がその情報を「活用している」と誤解している人が騒いでいるだけの世の中になっている気がします。仮に、その元情報が信頼性が低い物であっても、ちゃんと自分で咀嚼して検証すれば、それを信じる・信じないという「価値」が生まれ物だけれど、右から左に流すだけだから、結局何も生まない。大きな言葉で言えば、「ネットワークリテラシー」あるいは「インフォメーションリテラシー」という事なんだろうけど、その中がネットでどんどん便利になり手軽に情報が環流してくるから、昔で言う噂話、陰口が正式な情報として世の中に流布していく。そういう社会基盤の脆弱性も理解して今のネットの流れを見ていく必要があるんだけど、そこまで真面目に考えて、あるいはスキルとして持ちながら俯瞰している人って、ほとんどいないような気がする。でも、これまでも同じような事を何度も経験して経験値を積んだ人間が増えているので、時間は掛かるかもしれないけれど、ちゃんとしてリテラシーを持った人材も増えてきているとは思いますけどね。それでも、これでビジネスにしている人も多いので、また手を変え品を変えてフェイクニュースも進化していくのだろうけど。文字通り、キツネとタヌキの化かし合いがネットにも生まれて成長しているんですよね。

問題は何?!

いつの間にか今国会の一番の話題になってしまった、大阪の森友学園問題。元々は国有地の払い下げ問題だったのが、野党側というか民進党の思惑から安倍総理と学園側のゆちゃく問題に広げようとしているけれど、確固たる証拠があるわけでも無く、しかも民進党側の情報はいつものように週刊誌・新聞情報が元だから、迫力どころかブーメラン連発である意味自傷行為を繰り返している印象。

昨日辺りのテレビ情報番組やニュースでは、幼稚園の運動会の選手宣誓のシーンが何度も流されていて、その選手宣誓の中で領土問題とか中韓とかの国際関係、さらに最後には安倍総理への「頑張れ」という応援まで入っているわけで、その異常さを強調する内容。確かに、幼稚園だから以前に、運動会の選手宣誓としてその内容は適切なのかという疑問は大いにあるわけだけど、それはその学校の教育方針の問題。公立学校ならまだしも、独自色教育が目的の私学である以上は、それが学校関係教育関係の法律に抵触していれば論外だけれど、そうで無ければその良い・悪いを判断するのは保護者なわけで、それを恣意的に取り上げている今のメディアはどうだろう。そんなことを言い出せば、それこそ日本に対して敵対するような教育をしている朝鮮学校等怪しからんと言う話になるんじゃないのか。あるいは、キリスト教系の学校にしても、仏教やその他宗教系の学校などは、全て疑わしくなるわけで。

大体元々の優遇措置疑惑にしても、安倍総理の地元である山口とか影響力の大きい東京での出来事ならまだ「もしかして」という疑問も浮かびますが、維新の会のお膝元である大前での話。実際今回の払い下げに関しては、自民党よりも維新の会の方の疑惑が大きいという話も出てきている様子。実際に維新の会がやったの稼働なのかも問題だけれど、何らかの理由で不当に安い価格で払い下げられたら、それが一番の問題なのだからそれを先ずは明確にすべきでは。最も、隣接地に関しても当初は適正価格で払い下げられたと言いながらも、実はほぼ同額の補助金が支給されていて、森友学園のケースよりも割安で売却されていたり、以前から言われている朝日新聞や読売新聞などの本社土地の払い下げも格安だったことはあまり指摘されていない。森友学園だから悪いのではなく、そういう仕組みが存在している事が「駄目」なんだから、そういう追求を先ずはしないと。

その上で、私学教育としてその内容が適切なのかどうかというのは、別の話。私なんかの世代が思い出すのは、スパルタ教育で問題になった、戸塚ヨットスクールとか、ああいう教育方針がどうなのかというのと同じですよね。結局あの事件で分かったことは、確かに行きすぎた強要もあったけれど、それが効果を発揮して成長した生徒もいたという事。何か何でも解決してくれる素晴らしい方法が一つあるわけじゃ無くて、結局自分にとって適切な場所なのかそれは自分で判断するしかない。森友学園の教育方針にしても、全てが納得できなくても得る者が大きいと思うなら利用すれば良いし、そうで無ければ別の学校に行けば良いだけの話なわけで、それは保護者が判断すれば良いだけのは無し。それを十把一絡げで取り上げて、しかもその目的は与党攻撃、安倍政権攻撃という見当違いな目的に利用しようとするから、どうしたって無理が生まれてくる。そんなことすら考えもせずに国会で質問するから、いつものように恥をかいて終わるだけなんですよね。本当、「無能の働き者」って一番の無駄だなと毎回感じる結果に。

全てがそうだとは言わないけれど、結局は相手を攻めることが目的になっていて、本当に重要な問題であったりしても見逃したり、実は単なるガセネタ噂レベルの話題を、さも重要な問題であるかのように扱って後で恥をかいたりと、無駄な作業を繰り返しているだけだから、いつまで経っても支持が増えないし、どんどん周りからも馬鹿にされていることに樹が付くんだろうか。私は別に維新の支持者、橋本さんのファンでは無いけれど、色々あって地方政党から全国的な政党に脱皮しなきゃという危機感からか、ここ最近の維新の会はやる気みたいなものを感じますよね。まぁ、そのやる気のベクトルが向いている方向はちょっと疑問符が付くところもあるけれど、でもちゃんと「政治をしよう」という気概は感じられる。与野党関係無く、少なくとも政党として世のため人のために仕事をしようと思うなら、またまだまだ多数を占めることが出来ない中小政党であるなら、地道にそうやって政治活動の実績を積み上げていくのが筋。たまたま幸運もあって与党をになったことがあるのに、その遺産を食い潰すどころか、どんどん腐らせている某政党は爪のアカでも戦時と飲むべきですね。まぁ、飲もうと気がつく前に空中分解しそうだけれど。

Premium Fridayって...

先週金曜日は初めての「Premium Friday」。私も意図せず(笑)、この流れに乗っかってしまいましたが、メディア等でも事前には煽る報道が、事後には「これだけ充実した金曜日でした」的報道が続いて、何か個人的には「クールビズ」の時を思い出せるような雰囲気を感じてしまいました。この「Premium Friday」が来月以降も続くかというと、かなり微妙。既にメディア等でも言われているように、元々月末最後の金曜日というのは月締めの時期であるから、普通は一番忙しい週末。さらに来月3月は、多くの企業で年度末の締めな訳で、この一日の頑張りで年度目標達成するかどうかなんていう、背水の陣で仕事をしている人も多くなるはず。さらに4月となれば、G.W.スタート直前の金曜日になるわけで、ここも仕事なりG.W.に休むために、この日一日頑張る人が多いでしょうね。やっと5月からは、まぁそれなりに余裕有る「月最後の金曜日」になりそうだけれど、それまでの障碍が多くてその頃には忘れられそうな雰囲気も既に感じられます。

私はバブルの頃はすでに仕事をしていたので、あの頃のことは今でもよく記憶しているけれど、毎週金曜日なんて言うのは「遊ぶための日」だったわけで、もう朝から「今日はどこへ行こうか」という話が出たほどで、午後ともなればソワソワしているのが普通。その少し前から「花金(はなきん/花の金曜日)」という言葉が言われ出して、まぁ良い時代でした。さらにバブルが進むと、もう金曜日なんてみんな遊びに出ているからお店も予約が取れないということで、もう一日前、木曜日に遊ぼうという事で「花木(はなもく)」なんて言う言葉も生まれて、実際木曜日に飲みに行くという事も多々ありました。バブルの絶頂期にはさらに進んで「花水(はなすい)」何ていうことも言われるようになりましたが、流石にそこまではなかなか普及しなかったけれど、でも実際問題水曜日は週の中日という事もあり、水曜日・金曜日に出かけることが多かったように思います。その当時のことを思えば、今回の月一の「Premium Friday」は何と慎ましいことか(笑)。

まだまだ余裕の無い人・会社も多いとは思うけれど、でも多少無理矢理でも時間を作って経済を活性化させたり、少しでも日々の暮らしに余裕が生まれるようにするのは重要。ただ、やはり月最後の金曜日というのはタイミングとしては不味いんじゃ無いだろうか。それならば、月最初の金曜日にした方が、ビジネス的にも新しい四半期なり月次が始まり、まだ余裕がある時期だから、取りやすい気がするんですけどね。ずっと月末に固執するのでは無く、様子を見て月初めにするとか、月の中頃にするとかその辺は柔軟に対応して欲しいですよね。

で、15:00で仕事を上がって外に出ようというのは良いのだけれど、その為に飲食店などは開店時刻を3時間前倒ししたりして、逆に労働強化になっているような(笑)。少し前の電通での事件も有り、最近では残業時間の制限・適正化に関して色々話が出ていますが、やはり職種や状況によってはどうしても時間単位で仕事をしないといけないけれど、今後の日本のことを考えると、時間では無く「内容・結果」でお金を貰えるようなスタイルに変わらないと、いつまでもみんな忙しくて、みんな給料に不満があって、いつまでも経済が良くならない、という状況が続いていきそうな気がします。金曜日を早じまいすると言う考えでは無く、金曜日以外の日でも自由な時間を持てるような仕事の仕方が出来るような社会の切っ掛けにならないと、結局これもクールビズ同様直ぐに忘れ去られて終わりそう。


2017年2月27日

ラストマイル

ネット通販などの物流増の増加に、とうとう物流最大手のヤマト運輸すら悲鳴を上げるようになったという記事。私もよく利用する方なので、物流各社の配送サービス(ビジネス)には感謝している半面、以前比べて配達精度というか、昔はもっと配達頻度も少なく配送指定も大雑把だったけれど、当時感じていた「信頼感」みたいな物が最近は薄くなっているように感じているのも事実。

記事のコメント欄には、コンビニや駅での受取を推奨している方も見られますが、逆にコンビニ側にしたら荷物を保管するスペースを確保しないといけないわけで、それはそれで今度はコンビニ側の負担になる可能性も。受取期間を決めて、受取に来ない場合には運送会社に返送するとか、新たなルール作りも必要でしょうね。もう一つは、その人の住んでいる住宅条件にもよるけれど、やはり「宅配受取ボックス」みたいなものが常設されて、不在時でも予定通り配送作業が進むような仕組み作りは必要でしょうね。マンションなどの集合住宅には公共スペースの常設設備として義務づけとかする必要があるかも。また、そうで無い場合には、例えばその地区とかブロックで一つ共同宅配ボックスみたいなものを作って受け取れるようにするのも一つの方法かも。ただ、大きな物とか重い物などは自宅から距離があると受け取るのも大変だし、その当たりは悩みどころでしょうね。最も、購入した方は自分が何を注文したのか理解しているはずだから(多分)、重い物大きい物は自宅配送、そうで無いものはコンビニ受取とか宅配ボックスで、という棲み分けが必要でしょうね。

また、例えば配達は一週間に一回だけで、その時にその週の配達物まとめて配送するサービスとかどうだろうか。生鮮食品などは駄目ですが、衣類とか賞味期間に関係ない缶詰類などの食料品なども含めて、必ず指定時刻の+/-10分位は確約するようにして、まとめて受け取れると言うサービスもメリットありそう。平日は仕事をしている人などは、有りがたいのでは。また、小さな小物を何度も受け取るような場合も、まとめてくれたら配送料が易くなるなどの付加サービスとペアで利用出来れば結構要望は多い気がする。

物質転送装置が出来ない以上、どうしても最後に手元まで配達してくれるサービスは必要なわけで、今のところそれは人海戦術でこなすしか無い。将来的はドローンのような物とか、自動運転車が巡回配送してくれるようなことも可能になるだろうけど、まだ当分は人が自分で運ぶしか無い。以前私のところに、とある大手運送会社から委託を受けているんでしょうね、結構ご高齢のご夫婦が荷物を届けに来たことがあったけれど、一寸そういう人まで借り出さないと間に合わないのかと一寸ショックでした。お二人にすれば、老後の空いた時間に少しでもお金になるならと言う事もあるんだろうし、そういう意味では人材を有効利用することは悪いことでは無いけれど。配車サービスのUberが食事を配達したりと、いろいろ相乗りビジネス見たいな形態が増えてくるけれど、そのうちタクシー会社がお客の代わりに荷物を配送する時代が来るかも。それがさらに広がれば、自家用車を持っている人は誰でも配達車になれる時代が来るんでしょうね。

ネット配信の苦しみ?!

今シーズンからJリーグの放映権を獲得したDAZNの映像配信が、ダメダメだったという記事。docomoがネットワーク関係を担当しているみたいですが、docomoも配信サービスを目玉に売り込んでいるからそれなりに力を入れているはずなのに、25日のシーズン開幕戦も、昨日のG大阪の試合もお話にならなかったらしい。

あくまで想像ですが、試合会場からファンが観戦する端末までの間には、1) 試合の撮影と番組製作(解説や実況)、2) そのデータを配信サーバーへリアルタイム送信、3) サーバーから不特定多数の視聴者へのリアルタイム配信、の3工程に大きく分かれると思いますが、多分1)は通常のスポーツ中継での配信と同じだから問題無いはず。多分問題なのは、2) の映像の中継部分と、3) の配信部分の付加が予想以上に大きかったのでは。特に3)の不特定多数への配信サービスに関しては、多分何十万人という視聴者が全国や世界からアクセスしてくるだろうから、そのアクセス集中に配信サーバーが耐えられなかった、というのが一番の理由じゃ無いだろうか。あと、ネットワーク負荷も地域によっては密集することもあるだろうから、その当たりの負荷分散とかアクセス管理の読みが甘かった気がする。

配信会社のDAZNは、ヨーロッパでは既に同様のサービスをしているわけで、そういう意味で何故事前に十分な準備をしていないのか不思議。契約の関係もあったかもしれないけれど、プレシーズンゲームをテスト配信するとか、練習試合南下でもテスト配信して設備なり負荷なりを事前に体験しておけばもっと違った結果になったと思うのだけれど。地元に磐田と清水の2チームが有るけれど、それ程サッカーには興味の無い私ですが、今後ネット経由の配信という物が、既存のテレビ映像配信に置き換わると考えている自分としては、この結果はちょっと(かなり?)残念。将来的にはNFLの配信は言うに及ばず、USカレッジの試合に国内の社会人(Xリーグ)、学生の配信もまとめてフットボール三昧のネット配信を期待している、何とかここからリカバリーをして技術的にもビジネス的にも目処を付けて欲しいのですが。

スポーツの種類によって中継方法は色々あると思うんですが、フットボールに関して言えば結構固定カメラとAI等を応用した自動追尾が実現できれば、人でをかけずに運用可能だと思うんですよね。例えば、カメラは両ゴール裏のタイト映像用2台に、両サイドラインセンターライン上からのワイド映像用に可能なら両サイドに2台、難しければここは1台でも良い。これに、ある程度の高い場所から人でで自由にパンやズーム・ワイド出来るカメラ1台と、サイドラインで選手を追うカメラ1台があれば、ほぼ神部機じゃ無いだろうか。タイトとワイドのカメラはレデイーフォープレーとかハドルをキーにして、最初のワイド側の映像に自動的に初期設定し、そこからプレーの動きを見ながらズームしてい区事を自動的に繰り返すことは可能じゃ無いだろうか。後は、スイッチングと画面表示用に掲示・ヤード表示くらいが出来れば、多分解説とか実況が無くても何とかなりそう。人ででの撮影が必要なのは、上からのズームとサイドラインの二人だから、クルーととしては5~6人位だろうか。後は、配信用の回線が何とか確保できれば、結構自由度の高い映像配信が出来ると思うのだけれど。実際関西ではRTVがやっているし、関東でも大学がやっている位なので、実現不可能じゃ無い。例えばDAZNがJリーグ以外の空いている時間帯をそういう他のスポーツ中継用に貸し出すとか、もっと間口を広げてくれると、色々なスポーツとのWin-Winの関係が出来て盛り上がると思うんですけどねぇ。

まぁ、言うは易しというのは分かっているんだけど、何かこう出来ないかなぁ...

ゴーカートだけなら...

増え続ける訪日外国人観光客に人気のイベントの一つ「マリオのキャラクターに扮して、都内をゴーカートで周遊する」会社が、本家本元の任天堂から提訴された記事。訪日客に人気のコンテンツとして、テレビなどのメディアでも何度も取り上げられて、私も何度も観たこの会社のイベント。あれだけ盛大に堂々と営業しているからには、最初は任天堂関連会社かと思っていたんですが、どうもそうで無いと知り始めて、それなら欲許諾取れたなと思っていたんですが、案の定何も無いパクりだったとは(笑)。

以前観たテレビの内容では、このマリカーの店舗の中にコスチュームも用意してあり、「都内周遊のカートサービスを提供していて、たまたま観光客が自ら持参したコスプレをして乗車した」という訳では無いことは明らか。この会社が都内周遊のゴーカートの貸出業務のみやっていて、たまたま偶然その店舗の反対側に荷物預かりの会社が有り、そこではレンタル衣装の貸し出しサービスなんかもやっていた、と言う筋立てならまだ少しは言い訳も出来るかもしれないけれど、今回の件は完全にアウトだろうなぁ。任天堂と言えば知財に厳しい事で有名だから、多分徹底的にやられそう。

最初、この会社のコーカートサービスのニュースを見たときに、安全上どうかと思ったんですが、不思議な事に道交法上はこう言うゴーカートで行動を走っても問題無いらしい。原付扱いになるのかな。しかも、四輪だとヘルメットも入らないという話を聞いて、「えっ、それって良いの」と感じたことも。確かにこう言うゴーカートが走り回れば面白い画になるだろうけど、都内でやられたら迷惑な気もしますねぇ。

ただ、こう言う体験型のイベントというのは集客力はあると思うんですよね。今回の様にマリオのコスプレをしなくても、都内を走り回る、あるいはこの会社大阪などでも同様のイベントをやっているらしいけれど、このコンテンツ自体は結構付加価値があると思います。だから、それこそ任天堂自身がやりだしても不思議じゃ無い内容だし、それならそれで結構面白いかも。公道を走るだけで無く、途中私有地に誘導して、その中でゲームの背景見たいなコースを端って見るのも面白いかも。ただ、マリオの世界観に近づけば近づくほど、許諾関係は複雑で難しくなりそうだけれど。映画の「聖地巡礼」じゃ無いけれど、画面の中の世界をリアルで体験出来るっていうのは、例えばディズニーワールドなんかもその最たるもので、言ってみればああいうビジネスモデルって既にある物だけれど、結局それをどの様な場所にどの様な形で展開するかが、付加価値の大きさが違ってくる事を実感する事件ですよね、今回は。

2017年2月26日

Sheraton Miyako Hotel Tokyo

つい最近も利用したと思っていたら、昨年12月にSPG 25滞在目を達成した以来約3ヶ月振りの滞在。この日は、この日から始まった月最後の金曜日は早く帰宅使用の「Premium Friday」の日。と言うわけでは無いけれど、翌日のAMC修行フライトで早朝にホテルをで無いといけないため、早めに入って早めに食事して早めに就寝するために、少し早めに会社も退社。丁度目黒駅からのホテルシャトルが捕まるタイミングで到着したので、目黒駅からバスに乗り込んだんですが、満席で乗り切れない人も。何だろう、何かイベントでもあるのだろうか。

ホテルに到着してチェックインに少し時間が掛かりましたが、何とか部屋に入り一息。本来ならラウンジで一杯やってから夕食を取りに出ますが、この日は早めに食べて寝たいので、そのまま1Fのいつものレストランへ直行。でも、こういう時に限って満席という事で断られてしまった。でも、多分顔見知りのスタッフの人だったら、カウンター当たりに入れてくれた気がするけどなぁ...

で、仕方が無いので2Fのラウンジへ移動。週末出し混雑しているかと思ったら、ガラガラに近い感じで一寸拍子抜けしました。ここで白ワインを二杯ほど飲んだんですが、まぁお酒は良いとして、お摘まみをもう少し頑張って欲しいなぁ。この日はかき揚げ、カレー風味の野菜の煮込み、餃子、海老のフリッター、がメインのお摘まみで、後は野菜スティックとか南蛮漬けみたいなものも合ったけれど、あれだけの広さのラウンジでこの取り合わせは寂しい。まぁ、でもコストもかけられない誌という事なんでしょうね。以前はそれなりにリッチだったヒルトン東京もかなりコストダウンしてきたし。

で、ワインを飲みながらホテル内のレストランを物色しましたが、結局それ程食べたいわけでは無いので、ホテル内の和食や中華のお店から摘まみを取り寄せできるB1Fのバーに行くことに。ここで飲みながら、和食のお摘まみを摘まみながら軽く夕食を済ませました。アルコールの量的にはいつもと同じくらいなのに、翌朝起きても結構残っている。体調が悪いのか、シャワーを浴びてもしゃっきりしなくてちょっと焦りました。最も、この後の羽田-沖縄の往復フライト中ずっと寝ていたら、かなりスッキリして体調も戻りましたが。

翌朝は6時台の早い時間に京急を捕まえて羽田へ移動するために、朝の5:00に目覚ましをセットして起床。最初はタクシーで品川駅まで行こうかと思いましたが、近くの都営三田線の白金高輪駅発06:16の地下鉄で三田駅へ移動し、ここから都営浅草線の空港急行が3分で乗り継げるので、これで移動。横浜のシェラトンよりも空港へのアクセスが不便かなと思いましたが、そんなでも無いかなという印象。今回みたいに朝早いのは一寸辛いけれど、もう少し遅いフライトなら、それなりの時間にチェックアウトして、徒歩で品川駅まで移動して空港線を捕まえれば楽かな。また機会があれば、次回トライしたいと思います。

Leg#5: HND-OKA/-HND

前回から二週間ぶりのAMC修行フライト。いつも京急の空港線を利用して早朝のフライトを利用するので、大体使用するホテルは横浜のシェラトンなんですが、今回は安いレートが見つからず仕方なく白金台の都ホテルを利用。品川に出るにしても一寸距離が有り、ホテルからタクシーを利用して品川駅に出ようかと最初は考えたんですが、一寸近すぎて悪い気もしていました。結局、いつも横浜のシェラトンを出るくらいの時刻にチェックアウトをして、ホテル近くの三田線白金高輪駅から一つ先の三田駅に移動。ここで都営浅草線直通の羽田空港行きが捕まるので、このルートで移動することにしました。

実は前夜いつも利用しているホテル内のレストランが満席で入れず、2Fのラウンジで軽く摘まんでからB1Fのバーで軽く飲みながら隣にある和食のお店からの料理を摘まみにして飲んでいたんですが、それ程通院したわけでは無いけれど何故か酔いが結構残っていて早朝起きるのが辛かった。三田駅からの空港行きの車内は結構混雑していましたが、何とか空席に座ることが出来、一寸体調の悪さを少しでも改善しようとうつらうつらしながら空港へ移動しました。

1) NH463 HND 07:55 - OKA 10:45

空港には7:00前に到着し、まずはDiamond専用の保安検査場を通過して、そのまま4Fのラウンジへ直行。いつものように混雑していることを覚悟したんですが、この時はそれ程混雑しておらず座席も自由に選べる状態。本当は食欲が無かったんですが、このまま空腹で登場するのも体調に悪そうだったので、定番の御稲荷さんをいただいて出発を待ちます。いつもは61番ゲートから出発するこのフライトですが、この日は一つとなりの62番ゲート。ラウンジ出入り口に近くなるので助かります。

7:30頃にラウンジを出て、直ぐ左斜め前の64番ゲートに向かうと、丁度幼児連れや補助の必要な乗客の優先搭乗が始まろうとしていたとき。今回はそんなに多くこの優先搭乗を利用する乗客がおらず、数組がゲートを通過すると、直ぐにDiamondメンバーの搭乗開始となりました。

定刻より少し遅れてドアクローズとなり、暫くしてプッシュバックが始まります。そこから、D滑走路のRW05を目指してトコトコと移動。これが結構時間が掛かりました。結局離陸したのは08:20頃です。この日も向かい風が強いため、沖縄到着時刻は5~10分位遅れるとのアナウンスが有りました。で、体調の悪かった自分は、水平飛行に入ると直ぐに座席を倒して、「構わないでね」のサインを出して爆睡モードへ。ウトウトしたかなと思って一度目が覚めると、もう離陸してから1時間半以上経過していました。寝汗をかくほどでは無いけれど、体がかっかして熱くなっていて、やはり体調が悪いのかもしれません。この後夜また飲み会があるのに、大丈夫なのだろうか...

再びウトウトしているうちに飛行機は沖縄本島を時計回りに回り込みRW36への着陸態勢に。着陸前に、安全確認をしながらCAさんが「お休み中でしたので...」といつものご挨拶(免罪符?)をしてくれましたが、この方一寸自分的にはストライクゾーンど真ん中で、あぁこんな人がいたなら目を覚ましていれば良かったと... (笑)。

無事に着陸して、そのまま飛行機は33番ゲートへゲートイン。結局10分位の遅れでしょうか。この時もまだ少し体調が悪かったんですが、機内では食べ物も飲み物も取っていないので、お昼時で混雑するまえに昼食を摂ろうとターミナルビルの4Fのロイヤルへ食事に向かいました。本当はサラダとか軽い物の方が良いのだろうけど、何故か刺激物が欲しくなりカツカレーなんかを注文した物だから、そうで無くても敏感な体がスパイス類に反応しまくりで、汗をふきふき食べることになってしまいました。

2) NH464 OKA 12:25 - HND 14:40

食事の後、そのままラウンジへ移動。お昼前の時間帯なので結構混雑していましたが、それでも一番奥のスペースに空きがあったのでそこで席を確保。時間を潰していると、ANAから12:25出発予定が到着機材遅れのために5分遅延するというアナウンス。いつものパターンだと、このままズルズル遅延が伸びていくんですが、取りあえず機材は既に到着しているようなので、さらなる遅延は無さそう。その後時間が来たので、ラウンジから35番ゲートへ向かいました。

ゲート前はいつもほど混雑している雰囲気は無いのですが、いつも以上にアメリカ人っぽい乗客が多い気がする。成田行きはいつもアメリカの国内線状態だけれど、この日のこのフライトはそこまではいかないけれど、いつもよりは比率は高い気がしました。

機内に入り、ドアクローズは12:30一寸前。暫くしてプッシュバックが始まりましたが、ずーっとバックで押されて、国際線ターミナルの正面くらいまで押されてしまい、「あれ、RW18使うの?」と思ったんですが、結局そこから反対側のRW36へ移動。これが時間が掛かり、離陸したのは13:00少し前くらいでした。出発は遅延しましたが、機長のアナウンス曰く、この日は強い追い風があるので出来るだけスピードアップします、との事。到着予定時刻は14:45頃に着陸して、その後ゲートまでの移動に5~10分程度を予定しているという説明でした。

前回もそうでしたが、沖縄の北側の空域を通過するときには、往路も復路も結構ガタガタと激しく揺れる状態。その為か、水平飛行に入り、テーブルやリクライニングの許可は出たものの、シートベルトのサインはずっと点灯したままで、CAさんもジャンプシートから立てずにミールサービスが遅くなったようです。「なったようです」というのは、私は今回のリクライニングが出来るようになると、直ぐにシートを倒して寝ていたから。その時に結構時間が過ぎてからガチャガチャとカートが移動する音を聞いたような記憶があるんですけどね。

着陸態勢に入り徐々に高度を落としてくると、いつもはほぼ真下くらいに見える海ほたるが遥か左手奥に見えます。と言う事はB滑走路に降りるのかなと思ったら正解。時間が遅れているのに、一番遠い滑走路に降りることになりました。RW22に降りると、A滑走路に沿って南に移動し、第一ターミナルを反時計回りに回り込むようにして、73番ゲートに到着。外に出たときには14:50位でした。実は、この後品川発の新幹線を予約していて、15:02羽田発の京急に乗りたかったので、結構ダッシュしながら出口に向かい、何とか間に合いました。さて、来週も飛ばなきゃ(笑) (続く...)

2017年2月25日

ANAとPeach

ANAが出資していたとはいえ、別会社で会ったPeach Aviationを、他の出資者から株を買取、67%程度まで持ち株比率を上げて子会社化するというニュース。費用は1000億円と言うから、結構な買い物。もともとは、LCC故にフルサービスのANAとの差別化を図るために、それこそコーポレートカラーから運用システムまで、すべて変えてきたPeach。子会社化されたからと言って、直ぐに「ANA Style」になるわけでは無いし、LCCではそれも無理だろうけど、乗り継ぎなどのシナジー効果も考えないと利用者としては不満も生まれるだろうし、そこは少し期待したいかも。個人的には、FFPの相互乗り入れとか、マイル加算とか、その当たりが可能になれば少し利用したい気も生まれてくるかも。

で、PeachがANAの子会社化されると、Vanillaとの関係が気になります。Vanillaは最初はAirAsiaとの合弁会社で資本もほぼ折半だったけれど、そのごANAが全株式を買取Vanilla Airとして再出発したもの。Peachとは資本関係もオペレーションも異なるLCCなわけで、今の時点でPeachとVanillaが合併するというようなことは一寸想像しづらい。LCC両者の思惑も気になるけれど、親会社となるANAの考えも気になります。

Peachは黒字化も達成し累積債務も償還済みで、それだけでも旅客ビジネスとしてやっていける状態ですから、今後は例えば機材や人材教育とか消耗品の購入とか、既にやっていることもあるかもしれないけれどスケールメリットによるコストダウンは期待出来るから、経営的には安定していると言って良いのかも。一方Vanillaは、確か昨年初めには黒字化したけれど、まだまだ安定して利益が上がっているとは言えない状態。Vanillaは、どちらかというと短距離国際線がメインになりそうな印象があるんですが、となると中国や韓国のLCCとの競争が厳しいわけで、こちらの方が状況は厳しいかも。この両者の片方でもフルサービスに近い物なら、ANAに対してのAir Japanのように、近距離路線とか近距離国際線を移管して、と言う話も出てくるんだろうけど、今回はそれは厳しい気がしますね。なんせメインは五月蠅い日本のお客様だから。ANAだと思って搭乗したら、LCCだった、では納得いかないだろうし。Air JapanがあれだけANAに似せているのも、色々そういう事情があるからだと個人的には思っているのだけれど。

ただ、将来的には地方路線などで採算性の低い路線に関しては、撤退するよりはLCCでも路線継続した方が良い微妙なところには、いずれかの機体を投入するのかも。最も、PeachにしてもVanillaにしても、今の機体保有数ではなかなか新規路線開拓もままならないだろうから、もう少ししないと無理でしょうけどね。あと、やはりANA本体、Peach、Vanillaで競合しないように今後どれだけ調整できるかで、中には運休して需給調整する場合も有るでしょう。ただ、Peachはあくまで子会社化で、Vanillaのように100%のANA資本では無いから、直ぐに協業というのも難しいかもしれない。まぁ、個人的には選択肢が増えるのは良いけれど、利用する機会は余り無さそうな気も...

コーヒーをひっくり返す

毎度お馴染み「金曜日の新幹線」シリーズ。今回は金曜日の新幹線通勤で、朝会社に向かうときの話。いつものように浜松駅から新幹線に乗車。手元にはいつものように駅構内のスタバで購入した、ホットミール(ハムとチーズ)とアイスコーヒーが。指定している自分の座席に座り、前の座席からテーブルを出してスタバの紙袋を置いて、これまたいつものようにバッグから愛用のノートブックパソコンを出したときでした。

毎週同じようにノートブックパソコンとスタバのアイスコーヒーをテーブルに置いて、ニュース等見ながら朝食を取るのですが、今回は何が拙かったのかノートブックパソコンを机に置くときにスタバの紙袋に当たり、紙袋は中身ごと床の上に... 中からアイスコーヒーのカップが飛び出てきたんですが、運が良いことにカップが半回転して、蓋が床にぴったり着地する形になりました。カップの蓋がある程度ぴっちりしているのと、多分少しこぼれたコーヒーがその間に充満してそれ以上流出しないような状態になったらしく、慌てて持ち上げてみたけれど、それ程床にはこぼれておらず、お店から持ってきた紙ナプキンで数枚で拭き取って綺麗になりました。運の良いことに、この日の鞄の中には何かの時にそのままカバンに入れて置いたウェットティッシュが何枚か入っていたので、紙ナプキンで拭き取った後には、さらにウェットティッシュで吹き上げて、後始末は完璧。流石に、いつもよりもコーヒーの匂いが気になりますが、まぁそれは許して貰うことに(笑)。

新幹線車内でコーヒーをひっくり返したのは、記憶する限りではこれが二回目。前回は7年前になりますが、この時は派手に床にぶちまけたので、慌ててトイレからトイレットペーパーを持ってきて拭き取ることに。勿論誰でも子供の頃とかには、手に持っていたジュースを零したり瓶を倒したりしたことはあるだろうけど、少なくとも仕事をするようになって乗り物の中でこういう風にひっくり返したことは初めてだったのでかなり慌てました。今回も「ヤバい!」と思ったものの、実は床の上にひっくり返ったアイスコーヒーのカップを見ながら「あれ、思ったよりも吹き出してこないな」なんて考えてたりして、後から思い出すと「何やってんだ」みたいな... 頭がぼけてきたからなのか、突然のことで思考停止したのか、あるいは時間の経過が遅くなったのか...

実は、浜松から乗車したときには隣の席は空席だったので助かりました。あれで横に人がいたら、多分コーヒーが少しは掛かっただろうし、その後の始末にしても大変だった気がする。次の停車駅である静岡駅からは人が乗り込んできて隣の席も塞がりましたが、その前に何事も無かったかのように掃除しておいて助かりました。いずれにしても、気持ちが散らないように注意しないと。どうも最近歳のせいか、注意が散漫になっていると感じることが多くなったような...

2017年2月24日

とばっちり

大阪の森友学園による国有地払い下げ問題を取り上げる、切り込み隊長こと山本一郎氏のコラム。前半は不透明な取引を取り上げているけれど、主題は二ページ目の「朝日新聞築地本社の土地取引」。1975年に朝日新聞社が有楽町から現在の築地に移転するときに、その築地の土地を浜田山の自社の土地も含める形ではあったけれど、当時の坪単価200万円の1/4程度の坪56万円で払い下げを受けていたという話。最も、朝日新聞だけで無く、読売新聞や産経新聞にNHKなんかも同様で、さらに言えば学校関係なども市場価格よりもかなり安い価格で払い下げを受けている。

例えば学校関係、それも義務教育のための小中学校であれば、これは公立・私立関係無くそれなりの便宜があっても良いと思うけれど、幾らメディアと言っても「一企業」な訳で、そこに便宜を派凝ることは公平では無い。また、仮に学校とか教育機関であっても、例えば有利な金額で払い下げを受け、その後その土地を転配すればその差分は大きな利益になるわけだから、それなりに制限なりは設けないといけないけれど、結果的に転配で利益を得たケースも有るみたい。

今回の大阪のケースは、色々探るときな臭いところもあるし、しかし隣接地も実は安く払い下げられていたとか、結果的に「怪しいけれど、確実にこれが問題という証拠も無い」雰囲気。それよりも、自分の国会の仕事を投げ出して勝手に無意味な視察に行く国会議員の方が問題だと思うけれど、それを置いておいても、どう言う経緯で今の結果になったかは資料なり議事録が残っているわけだから、それを辿れば分かる話で、まずはそこから詰めるべきだと思うのに、いきなり「首相の責任」とか言い出すから話が繋がらない。

さらに追求する側のメディアも、「押し紙問題」という自分に降りかかる大きな火の粉が発生中で、実は余り事を上げたくないこともあるけれど、こちらはこちらで土地問題とは関係無いし、はっきり言って広告主にしてみれば「詐欺」問題ですから、これはこれで追求されるべき話。言ってみたら、粉飾決済みたいな話ですからね。

言ってみれば、「聖人君子」みたいな組織や人はなかなかいないわけで、誰だって良いところもあれば悪いところもある。さらに、意図的にやっている場合も有れば、知らないうちに逸脱していたと言う事もあるだろうし、一概に「今の状況」だけみて良い悪いを言っても真実は分からないし、解決にも繋がらない。問題なのは、今回の土地問題のように、自分の都合の良い「真実」を祭り上げて「事実」を受け入れないことじゃ無いだろうか。「事実は小説よりも奇なり」と言うけれど、それぞれの人が欲する「真実」と異なることも、これも「事実」。自分の思い通りで無いからとせめることは、それはそれなりに必要な行為だと思うけれど、でもその為のゴールは「事実」を理解することで有り、自分の「真実」に到達することじゃ無いはず。もっと悪いのは、その自分の真実を利用して、さらに有利な地位を得ようとしている政治家や組織な訳で、そういう人達を昔は仕方ないと言う事で見逃されていたけれど、今はネットが常に検証していることを忘れると、痛いしっぺ返しを受けるでしょうね。それを分かっているから、山本氏が言うようにメディアもこの問題は及び腰なのかもしれない。でも、それってメディアとしての意味を無くしているような...

違法建築

豊洲への移転が頓挫しつつ有り、再び築地市場へ注目が集まる中、何故か10年以上も許認可を得ずに建物が使用されていたり、耐震基準を満たされない施設などが判明した築地市場。開放型施設のため、荷物の搬入などで出入りするトラックの排気ガスや、周辺道路からの排気ガスによる空気汚染にくわえて、施設の老朽化による鼠や野良猫などの衛生問題、さらには露水や雨漏りなど、これまでも色々な点で問題点を指摘されつつも、何故かそう言うことは大きな話題にならずにここまで来た築地市場ですけど、耐震問題は重要でしょう。仮にある程度の大きさの地震が発生した場合、施設のかなりの部分が被災すれば機能自体が停止し、しかもそれが長期化する可能性もあるわけですからね。その場合、多分築地に市場を再建築するためには、何年も時間が掛かるだろうし、その間に仲卸などの流通システムは既存の大田市場などに分散して、仮に再建されてもわざわざ戻る業者さんは少ないのでは無いだろうか。

そういうリスクを考えると、豊洲市場は耐震設計も満足しているわけだし、問題になっている地下水の汚染基準だって、別に施設内で使用するわけでも無く、そのまま廃棄すれば井伊だけで、仮に地震でそれらが地表に沸いてきたとしても、閉鎖施設である豊洲市場では問題無いはず。そういう意味では、この地下水の検査結果をネタに移転を先延ばし先延ばしし、諸依頼的には移転を止めて築地に止まることのリスクと、何かあったときに築地が壊滅して商売自体が無くなるリスクの、どちらが致命的なのかは素人でも分かる話。

疑問なのは、ずっと築地から豊洲への移転話は何年も出ていたわけで、その間なんで築地での検査が見逃されていたのかという事。凄く勘ぐれば、それが話題になることで豊洲市場移転への誘導に繋がると批判されることを危惧したのかもしれないけれど、でもそれって逆効果なわけで、仮に東北大震災の時の余波がもっと大きかったら、築地だって今の状態で入られなかったはず。結果的に被害は少なかったんだろうけど、ここまで放置した責任は大きいと言わざるを得ない。今問題になっている豊洲市場決定の責任者捜しよりも、よっぽど大きな問題じゃ無いだろうか。手続き上の問題は、再度必要な手続きをすれば、帳簿上は問題無いのかもしれないけれど、物理的に問題のある施設をそのまま使用する事は、また別問題。東京都としては、こちらの問題解決を早急に検討する必要があると思うけれど、多分と知事的には豊洲で都議選まで引っ張りたいだろうから、こっちの話は余り大きくせずに、知らない間にフェードアウトしている気がする。

「食の安全」というと、やれベンゼンだ、ヒ素だと話題になるけれど、勿論それらも口に入ることを考えると注意が必要だけれど、今回の様に関係無い施設の外での話で言う事は無駄。それよりも、現実的な物理的な問題の解決を早急にすべきだけれど、ここまでベンゼンで煽った共産党とかメディアはそちらへは振れずに、これからもピント外れな指摘を続けて行き、税金を無駄に使っていくんだろうなぁ。潤沢な財政を持つ東京都だから出来るセレブな政治と言ったら怒られるだろうか。

クレカ移行作戦

とあるTLでクレジットカード(クレカ)を使わず現金主義の人を扱っていて、そのTLでは「今の時代現金利用は駄目」みたいな方向性でした。私も現金を持ち歩く不便さが嫌で、基本支払はカードか電子マネーという生活をもう10年近く始めていますが、基本的には使う側の利便性や安全性、さらには店舗側に取ってもメリットは有るから、もっと普及して欲しいサービスの一つであることは確か。そういう意味で、このTLで話をしている内容は正しいのだけれど、ただだから現金利用は駄目という話にはちょっと抵抗があります。

元々今の「現金」というのも、昔の「物々交換」経済から、金・銀などの希少金属の価値で一方の物を代用し、さらにそれを貨幣・紙幣という「信頼」という形に価値を変えて仲立ちさせた物で、言ってみればワンタイムのクレジットカードみたいなもの。クレジットカードにしても、今の電子決済が出来る前は毎回カード面のスタンプを取ってサインをして、その控えを貰って管理していたから、決して使い勝手が良かった物じゃ無い。今でも、電子決済でサインレスだったりPINコード入力で簡単に利用出来るようになったけれど、使い勝手の良さで言えばスマホタッチで決済可能な電子マネーが一番便利なんじゃ無いだろうか。今でも電子マネー端末側で利用する支払方法を選択してからタッチするなど、改善の余地はあるけれど、最近ではPOS端末側で支払方法を選択して端末には単にタッチするだけの仕組みも増えてきています。クレジットカードで困るのは、サインレスで簡単に利用出来るなら使いたいけれど、いちいちサインをしなきゃいけないのは面倒。アメリカとか最近では日本のモールでもよく見るけれど、レジの所にカードのスライダーと液晶画面を備えた端末だと、その場でカードスキャンをして液晶にサインをして支払完了となり便利。カード会社としては、それこそ個人商店でも利用出来るような簡単な端末をもっと配布すれば、利用する店舗も増える気がするんですけどね。ネットワークはWANにすれば良いし、よく見るiPadタイプだとスキャン用のデバイスを付けただけで、結構スタイリッシュな端末が直ぐにできますし。

まずは店舗側がメリットを感じて導入して利用出来る機会増加と、後は手続きや手順を統一して欲しいですよね。有るところでは自分でスキャンするけれど別の所ではお店がスキャンするし、金額が少なくてもサインが必要な場合や逆に光学でもPIN入力で簡単に精算できる場合とか。個人的には、クレジットカードの場合財布から取り出して利用してまた財布に入れてしまわないといけないので、それよりも取り出しやすくてタッチで生産完了する電子マネー系をもっと普及させて欲しいですよね。中国での生産システムの場合は、日本のようにFeliCaやNFCではなく、その都度精算用のQBコードを生成させて、それを画像認識させてやり取りする方法が一般的ですが、あれは良いアイデアかも。と言うか、今のApple Walletがああいう方法だったはずで、それをパクったのか(笑)。ただ、あれならお店側も極端な話スマホにアプリを入れて画面を撮影させれば精算可能ですから、凄く簡単便利。そういう利便性が認知されてきて、初めてユーザー層も拡大していくんですよね。

まぁ、決済の電子化にはメリットも多いと思うけれど、結局はその為のインフラ作りをどれだけ真剣にやるかですよね。日本ではLINE Payが始まったけれど、この手のサービスの場合どれだけポイント等の付加サービスが提供されるかがユーザーとしては気になるところ。ただ、あそこはこのポイント、こっちはこのポイントみたいに乱立されるとユーザーとしては面倒なのも事実。私などは、この手のポイントに余り興味が無くて、兎に角使い勝手が簡単で便利な物優先。そういう意味で、クレジットカードがスマホの中に入りワンタッチで即精算できる様になるのが一番で、そういう意味では一番その「自分の理想」に近いのは、スマホでのiD利用かなと思うんですが、iD可能な店舗っていうのばなかなか増えない。EdyやSuicaは結構増えてきていて、iDも以前よりも増しになったけれど。まぁ、東京2020目指して国内の電子決済システムをもっと普及させて欲しいですよね。そこで、米国や他の国との決済システムと相互乗り入れが達成されて、米国にいっても日本同様スマホタッチで決済出来るようになれば言うこと無しですが。それは、まだ遠いかなぁ...

2017年2月23日

星の海へ出かけよう

NASAが重大発表をすると事前に告知されて発表されたのが、地球から39光年離れた恒星系に地球に似た惑星が7個発券されたというニュース。これまでも地球型の覚醒発券のニュースは何度かあったけれど、一つの恒星系に7個もの惑星が発見されたのは初めて。ただ、中心となる恒星(=太陽)が、太陽の1/10程度のサイズでしかも赤色矮星と言う事から、かなり寿命も進んでいる印象。7個もの惑星があれば、どれか一つくらいには何か生命体、もしかしたら人間や動物のような、それなりのサイズの生命体が生存している可能性もあるかもしれない。

最近は観測機器や技術も進んでいるので、これまでは見つからなかったような惑星の様子も観測可能になるんだろうけど、問題はやはりその距離。人類は、未だ有人宇宙船を月よりも遠方に投射したことは無く、やっと火星への有人飛行が計画に上がっている程度。その状況から見ると、39光年というのは絶望的な距離でもありますよね。エンタープライズなら一瞬なんだろうけど(笑)。所謂「ワープ航法」的技術が実用化されるのは、もう本当に遠い昔で、もしかしたらタイムトラベルの方が先に実用化されるかもしれないと個人的には思っていますが、となるとどんなに頑張っても光速を越えて飛行することは出来ないという限界があります。最速でも片道40年間の飛行。高速になればなるほど船内の時間は遅延するから、実際の感覚時間はもっと短いだろうけど、一寸現実的ではない感じ。通常空間移動技術がどんなに進んでも、この恒星系へいける日は訪れそうも無さそうですね。

スタートレック等のSF物語では、今現在夢の技術が沢山登場するけれど、仮に実用化されるとしたらどう言う順番になるんだろうか。個人的には、やはりコンピューターが今のノイマン型から量子コンピュータのような形態に進化し、演算の高速化と言うよりも、目的に対しての最適解を最速で提供出来るような全く違った情報処理装置に進化するのが最初じゃ無いだろうか。そこから、技術的なブレークスルーが色々生まれてきて、例えば量子力学が発達すれば、牽引ビームみたいな物も考えられるだろうし、そこから空間力学が発達して、ワープ航法みたいな物も現実的になってくるのかもしれない。量子コンピューターも、そろそろ実用化されて本格的な利用が始まるのかもしれないけれど、となると今の生活も一新されるかもしれませんね。例えば、今ではユーザーI/Fはキーボード・タッチパネルと、画面表示だけれど、それが音声認識・合成に取り替えられていくかもしれない。

問題なのは、仮にそういう先進的な技術が実用化されたとしても、その装置サイズがどれだけの規模になるかですよね。仮に、スタートレックに登場する万能端末のトライコーダーと同等の性能の機器が出来たとしても、そのサイズがビルくらいになってしまったら意味が無いし。となると、微細加工技術も必要になるわけで、そうなると日本の製造技術っていうのは、これからも重要になりそう。取りあえず夢は広がるけれど、その中の一つでもいいから実現しないだろうか。自分が生きている間に、一つでも見てみたいものです。

モラルハザード

説明に北防衛省の女性職員に対してパワハラをおこした、民進党のお騒がせ議員の一人、後藤佑一氏。最初ニュースで聞いた時には、幾ら女性職員とは言え30歳代ということは中堅のそれなりに経験も積み重ねたクラスの人だろうから、一寸大げさだなと思ったんですが、それでも稲田防衛大臣や防衛省からの抗議が出るくらいだから、やはりそれ相当だったんだろうなとは思い直しましたが、この記事を読むと数時間もネチネチやられたみたいなんですね。これはたまらないわ...

しかも、その釈明インタビューでは、目的のためには手段が正当化されるみたいな言い訳をしていて、をぃをぃそれって勘違いも甚だしいんじゃ無いかと小一時間。流石に稲田大臣も納得いかないのか、釈明に対して再び不満を表明しているけれど、幾ら野党だと言っても一寸(かなり?)問題ですよねぇ。民進党としては、これだけ騒ぎになっているのに何か懲罰とかしないのだろうか。以前から深夜まで質問主意書を出さなかったりして官僚を敵に回しているわけだけれど、この後藤議員自身も以前は経産省の官僚だったわけで、立場変われば掌返ししていてはそのうち昔の仲間から刺されることもあるんじゃ無いか。

この後藤議員のブラックな行為だけで無く、同じく民進党の辻本議員、玉木議員は、職場放棄をして勝手に大阪の土地売買問題の視察に行き、自分達が申請していた中央公聴会を蔑ろにしている。今回だけで無く、これまでも議員としての仕事は、審議拒否とフリップ作りだと思っている彼らは、質問時間の削減をしてその分他の政党に振り分けるとか、それこそ自宅謹慎させるくらいの事をやっても良いんじゃ無いの。今回の大阪の件だって、売買に疑問があるならそのプロセスでの書類や文書は残っているのだから、それを精査すればいいわけだし、土地を見たからって怪しい疑問が解決するわけじゃ無い。仮にそれが必要なら、現地のスタッフなりが代わりに観に行けば良いだけのは無し。議員は東京で仕事というか役目があるわけですからね。それが、自分達が正義ならば何をしても良いという驕りがあるから、こう言う事をしてもなんとも感じないんでしょうね。これが学校なら「学級崩壊」と呼ばれるんだろうけど、いい年した大人がやっていることは、その職業や目的とは関係無く単なる「モラルハザード」でしか無いでしょうね。

自民党がベストな選択だとは決して思わないし、色々問題も感じるけれど、それでもこれまでの経験値と必要な事を進める実行力で何とか満足出来る状態に日本を維持している。本来ならば野党はその足りないところを追求して、さらに有効な手段なり手当を与党に要求して実現させなければいけないはずなのに、彼らの中での優先順位は与党や安倍政権に対してのあら探し中傷行為だけで、そんなことは爪の先ほども考えていないんだろうなぁ。今回の件だって、安倍総理に繋がる不正の可能性と言う事で、わざわざ大阪の私立小学校や保育園にこだわっているけれど、それなら自分達が言い始めた保育園問題に対しての解決策を訴求する方が、よほど前向きだし現実的だし正統的。そう言うことすら自分達の目先の利益しか考えないから及ばないんでしょうね。名前だけ変えても、実体はあの民主党ですからね。せめて、世間の常識くらいは持ち合わせて欲しいけれど、そんな常識も通用しない人達だという事が今回よく分かったんじゃ無いだろうか。

2017年2月22日

新たな危険

ASKULの埼玉物流センターの火事で、なかなか消火活動が進まない原因の一つに、屋上に大量に設置された太陽光発電パネルがあるという話を聞いてびっくり。パネル自体は光が当たれば発電をしているので、そこ奏でているケーブル等が水に触れれば、当然通電して感電する危険が有る事や、ショートすることで漏電出火の危険も生まれるという事。確かに、太陽光パネルからはパネルが隠されない限り発電は続くわけで、これだけの規模の工場となればかなりの電力が火災の有無にはかかわらず流れているはず。その危険を回避するために、消火作業も屋上からの放水を避けて、側面からの放水に限定したので、なかなか鎮火できない理由でもあったとのこと。これって、最近の新築の住宅でも同じような問題が生まれるのでは。

住宅の場合は、それなりに採光のために窓なども大きく取るだろうから、今回ほどの深刻さは無いかもしれないけれど、それでも火事で屋上のパネルからのケーブルが断線したりすれば、そこから感電する危険もあるわけで、消火活動が制限されることは確実。さらに、太陽光発電を蓄電するパワーユニットなどを併用している場合、ここに水がかかるのも問題では。外部に置いてあるから、通常の防水処理はしているだろうけど、消火活動中に破損する可能性もあるだろうし、ここから漏電する場合も有るだろうし、中のセルが何らかの理由で水と接触すると爆発する可能性もあるだろうし。

昔、自宅の周りはまだ都市ガスが配管されていなくて、ほとんどの住宅ではプロパンガスを利用していました。だから、仮に火事になった場合、このガスボンベが熱で爆発する可能性があって、これが凄く危険という話は何度も聞いたものです。プロパンガスの場合は、爆発する危険性だから、逆にそこに集中して放水するなどして回避策をとることも可能。一方で今回の太陽光発電パネルは、そこに水を掛けちゃいけないから、本来の目的で有る消火活動自体に制限が生まれて、被害が拡大するばかり。また、消火後にもパネルが生きていればそこから通電している可能性があるから、火が消えたからと言って安心出来ない、まさにブービートラップ見たいな存在になってしまう。将来的には、パネル部分で送電ケーブルを断線させてパネルから外には通電させないような仕組みとか作られるんだろうけど、なかなか難しそうですね。後動作したら、問題無くても発電できなくなってしまうわけだし、仮にそういう仕組みを入れても、実際に使われるかどうか分からないし。

それでも、一般の家屋ならまだ危険度は低いだろうけど、今回の様に大規模な事業所で設置している場合には、何か対策が必要になりそうですね。あと、屋外に設置しているパネルにしても、普通の雨風の天候に対しては対策しているんだろうけど、大雨になった場合とか、場所によっては洪水とかの被害が有った場合には、同じように感電する危険性が生まれるかも。遊休地対策として一時期太陽光パネル設置がもてはやされたけれど、新たな危険性を認識しないといけないのかも。

裸の女王様

昨日TLを賑わせていた、ロイターの記事。記事の内容は、民進党の蓮舫代表と自由党の小沢代表が原発ゼロに関して会談したというなんと言うことの無い内容だけれど、話題になったのがその記事に添えられていた写真。どうやら、20日に岡山県のバイオマス施設を視察したときの写真らしいのだけれど、何故か蓮舫氏の額に白い物が...

TLでは一気に「ヘルメットが前後ろ」と和田になり、多分私もこの白い物は後ろにあるカバーだと思うんだけれど、暫くするとこの白い物はヘアースタイルなどを保護するための内部カバーでは、という説明も出てきました。でも、こちらの横からの写真を見ると、一寸そんな雰囲気はしないなぁ... で、更に追求されたのが、この蓮舫氏のヘルメットが仮に前後正しいとしても、こう言う後ろにずらしたかぶり方は「阿弥陀被り」と言って、安全上許されないかぶり方なので、通常なら真っ直ぐに被らせるという話。さらに、蓮舫氏の向かって右側の男性はヘルメットの顎紐を外している。普通ならば、どれも施設入場前に正される行為なわけで、なにゆえそんな状態で視察させたのかという疑問の声も。私は、蓮舫氏の顎紐を観ると、下の方にむかってV時に出ているように見えるんですが、これってやはり前後ろであるからこういう感じになっていると思う。ちゃんと被れば、顎の下にロックする部分が来て、真っ直ぐになるはずだから。

で、問題なのは、蓮舫氏の周りの人で、そういうかぶり方あるいはルール上必要な事をちゃんと指摘する人がいなかったのかという事と、本来なら受入側がちゃんと指導しないといけないのに、何故こんな状態での視察を許したのかという事。TLでは、蓮舫氏の求心力が無くなってきたから誰も指摘しないとか、受入側は蓮舫氏が怖かったからなんていう子供みたいな理由まで流れていたけれど、蓮舫氏側に緊張感が無かったこともそうだし、受入側にも熱心さが無かったことが理由じゃ無いだろうか。原発の代替エネルギーとして、自然環境に左右される太陽光などと比較して、ある程度安定した燃料供給が期待出来るバイオマス発電は遥かに有望だと思うけれど、それにしてもいかに森林の余剰資源を効率よく利用するかが鍵。その当たりを分かって視察しているのか疑問だなぁ。いずれにしても、民進党の広報担当としては、この写真を撮影させて良しと思ったのだろうか。まさか蓮舫氏を貶めようとしてわざと撮影させたとは思わないけれど、でも、この額の白い帯、違和感を感じなかったのか、その神経が疑われてしまう。ちゃくちゃくと「裸の女王様」化が進んでいる気がする。

ANAラウンジ刷新

ANAが建築家の隈研吾氏とタッグを組んで、国内のラウンジを刷新するという記事。まずは新千歳のラウンジを3Fに写して、Suite Loungeも解説するというAMC Diamondメンバーには嬉しいニュース。福岡、伊丹、那覇のラウンジも改修する予定で、こちらはターミナルの拡張工事に合わせての刷新になりそう。福岡、伊丹を利用する機会は余り無いけれど、那覇は多分今工事中の国内線・国際線ターミナルの接続部分の工事が進むと、今その接続部分に隣接しているANAラウンジや手前の保安検査場付近のSuite Loungeがが拡張されるんだろうか。正直、ラウンジの改修等の施設サービスでは、最近JALの話題が多くてANAは出遅れ感があったけれど、やっと少し追いついてきたのかも。国際線のラウンジも、この機会にもう少し内容充実して欲しいなぁ。特に成田は、そろそろ改修が必要じゃ無いだろうか。でも、場所がないか。

しかしこんなニュースを聞くと、飛びたくてウズウズする。取りあえず今週末にはいつもの修行旅行を予定しているけれど、段々それでは満足出来なくなってきた(笑)。

2017年2月21日

IoTはトイレから

KDDIが発表した、トイレにIoTを導入するとで節水などのコストダウンを目指す物。個室の利用状況も分かるので、予め空いているトイレも分かるから、実再中に入ってみたら万室だったときの脱力感はかなり軽減されるのかも(笑)。これ、最大の目的は洗浄時の水利用量の適正化何だろうけど、それとは別にトイレに長時間籠もることでの時間の浪費対策にもなるかも。私も、スマホでちょっと検索したりなんて事を時々やりますからね。気がついたら、室内の照明が消えたりすることがある(じっとしてるからセンサーが誤動作するらしい)。

で、トイレにIoTを導入するなら、喫煙室にも導入して欲しいなぁ。例えば定員以上が入れないように、中から人が出てくるまで入口がロックされるとか、一定時間以上中でタバコを吸っていたら警告音が鳴るとか、余りに頻繁に利用する人は滞在時間を積算していくとか(笑)。トイレ利用はある意味生理現象だから仕方ないけれど、喫煙は嗜好品ですからね。これはある程度制限が発生しても仕方が無い気もする。

トイレに話を戻すと、これって自分の健康管理にも使えると嬉しい。確か少し前にも話題になっていた、おしっこで健康状態が分かるという技術が有ったけれど、同じようにトイレ利用時に収集したデータをIoT経由で自分のスマホへ転送して貰って、その日の体調とか記録できるようになれば、年間の健康状態把握なんて言うのも出来るんじゃ無いか。便座に体重計を合わせても良いし、トイレットペーパーのホルダーを金属にして、そこに触れると体脂肪などのスキャンも出来るようにするとか。基本的には個人情報ですから、個人の責任で管理参照するべき何だろうけど、会社側としては社員の健康管理という意味で、例えば本人の同意があれば自動的に健康状態を収集して、例えば定期健康診断で何か問題がありそうで、それを証明する兆候が出てきたらその人に病院などでの精密検査を推奨するとか、人ではかけずに早め早めの健康対応が出来たら、その会社の付加価値にならないだろうか。あるいは、なかなか自社ビルを持っている企業は少ないだろうし、入居した会社が自分でやるのも大変ダウから、トイレに洗浄式便座を入れるときのオプションとして、そういう機器が導入済みの貸しビルなんていうのはこれからトレンドになるかも。

また、別の考え方をすると、例えばトレイの操作パネルがリモコン式・リモコン対応であるなら、センサーや管理機能はスマホに入れて置いて、操作だけトイレ側のシステムが担当すれば、もっとコストダウンが可能かもしれない。その場合は、必ずスマホを持ち歩く必要があるけれど、例えば社員認証システム機能をスマホに持たせるなどすれば、そんなに難しい運用にならない気がするけれどどうだろうか。まぁ、IoTの最初の実用化がトイレからというのが、なんとなく身近で親近感があって良いのかも(笑)。

twitterの将来

最近のtwitter衰退からのリカバリープランを考えるtwitter社の記事。私はtwitterのアカウントも持っていないし当然使うことも無いのだけれど、「使い方がよく分からない」というのが、私にとっても使わない理由の一つ。多分記事で言われている「使い方がよく分からない」というのは、新しい機能とか最近の機能についてだろうけど、私はあの細切れでとんでくる書込からどういう風に情報が連続しているのか掴めないのが凄いストレスだったりします。

もともと「呟き」だから、それ単体で完結する話では無く、その時の自分の「気持ちの発露」なのだからそれはそれでいいのだけれど、それが世の中に拡散していくときにはその前後左右の情報が無いと言った今にについて呟いているのかすらも分からない。また字数制限もそうだけれど、どちらかというと「発信してお終い」という意図のツールなのに、それで丁々発止の議論をしたり罵倒合戦をしたりするから、ますます収拾が付かなくなる。多分、以前ならユーザー数も限られていたし、それなりにユーザー層も限定されていたから余り炎上することも無かっただろうけど、今のように普通に友人知り合いとの会話感覚でツイートしてしまうと、それが日本中世界中に拡散して日本中世界中から反応が来てしまう。肯定的な反応だけなら良いけれど、多くの場合は批判的な反応が多いわけで、そうなると後はもう揉めるしか無い。

twitterが「呟き」なんだから、例えば一定範囲の人にしか見えないようにするとか、一定時間で段々消えていくようなオプションを付けたらどうだろうか。一定範囲というのは、その物理的位置から周辺何百メートルにいるユーザーには伝搬するとか、自分のアドレスリストみたいなものがあって、そこにだけ伝搬するとか。普通呟き何だから、周りにも聞こえないはずですからね。また、今の問題は一度データとして投稿されると、それがどんどん引用されて拡散していくこと。今でもオリジナルの書込を削除すれば、それ以降参照できなくなるけれど、それを例えば10分で消えるとか1時間で消えるとかするとか。要するに「呟き」というのに、実は無責任な発言になってしまうから、いろいろな摩擦や衝突が生まれて、結果的に嫌気がさしたユーザーがどんどん増えてアクティビティが下がっている気がします。

twitterと比較して、最近ではInstagramが伸びているそうで、想像するに一番の理由は写真を撮影してそのまま投稿できる手軽さと、それに対しての反応がtwitterのように批判的なものが届きにくい事では無いかと。勿論、映像というものは文字情報とは違う側面があるから、色々別の問題も生まれやすいでしょうね。例えばプライバシーの問題とか。また、映像となると今見ている状況の一部を切り出して投稿するわけだから、必ずしも自分の言いたいこと伝えたいことがそのまま伝わるとは限らない。文章なら何とでも言えるけれど、映像では同じ物を見ても自分と他人とでは感じ方が違う。その当たりのもどかしさはあるかもしれないけれど、でも結果的にtwitterにしてもInstagramにしても、何かを発信するという自己満損の世界なわけだから、何らかの方法で自分が投稿できれば発信している方は納得しているんじゃ無いだろうか。まあ、そのInstagramにしても、先日日本の芸者風のスタイルをしたVOGUの写真がやり玉に挙がったけれど、似たような批判とか反論は無くならないけれど、でもtwitterよりも影響は少ないかな。私も、Instagramは結構昔にアカウントは作ったけれど、色々投稿が面倒だったりしたので結局そのまま塩漬け状態。やはりその人の性格で向き不向きはあるんですよね。だから最初はtwitterもこれまでに無いものだからはまった人が拡大したけれど、結局そういうリアルタイムのコミュニケーションがそれ以外のツールも含めて普通になると、人はさらなら新しい刺激を求めて別の物に移っていくもの。それをどう引き留められるのか。LINEは結構上手くやっていると思うけれど、それでも安泰というわけでは無いですからね。日本ではtwitterが結構まだ流行っているけれど、世界的にはどんどん別のツールに置き換わっている今、どうなるのか一寸興味津々。

燃油サーチャージ

一年弱の間は燃油サーチャージが無くなっていたけれど、この2月発券分から復活。さらに、4月~5月分では2月~3月分の倍に値上がりが決定。自分がよく使う日本と北米路線では往復14,000円が付加されることになり、ちょっと痛い。まぁ決められたルールに沿って適用される物だからそれは仕方の無いことだけれど、燃油サーチャージは航空会社が独自に自由に(でも横並び?)設定出来るだけに、一寸不満も。産油国も減産体制になり、価格もこれからジワジワと上がることはあっても以前のように下がることは無いだろうし。アメリカがトランプさんの影響でシェールガスとかシェールオイルとかの増産をしてくれれば下がるのだろうか。

以前は、燃油サーチャージは搭乗時のレートが付加されていたけれど(だから後から追加徴収されることもあった)、今は発見時に適用された物がその後レート変化があっても変わらないシステム。4月~5月のフライトも、今のうちに発券しておけば現在のレートのままで、仮に北米へ行くとすると7,000円の節約になるわけですが、一寸微妙な金額ですよね。5月の連休明けから6月にかけては、年間でも料金が下がる時期なので、何処かに行きたいのですが... 今年は会社の方針で、7月から9月の間に有休を連続5日以上取得して夏休みを取得しないといけないのだけれど、今のうちに発券しておこうかなぁ。問題は、どこのタイミングで入れるかだけれど、まだ予定が決まらない。9月はいろいろ忙しくなり長い休みは取れないので、出来れば8月のNFLプレシーズンゲームか、もう少し早く7月あたりのMLBを久しぶりに観に行きたいけれど。3月中には決めないと。UA MPのPQM獲得計画も、そろそろ真面目に考えないといけないし。今年は一寸厳しいかなぁ...

2017年2月20日

ロボット課税

週末話題になっていたビル・ゲイツ氏の「ロボット課税」の話。ロボット(や、その他自動化サービス)が社会に進出することで、これまでは人手で行っていたような単純作業などがそれらに置き換えられて、人間の職場が奪われていくというのは、1980年代位から産業用ロボットが製造業に入り始めた頃にも言われたこと。これはこれで一つの意見でそれなりに正しいと思うけれど、現実問題としてそれに近いことは既に怒っているんですよね、海外移転・海外製造委託、と言う形で。勿論、場所が違うだけで人から人への職業移転になる委託事業と、人から仕事を奪うロボット導入では意味が少し違うけれど、例えば日本国内という視点で見ると、日本人のある職業層の仕事が激減したり消滅することで、そこで私語とをしていた人が困ることになる事は一緒。そういう意味で、ゲイツ氏の主張に関しては、どう対応すれば良いのかすでに実例は生まれているという何ですよね。

1980年代後半から2000年代は仕事の関係で年に何回も米国に出張していて向こうの様子を色々見ていたんですが、当時の繊維産業は、日本は中国製の衣類が増えてきていて、米国は南米とかバングラディシュ製が多かったと記憶しています。その頃思ったのが、コスト削減で日本は中国、アメリカは南米や中東方面へ海外製造に乗り出すけれど、それらの地域だって何れはコスト高になりさらに安い地域を目指すだろう。そうなると、今はそんな産業がほとんど無いけれど、多分アフリカに行くしか無いだろう。でも、そこもコスト高になったら、次はどうするのだろうか、と。勿論、アフリカまで製造設備が移動して、さらにそこがコストアップでもはや製造メリットが無くなるには、まだ何十年も掛かるだろうと思うけれど、その後はもうロボットとか自動織機で製造するしかないだろうなぁと思ったことを記憶しています。

ロボットの登場以前にも、機械化や近代化でどんどん昔からの手作業での製造システムが置き換わり、例えば自分が子供の頃と今を比較してもかなり職業の階層は変わっています。で、どうしなきゃいけないかと考えると、一つは別の職業に映るしか無い。もう一つは完全にその職業が無くなるのなら駄目だけれど、規模はともかくその仕事の一部でも残るのであれば、そこで生き残る方法を考えるしかありません。どちらも必要なのは、自分の能力や技術に付加価値を付けて増やして、いずれかの対策が可能になるしか無いんですよね。中には、高齢であったり病気であったり、あるいは体に障碍など有り難しい人達もいるから、そういう人達は別として、普通に生活できて仕事をしたい人は、結果的に常に先をみて成長しないといけない。ある意味、それつて職業選択の自由であるのと同様その為の義務とも言えるのかもしれませんね。

ここで思うのが最近話題になっている大学の無償化。既に高校まで無償化されていて、さらにその先よ年分の学費も無償化しようという事だけれど、私はそれは止めて、逆に中卒、高卒で仕事をする・しなきゃいけない人達への手当を厚くして、専門学校とか職業学校に行くような場合には補助をする。所謂「ヤンママ」のように子供の世話が一つ課題になる場合は、専門の託児施設等を優先利用出来るようにする、などの支援の方が意味があるんじゃ無いだろうか。高校進学は、今の時代ある意味義務教育みたいな物だからまだ仕方ないとしても、大学進学はその人の個人の問題で有り、将来への社会投資と言う意味はあるかもしれないけれど、それなら現実的に既に社会貢献している就業者層への補助を厚くして行くことも必要じゃ無いだろうか。仮に「無償化」するのであれば、例えば30代とか40代で再び大学で勉強するときに補助が出るとか、新しい技術習得機会の支援の方が意味があるのではないだろうか。

「ロボット化」と言うとまた別の挑戦のよう感じられるけれど、言ってみれば100年以上前から世界中で生まれて進んでいる「機械化」の一つなんですよね。その社会をどう我々は成長して社会を改善してきたか。ロボット化はより複雑化するだろうから昔と全く同じ方法論は通用しないけれど、でも同じような事がそうやって何度も繰り返されて、それによって人間自身が成長していく、ということを理解する必要があるのでは。だから、その成長を停滞させる「ロボット税」ではなく、ロボット化を進めて次のステージへの脱皮を加速させる「ロボット化推進支援」みたいなかたちでの人間の成長を考えるべきでは無いだろうか。色々な理由で単純作業の仕事しか出来ない人も多く存在するだろうけど、その中のほとんどの人は機会があればよりやり甲斐のあるしたがって経済的にも恵まれる仕事をやりたいと考えていると思うんですけどね。そういう意味で、ゲイツ氏の発言はちょっと残念かな...

NHKは国会中継を止めよう

NHKは、全てでは無いけれど国会の予算委員会とか本会議を中継放送するわけですが、あれ、止めたらどうだろうと思います。理由は、

  1. テレビ映りを意識したテレビ映えするために準備する、実際には使えない無意味なフリップ類が減る
  2. テレビ映りを意識したテレビ映えするために演技しつつ与党を追求する野党の「ハレの舞台」が無くなるので、単に目立ちたいだけの議員が減り、意識有る議員が登壇する機会が増える
  3. テレビ映りを意識したテレビ映えするために本来の議論の目的とは関係無い話を取り上げて目立とうとする議員が減るので、本来の議論が進められる
  4. テレビ映りを意識したテレビ映えする部分だけを切り出して、報道番組やニュース番組で利用することで、視聴者の誤解を招く内容の番組が作れなくなる
  5. NHKが、本来の「公共放送局」として相応しいもっと内容や価値のある番組作りにリソースや放送時間を使うことが出来るようになる
と、良い事ずくめだと思うのですが(笑)。

以前も書いたけれど、わざわざNHKが中継しなくても、その委員会室なり議場に複数の固定カメラを設置して、それをインターネット経由でストリーミング配信すれば良いだけ。国民は、見たいチャンネルを選択して、登壇者の意見なりそれに対しての政府の反論をいつでも自由に視聴できることの方が、本来の国民の権利じゃ無いだろうか。スポーツ中継とか舞台中継等とは異なり、質問者の登壇位置も回答者側の登壇位置も、その他必要な場所や担当者のいる場所は予め決まっているわけだから、それぞれ必要な場所や人物がズームされた固定カメラが数個に、全体がくまなく映るように配置した引きの固定カメラを数個用意すればいいだけ。閉会している間も保安カメラとして利用すれば、コストダウンも可能だろうし。で、撮影された映像は例えば一週間とか一月とか一定期間サーバーに保存されて、放送局も含めて誰でもアクセス出来るようにする。放送局は、その中から必要な部分を利用してニュース映像なりを作れば良いし、例えば登録されたメディアやジャーナリストは、サーバーからのデータコピーも許しても良いんじゃ無いだろうか。勿論、カメラを入れたいメディアはこれまで同様撮影を許可すれば良いけれど、最近のカメラは4K/8Kでもそれなりの値段で簡単に手に入るから、そこからトリミングしても十分使える映像が入手出来るだろうし、そうなるとわざわざコストをかけて視聴率も期待出来ない国会中継をする所は事実上無くなると思うけれど。

本来国民が選んだ代表者としての立場の「議員」の活動が、特定のメディア経由でしか知ることが出来ないというのは問題じゃ無いだろうか。手段の無かった昔なら、テレビとか新聞などが代替すると言う事も仕方なかったと思うけれど、今ではネットワークも発達したし、無人で必要な情報を撮影して配信することだって決して難しくないはず。最近ではロボットの利用がいろいろ言われているけれど、これだってその範疇の一つでしょう。もしかしたら、議員の公務中は必ずドローンが追随して、その行動を録画する時代が来るかもしれない。まぁ、そこまで行く前でも可能な「国会の自動中継」を実行することで、NHKも国民もみんなハッピー。アンハッピーなのは、ハレの舞台が無くなる特に野党の議員さんだろうけど、画面映りが良くなることが彼らの仕事じゃ無いですからね。そこは納得できる議論と論証で勝負をしなくちゃ。

情報提供範囲

永江一石氏が先週末に投稿した、食べログの禁煙・喫煙表示の話題。ご本人自らが、食べログで「完全禁煙」と表示されたお店に行ったら、実は喫煙可能なお店で、しかもその訂正を食べログ側にリクエストしたら、お店にとって否定的な情報は書き込めない(ガイドライン違反)という返信が来て... という顛末が綴られています。私も非喫煙者でありお店の選択をするときには、喫煙か、完全禁煙、分煙等の店舗情報は重要というか最優先の選択項目でもあるので、こう言う話があると聞いたのはちょっと以外でした。で、同じ非喫煙車として永江氏の意見にはほぼ賛成するのですが、一方でこの書込を受けて、同じ非喫煙者で有りながら永江氏に反論するこんな書込も有り、同じ非喫煙者でも考え方がこれほど違うのかと、これも自分的には一寸新鮮な驚き。

で、両社の言い分を自分なりに比較してみると、永江氏は書き込まれて食べログの情報信憑性に対しての憤りを見せているのに対して、後者のブログの方は訂正に必要なプロセスと永江氏の感情的な対応・反応に反論されている訳で、それぞれ争点が違うんですよね。で、両者の意見を合わせると、自分が感じる意見と大体同じになるのかなぁ。

店舗情報を提供することが食べログ側のサービスな訳だから、その中に誤った情報があるなら訂正するべき。で永江氏は利用情報の中でそれを指摘したけれど、食べログ側の意見としてはちゃんと定められたエスカレーションパスを通せという事ですよね。そういう意味で、言い分としては食べログ側の意見は正しいのだけれど、じゃぁりようしゃのコメントとしてはその食事の味だけで無くやはりお店の雰囲気とかも選択規準にあるわけだから、その中に「禁煙と書かれていたけれど喫煙だった」というのは正しい情報なわけで、それを許さないのは理解出来ない。一方で、後者のブログに書かれているように、ちゃんとした手続きを踏まずに自分でエスカレートして自分の記事に記入するだけで無く、明らかに悪意を感じるようなアイコンまで作成してそれを不特定多数に利用を呼びかけるような行為は、私も行きすぎだと感じます。ただ、食事のことが書いてないじゃ無いかとこの方は言われて(後に、追記)いるのだけれど、食事の評価というのは口に入れる食べ物の味だけを評価する訳では無く、見た目、臭い、周りの雰囲気も「食事の味」な訳だから、そういう意味で喫煙可能なのか禁煙なのかというのは、重要な要素。これは非喫煙者に取ってだけで無く、喫煙者にとっても必要な情報なわけですし。そういう意味で、理由は分からないけれど後者のブログ主の方は一寸杓子定規に解釈されているように雰囲気も感じます。

食べログが始まった頃、それまであったグルメサイトがサイトから店舗への勧誘制で、だから店舗側に有利な情報が多く掲載されていたことに対して、利用者自身が独自の感想を書き込むというスタイルで台頭してきたはず。それに疑問を感じるように自分がなったのは、ある時からユーザーが書込をしていない(訪問記録の無い)店舗も検索すると表示されるようになってきたことに疑問を感じたこと。多分、最初にそのお店に関しての書込をするというのは、慣れた人以外はなかなか有機が居る物なので、呼び水的に食べログ側が登録をしているのだろうと思ったのですが、でもそれって元々の趣旨から反することですよね。慣れていない人でも書き込みたいくらい美味しいお店なら行きたいけれど、たまたまエントリーが用意されていたから、書き込んでみようという事では大分重みが違ってくると思います。それに、結局は食べログ側のビジネスモデルとして、店舗側に会員登録して貰いそこから収益を上げたいわけで、その為には一にも二にも登録数が増加して、検索アクセス・利用履歴が増える事が大前提。結局は、利用者の「集合知」がいつの間にか管理された情報に変わっているような気がしますねぇ。勿論、全ての情報がそうだと言うつもりは無いし、多くの情報は利用者の個人的な感想が集約されたものではあるけれど、でもちょっと残念。

2017年2月18日

心に響かない反対意見

共謀罪、あるいは正式には「テロ党準備罪」なのかな、ここ数日与野党の攻防が激しいこの法案。野党の言い分にも一理あって、どこまでが「共謀」でどこまでが「犯罪の相談」なのか、その境界線はなかなか微妙。もし権力者が恣意的に利用すれば、何でもありになってしまうのも確かだけれど、今の世の中を見るといつ何時テロが発生するか分からないわけで、そういうトラブルが発生してからでは遅すぎます。それこそ、先日の金正男氏の暗殺事件のように特定個人に対してのテロ行為から、911のような大規模なテロ行為まであるわけですから。今回の法律提案にしても、既に世界中では同様の法律が準備されていて、それに基づいて国際的な連携をすることでテロの脅威を減らすことが目的。日本だけが、何か戦前の時代に戻ろうとしているわけでは無い。言ってみれば、世界標準に遅れている日本が追いつこうとしているわけで、そういう意味で一刻も早い準備が必要。

そんな中で、野党は愚にも付かない例題を上げて反対しているわけで、もうその内容を見聞きするだけでやる気の無さが感じられます。本来なら、本当に必要な時にどの様に適用されるのか、あるいはその時に問題点は何か問い話をするべきなのに、居酒屋で話をしたらとか町内会で話をしたらとか、例にするならもう少しまともなものにしろよと小一時間。そう言うことを言っているから、ほとんどの国民からそっぽを向かれるという事に何で気がつかないのだろうか。

例えば日本の法案の内容と、他国の既に実行している法律を比較して、他では行っていないのに日本だけでやる物があれば、その理由を問いただせば良いし、逆に日本に無いのに他の国々では採用している内容もあるでしょう。そういう所をちゃんと指摘して、矛盾点を追求するなり真意を問いただせばちゃんと国民だって関心を持って野党の行動を応援するのに、結局彼らは「反対」と言う事だけが仕事だと思っている雰囲気しか感じられない。何処かの政党に「言うだけ番長」という人がいたけれど、「言うだけ野党」と言われても仕方ない状態ですよね。

で、あの有名な政治学者の山口先生などは、反対するためにヤクザとも共謀する、とか訳の分からないことを言い出すし。支離滅裂でしっちゃかめっちゃかな事ばかりやっているから、国民からの政党支持率もどんどん下がるばかり。元々そういう人達の集まりだった共産党だけは支持率を伸ばしているというのも、なんとなく納得できたりして。そういえば、以前ならSEADLsとかが出てきて国会前デモとかやるタイミングなんですが、それはやらないのだろうか。やっぱり寒いから? まぁ、彼らが何かやり出せば、ますます国民の視線はそっぽを向くのは確実だけれど。本当に問題があるなら、その事実を一つでも見せればちゃんとした証拠になるのに、そんなことはつゆほども見せずにギャーギャー騒ぐだけ。勘ぐれば、身に覚えがあるからみそくそに反対しているのだろうか。その説明が一番しっくりくる気がする(笑)。

何時も何時も同じような人達が、同じような事を言いながら、同じように示威行為や示威行動をしていて、言う事は「安倍政治退陣」。いゃ、安倍内閣が退陣しても与党が分からなきゃ何も変わらないでしょ。自動的に自分達に政権が転がり込むと思っているんだろうか。彼らの言い分に万に一つでも心に響く意見があれば、少しは変わるのかもしれないけれど、そんなことは先ずは無くて結局は身内で慰め合っていることで満足しているから、その身内の輪の外には何も影響を及ぼさないということに気がつかないのだろうなぁ。どちらかと言えば、そのまま気がつかずに固まって騒いでいてくれる方が、我々はそこを避ければいいだけだから、かえって楽かも。そう言えば、社会の町並みもそんな風に色々な街角が出来ていますもんね。でも、そうやって隔離されたところで知らないうちにとんでもないことが段々と成長していて、それが突然爆発して大きなトラブルになる事は、以前のオウム真理教の事件などが証明していること。そう言うことが起きないための今回の法整備なんだけど、何かループしている気がする。

本来の目的

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、先日発表された超弩級のハイレゾ再生機能付きのONKYOのスマホ(?)。確かに音響専門メーカーのONKYOが開発しただけ有って、山田氏の文章を読むだけでもその音質の良さを感じるわけですが、途中に書かれている、音質重視のために、インフライトモードとは別に最低限の回路だけ生かす視聴専用モードがある、というのは一寸行きすぎでは。いゃ、音質にとことんこだわるのは良いんだけど、それならわざわざそういう避けないといけない物が入っている「スマホ」という形態にしなくても...

このONKYOの「GRANBEAT」、ハイレゾ音源データは内部のストレージに入れて再生すると思うのですが、それならWALKMANとかiPodのような形にしても良いんじゃ無いだろうか。で、データダウンロードする時には手元のスマホと例えばNFCでワンタッチでリンクして同期したり、データ転送したりすれば良いんじゃ無いの?! 勿論、ストリーミングでハイレゾのデータが有れば、それをダウンロードしながら視聴することは他のスマホでは出来ない芸当だろうけど、わざわざそう言うことをする理由というのもよく分からない。強いて言えば、4Kとか8Kの映像データを視聴するときに、凄い臨場感で効くことが出来るのかもしれないけれど、それって多分先ず映像の方が追いつかないと思うし。

凄い意欲的な製品だし、凄く割り切って作った面白い製品だとは思います。でも、何か凄く無駄なことをやっているような気がしてならない。もしかすると凄く音楽好きの人には受けるのかもしれないし、高品質の音楽データを四六時中聞いていたい人もいるだろうけど、そんなニッチな所をせめる製品にしては、少しちぐはぐな気がする。あくまでコラムを読んでの印象なので誤解しているところもあると思うけれど、それでもそこそこ昔はオーディオに凝っていた自分として物欲のわき具合が寂しい気がします。何かもう一つ「これが最高品質オーディオスマホだ」という所が見えない。

仮にこの製品が、本体は「ハイレゾオーディオプレーヤー」だけであり、あるアタッチメントを接続するとスマホ機能が追加される、見たいな構造だとちょっと印象が違うんですよね。確かモトローラーのMoto-Xだったか、スマホの背面に拡張デバイスを接続して、カメラが付いたり補助バッテリーがついたりするモデルがあったけれど、あれを逆にするというか、ハイレゾオーディオデバイスを作って、それが単体でも機能するようになったら、多分面白いんじゃ無いだろうか。同じく捻るにしても、そっちの方が個人的に好きだなぁ...

2017年2月17日

ASKULの火災事故

昨日から20時間以上延焼しているASKULの埼玉物流センターの火災。火元は1Fの段ボールとのことらしいけれど、その種火は何だろうか。普通に考えると一寸分からない。まさかとは思うけれど、タバコの火が引火したのか、あるいは搬送機械などの摩擦熱から発火したりショートして火花が出たくらいしか思いつかないけれど。火元の特定も不思議だけれど、もう一つ不思議だったのはあれだけ大きな倉庫なのにスプリンクラーとかの消火設備は無かったのかという事。まぁ、まさかこんな大火事になるとは想像していなかったとは思うけれど、それでも防火設備とか消火設備とか有れば、あんなに大火にはならなかったような気がするんですが。

この物流センター、多分少し前にテレビなどでも紹介されていたところじゃ無いだろうか。倉庫の中を縦横無尽にレールが配置されていて、実は最初見た印象では物品の保管空間よりも、その倉庫内を走るレールの占有空間の方が大きいんじゃないかと言うくらい。で、多分関東地区の拠点物流センターだと思うんですが、その拠点があれだけの火事が発生しては暫く注文受け付けも出来ないだろうと思ったら、今朝の時点では全てでは無いけれど周辺の物流センターから補完して、注文受付が再開されている様子。このあたりは、こう言う場合の災害時プランを予め準備してあったのかもしれないけれど、かなり素早い立ち上がりじゃ無いだろうか。実際に配送する商品のストックだけで無く、火災発生時に仕掛かり中だった注文データを巻き戻したり、それを他の物流センターに振り分けたりと、バックエンドのシステム側も大変だろうけど。

今朝のニュースでは、この倉庫の1/3位が延焼したようですが、放水や火災の煙などの影響で多分倉庫内の商品のほとんどは廃棄処分だろうなぁ。倉庫の修繕費なども含めて、ASKULは決算前にかなり修正が必要になりそうで大変。既に発生してしまった火災はもうどうしようも無いけれど、この経験からどういうリカバリープランを準備してくるのか、そっちの方に少し興味も沸きますね。そういう経験知を是非共有して欲しい。

人騒がせな発表

昨日のお昼過ぎ、突然タイムラインに「ANAが15:00から重要課題について発表」というニュースが流れてきてビックリ。ここ最近は東芝の再建話が一番の話題で、特に航空機関連で悪い話は聞いた記憶がありません。丁度メキシコ線がスタートした所で、それ以外にも特に思いつく話は無し。一つ思い浮かんだのはMRJ絡みで、5度目の延期で機材計画とか何か問題が発生したのかなと言うことぐらい。そのうちに、どうも社長交代の発表らしいとタイムラインに流れてきて、となると現社長に何か問題が発生しての交代なのかと、疑心暗鬼になるばかり。

で、ヤキモキしながら発表内容が公開されるのを待っていたら、やっと正式なはっっぴょうが有り、4月1日付けでANAの社長交代するという発表。で、それ以外の「重要課題」は何だろうと、色々ニュースを漁るのですが、それ以外の話は幾ら待っても更新されない。結局は、4年という任期の長さから若返りを図るための交代ということが「重要課題」だったらしい。もうね、それなら普通に「会見します」とかで十分じゃないのか? 勿論、今のANAには個人的にも言いたい「重要課題」は有るけれど、会社が敢えて「重要課題」言う限りは、それなりの内容の物と我々は意識するでしょう?!

とばっちりを受けたのは、ANAの株主でしょうね。昨日のスタートは330円位からはジッタのが、後場が始まるとどんどん下がりだして300円台の後半くらいまで下がり、それが発表と共に少し持ち直したけれど最後は5円安位で終わっている。最安値との差は25円位ありましたから、かなり大きな影響でしょう。しかも、午前の前場の終わる前からじりじりと下がりだしていて、「重大課題」というニュースが出た午後の後場スタートからストンと落ち最安値まで行き、その後「どうやら社長交代の話らしい」というニュース画流れてくるとすこしずつ上向きになり、正式な発表後は少し落ち着いたけれど、なんとなく事前に情報が漏れていたような雰囲気も。株価操作に近いような気がする。

一寸不信感が芽生えた、昨日のANAの発表でした。

因果関係

LIXIL社長が、ほんの冗談のつもりで発した一言が洒落になっていなかった件。体格の良いことを環境大臣から言われて、冗談のつもりで言ったらしいけれど、後からメディアに問われて慌てて取り消したらしい。このLIXILの瀬戸社長、年齢的に自分と同じくらいなので、多分子供の頃に見ていたアニメとかウルトラマンなどの怪獣物は同じはずで、となるとよくある舞台設定の「放射能の影響で巨大化」という記憶がなんとなく刷り込まれているのかなと。ただ、自分みたいな一般人が言うならまだしも、それなりに影響力のある会社の代表者が言うのは拙いだろう。

で、これを報じている朝日新聞の記事も嫌らしいと思うのが、最後の一言
「専門機関の報告書などによれば、被曝(ひばく)による人の体格への影響は確認されていない。」
一つの意図として、専門機関がそんな事実を報告していないので、瀬戸社長がそう言うことを言うのはおかしい、被災地差別だ、と言う主張が先ず考えられます。で、もう一つの意図として、わざわざ「被爆による人の体格への影響」と、「体格」と断って言っていること。元々の発言が「体が大きくなった」と言っているから、それは正しいのだけれど、でも単純に「人体への影響」と言えば済む話。でも「体格への影響」と記載すると「体格以外へは影響するかも」という含みを感じるわけで、事実朝日新聞は過去、鼻血だ体調不良だ何だと散々福島の放射脳の影響を有ること無いこと煽ってきた前科がありますからね。「専門機関の報告書では人体に影響ないと言っている」と書いてしまうと、これまでの自社の記事を否定することになるし、当然「お前言う」的反論が出てくるでしょう。その為の防波堤が「体格への」という一語になったのかなぁと深読みする自分は、ネチっこい性格だから(笑)。

でも、仮にそういう防波堤的一言を入れたとしても、朝日新聞自らが「専門機関の報告書は信頼するに足る」と言っていることは紛れもない事実で、であるならば報告書の中では福島原発の放射能の影響は無いと既に指摘されて居るわけだから、それに対しての訂正なり謝罪はメディアの責任としてするべきでは無いだろうか。勿論、その記事を書いたときにはまだ情報不足が合ったかもしれないし、それ故にそれらの記事を「捏造」と言うつもりは無いけれど、結果的に「誤報」であったことは事実なのだから、それに対しての責任はあるはず。何度も言っているけれど、車とか家電製品とか、物理的な商品を製造販売している企業は、それらの製品が市場で何か問題があれば、回収作業やリコール、場合によっては賠償責任も発生するわけです。それに対してメディアは、販売している物が「情報」というだけで、新聞や書籍などの物理媒体では、増刷したときに削除や修正を入れる場合も有るけれど、だからといって正しい内容の媒体を再配布するわけでも無い。ネット等の場合は、単に元データを削除するだけで、そこから複製されている情報に関しては何の責任も取らない。デジタル世界の全ての情報を訂正修正することは不可能だとは思うけれど、その情報の大元として可能な限り訂正情報を配信するのは、ネット社会でネットビジネスをしている企業の一番の責任だと思う。それなのに、こんな記事をさらって正義の味方のような感じで配信してくるところに、このメディアに対して暗澹たる気持ちだけが残るんですよね。まぁ、この新聞社だけの問題では無いけれど、でもこの新聞社の責任が大きいことには変わりないですからね。

2017年2月16日

もしかしてデコイ?!

クアラルンプール空港での、金正男氏暗殺事件。実行犯とみられる女性一人が逮捕され、さらに女性一人と男性四人が逃走中で現在手配中らしい。で、その捕まったベトナム人のパスポートを保持している女性の写真は、結構早い時期から放送されていて、それは犯行後タクシー乗り場で撮影されたものらしい。でも個人的に不思議に感じるのは、実行犯がバラバラに逃走するのはまぁ分かるとして、その為に時間が分からないタクシーを利用するのかということ。最初にタクシーを借りていて、何処かに泊まっていて貰って、そこに逃げてきて乗り込んで逃走するなら分かるけれど、どれだけ待たされるか分からないタクシー乗り場をわざわざ利用するのだろうか。しかもその女性の服装が余りに目立つ物。白いシャツには胸元に大きな文字で「LOL (Laughing Out Loud)」とプリントされていて、いかにも目立つような格好。普通、こう言う場合は、当たり障りの無い格好をするんじゃ無いの。少なくとも特定できるようなこんなシャツを着用するとは思えないけれど。

で、ふと思ったのは、この女性は他の犯人を逃がすための「囮(デコイ)」なのかな、と。実際に犯行をした一人なのかもしれないけれど、実は囮専門の人員でその間に実際には女性二人が逃走しているのかもしれない。大体バックアップの男性四人もいるのなら、一人が車を用意しておいて、その車で直ぐに逃走するのが一番確実で早いはずですよね。犯行直後には、実行犯と思われる女性二人も殺されたというようなニュースも出ていて、凄く情報が錯綜していた印象があるんですが、それは日本で聞いている範囲での話なので余り信用しない方が良いかも。で、この白いシャツの女性が今のところ唯一の情報なわけですが、素人的にも凄く違和感を感じるだけに、本当に犯人なの、と疑問のみが残ります。

そもそも、何でこのタクシー乗り場で監視カメラに写った女性が犯人と特定されたのか疑問なわけで、可能性としては犯行現場にいた人の証言とか、その回りの監視カメラ映像から推測されたのかもしれないけれど、それならもう一人の女性も特定できるのでは無いだろうか。で、今朝の時事通信の記事では、どうもこの逮捕された女性は他の五人に利用されたような事も推測される内容になっています。で、二日後に空港に戻って逮捕されたとのことだけれど、その時に派服装も替わっているだろうから、顔認識で確認されたんだろうか。そうなると、公開されている監視カメラの映像よりもかなり鮮明な物が捜査当局にはあるという事ですよね。どちらにしても、この白いシャツの女性は上手く利用されて、その間に本当の犯人達は逃げおおせるという事なんでしょうね。マレーシアの場合、陸路で国外に移動も可能だし。何かこのまま迷宮入りしそうな雰囲気を感じます。

今更言えない豊洲移転

何か個人に対しての怨念バトルみたいになってきた豊洲移転問題。で、久しぶりに冷静でまっとうな批評だなと思ったら、それが朝日新聞の記事でもう一度ビックリ。確かにこれまで分かってきている豊洲移転の経緯では、都庁内の会議対での情報共有不足や、説明の不味さなどがあるけれど、そうであっても築地に残るメリット・デメリットと豊洲へ移転するメリット・デメリットを検討しての結果。実際、豊洲へ移転する場合の最大にしてほぼ唯一の問題点は汚染除去だったわけですが、土地改良事業で問題の無いレベルに改善されているし、大体豊洲市場自体が閉鎖空間での作業を想定しているわけで、外の影響を受けないデザインのはず。これが、工業地帯のような大気汚染などの厳しい場所での話ならまだ分かるけれど、周りは再開発されて普通に生活している分には全く問題な居場所での話。それで市場内部に影響があるなら、その建物自体の問題のはず。

最近の小池都知事は、この豊洲の問題を環境汚染から石原元都知事の決定責任へと矛先を変えた雰囲気ですが、石原氏個人が何か利益誘導したなら別だけど、正当な手続きを踏んでけってされたことは都知事の責任では無く東京都の責任になる気がするんですけどねぇ。小池氏の政治手法として、悪や不正に対する正義の味方的演出が続くわけですけれど、流石にここに来てぼろが出てきている感じです。実際、昨年末には豊洲新市場の建物の検収が終わって東京都に移管されているわけで、仮に何か問題があるのであれば拒否しなきゃいけない。

今回の豊洲移転保留で感じるのは、その間にどんどん大田市場の認知が広まっていて、多分ほとんどの人は東京都の市場って築地しか無いと思っているんじゃ無いだろうか。都内には11箇所の中央卸市場が有り、その中でも大田市場は築地くらいの規模というのを聞いてびっくりする人が多いのでは。だから、築地が駄目で豊洲も駄目なら太田にしたら、と言う話も出てきてしまう。結果的に、今ある築地市場の価値も下がるし、豊洲に対しても同様。誰にとっても特にならない時間だけが経過していく結果になるんですよね。それと、最近では卸市場を通さない生産者(=漁師、漁協)と消費者をダイレクトに結ぶ仕組みが誕生していること。全体の規模にすればまだまだその規模は小さいのだろうけど、今後漁業が縮小していき、今のように大量に漁獲できないようになると、こう言う大きな卸市場の存在価値も低くなっていくんじゃ無いだろうか。だから最初のリンク先の記事にも書かれているように、漁業を守る育成していくという視点から始めないと、仮にこのまま築地に止まるにしても先細りなのは確実。

最近聞いてびっくりしたのは、最近では韓国とか中国の漁業管理の方が日本よりも進んでいて、逆に日本の方が乱獲や漁獲制限などの不足で資源が減っているという事。勿論、全てがそうでは無いだろうけど、「有るから獲る」から、「獲るために育てる」事を考えないと。日本の場合は養殖技術の開発も盛んで、それはそれで重要だと思うけれど、だからといって自然資源が枯渇しても良いわけでは無いわけで、ちょっと視点が違うなと言う気がします。いずれにしても、自らが疑問を呈している市場問題なのだから、知事自らが先ずはゴールを決めて、後はそこに向かってどれだけ早く安全に確実にゴールインできるのかと言う事を最優先しないと。自分の都合で先延ばしにしているようにしか見えないところが、今ひとつ小池支持が盛り上がらない理由では。

2017年2月15日

減少する保安レーン

年に何度か利用する成田空港で、こんな問題が発生しているとは知りませんでした。ANA/UAのFFP上級会員なので、ゴールドレーンやファストトラックを利用しているからというのもありますが、空港利用するのが比較的混雑が緩和している午後の時間帯が多いからかもしれません。ただ、実際にこう言う事が発生していて、その為に本来利用可能な設備の一部を閉鎖しないと保安検査が出来ないというのは、現状でも問題だし2020年には現在の倍近い訪日客を目指しているとなると、完全にパンクすることは確実。キャパの問題もあるから成田だけが増加することは無いと思うけれど、多分今後訪日客が増えていくと、全国の空港で同様の話は出てくるんじゃ無いだろうか。

単純に給与の問題だけなら、例えば今も航空券の料金と一緒に聴取されているいろいろな税金や施設利用料に、さらに「保安検査税」みたいなもので100円とか追加しても、私は良いと思う。それによって、人員が増えて、かつ基本給や深夜早朝のシフト勤務時の割り増しとか、先ずはお金の待遇改善をちゃんとやるべき。その上で、例えばX線検査機のAI化などで危険物検知技術を向上させて、例えば今出入国検査では無人化レーンがあるように、無人化検査レーンみたいな物も可能にすることで、人員をより綿密な検査業務に振り分けて、リスクの少ない乗客は効率的に処理する事も必要かも。

また、最近の技術を使って、保安検査場通過時だけで無く、空港の制限外区域や制限区域内でもモニターをして、危なそうな人はサイドゲート前で再度チェックするとか、しても良いんじゃ無いだろうか。シンガポールのチャンギ空港は、セキュリティチェックはゲート前で行うけれど、何か簡易型の検査機器を開発して、ゲート前で行うことも可能にすることで、例えば乗り継ぎ客はそちらに回すとか。後個人的に思うのは、最近では日本人も大きな多分機内持ち込みサイズ越えのキャリーバッグとかスーツケースを持ち込む人が多いけれど、ああいう人を減らすのも一つの効率化以前だと思う。チェックイン時に厳密にサイズを検査して、預け入れ荷物にさせるとか、大きな荷物を持っている人は専用レーンに誘導して、それ以外のレーンの効率を高くするとか。

航空会社の燃油サーチャージには抵抗感じるけれど、職員さん達の待遇改善と自分達の安全確保のためになるなら「保安検査税」みたいなものが上乗せされて払うことには抵抗ないなぁ。幾らぐらいになれば十分か分からないけれど、例えば1回につき100円払うことにすれば、成田と羽田空港だけで年間利用者数は1億人を超えるから100億円以上にはなるはずで、結構な経費が賄えそうですよね。ほんと、自分にも関係ある話題だけに何とか改善して欲しい。ただ、世の中には、保育士さんとかこの保安検査官とか、同じような話は幾らでもあるんだろうなぁ。なかなか一度に全部が解決される事って難しいですよね。結果的には、社会全体経済全体が良くなっていくしか無いんだろうけど、コストカットや効率化で削れるところは削り、削れないところも削っていく仕組みが普通になってきていますからねぇ...

おちょくるつもりがおちょくられ

朝日新聞社の神田大介テヘラン支局長のツイートに対して非難が高まり削除したところ、政治学者の山口二郎氏が「最高責任者をおちょくることに、何の配慮が必要か」と火に油を注いでいる件。元々の神田氏のツイートは、第一次安倍政権退任の原因となった病気を揶揄したもので、それ自体大新聞社の支局長というそれなりに責任ある立場の人間が公に書き込む内容かと思うし、それがどう言う理由かは別にして病気とか身体的特徴を取り上げて揶揄することは、よほどの理由があっても控えるべき事では。非難の高まりで神田氏はツイートを削除して謝罪したけれど、今度は援護射撃のつもりか何なのか、山口氏が折角沈下させようとした残り火に盛大に燃料投下をして、再び大火にしている。

国の最高責任者が、それなりにプライベートが制限されて、且つその行動や発言は出来るだけ透明性を持つべきと言う事には賛成だけれど、それを「おちょくる」と言うのはどうかねぇ。つまり、彼らのこれまでの発言は、何か意図とか考えが合って主張していたものでは無く、「おちょくっていた」という風にも取られかねない。あぁ、だから脳天気でお気楽で独善的な内容の話ばかりだったのかと、納得したりして(笑)。

もう一つの問題は、神田氏は病気を揶揄していたわけで、それを「おちょくり」と認めてしまうと自分達も同じような事を言われても反論できないことになってしまう。つまり、本来は相手のことを考慮すべき話すらおちょくりというレベルの話に矮小化することが彼らのルールだとすれば、本当に必要な主張にすらもそういう認識を持つわけで、結果的に自らの活動なり主張なりの根拠を不透明にさせているだけ。で、結果的におちょくるつもりがそのネタで自分達がおちょくられる結果になっているけれど、多分彼らはそんなことは我関せず蛙の面になんとやら状態なんでしょうね。

この人、民主党のブレーンで民主党政権時代も色々と発言していたらしいけれど、結果的に民主党政権が失敗したのもなんとなく頷ける。大学教授・准教授という肩書きで色々専門分野以外にも活動している人は多くいるけれど、余り信用できる人がいないのは、やはりこういう人の存在がマイナスになっているからだろうか。「政治学者」とか「社会学者」という肩書きの人が最近は色々な場面に登場しているけれど、彼らは過去の社会体制政治体制を研究しているのか、現在の体制を研究しているのか、それとも将来の望ましい体制を研究しているのか、正直よく分からない。100%否定するわけでは無く、中には自分でも「なるほど」と興味深い意見が出る場合も有るけれど、この山口氏を筆頭に何か世の中に恨み辛みをぶつけて憂さを晴らしているだけのようにしか見えないんですよね。そんな気持ちが、この「おちょくる」という一言に出るのかな。せめて「最高責任者だから、どんな批判や非難にも耐えなければならない」とでも言えば、また印象が大きく違うと思うのだけれど。結局、その程度の事すら考えが及ばないのが、彼らの限界を示している気がする。

謎は闇の中へ

昨晩のトップニュース、北朝鮮の金正男氏がクアラルンプールの空港で暗殺されたというは無し。昨晩の内は色々錯綜していて確認は取れていなかったようですが、今朝の時点ではマレーシア当局も一応本人として確認したようなニュースも出ています。

金王朝三代目候補として以前から話題になっていたけれど、どちらかというと政権からは距離を置きながら関わり合いを持たないような態度を続けていて、ここ暫くは余りメディアにも登場しなかったけれど久しぶりにメディアに登場した理由が自身の暗殺ニュースでは浮かばれないなぁ。実際はどうかは分からないけれど、中国は現在の金正恩体制崩壊後の傀儡政権のトップとして、この金正男氏を利用するつもりでいたという話もまことしやかに登場していますが、それにしては一寸というかかなり俗物的な気がして、体制崩壊後の人心が掌握できない気がするしなぁ。それに、仮にそうであったら、今回の暗殺事件は余りに中国のミスとして大きいのでは無いかとも思うし。

実行犯である女性二人組は逃走中で、タブこのまま闇の中に謎は埋もれて消えていきそう。仮に捕まったとしても、真実を話とは思えないし。あと、今回の事件が及ぼす影響はどうだろうか。これで、ますます中国が北朝鮮へ愛想を尽かして孤立すれば、北朝鮮は好きなように暴走するだけだし、締め付けをすれば中国としては北朝鮮管理の義務を世界から受けてしまい面倒なお荷物を自ら担保することになるし、どちらにしても中国にとってはいい迷惑。トランプ大統領就任後、米中の関係はやや距離が生まれている気がするけれど、暴走して北朝鮮が韓国と厳しく対峙することになると、その後ろで米国と中国の緊張がますます高くなる可能性もあるわけで、どう言う意図で今回の事件が実行されたかは分からないけれど、日本への影響も決して小さくないことは確かなのかも。

暗殺されたご本人には申し訳ないけれど、この話題は出来ればこのまま静かに闇の中へ消えて何も無かったような日常が戻る事が、実は誰にとっても一番良いことなのかも。不謹慎ではあるけれど、結局はそれがこの人やこの家族の運命なのかもしれないですよね。

2017年2月14日

一月前

国内だけで無く、海外への飛びたい衝動がつのるこの頃。3月の連休を利用して何処か近場でも良いから飛びたいのだけれど、そんなことは誰も皆考えるわけで、もう昨年末頃からなかなか良いチケットが取れない。同様にG.W.も後半は何処かに行きたいと思うのですが、やはり埋まっている。G.W.後数日休みを取るとなかなかお得なチケットもありそうですが、わざわざ休みを取ってまでと言う気持ちと、G.W.前に2日休みを取ってSingaporeへ行く予定を入れているので、さらに有休取得するのはちょっと勿体ない。

で、3月の連休がそろそろ一月前になるので、キャンセルとか出て良いチケットが出てこないかここ数日色々サイトを巡っています。例えば台湾行きだと、これまでは無かったEVA航空のチケットとか出てきたりしているので、ちょっと脈有りかなと思っているのですが、やはり主流は高額なほぼノーマルなチケットのみ。折角ANA/UAの上級会員になっているので、その特典は目一杯教授したいのですが、料金という現実問題もあり、なかなかその機会に巡り会えません。

最近の日米会談で、昔懐かしいフロリダのパームビーチ当たりの光景が何度も放送されるのを見て、久しぶり(7年振り)にあの辺りに行ってみたいなと最近思うようになってきたので、チケットを検索しているのですが、なかなか高い。今年は、UA MPのLifetime Mileを増やすことも目標にしているのでUA便中心で組み立てるのですが、いろいろ悩んでいます。取りあえず3月の連休、そしてG.W.と夏休みの旅行予定を、そろそろ決めたい気分なのですが... 某宝くじのCMじゃ無いけれど、10億円当たらないかなといつも思います(いゃ、誰でもだよ)

振り回されるメディア

今回の安倍総理・トランプ大統領の日米首脳会談の2日間は、多分どちらの国にとっても大成功の内容だったと言えるでしょうね。アメリカ側としては、事前に厳しく日本叩きをしていたけれど、個人的にはこれは特に中国に対しての当て馬というか、日本がこれだけやるのにもっと酷い状況の中国はどうなんだ、と言う事を言い体固めの伏線じゃ無いかと思っています。だから今回も表には具体的な事は出てきておらず、結果的に麻生・ペンスと言うワーキンググループというか実質的に話し合いをするチームを作り、多分後は余り表には話は出てこず、その都度それぞれに都合のよう結果が成果として発表されて、それでシャンシャンシャンと鳴る気がする。トランプ氏側としては、米国での雇用生成が一番だから、日本からの新幹線ビジネスとかが今後の素材になるんじゃ無いだろうか。

日本にとっては、事前の厳しい日本批判とは180度真逆な厚遇に、正直ビックリしたと思いますね。危惧していた経済問題はほとんど取り上げられず、一番重要な防衛関係については100点の回答。さらには、今後の日米の深化に関しても確約を得られたわけで、まだまだ予断は許されないけれど大きな足がかり土台構築が出来たことは、アメリカの政権誕生一月も立たないこの時期としては大成功でしょう。

双方にとって最大の成功と自分が感じるのは、これだけの成功・これだけ大きく濃厚な2日間の会談の内容が、既存メディアからはほとんど流れず、唯一両国政府の発信する情報やトランプ・安倍双方の個人的なtwitter配信が精々だったこと。しかも、トランプ大統領が「素晴らしい日米会談だった」とツイートすれば、それに対して安倍総理が「厚遇感謝」とリツイートするという、日米首脳が直接対話する(その内容は別にして)光景も生まれて、これってある意味日米の歴史的な一瞬と言っても良いかも。直接会っての会談や、電話会議という公式の会話とは別に、日々の一寸した対話が継続されるというのは、一般的なビジネス出会っても有効であるし、日頃疎遠になりがちな国同士の会話でも有益じゃ無いだろうか。正式にそれぞれの立場を何か表明するとか言うのでは無く、日々の繋がりがその時々の大きなイベントの時の基礎になるという意味で。

今回テレビなどで提供されている映像を見ていると、かなりトランプ大統領が「素」で喜んでいる雰囲気が私は感じます。それが安倍総理の魅力なのか、何かトランプ氏が個人的に印象的な事があったのか、あるいはご本人が言うように何かケミストリーが生まれているのか分からないけれど、これまでも友好的な日米代表者の表情は何度も見たけれど、今回のトランプ氏の様に常にニコニコしている、場合によってはそれ以上に破顔した表情というのは見たことが無い。これはこれで、今の日米関係が非常に良いスタートを切ったという証拠ではあるけれど、それだけ基準点が高くなっていることも確かで、これからの交渉に関してはやはりアメリカファーストなのは確かだし、日本としても下手に譲歩したらその後が怖いことも事実。そういう意味で、スタートダッシュは大成功だけれど、ここからの長い長いマラソンのようなこれからのレースは、緩急付けながら時には相手のスピードに無理にでも追いつきながら、付かず離れず付いていく強い覚悟が必要になることも忘れないようにしないと。

いつのタイミングか分からないけれど、何処かで安倍総理がトランプ大統領に、何か「気付き」のような事を与えられる機会が生まれると、日米関係はほぼ完璧になるでしょうね。例えば経済問題関係で、TPPの様な仕組みが実はアメリカの利益を最大化するような修正提案や説得をして、結果的にそれだけの利益がアメリカや加盟国に生まれたら、トランプ大統領としても不利益は無いし、これまでの視点とは異なるゴールに感銘を受けてますます連携が強化されるような。それは、ある一面を見れば「アメリカ追随」と批判を受けるかもしれないけれど、アメリカ以外の加盟国に対しても利益が生まれるのであれば、それは追随ではなくTPOに即した対応だと思いますけどね。内外に問題を抱えつつある中国という存在が、結構キープレーヤーになりそうな気がする。

雪崩を打つ離脱

民進党の最大支援団体である連合から脱退し、自民党支援に回る科学総連の記事。私は、今の自民党の政策が決して満点では無く、よく言ってぎりぎり過半数を超えているくらい、特に経済関連の施策については、何とかすこしずつ良くはなっているけれど当初のデフレ脱却のプランからはまだまだ遠いところを何とかして欲しいけれど、それでも周りの野党が自滅しているので相対的には7割8割位の出来のように感じます。

以前も書いているけれど、企業に所属する労働者の権利利益を代表する組織である「総連」ならば、少なくとも民主党政権時代に比べてかなり良くなっている今の与党を支持しないのは逆に労働者の利益を失っていることになるんじゃ無いだろうか。勿論、民主党時代よりも良い、だけでは無くもっと良くならないと駄目という「欲」もあるんだろうけど、その為にもここまで安定していてさらにその安定機関が続くであろう今の安倍政権に対して働きかけをした方が自分達のリエになる事は確か。そういう意味で民進党の一番の間違いは、少しであっても共産党に秋波を送ってしまったことでしょうね。

実は労働界というのは、もっと共産主義とか社会主義系の組織に対してのシンパシーがあるのかと思っていたけれど、連合が共産党を嫌っていると聞いた時にはちょっと意外にも感じました。まぁ、資本主義の中の組織が共産主義的管理社会を良しとするとは思えないけれど。大体、同じ労働者の権利権益を主張する組織なのに、政党別に色々なグループが存在している事自体がよく分からないけれど。結局は、表向きには良い事を言っても、その裏では主義主張や党利党略での権益争いが複雑に進んでいる証拠なんでしょうね。結局は自分達の勢力拡大の一手段でしか無いから、そっぽを向かれるという事なんだろうなぁ。

株価が全てでは無いけれど、年初の最高値に再び近づきつつある最近の日経平均。一方で、東芝の問題とかニコンが希望退職者募集とか、これまで優良企業安泰企業と思われていた企業や業種でも厳しい状況が生まれつつあります。結論としては、今の経済活動は色々な要素が絡み合って複雑に存在しており、それって日本だけ国内だけで解決出来るものでは無く、以下に他国との関係とか市場開拓をしていくことでWin-Winの関係を構築出来るかというのが、これから生き残っている唯一の手段なんでしょうね。そういう意味でも民進党が言うようなお花畑的な政策提言では未来は見えない。と言うか、そのお花畑提言どころか、何でも反対、何でも棄権、何でも撤回の今の国会運営では邪魔なだけ。ますます連合からの離脱が進む触媒にはなりそう。

2017年2月13日

Mr.サンデーの映像

予想以上の成果で終わった、安倍・トランプ日米首脳会談。二日目のパームビーチでのゴルフの様子は、ほとんど外部に流されることは無く、現地のメディアもゴルフクラブに缶詰にされていてラウンドの様子はトランプ大統領側から一寸だけ流される程度。そんな中で昨晩の夜の情報番組、CX系の「Mr.サンデー」を見ていたら、どこから撮影したのか分からないけれど、植木越しにトランプ大統領がスイングする様子や、安倍総理を含めたグループが移動する様子が撮影されていて放送されてビックリ。

映像の様子から、それ程大規模な望遠レンズで撮影されたようには見えず、結構植え込みの横から近い距離で撮影された雰囲気の映像。これを見た瞬間思ったのが「ここからならトランプ大統領の狙撃が出来るじゃん」ということ。カメラクルーがどの場所からどの様に撮影したかは全く分からないけれど、シークレットサービスのこれは警備ミスじゃないだろうか。

世界が注目する会談だけに、メディア各社が何とかしてその映像や情報を入手しようとする努力は当然だと思うし、それが仕事だとは思う半面、今回はたまたまシークレットサービス側が見つけなかったのか、お目こぼししてくれたのか実際は分からないけれど、場合によってはあの場所で問答無用に銃撃されてもフジテレビ側は文句を言えないかもしれないし、少なくとも一騒動合ってもおかしくない状況だったと思う。先日、マティス国防長官が日本に来たとき、日本のマスコミが芸能人にコメントを貰うつもりで「何か一言」と押しかけて、長官のSPにブロックされたことがあったけれど、今回は相手の縄張りでしかも大統領相手。さらには、多分相手がメディアかどうか分からないような植え込み越しの対峙となると、最悪の状況も考えないといけないだろうに。今後フジテレビって、お出入り禁止になるかも。いゃ、日本政府は許しても、アメリカ政府が許さないような気がする。

昨日流されたトランプ大統領のゴルフをする映像って、これからも流れるんだろうか。あるいは他のメディアへ配信とかするんだろうか。シークレットサービス側が既に知っているのか知らないのか分からないけれど、普通ならこれって少なくとも警備側にとっては大きな汚点・失敗であるし、相当の騒ぎになっている気がする。大丈夫だろうか、フジテレビ。

災難続きの虹色ジーン

実は、今回の出家騒動があるまで、この女性タレントさん「清水富美加」さんという名前は知りませんでした。ただ、毎週土曜日の朝、CX系列で放送されている「虹色ジーン」のMCとして、昨年のベッキー騒動後に暫くしてMCとして、画面に出ている子、という理解。今回の騒動で色々彼女の芸歴とか紹介されるまで全く知らないタレントさんで、良くも悪くも普通の若い女性という程度の認識だったので、ご両親も含めて子供の頃から「幸福の科学」の信者で有り、今回出家するという話が出てビックリ。

当然ながら、幸福の科学側と所属事務所側の言い分は180度異なっていて、平行線。変な偏見を持って話をしたくないけれど、この幸福の科学等のように大規模なそれなりに社会的な勢力を持っている大きな宗教組織って、心のよりどころである「宗教」とはまた違った、別の宗教組織というか、一つのビジネスモデルを実行している集団のように感じるんですよね。その延長にあるというか、組織としての大きな目標のために利用したいアイコンとして、今回彼女が使われているような気がして鳴らない。宗教観とか本人の気持ちも重要だけれど、仕事として何年も続けている以上は、いきなり「辞める」「出家する」で済まない部分もあることは分かると思うし、仮に本人の意思が堅いのであればその背景となるべき宗教組織側がちゃんと社会人としての務めを果たしてから、自分が望むことを始めることを「諭す」のが役目だと思うのだけれど。

しかし虹色ジーン、災難だよなぁ。去年はベッキー騒動でてんやわんや。今年は、今回の清水富美加騒動でてんやわんや。いっその事、これを機会にベッキーをMCに復帰させたらどうだろうか。それはそれで話題になるし、元の鞘に収まることで落ち着くような気がする。

いつもと違うホームの光景

久し振りとなる、毎度お馴染み「金曜日の新幹線シリーズ」。毎週金曜日の新幹線通勤は、ここの所の厳しい寒さで一寸辛い週が続きます。先週金曜日も、冷え込みが厳しくて、しかも前日から振り出した西日本や日本海側を中心とした雪の影響で、新大阪始発のひかり号も米原付近の雪による徐行で五分遅れでの出発になりそう。いつもよりは少し遅めに構内の待合室を出て、エスカレーターでホームを向かうときに気がついてしまいました。私の前には大きなバッグを肩にかけた男性がいて、その前に同じグループらしき男性が四人乗っています。エレベーターが登り切り上り方面のホームにでたところで、前の四人の内後ろにいた二人が少し左右に広がったんですが、その時にその前に射た男性の後ろ腰のあたりから太い紐が伸びていて、その紐を右側の男性が握っている。用事が外歩きするときに、何処かに行ってしまわないように腰紐を着けますが、丁度あんな感じ。でも、その相手は二十代くらいの男性。で、多分数秒後に気がつきました。「あっ、これ護送しているんだ」と。そう言えば、一人が一番前を歩き、その後ろにこの日もが繋がれた若い男性、その紐を持った男性が右後ろで、もう一人が左後ろにいて、さらにその後ろには大きなカバンを抱えた男性。よく見ると若い男性の手元はジャンパーなのか、何かで覆われていて手元が見えない。「えー、こんなことがあるんだ」と思っている内に、多分指定席車両の列に並んだようで、ふと視線を外したときに見失ってしまいました。キョロキョロ探すのも失礼だし不審だしと言う事で、その後は分からなかったけれど、静岡までの護送なのだろうか、あるいは東京まで行ったのだろうか。同じ車両に乗り合わせたとしたら、なかなか緊迫感のある新幹線通勤になっただろうなと感じた朝でした。

翌日はAMCの修行を終えて、品川駅からの帰宅。夕方の新幹線ホームは、大きなキャリーバッグやスーツケースを転がす、日本人グループや外国人グループでいつも通りの混雑。その中で、ふと目に入ってきたのが、やはり若い男性。右手でキャリーバッグを引いているのは普通なんだけど、左手には口の開いたティッシュボックスを持って歩いてくる。そのティッシュボックス、よく5箱で300円とか500円とかまとめて売っている、一寸派手目のはこのもので、普通に部屋で使うようなサイズ。上側の取り出し口が空いていて、ちゃんと引っ張り出せるようにティッシュも風でフラフラなびいています。まぁ、花粉症の時期だからその気持ちはよく分かるけれど、だからといってティッシュボックス持参でくるかとビックリしました。想像するには、ポケットティッシュでは追いつかなくて、箱ごと買ってしまったのか、それにしてもあの箱のデザインは一つ売りするような物じゃ内のだけれど。自宅に合った物から一つ抜いて、そのまま移動してきたのだろうか。私もここ数年は調子が良くてそれ程酷い花粉症には遭遇していないのだけれど、そのつらさは以前よく知っているので箱ごとティッシュを持ち歩きたい気持ちはよく分かるけれど、一寸大胆すぎる光景だなと暫く硬直してしまいました。

新幹線の旅にも、いろいろなドラマに遭遇しますね。

2017年2月12日

難民の最前線

日本の難民受入に関して、実際に最前線で対応している方のコラム。国としての方針・施策に対して不満はある物の、実際に「難民」として日本に押し寄せてくる人達のほとんどは難民では無いと言う現実。日本は島国であるため、日本に渡ってくるためには飛行機か船で渡航するしか無いわけで、決して少なくない人数ではあるけれど限定されています。仮に日本が何処かの大陸の中にある国であったら、多分この何倍何十倍では効かないくらいの難民移民が押し寄せているでしょうね。まさに今のアメリカやヨーロッパが直面しているように。正直なところ、つくづく日本が島国で良かったと思います。

困っている人を助けることは勿論反対は無いけれど、それにしても限度は必ずあるもの。一方で、困っている側にしたら近くに豊で自由な国があるならば、何とかそこにたどり着いて新しい生活を始めたい、何か経済的に恵まれたいと思うのも自然。極々一部の人を除けば、変な話だけれど相撲の序の口から始めるように、所謂3Kの仕事から日本社会に入り、すこしずつ上の仕事を目指すんだろうけど、中にはドロップアウトする人も多いわけで、安価な労働力として日本社会も期待しているところはあるんだろうけど、潜在的なリスクでもあるんですよね。日本人の中にもそういう人が多くいるのに、より不利な状況にある難民・移民がそうならない理由は無いでしょうし。

そう考えると、韓国・朝鮮、あるいは中国からの移民というか難民というか、所謂「在日〇〇」の人達の中には、日本社会に対して厳しい意見や批判をする人がいるけれど、彼らはそれなら何故日本に残っているのか凄く不思議。その中の鍵となる人達は、困っている同胞を助けるために自分達は汗をかいているんだ、みたいな事を言うわけだけど、それなら集団で別の国、アメリカとかに移住することを考えても言い訳だし、何なら自分の出身国やそれに近い国、例えば中華系ならシンガポールとか、日本と同等以上に恵まれている国に移るという考えもあるんじゃ無いかと。でも、そんな話をすると「日本人が無理矢理連れてきたから」という話をするけれど、無理矢理連れてこられたからその子孫も日本にいる必要性も理由も無いわけで、より良い場所での生活を目指せば良いだけだと思うのだけれど。結局は、彼らの目的は実は別の所にあるんじゃ無いかという半分陰謀論めいた理由が一番しっくりしてしまう。

厳しい言い方かもしれないけれど、日本国内の話であれば昔ながらの「性善説」ベースでの考えもまだ有りかなと思うけれど、世界標準では「性悪説」が前提。そういう認識を持たない話は、なんとなく「偽善的」と感じてしまう自分は、世の中のダークサイドに塗れているのだろうか(笑)。

Leg#4: HND-OKA/-HND

先週木曜日のフライトから一週間少し過ぎて、二月二回目のAMC修行は定番のHND-OKAの往復。前日金曜日の仕事帰りに宿泊して、翌日早めのフライトで出発するいつものルーティンです。いつものパターンだと、金曜日の夜に少し深酒をしてしまい、翌朝早めに起きるのが一寸辛くなってきたので、この日は前泊したホテルでの夕食は部屋食にして、缶ビールと酎ハイそれぞれ一杯(一缶)ずつでしたが、結構酔いが回り早めに就寝。ところがそれが帰って仇になり、目が覚めたらまだ深夜01:00頃で、それから少しウダウダしてからまたベッドに2時過ぎに入ってふっと意識が無くなったと思ったら、直ぐさま朝の05:00に設定しておいた目覚ましに起こされました。凄く中途半端に二度寝したので、酔いはなかったけれど目覚めは最悪に近い感じ。

それでも、07:55発の沖縄行きへ搭乗しないといけないので、熱めのシャワーを暫く浴びて目を覚まして、06:00少し過ぎにチェックアウトをしました。元々の予定では、京急横浜発06:23の羽田行き空港急行(羽田06:47着)を捕まえるつもりでしたが、少し早めにチェックアウトしたので、その一つ前の06:15の品川方面行きの特急(羽田06:41着)に間に合いました。これに乗って、京急は蒲田で空港行きの各駅に乗り換えて、元々の予定よりは少し早めに羽田空港に到着しました。元々の予定では、ラウンジのお稲荷さんにも飽きてきたので、地下のマクドで軽く朝食を食べようと思っていたんですが、外にはみ出るくらいの長い待ち行列を見て即座に予定変更。そのまま優先レーンを通ってANA Suite Loungeに向かい、飽きてしまったお稲荷さんで軽く朝食を済ませました(笑)。

1) NH463 HND 07:55 - OKA 10:45

朝の出発ラッシュ時間帯でラウンジ内は結構混雑。それでも、荷物置き場と自分の座る椅子二つ分が確保でき、軽くメールチェックをして61番ゲートに向かいます。2月に入って落ち着いて来たのか、ゲート前の混雑度はこれまでよりも少ない感じ。AMC Diamondメンバーも数名くらいでしたが、プレミアムクラスは満席で普通席も結構混雑している感じでした。

最初予約したときには余り席が残っていなくて、一番後ろ角の3Aを座席指定していたんですが、途中から一番前の1Cが空いたのでこちらに移動。一番前の通路側って人の移動が多いので余り好きでは無いのですが、空港に到着したら早めに外に出たかったので一番搭乗口に近いこの席に変更しておきました。ドアクローズは定刻より少し遅め、その後プッシュバックまで少し待ち時間が有り、移動開始したのはドアクローズから10分近く過ぎてから。使用滑走路はいつものD滑走路RW05から離陸して、直ぐに右旋回をして機種を西に向けると、東海道沿いに沖縄を目指します。

朝はラウンジで軽く御稲荷さんを食べただけでしたが、それ程お腹も空いていないので機内での朝食は断ってそのまま爆睡モード。この日は西風が強いというので、到着時刻が定刻よりも10分程度遅れるというアナウンスが事前にありましたが、ウトウトして一度目が覚めたら鹿児島の東側を過ぎたあたりで、半分以上進んだところでした。それからまたウトウトしながら過ごしましたが、南シナ海に出るとこの日は結構気流が乱れていて揺れが大きい。その揺れが、丁度お腹のあたりの贅肉に心地よく刺激を与えてくれるので、これで少し皮下脂肪が取れるかななどと思いつつも、それが逆に胃を刺激したのか、このあたりで結構空腹感を感じるようになり、しかもお腹が小さく鳴ったりして一寸気恥ずかしい思いをしました。それから暫くしていつものように沖縄本島を時計回りに回り込んで、RW36へ着陸したのは10:50少し過ぎ。そこから33番ゲートに入りましたが、最初にアナウンスされた遅延後の予定時刻11:00よりも少し早めの到着となりました。いつもはゲートを出ると、ムッとした沖縄の空気を感じるんですが、この日は空気が「冷たい」。機内アナウンスではこの日の気温は13度と言っていたけれど、これ沖縄の人の体幹気温だと、多分我々が一桁の下の方の気温と思うくらいの感じじゃ無いだろうか。

機内で揺られてお腹も空いたので、外に出ると直ぐに4Fのレストランに入り、少し早めの昼食。その後、いつものようにANA Suite Loungeに向かいましたが、この時間帯混雑しているんですよね。それでも、ビジネスコーナーに席を確保して、次の戻りの便まで時間を潰しました。

2) NH464 OKA 12:25 - HND 14:40

自分が利用した羽田からの到着便が10分位遅れていたので、続いて飛んでくる自分にとっては戻りの便となる次の羽田からのフライトも予想通り10分程度の遅れ。定刻の出発時刻は12:25だったので、通常なら12:05頃から搭乗開始となりますが、12:00丁度くらいにANAからメッセージが飛んできて、出発予定時刻が12:35になる、と。搭乗開始予定時刻は12:20と案内されました。実際の到着時刻を調べてみたら、15分遅れで到着しているので、まぁこんな物かなと。ということで、12:15頃にラウンジを出て、出発ゲートである35番ゲートへ向かいました。

ゲート前に行って一寸ビックリしたのは、これまでと比べて余り人が待っていないこと。前回は車いす利用のグループなどもおられたので、ゲート前は結構混雑していたんですが、この日も車いす利用の乗客の方が二人ほどおられましたが、後はそんなでも無い。前日見たシートマップではプレミアムクラスは満席だけれど、普通席は半分以上空席だったので、これはゆったりと飛べそうです。実はこのフライト、普通ならばプレミアムクラス利用で出来るだけプレミアムポイント(PP)を獲得するようにしているのですが、往路は確保できたものの、復路で都合の良い時間帯が既に満席。ですから、一度はこの日の修行は辞めようかと思ったんですが、普通席で旅割55が13,790円という割安価格で販売されていたので思わずこれを利用することに。このクラスだと1,476PPですが、1PP当たりのコストは10円を切って9.3円になるので、コスパ的には合格。この後の予定もあるので、往路はプレミアム株主優待価格でPPを稼ぎ、復路は兎に角安く戻ってきてPPを少しでも貯める戦術にしました。

12:20頃から優先搭乗が始まり、AMC Diamondの優先搭乗で中に入ります。普通席はそれなりに空席が有り、ドアクローズになった時点で、私が座っていた中央4列席の真ん中2席と前の座席が空席確定。これでゆったりと羽田に戻れます。私は中央4列席の左端に座りましたが、真ん中2席が空席で反対側に女性が座っているだけ。しかも前の席も空席でかなりゆったり出来そうです。実際右端の女性は途中から隣の席2席を利用して横になって眠っていました。私は直ぐに降機できるように荷物とアウターを隣の席に置き、少し書類作りなどをしてフライト。13:00頃に沖縄を離陸したフライトは、予定では15:00頃到着予定でしたが、65番ゲートに入ったのはそれよりも少し早い14:55頃でした。この後いつものように京急で品川駅に出て帰宅。今回も大きなトラブル無くフライトでき幸いでした。(続く...)

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Tower

翌日に予定を入れた早朝からのAMC Diamond修行フライトのために、仕事帰りに宿泊。この日は冷え込みが厳しくて、暖かいものを食べたい気分。チェックインをして前回も利用した和食のレストランを利用しようか悩んだんですが、メニュー内容が前回とどうしても被ってしまい新鮮味がないので諦めることに。翌日早いことも有り、余りアルコールを飲む気分でも無かったので、隣りの髙島屋の地下でお惣菜を購入して部屋飲みに変更しました。いつもよりは少ない、缶ビール1本に缶酎ハイ1杯で、結構アルコールが回ってきたので、そこで打ち止めにして早めに就寝しました。

ところがこれが逆に災いしてしまい、ふと目が覚めたので時計を確認すると、まだ深夜の01:00を少し過ぎたところ。暫くはベッドの中でぐだぐだしていましたが、どうしても眠れず、メールチェックなどをしているうちに02:00過ぎになり、流石に拙いだろうとまたベッドに戻ります。で、ウトウトしたかなと思ったら、何かベルみたいな音が小さくしていて、それで目がされると、それがセットしておいた目覚ましの音でした。私は、一応目覚ましは設定するんですが、いつもその10~30分位まえに自然に目が覚めるので、結果的に目覚ましを使わない場合がほとんどですが、今回は目覚ましをセットしておいて良かった。もしならなかったら、完全にノーショーです。

熱めのシャワーを浴びて目をしっかり覚ませて、出発の準備をして06:00過ぎに1Fのフロントでチェックアウト。冷蔵庫の中の缶ビールと缶酎ハイを利用したので、内容を書いたレシートも部屋の鍵と一緒にフロントスタッフに渡すんですが、何故か毎回のように「冷蔵庫のご利用はありませんか」と聞かれるのは何故。まぁ、ほとんどの場合冷蔵庫利用はないのだろうし、念のため確認するのが手順なんだろうけど、目の前にちゃんと利用した明細を出しているんだから、それ位は気がついて欲しいところですが。

2017年2月11日

日米首脳会談

ワシントンDCに到着した安倍総理とトランプ大統領の日米首脳会談の記者会見の洋画早速掲載されています(No.1, No.2, No.3, No.4)。ざっと斜め読みした印象では、「表に出せる話は終わった。後はフロリダでじっくりと裏の話をしよう」と言っているように聞こえる(笑)。トランプ大統領としては、選挙中から言っていた日本の自動車メーカーが何らかの譲歩というか投資をしてくれれば、それで面子も立つし十分なのではないだろうか。日米防衛に関しても、日本は安保の保証を確認したし、今後新幹線などのインフラビジネスが進めば、日本としては経済的にメリットがあるし、米国としても雇用が増えるという意味で良いのでは。

なんとなく個人的な想像ですが、トランプ氏としては中国や北朝鮮(含む韓国)問題に対して、実状を日本から知りたいし、そこで取れるオプションをこの週末にでも実は話をしたいような気がしています。だから、対日本の話はワシントンDCに残る人間が詰めていき、これは通常の経済政治活動だけれど、トランプ氏と安倍さんは、もう少し異なるレイヤーでの話をしたい、するために場所を移すような気がします。勿論、色々不満はあるだろうけど、中国の生産能力や市場は米国にとっても必要な物だから、単純に力で潰すわけにはいかない。どうすれば相手の面子を保ちつつ、武力衝突等の大事にならず利益を誘導できるか、そういうアジア的な視点からの意見を、実はトランプ氏は欲しいのではないかと邪推するわけです。

安倍さんとしては、色々言いたいことはあるだろうし、無理に日本中心の話をしても後でばれてしまう場合には反動は大きいし、どの程度の話をするか疑問ですが、でも中国との付き合い方や最近の話は十分参考になるはず。個人的には、中国や韓国からの言われない誹謗中傷に関して、何らかの形でトランプ氏が怪訝を示すことで、米国内での無益な活動を抑えて、それによって世界的に彼らのプロパガンダも沈静化することを期待するんですが。多分中国はある程度その辺りを見て判断するだろうけど、韓国はますます逆上しそう。でも、それを見せることで、彼らの本質をトランプ氏も理解するのではないだろうか。

情報キャリブレーション

最近の右・左の意見の衝突というか、所謂リベラルと呼ばれている(自ら呼んでいる?)人達の発言を見ていると感じるのが、「情報発信みたいな時にも、たまにはキャリブレーション(較正)をかけて調整するなんて事は出来ないのだろうか、ということ。確かに「発言の自由」「言論の自由」は担保されるべき物ではあるけれど、その意見の裏付けも論理もなく単に罵声に近いだけみたいな物も多いし、自分の主張を通すためには実力行使も辞さないという雰囲気がムンムン。

「キャリブレーション」と言っているのは、そういう意見の左右の違いを修正するという意味ではなく、例えばその意見の中には論理的な組み立てがあるのか、ちゃんとした理由・原因説明があるのか、相手の気を引くために感情的になりすぎていないか、というような感でしょうか。「キャリブレーション」は、電気機器で使われるけれど、どれも同じ値にするわけではなく、基本となる親機に対して一定の範囲に収まっているかどうか確認して調整するもの。その中で以上に高い電圧とか急激なノイズが入るとか言う場合には、キャリブレーション以前に弾かなきゃいけないわけで、今のメディアはもしかしたらその状況なのかもしれないけれど。

昔だと、大手メディア同士がお互いに牽制し合うことで、凸凹が補正されていたんだろうけど、今ではそれもなかなか期待出来ず、ネットでの情報がある意味その補正作業をしている気がする。でも、圧倒的に情報伝搬の基盤にしてもこれまでの実績による読者・視聴者の数から言っても、やはり大手メディアの「バイアス」はなかなか高い物。これを是正する以前に「適正値範囲内」なのか検証するだけでも一苦労ですよね。でも、ネットワークの世界に流れる様々な良くも悪くも雑多な情報が、言ってみれば「ホワイトノイズ」のような感じでそれら既存メディアの凸凹を強調させることで、余りに異質な部分とか余りに突出した部分は、一般の人にもよく分かる時代になってきたと思う。

トランプ大統領がtwitterを徴用して既存の報道メカニズムを壊しつつあるけれど、あれだってある意味キャリブレーションを取っているようなもの。勿論、その補正をするためには親機が適正値に収まっていることが絶対的な前提条件だけれど、twitterという方法(機種)を使用する事で、全ての発言が全ての人に公開されるわけで、そういう意味で「ぶれ」はあるかもしれないけれど「明確」な事は事実。そういうキャリブレーション方法もあるんだなと言う考えが、ちょっと最近浮かんでいます。もっとも、同じ事を悪意のある人がやっても悪い方に振れる可能性もあるわけですが、それを見逃さない我々の資質=情報リテラシーが一番の基準になるんでしょうね。その為にも、自分自身を研かなきゃいけないという難しい結論になりそうな。最近流行の「AI」というのも一つの選択しになるかと思うけれど、でもそのAIが何を持ってして「正しい」と言えるのか、その補正に関して誰も正解を持っていないんですよね。SFの世界では、AIが人間の歴史を全て精査して、結論として「人類は居ない方が良い」とする話はあるけれど、「人間は思想を持つべきではない」という事をAIが判断したら... そうならないためにも、意見の左右はあっても相手を説得できるだけの説明が出来る話を、それぞれしないことには、単にデータの無駄遣いをするだけで延々と今の無意味な言論が続くんでしょうね。そして人は無関心になっていく、と。

多文化共生・他文化共生

数日前の地元紙の記事ですが、ネットで結構出回っていてそれで気がついた「灯台下暗し」の情報。「宗教問題」というのは、日本人が一番苦手で弱点で気にしないテーマじゃ無いだろうか。勿論日本にも、神道と色々な宗派の仏教を中心に、キリスト教諸派とかその他の宗教(一応今回のテーマでは新興宗教は除く)もあるけれど、この日本の神道と仏教と、その他の宗教とはかなり違う物のような気がします。かなり乱暴な言い方ですが、日本人にとっての神道/仏教は、「宗教」というよりは、日々の生活の中に組み込まれた言ってみれば曜日とか四季のイベントみたいな「習慣」みたいなものじゃ無いかと。それに対して、例えばキリスト教はその人の人生に組み込まれた、指針というか使命というか、もう少し拘束力のある「義務」に近いものじゃ無いかと。で、イスラム教というのはそのキリスト教よりもさらに「義務感」が強い物じゃ無いかというのが、私の個人的理解。

例えば、小麦粉とか牛乳などの食物アレルギーを持つ子供に対しては、場合によっては命の危険にも関わるので、最近ではかなり注意してそういう食品を区別した給食を提供する、あるいは自分でお弁当などを用意して貰うことは、かなり一般的になってきました。ただ、日本人の宗教観では食物に関しての制限はないので、多分イスラム教で豚を排除する感覚というのは、なかなか理解しがたいところがあるのかも。あるいは、アルコールが食べ物の中だけでなく、食器などの洗浄目的にも使えないとかというところもあり、食事以外の場合にも該当する場合が生まれてきます。食物アレルギーのように、口に入れたら命に関わるという物理的な障害ではないけれど、強い宗教観による倫理的な縛りであるから、少なくともそれなりに尊重してあげる必要はあるでしょう。

一方で、日本も含めてイスラム世界以外の社会も多く有り、その中には彼らの宗教とは相容れない部分もあるわけで、仕事とか色々理由はあるだろうけど、自らの意思で渡ってきたのであれば、多少の不便とか制限は覚悟しないといけないのではないかと。だからといって、日本では禁止されている豚肉を食べろというのではなく、この日は豚肉が出るから食事は自分で用意してねと言うような、折衷案は受け入れて欲しい。例えば、毎週水曜日は「ハラールの日」として、ハラール対応の食事を全員に出す代わりに、それ以外の人は必要ならば個別に食事やおかずを準備するとか。一日5回の礼拝についても、確か海外にでた時にはそれを守らなくても良いという御触れがあったと思うのですが、そういうものを理由にして出来るときは実行するという位の気持ちになって貰えると、共存する事の可能性やお互いのストレスも少し軽減するのではないだろうか。「難民」みたいな形で、否応なく日本に来なければならないというような場合は別だと思うけれど、自分の意思で来日したのであれば、こちらも相手のことを尊重するし、相手もこちらを尊重して欲しいけれど、でもどちらも100%は出来ないと言う事は理解して欲しいですよね。

最近では「多文化共生」という言い方をするけれど、これって「他文化共生」でもあるわけで、その違いのあるところはどうしても摩擦が生まれるもの。日本の仏教だって、宗派が異なれば作法も違うところがあるわけで、そういう部分は日本人的な大らかさと言うか曖昧で住ます見たいな知恵でここまできたもの。そういう「知恵」という物が、日本以外の人達との付き合いでも必要になるんですが、だからとって日本側が全て譲るというのは困るわけです。給食にしても、それなりの人数が揃っていれば、施設に投資してたりして提供することは可能かもしれないけれど、一人二人のためにわざわざ準備するとなると経済的にも物理的にも無理。そこはお互いに知恵を出す努力をしていくことが大切でしょうね。最近では、イスラム圏からの観光客誘致という目的で、食べ物に関してはハラール認証なんていうことも普通に言われるようになってきたし、礼拝用の施設などもすこしずつ準備されてきています。そういう意味では、ビジネスチャンスという事でそういう理解やサービスを浸透させていくことで、結果的に在留しているイスラムの人達にも恩恵があると言う、色々な意味でのWin-Winの流れを作る事が、こう言う他文化共生の解決策じゃ無いだろうか。

2017年2月10日

5分で分かるか、Microsoft Azure

タイトルに引かれて(騙されて?)読んでみた「5分で分かるMicrosoft Azure」。5分どころか、3分位で2ページ読み終えたけれど、だから何ナノという印象しか浮かばないのは私が未熟なため(笑)。結局結論というか今のクラウド環境の課題は、2ページ目のサブタイトルになっている「オンプレとの親和性の高さ」何ですよね。と言うか、「オンプレとの透過性の低さ」と言った方が良いのか。

卑近な例で言えば、デジタルカメラを自分の環境で利用する場合、これまでは100%オンプレ(ローカルストレージ)だったわけで、手元のHDDとかDVDに焼いて保存して必要に応じて利用していました。これはPicasaを利用していたことにもよるのだけれど、それをGooleのPhotosを利用するようになることで、ある程度クラウドとオンプレの親和性が生まれてきて訳です。ただ、デジカメを利用している間は、データは必ずストレージに入り、それをPCにコピーしてからアップする必要がありました。で、デジカメがiPhoneに変わると、撮影した物が一度はiPhoneに溜まるけれど、そこからダイレクトにPhotosにアップする事が可能になり、透過性は一歩進んだことになります。可能ならば、撮影した瞬間にクラウドにデータがアップされる、というのがある意味究極の姿。確かWi-Fi内蔵のデジカメだと、そんなことも可能だったはず。

で、同じ事を日々の業務の中に入れ込めるかというと、これがなかなか難しい。色々理由や条件があるけれど、一言で言うとクラウドとオンプレのネットワーク的な距離が解決しないと、なかなか難しいような。100%クラウド、100%オンプレなら、まだしも、どちらも混在している場合は、例えば社内からアクセスする場合にはオンプレへのアクセスは早いけれど、クラウドには遅いとか、逆に外からアクセスすると社内のオンプレへのアクセスがゲートウェイで律速されて遅くなる事ってよくある話だと思いますが、これが解けないとなかなか快適に利用出来ない。また、特に外に出てVPNとかで社内システムにアクセスするような場合、クラウドの場合は結構パフォーマンスが逆に落ちるんですよね。ネットワークがVPNで一度車内に入り、そこからクラウドにアクセスしに行くので、結果的にそんなに大きくない社内外のゲートウェイで律速されてしまう。例えば仮想的に社内を経由したみたいな感じで、ダイレクトにクラウドにアクセス出来るようになれば、結構快適で効率的な作業が出来ると思うのですが。VPN等の仮想技術って、そう言うことに本来は使うべきだと思うのだけれど。

一寸前までは、社内システムのネットワークスピードの方が早くて、外部でアクセスするネットワークスピードが遅いことが課題出会ったけれど、最近では下手をすれば外のネットワークの方が早かったりします。そうなると、ネットワークの物理的な速度は以前ほど問題ではなく(使用可能データ量の問題は残るだろうけど)、次の課題はリソースアクセスの効率化というのが課題になるはず。その為の調整というか、チューニングというか、按配というのか、それが多種多様な条件や要件があるから、なかなか一概にクラウドが良いとかオンプレがいいとか言えないんですよね。個人的には、システム全体はクラウドに構築して、それのシャドーというかキャッシュみたいなものを、必要に応じて社内とか地域毎に配置してパフォーマンスを上げたらと思うんですよね。データはクラウドに一元化し、高速化の手段としてネットワークキャッシュを利用する。勿論、キャッシュ間でのデータ整合性の問題とか発生するけれど、昔と違って今はいろいろな技術、特にAIが利用出来るから、使用されるデータの内容や頻度などを学習して、競合しないように最適する、競合が予想される場合は多少パフォーマンスを犠牲にしても同一性を担保するという事が、より簡単にしかし効果的に出来るんじゃないかと。その時は、エンドユーザーから見たら、クラウドもオンプレも関係無く、目の前の端末にあるものが全てという世界が可能になるんじゃないかと。それが、少なくとも現在のネットワーク社会においての一つのゴールじゃないかと個人的には思うのですが。その鍵がAzureかどうかは分からないけれど...

ゴルフのお供に

今日から始まる、日米首脳会談。元々予定されていた、首都ワシントンDCでの会談よりも、その後フロリダへ移動してのゴルフと会食の方がメインになるという、異例の会談予定。肝心の会談は、半日も無いのに、ゴルフは一日やるみたいですが、逆に勘ぐると二人だけでじっくり話をする必要があるという事なんでしょうね。それも、このゴルフ会談はトランプ氏側からのリクエストだと言う事は、彼の方から安倍総理に聞きたいこと確認したいことが多いという事なんでしょうね。予定では午前中に18ホール、お昼を挟んで午後には9ホールの予定だけれど、午後のハーフは無いかもしれないという事で、仮に午後のハーフラウンドが無くなれば、この時間にじっくりと膝つき合わせた話がされるのかもしれない。

既にテレビなどでも指摘されて居るけれど、これほどの好待遇というのは余り記憶にありません。中曽根さんとか小泉さんが自宅に招かれたことがあったように思うけれど、就任して一月も絶たないのに、しかも直接会談した首脳としてはイギリスのメイ首相に続いて二人目なのに。私はゴルフは全くやらないから分からないけれど、プレーしながら仕事の話とか何か突っ込んだ話って出来るものだろうか。日本でもビジネスのツールとしてゴルフはよく使われるけれど、いかにもビジネスマン出身のトランプさんらしいと言えばらしいけれど。

で、このゴルフは二人だけでラウンドするらしいのですが、当然安倍さんには通訳が必要なわけで、昨年ニューヨークのトランプタワー訪問時に随行していた眼鏡の若い通訳(外務省の若手?)がキャディー代わりに付くんだろうなぁ。トランプさんがわも、もしかしたらキャディー代わりに通訳が付くのかもしれない。ふと思ったのは、安倍さんとトランプさんがそれぞれトランシーバーを早着して、それぞれの通訳がリモートで翻訳して伝える仕組みって直ぐ出来そうな気がするんだけどどうだろうか。まぁ、仮にデジタルで暗号化できるとしても、離れて通訳するよりは、その場で相手の顔を見ながら通訳(=意訳)していく方が、本当に意味のある言葉に翻訳されるとは思いますが。

安倍さんに随行する麻生副総理と岸田外務大臣は、安倍さん達のフロリダ移動後もワシントンDCに残って、それぞれペンス副大統領やティラーソン国務長官と実務的な話を進めるらしいけれど、こちらもどちらかというと就任期間の長い麻生・岸田の二人の大臣から情報収集を得ることが最大の目的では無いかと思うんですけどね。それぞれのパイプ作りするという事もあるだろうけど、既に何年も役職に就いている二人に対して、まだ就任したばかりのアメリカ側の二人。正直なところ、今年後半とか遅くとも来年にはある衆議院選挙の後には、多分麻生・岸田の二人も大臣を離れるだろうと思うから、そういう意味ではタイミングは一寸悪いかなという気もします。まぁ、大統領のトランプさんよりは、ペンス、ティラーソンの二人は日本にも来やすいだろうし、国際会議などの場で今後も直接話をする機会も多いだろうから、一年くらいあればそれなりに日米の関係確立も出来るんでしょうね。

どちらかというと、これまでは受動的立場であった日本の外交や米国との付き合い方。今回も、決して日本側が能動的というわけでは無いけれど、上手く立ち回れば、かなり日本の立場が有利に今後も含めて進めそうな印象を受けます。その第一歩として、是非目に見える結果を生んで欲しいですよね。

答えありきのメディア

朝日新聞が掲載した、大阪の私立小学校に対しての国有地払い下げ問題。同様に払い下げられた隣接地の1/10の価格で払い下げられたのは、この小学校の名誉校長が安倍総理夫人の昭恵氏であることが理由かというようなニュアンスを漂わせている記事やtwitter。確かに、この記事だけを見ると何か怪しい印象を受けるのだけれど、ネット時代の現代、直ぐにこんなtwitterが出されます。さらによく読むと、実は昨年末にも同じ話が出ていたらしい。

実際にこの時の議事録を見ると、学校側の試算・経済事情で売却ではなく10年間の借地契約にすることと、その後売却する場合、何らかの理由で学校運営が難しくなった場合等、素人目線ではあるけれど必要十分な議論はされて、十分な対策や条件設定も付帯していることで了承されているように見えます。当然、学校の名前は出ているけれど、その名誉校長が誰という話は出てきていない。大体委員の人は読売新聞の大阪本社の管理部長が入っているわけだから、何かおかしいことがあれば当然指摘するだろうし、もしかしたら記事にしていたかもしれない。あるいは、同じメディアの人間として、この朝日新聞の記者は取材しても良いくらい。と言うか、「定期借地契約」となっているのに「売却」と言っているのは、別の証拠なり確証を取材活動で得たと言う事だろうか。仮に、現在でも当初の定期借地権での土地利用が有効であるなら、「1割で土地購入」というのは朝日新聞の誤報で有り、場合によってはこの学校が名誉毀損あるいは損害賠償を瀬休することもあるのでは。この学校が、日本では唯一の神道教育小学校として開校するという事で、良くも悪くも注目されているんだろうけど、そこはかとなく朝日新聞の悪意みたいなものを感じてしまうのは私の心が歪んでいるから(笑)。

で、暫く前に知ったんですが、大手新聞社(全国紙)の今の本社に関しても、国から国有地を「格安」で払い下げられて建てているらしい。朝日新聞の場合、築地の本社もそうだし大阪本社(中之島フェスティバルホール)もそうらしい。例えば、学校だとか公立病院くらいまでならまだ分かるけれど、新聞社の建物ってどうだろうか。しかも、そのビルには新聞社だけでなく、貸しオフィスとか商業施設とかも入って、賃料は新聞社に入るんだろうから、言ってみれば宗教法人が無税で敷地内で幼稚園とか宗教活動以外のビジネスをするのと同じじゃん。そういう点に関して、彼らはちゃんとした説明が出来るのか聞いてみたいところ。

昨今、トランプ大統領の誕生に関連して「フェイクニュース」なるものが賑わっているけれど、今回の記事も仮に朝日新聞の記事が誤認に基づく物であったなら、彼らはどう対応するのだろうか。まぁ、知らない顔して何もしないと思うけれど、「それがお前らのやり方かぁ(by ゆいP)」と言われてもなんとも思わないんだろうな。なんせ最近のメディアは、まずゴールがあって、そこに向かって手元の情報をどう組み合わせて道筋を作るか、というのが「課程重視」ですからね。本来は、手元の情報を比較検討して、その先にあるゴールを見つめる「事実という結果」を導き出すのが仕事のはずなんだけど。

2017年2月9日

New TSA Pre✔

UAからのDMが届き、何かと思ったら米国の保安検査所での優遇措置であった、TSA Pre✔がこの2月から厳格適用されるようになり、事前に登録しておかないといけなくなったというお知らせ。これまでも基本的に米国国民大将だったけれど、航空会社のFFP上級会員(UAならMP 1K/GS)でUA便を利用する時にはボーディングパスに「TSA Pre✔」が表示されて、これがあるとセキュリティチェックの時に専用のゲートを利用できたもの。このゲートでは、カバンからパソコンを出したり、靴を脱いだりする必要もなく、基本手荷物をX線検査機に通すだけで、本人もそのまま通過するだけでとっても楽。しかも、ある程度人数が制限されるわけだから、待ち行列も短いし。今後は、利用クラスに応じてファースト・ビジネス用の優先レーンを利用する事になるのだけれど、こちらも結構混雑しますからね。スタアラだと、スタアラゴールドも利用出来るから、人数的には結構な行列になっていることがしばしば。

例えばNRT-SFOの様に単純往復の場合、米国でのセキュリティチェックは帰国時のSFOの一回のみ。これが往路で乗り継ぎがあるような、例えばNRT-SFO-SANの場合、SFOで入国審査を受けた後国内線搭乗前にセキュリティチェックが必要なので、この時の乗り継ぎが今後は面倒になりそう。通常2時間は必要と言われるけれど、3時間位は見ておいた方が良いんじゃ無いかなぁ。帰国便での乗り継ぎは、出発空港でセキュリティを通過してしまえば、後は同じアライアンスで通しておけば基本ターミナル間移動でセキュリティチェックは不要。途中国内で立ち寄りとかすれば、当然その空港でまたセキュリティチェックが発生するけれど、大体は自分の場合は真っ直ぐ帰国することが最近は多いから、そんなに心配は入らない気がしますね。これまでの経験から言うと、やはり入国時の乗り継ぎ時に通過するときが、入国審査で時間が掛かったりして予定が読めないから、ここが一番大変。ある程度マイル(PQM)を貯めるためには、多少の乗り継ぎとか国内線移動とか絡める方が有利何ですが、今後は余り変なことはせずに、まっすぐ行ってまっすぐ帰ってくるのが正解かも。これもトランプさんの影響なんだろうけど、まぁ仕方ないですよね。

今日から安倍総理が米国へ行って、トランプ大統領との会談に臨むけれど、この辺の日米の相互入国管理について、日本の自動化ゲートとアメリカのGlobal Entryをリンクさせるような相互乗り入れ南下を実現してくれないだろうか。

2017年2月8日

正義のはき違え

東京新聞副主幹の長谷川幸洋氏がMCを努める、東京MX「ニュース女子」の辺野古報道に関して、その長谷川氏が自信のラジオ番組で釈明した事に対して、東京新聞の女性記者がtwitterで批判した出来事。それぞれの意見内容はひとまず置いておいて、先ず疑問に感じるのは、「そういう社内の話は、直接当事者同士でやるなり、社内のネットワークでやれないの」という事。これ、言ってみれば兄弟げんかなり夫婦げんかを、自宅内ではなくて外の衆人の中でやるようなもの。東京新聞社内の社内情報共有のシステムやポリシーがどうなっているか分からないけれど、普通ならば直接言うだろうし、もし社内共有DBみたいなものがあれば、そこで言うべき話。仮に、この女性記者が他社のメディア担当者であれば、まだ分かるけれど、同じ会社にいるわけですからね。

確かにニュース女子の番組では、基地反対派への取材はせずに、ビデオとか写真などで見た目での反応が多くて、そういう意味では「取材をしていない、十分でない」という彼女の批判は正しいと思います。ただ、それがニュース番組であったり報道番組であるなら批判されるべきだけれど、言い方は悪いけれど一地方局の情報バラエティー番組の中での話に、そこまで目くじら立てる話だろうか。間接的ではあるけれど、辺野古の基地反対派の過激さは、これまでも色々な形で伝えられてきているわけだから。さらに「(長谷川氏が批判されるのは) 裏付けのないヘイトを垂れ流した故」と言っているけれど、これも「裏付けのない批判」ではないだろうか。直接取材はしていないけれど、間接情報では番組で言われていることを裏付ける話は幾つもあることは事実。さらに、最近ではやけに手軽に「ヘイト」と言うけれど、番組の中で相手を罵倒したわけではなく、その矛盾や疑問を取り上げていただけ。これがヘイトなら、基地反対派が叫んでいる言葉の方が何十倍も「ヘイト」に感じるけれど。で、最後の「垂れ流す」というけれど、新聞にしても放送にしても、事実上「垂れ流し」ですよね。「無責任に放送するな」という意味なのかもしれないけれど、それなりに長谷川氏としては立場を説明しているわけだし、そもそも番組を製作したのは長谷川氏ではなくDHCシアターな訳で、批判するならまずDHCシアター側でしょう? そもそも、東京新聞は東京MXの株主ではあるけれど、それなら株主として他の株主と意見をまとめて経営陣に要求すれば良いはず。あるいは、番組制作者側に言うべき話では。

この女性記者氏は防衛とか武器関係の取材が専門みたいだけれど、それならもっと冷静に取材活動を自分の時にはしないのだろうか。思わず反射的に自分の感情を炸裂させましたみたいなこの反応は、記者としては落第点じゃ無いのだろうか。最も最近はtwitterというのが錦の御旗見たいな感じているメディア関係者が多いみたいで、何でもかんでもtwitterに書き込めばそれが正義になると勘違いしている人が多いように感じる。まぁ、アメリカの大統領も既存メディアは信用せずにtwitterでの発言を正義と思っている節があるけれど、彼方は「発信・発言」のツールとしてはtwitterを利用しているだけ。それに対して、反論なり反応するときには、相手の発言を完膚なきまでに叩きのめすだけの説明と論理で打ち負かさないといけないわけで、それならばメディアの記者としてしっかりと記事を準備して反論すべきでは。私はtwitterって140文字と言う制限があるから不向きだと思うけれど、それならそれで1ツイートで一つの文章みたいな箇条書きみたいな方法で反論する方法もあると思います。でも、その為にはちゃんと事前に原稿を準備して順番に投稿すべきだし、今回の様な反射的に文句だけ投げつけるのは、およそ新聞記者としての資質が疑われる気がしますね。

安と辛

月曜日の夜にNTV系「深イイ話」を見ていると、途中でタレントのアンミカ氏の話題のコーナーになりました。モデルとして、最近ではビジネスパーソンとして活躍している彼女は、元々は韓国の済州島で生まれて、ご両親と共に大阪に移り現在に至るという履歴。以前も別の番組で生い立ちを話す場面があって、幼い頃は兄弟も多かったことも有りかなり苦労して貧しい生活だったことは聞いて知っていました。その後お母様が病気で亡くなり、それからモデルとして活躍があり現在に至っているのだけれど、アメリカ人の旦那さんも居て、今風に言えば「セレブ」の一人。ご主人の収入だけでなく、ご本人もあちこちで活躍していて、少なくとも経済的なことを言えばイーブンな位じゃ無いだろうか。そういう意味で、苦労して努力して成功した人と言って良いんじゃ無いかと。

その当たりの話は何度かテレビで見聞きしていたので驚かなかったのだけれど、5人兄弟のうち本人も含めた4人がこの時画面に登場して、全員それなりに成功と言って良い人生を今送っているわけで、それを見るとたまたま彼女が運良くパリコレとか今のご主人と出会って成功のチャンスを掴んだわけではないことが分かります。5人兄弟の内、弟さん一人とお父様の事が触れられていなかったのは、何か問題というかこのコーナーの中の流れて気に拙い部分があったのかもしれないけれど、それでも5人兄弟の内4人が、正直貧しい子供時代から努力して人もうらやむような今の成功に至っていることは、それぞれ何かチャンスとか支援が合ったのかもしれないけれど、やはり本人が努力して才能を開花させて言った結果だと思うんですよね。彼女は済州島で生まれて大阪で育ったと言う事から、ご両親が日本に来たのは1970年代の高度成長期の頃だろうから、職を求めて日本に来たのでは思うけれど、それでも厳しい環境の中で日本での仕事で苦労しただうろことは想像出来ます。現在永住許可を得ているのだろうけど、色々と問題・話題になる韓国系永住者の中では成功者の一人なんだろうなと感じます。

この番組を見る少し前からネットで話題なっていたのが、辛淑玉氏の事。東京MXのテレビ番組「ニュース女子」で誹謗中傷されたとして、BPOに訴えるやら、差別だといつも以上にヒートアップしている。で、ご本人以上に回りでは彼女の日頃の過激な言動の動画が拡散されていたりして、ますます収拾が付かない状態。彼女はお父様が戦前に来日して、東京で生まれ育ったらしいけれど、wiki等をみると日本人からだけでなく在日の韓国人からも差別を受けて、それで身を守るためにどんどん過激になっていったんでしょうね。で、いつの頃からかそれが彼女の存在意義になってしまった気がする。以前はよくテレビなどにも出演していて、正直ああいう過激な物の言い方には個人的に違和感を覚えるものの、頭の切替は早くて才能は凄くある人だと思う。でも、その才能の使い方は間違っているんじゃないかという気はずっとしていて、それが最近の様子を見聞きするとますます変な方向に行っている気がする。拡散されているビデオを見ると、年齢的な事もあるかもしれないけれど、ふっくらと言うよりはむくんでいるような印象を受けるのだけれど、何処かからだが悪いのだろうか。だからこそ、最近の発言や活動がますます過激になるのかもしれないけれど。

で、たまたま偶然なんだろうけどアンミカ氏の本名は「安美佳」ということで、こちらは文字通り「安」なのに、辛淑玉氏は昔からずっと「辛」。安氏も昔は苦労して辛かった事も多々あったと思うけれど、何かの切っ掛けに安になる機会があったんでしょうね。辛氏もそう言う機会はあったと思うのだけれど、それに気がつかなかったのか自ら見逃したのか、同じような境遇なのに余りに違う二人の待避をほぼ同時に見ることになり、ああこれも人生なのかなと。ここの所、昔の知り合いや同期、あるいはお世話になった人の訃報に接することが多くなってきていて、なんとなく人生について考える機会があるんですが、この二人の様子を見ていると余りに象徴的で、自分の人生で何れからに触れる機会って何だったのかと思い返しています。個人的には、色々失敗はあったけれど、「安」の方に向かっていると思うけれど、一つ町が伝射たら「辛」の人生になっていたかもしれない。でも、その場合にも周りにいる人に助けられて気がつくことが出来たと思うんですよね。彼女の場合は、そう言う機会にも環境にも恵まれなかったんだろうけど、でもそれって少なくとも半分は自分の責任なわけで、それはもしかしたら分かって入るけれど、もう後には引けないところまで来ているので過激にならざるを得ないのかもしれないですね。一度立ち止まって、無の状態になって振り返ってみれば、もしかしたら「安」を得られるチャンスがあるかもしれないのに。彼女とは縁もゆかりも無いけれど、ちょっとつまらない人生じゃないのかなとふと感じます。

2017年2月7日

Lady Gagaが最高!

昨日のSuper Bowl、試合内容は歴代最高と言っても過言で無いくらい良かったけれど、それ以上に素晴らしかったのがLady GagaのHalftime Show。最初、スタジアムの屋上で歌っているときに「やけに星が綺麗だなぁ」と思った瞬間「あっ、ドローンか!」と分かりビックリ。ただ、正直なところではもう少し演出が必要だったのは確かで、途中でライトがもっと変化するとか、動きを大きくするとか、ちょっと物足りなさはあったけれど、ドローンの編隊飛行を背景に使用したステージというのは初めてじゃ無いだろうか。で、直ぐに飛び降りるとスタジアム内にワイヤーで吊られて降りてくるんですが、実はあれ、私最初外の映像はビデオでそのタイミングでドーム無いに待機していたLady Gagaが降りてきたと思ったんですが、どうも本当に外にいて歌ってから降りてきたみたい。確かに、外から中にジャンプするときにワイヤーも見えるけれど、でも凄いなぁ...その後のステージも、見せるものと言うよりも聞かせる内容であったのも好感度が凄く高くて、しかもゲスト無し全て一人で演じたパフォーマンスは逆に中身が凝縮されていて、最初から最後まで目が離せない物でした。

Lady Gagaと聞くと、私も最初はあの派手な衣装で「際物」的な印象を持っていたけれど、それはそれで好き嫌いはあるにしても、歌唱力はあるし自身色々と苦労をしていてここまで来ただけに、行動にもしっかりとしたメリハリを感じるし、凄くアーティストとして興味深い存在だなと感じます。今回の衣装は、彼女にしてはシンプルでそれが逆にステージに重みを増していた気がする。事前には、トランプ大統領に対してのメッセージがあるのではないかと言われていたけれど、具体的にはそういう台詞はなかったけれど、全体のメッセージとして自身の歌を上手く繋いで利用して彼女自身のメッセージを表現していましたよね。多分凄く練りに練った内容だったと思うなぁ。特定の相手を攻撃することで相手を打ち負かすのではなく、自身が思うことを主張して広く共感を得るというまっとうな方法を見せたところにも好感を感じます。

半世紀の歴史が終わり、新たな区切りが始まったSuper Bowl。試合内容も初のオーバータイムになるなど大接戦・大熱戦だったけれど、このHalftime Showの内容もそれに相応しい素晴らしい内容になったように思います。いつも、このSuper Bowlでそのシーズンが終わるのが寂しいのですが、今回はLady Gagaが次への希望を残してくれたような感じで、春のシーズンインまで何かゆったりと待てそうな気がします。

Super Bowl LI 雑感

昨日は朝からSuper BowlのTV観戦。こういう時、在宅勤務の有難味を感じます(マテ)。初優勝を狙うオフェンスのFalconsに、二年ぶりの優勝を狙うディフェンスのPatriots。序盤からFalconsが得点を重ねて、21-0と大量リード。2Q最後にPatriotsはFGで3点を返すのが精々で、正直この時点で「あぁ、試合決まったかも」と思ったのは事実。後半3Qに入ると、まずFalconsがTDを奪い28-3と25点差リード。ここで中継のアナウンサー氏が、過去のSuper Bowlで最大の逆転勝利は10点差とか身も蓋も無い事を言いだしたところから、Patriotsのオフェンスがすこしずつリズムをつかみ出します。

3Q終盤にTDを奪うもTFPキックは失敗。しかし4Qに入るとFGを成功させて28-12と2ポゼッション差まで点差を詰めると、4Q中盤にTDを奪い、さらに2ポイントコンバージョンではQB横のRBへダイレクトスナップをしてTD。同点の可能性が見えてきます。この後のFalconsは、一時は勝利を確定するFGレンジ内に進むも、QBサックで大きく後退。パントで攻撃権を得たPatriotsは、パスが繋がり前進。途中、ディフェンスが弾いたボールをWRのエデルマンが飛び込みながら地面すれすれでキャッチする「スーパーキャッチ」を見せて首の皮一枚で攻撃が繋がると、最後はRBのホワイトが飛び込んでTD。試合を決める2ポイントコンバージョンもルックインパスが成功してとうとう同点に追いつきます。この時点で1分弱試合時間が残っていたので、FalconsとしてはFGでサヨナラ勝ちの可能性もあったけれど、ここでPatriotsが厳しいディフェンスで凌ぎきり、試合はSuper Bowl初の延長戦へ。

コイントスでPatriotsが先行を選択出来たのも、この試合勝因の一つかもしれない。4Qでモメンタムを掴んだPatriotsオフェンスは、パスが繋がり前進。相手の反則にも助けられてゴールライン直前まで進むと、最後はRBのホワイトがまた飛び込んでTD、サヨナラ勝ち。凄い試合でした。特に逆転サヨナラへ繋げたWR#11エデルマン(#11 Julian Edelman)は凄かった。本当に一度手に入ったボールが相手選手の足に邪魔されて浮くんだけれど、それを本当にフィールドと指一本くらいの空間で再度確保して、そのままダウン。しかも感心したのは、そのプレーが終了した直後に、3方向くらいから審判が走り寄ってきて、しかも全員が「レシーブ」のサインをしていたこと。確かに、その直後に何度も再生されるリプレービデオを見れば、紙一重でボールがキャッチされてコンプリートしていることは分かるんだけれど、インプレーのあのごちゃごちゃした瞬間に見極めるというのは凄いと改めて感心しました。NFLの試合では"The Catch"と呼ばれるその試合を決めるTDレシーブの場面が幾つかあるけれど、あのエデルマンのキャッチはそれと並び称される"The Catch"と呼んでも遜色ない気がしますね。

これまでで多分最高の接戦となったSuper Bowl LI。今年のNFLの試合も今回の様に接戦・熱戦が合ったし、Xリーグの試合でも同じように最後の最後まで結果が分からない試合が沢山ありました。ふと思ったのは、こう言うレベルの高い試合をやらないと、もう勝てない・勝ち上がれない時代になったんだなと言う事。その為には、最後まで諦めない、自分達のやって来たことを信じて最後までやり抜く気力というのが、一番重要だなと再確認しました。その為には、人一番の体力や技術に知識も必要だけれど、結局は最後に物を言うのは「気持ち」なんだと強く感じました。ハーフタイムのLady Gagaのショーも素晴らしかったし、今年のSuper Bowlはこれまでで一番良かった気がしますね。録画もしているけれど、これはBlu-rayへ保存かな。

2017年2月6日

移民の国

最近のトランプ氏による7ヶ国地域の入国禁止に関して、反対する論者の方などが「移民の国」とよく言うけれど、個人的にはちょっと気になる表現。確かにコロンブスが発見したアメリカ大陸(当時はインドだと思われていた)に、欧州から色々な理由で入植者が入ってきて、その後南北戦争などがあって今の「アメリカ合衆国」が生まれたわけだけれど、その後多くの人が「新大陸」に分かってきたのは、一攫千金を目指して渡航してきたわけで、今のアメリカに憧れて移民してきたわけじゃ無いと思う。第二次世界大戦後、人種差別が減ってきて経済でも世界一の地位になり、さらには「自由の国」として世界で有名になり、その魅力を感じて移民してくる人は増えてきただろうけど、3億人以上の人口に対して、確か移民として受け入れられるのは年間8万人位が上限だったはず。日本などと比べれば移民受入数は多いけれど、国の規模としては決して多くは無い。一方で所謂「不法移民」と呼ばれる人は既に数千万人規模でアメリカ国内に存在しているわけで、そういう意味で政府が危機感を持っていることは不思議では無い。トランプ氏の選挙戦の時にも、正式に移民してきた人達が、同法ではあるけれど不法移民に足して厳しい意見を表している場面を見て、この問題の難しさを感じたけれど、でも正しい手続きでアメリカに渡ってきて新しいチャンスを掴んだのに、そうでは無い一部の不法な人により自分達の生活が脅かされるとすれば、やはり良い気はしないのは確か。で、これって何処かの国の構図にも当てはまる話だなぁと妙に納得してしまう。

「移民政策」という意味では、カナダとかオーストラリアの方が移民度は高いと思うけれど、最近の様子を見ていると彼らも流石に耐えきれなくなってきている雰囲気を感じます。でも、アメリカほど「移民の国」とはそれらの国を呼ばないのは何故だろうか。アメリカに対しての期待が大きいという事もあるかもしれないけれど、やはり良くも悪くもチュ憂くされる国だという事なんでしょうね。ただ、それに周りも甘えるのはどうかと思う。日本でも新しい法律で、重要な人材でトラブルが無ければ1年で永住権を与えるなどの措置をするようです。日本にとって有益な人にはどんどん来て盛り上げて貰いたいけれど、仮にそれらの人が何かトラブルをその後起こしたのであれば、逆に厳しい措置例えば永住権の取消とかを考えて貰いたい。優遇されるという事は、それを失うときには大きな罰則もあるというトレードオフをちゃんと設定しないと、猫を被った人材がどんどん増えるだけだし。

今の世界は、情報とか物流の世界はどんどんグローバル化していて、どこの国とか地域と言う括りは無くなってきています。会社組織も多国籍化が進み、日本由来の企業でも外に出ていく時代。それが、人とか家族とかの単位でもどんどん進むのがこれからの世界。そういう意味で「移民」という意味も昔と違ってくる時代が直ぐに来るかもしれませんね。会社員の「転勤」に近い感覚で「転国」みたいな感じで。例えば、EU程では無いけれど多国間でその人の情報を共有して、その国の間での移動は比較的自由にしたり、税金なども共通の納税方法にして地域が変わっても替わらないようにすれば、人の流動性も増えてかつ的確に把握出来るような仕組みになり、活性化するかもしれない。連邦制に近い仕組みになるかもしれないけれど。完全にその国の人間になる「移民」とは一寸違う「準移民」みたいな仕組みってどうだろうか。逆に「移民」とは言いつつも、その国に馴染まないような人に関しては、厳しい措置が必要かもしれない。ある意味、その国や行政の和を乱す存在になるわけだから、そういう人に対しては今後は厳しい視線を向けないと、本当に欲して映ってきた移民に対しても失礼だと思う。そういうバランスの取れた公平な国になれば、自然と「移民の国」というものに成長していくんじゃ無いだろうか。

仲間にする・なる

昨日新宿のAPAホテル前で、在日中国人を中心としたAPAホテルの南京事件否定書籍設置に対しての批判デモがあり、それに呼応して右翼系の対応デモも行われたみたいですが、今回は中国側のグループが賢かったようですね。シュプレヒコールなどせずに、メッセージも南京では無く平和とか友好を前面に出していて、それに対しての右翼系のデモが対峙すると、どちらが過激派でどちらが正しいのか凄く印象分けが上手い。お互いに敵対する間柄だからその場で和解することは難しいと思うのだけれど、この様子は中国はもとより世界中に配信されることを考えると、以下に画面映りよく行動するかが本来の目的になるはず。中国側がここまで自制的な対応で来るとは思わなかったけれど、いずれにしても彼らの様子が中国に配信されることは確かだったから、それならそれで日本側も「天安門事件を忘れずに」とか「文化大革命を思いだそう」とか、中国側が嫌がるメッセージを掲げて並んででもすれば良かったのに。さらに言えば、相手が「友好」とか「平和」と言うのであれば、その場で手を取り合ってそれらのプラカードを掲げながら一緒に行進しましょうとか言えば良かったのに。絶対向こうは嫌がるはずだし。

所謂在特会系の主張にどうする部分は無いけれど、彼らの場合は主張をする方法が全く駄目。自分達の言いたいことを言っていれば回りが理解してくれるなんて言うのは単なる自己満足エゴでしかない。通常は、相手の左系グループも同様に対決するから、どっちもどっちと回りは呆れるだけだけど、どちらかが論理的に整然と静かに主張をすれば、血行回りで振り向いてくれる人も多くなると思うんですけどね。そういう意味で今回の中国側の対応は凄く考えられていたと思います。逆に言うと、そこまでの仕込みをしてくるのは普通の人にはなかなか出来ないだろうから、それなりの組織なり知識なりが裏にあると考えた方が良いと思うけれど、それはまた別の話。

結局、相手を打ち負かそうとするから衝突や摩擦が生まれるわけで、そうでは無くて相互利益の妥協点を見つけるのがビジネスでの「勝利」。勿論その妥協点をどれだけ自分側に持ってくるかという話はあるけれど、相手をこちら側に引き込むというのが実は一番大事なこと。今回の事であれば、彼らはAPAに抗議すると言いつつも、自分達を「正義」と見せることでAPAホテルに対しての批判を作ろうとしたと考えられます。それならば、その「正義」とは「平和」だよね、「友好」だよね、と歩み寄り、だから双方の国の問題点を一緒に考えましょう、人権について考えましょう、言論の自由を一緒に考えましょうと取り込んでしまえば今度はこちらの勝ちのはず。まず相手はそれを嫌がるだろうから、でも事態が空中分解するだろうから、それでこちらは一本取ったことになるわけですからね。

さらに、仮にそういう共同のデモが可能になり、それが中国とかに配信されたら、それを見る国内のユーザーの衝撃はかなり大きいと思いますよ。今回の様子も既に国内で見られているようだけど、それだって中国では出来ないデモが日本では警官の護衛付きで可能だという事は、かなり意味のあるメッセージになったと思うし、それはそれで彼らが日本でこう言う行為をするという事は、中国国内での不満を冗長する事にもなると思う。だから、彼らにはどんどん日本国内で今回の様なデモをやって貰い、で、一緒に「人権を守ろう」「言論の自由を守ろう」とシュプレヒコールすれば良いんですよ。きっと中国側は嫌がってデモを今後は許さなくなると思う。実際はどうかは別に、外から見て取り込まれた取り込んだということが、実は戦略的には大きな勝利になる事を理解しないと。逆に自分達の行為が相手を利すことになっていることは、もう随分前から指摘されて居るし実沿いそうなっているのに、いつまで経っても自己満足の自慰行為で満足している集団も、そろそろ何か表舞台から消えて貰うような措置が必要では無いかと感じますね。そうなる前に自助努力すれば、まだ賛成してくれる人もいるだろうけど、まぁ、でも彼らには無理だろうなぁ...

2017年2月5日

Mad Dog

来日していたマティス国防長官。現役時代の愛称が"Mad Dog"と言う事で、新聞各紙には「『狂犬』マティス来日」みたいな過激な見出しが躍っていたけれど、「狂犬」というのはどうだろうか。「猛犬」という方が正しいような気がする。

確かに直訳すれば"Mad Dog"=「狂犬」と言うのが一般的な解釈だけれど、その使い方のTPOに寄って色々な意味が隠されるのが「言葉」。この場合も、「狂犬」から想像されるような、狂犬病にかかったような手が付けられないような病気の犬というよりは、闘犬の横綱犬みたいな逞しく強い犬という「猛犬」というような意味の方が正しいでしょうね。その「猛犬」にしても、例えば口から泡を吹いているような写真に「猛犬」と添えられると、「狂犬」「病犬」見たいなマイナスなイメージしか受けないけれど、闘犬の横綱犬の優勝したときの写真に「猛犬」と添えられると、プラスの強いイメージを受けるのと同じ。大体海兵隊のトップになったような大将に対して悪口をわざわざニックネームとして付けるわけも無いだろうし。それに今回映像で見るマティス国防長官は、凄くスマートな印象を受けるわけで、やり手のビジネスマンと言われても納得しそう。多分彼の中の「静と動」の内の「静」の部分が今の彼の表に見えるところなんでしょう。それって、今回の人事以前に彼が辿ってきた管理者、指揮者としての立場が大きく影響している気がします。

で、今回感じるのは日本人として不得手な二つのこと。一つは"Mad Dog"のようなニックネームという背景を持たないので、その処理に困る事。これ、アメリカに仕事で行くときも、ニックネームしか呼ばれなくて本名が分からない何て言うことも時々あります。日本人でも、渾名とか異名みたいな事はあるけれど、渾名はよほど親しいかよほど嫌みで無いと面と向かっては言わないし、異名もどちらかというと有名な人に後から付ける印象だし。で、二つ目は、英語を直訳してしまうこと。英語も言葉である以上、表の意味と裏の意味、歴史的社会的背景から含まれる意味とか色々あるもの。そういう意味って、なかなか知らない人がましてや母国語で無い人が理解して行くのは難しいけれど、でも今回のような場合は一国の軍事責任者になる人が(其れ以前にも責任ある地位に就いていた人が)、「狂犬」なんていう渾名を付けられるかどうかと言う素朴な疑問は先ず浮かぶはずで、そうなれば別の裏の意味と言うかプラスの意味で探れば、日本語にしてもおかしな印象を受けない言葉が見つかったはずなんだけど。日本でも英語の早期教育や会社での公用語として使うことが進められているけれど、単に日本語を英単語に置き換えるだけならまだしも、ビジネスツールとして使う、向こうで生活するときに困らないように覚えるのであれば、言葉の語いや文法と同じくらい文化的社会的背景とか、そこから生まれた言葉特にイディオムをちゃんと覚えて使えるようにならないと、本当の意味で「英語」は話せないと思う。だからこそ、出来るだけ向こうの社会とか組織で生活して使わないと、なかなか本当の意味で使える英語は身につかないと感じますね。自分も、一時期はかなりそういう環境に使っていて、それなりに力は付いたと思うけれど、そう言う機会から離れるとどんどん希釈化していくわけで、それだけは何とか持ち直したいと思うのだけれど。

閑話休題。ある意味今回の「狂犬」報道で、日本のメディアの力がある程度明らかになってしまったのでは。で、この期に及んでも「狂犬」を使い続けているメディアというのは、もしかしたら別の意図があって敢えてその言葉を使い続けているのかもしれない。

産学軍共同研究

先週の話題の一つが、日本学術会議での防衛省からの研究支援に関して。所謂「軍事研究」を受け入れるのかどうかという話で、平和好きな人から見たら悪行の限りにも見えるのだろうけど、別に軍事研究は武器の研究だけするわけでは無く、よく言われるようにインターネットは軍事通信網からの発達だし、GPSも軍事技術の一部を民生用に開放しているに過ぎない。私も、超弩級の破壊力を持つ兵器研究が望ましいとは思わないけれど、これまで以上に効率的なエネルギー研究とか、高出力のエネルギー研究は、一般にも利益が大きいはず。原子力がその最たるものだと思うけれど、結局はその技術や研究が善悪を決めるんじゃ無くて、最終的にはそれらを使う側の「意思」が善悪を決定するというのは歴史が証明している話。そういう意味で、大学側で研究項目を取捨選択すればいいわけで、その中で自分達の目的に適う物、あるいはそういう方向に向けることが出来るテーマに関しては積極的に受け入れていっても良いんじゃ無いかと思うわけですよね。産学協同研究だって、その産業界に対してのゆちゃくとは言わないけれど、優遇措置になるというのは、大学が公平的な存在というのであれば一寸おかしい気もするし。

あるいは逆説的に言えば、そのまま防衛省なりが研究を進めると歯止めが掛からなくなる可能性があるような場合には、逆に大学側がそのテーマの主導権を握って管理する、と言うのもある意味「平和的研究」に相当するんじゃ無いだろうか。それは、攻撃力に対して抑止力として受託研究をするという事もあるんじゃ無いだろうか。例えば、BC兵器対策して、生物・毒物フィルターの研究、解毒剤の研究、センシング技術の研究等は、自分達を将来的に守る「武器」になる一方、今戦闘状態にある世界の紛争地域に対しての抑止力にもなるかもしれない。福島の原発事故にしても、事故の大きさから反原発という考えが広まることは理解するにしても、それ故に全ての原子力技術を否定して即停止させるというのは極端な話。原子力・原発を無くすのであれば、その為に必要な技術を加速させる必要があるわけで、その為には今こそ原子力技術への人的経済的投資を拡大するべきでは。それなのに、反原発の風潮で原子力関連の学校や学部部減ってしまっては、今の原発をそのまま残して廃墟化させるしか無いと言うことで、それって今以上に原発の被害を拡大させるだけ。

あと、この会議では科学的な観点、理系的な視点での発言だけのようだけど、例えば大学での文系の授業でも、日本の戦争責任を言うのであれば、何故そうなったのかという背景研究を進めないと、いつまで経っても「日本人が悪かった」という立場での話しか生まれない。その時の世界の情勢や、その時の物の考えなどを理解した上で、だからこう言う醸成が生まれたという理解をしないと、現代の考えを当時の情勢に当てはめても正しい答えは得られないでしょう。でも、日本の大学の文系の人達は、一寸違う気がしますよね。軍事技術と言うと、どうしても理系的な考えが主流になりがちだけれど、それらハードの面だけで無くソフトの部分であるところの大学研究も、この機会に少し考え直した方が良いんじゃ無いだろうか。大学が軍事を管理出来ると驕り高ぶることは問題だと思うけれど、だからといって単に拒絶するだけでは大学としての責任を放棄することでは無いだろうか。

よくマスコミは「第四の権力」と言って「報道の自由=権力の監視」をうたうけれど、専門家集団である大学や技術者集団あるいは社会学とか人権的な文系的な集団は「もう一つの権力=監視役」として、科学技術やそれらの運用というような社会基盤に対しての責任者として存在価値を高めていくというのも有りだと思うんですよね。実際、アメリカの大学などはそういう傾向があるように感じます。まぁ、日本の軍事研究は拒否しても、他の国の軍事目的のために知らないうちに利用されていた、と言う事だけは無いようにして欲しいけれど。

意図的回避

米国を訪問中の翁長沖縄県知事だけれど、何でこの人は今米国にいるのだろうか。肝心要のマティス国防長官は日本に来ているのに。しかも、「俺の居ない間に勝手に話をしやがって」みたいなコメントを出しているけれど、正直基地問題というやっかい毎に巻き込まれないようにこの時期を選んで米国へ逃げていた、様にも思える今回の行動。

記事では、十数名の下院議員と面会したと言っているけれど、どちらの政党の誰とどの様な話をしたのか分からない以上は、単に儀礼的に面会しただけなのかもしれないし、正直アメリカ国内問題ならばまだしも日本の一地方の問題を持ち込まれても、会員議員側も困るでしょう。数名を除いて沖縄のことは理解したと言ったと言っているけれど、そりゃぁ普通の会話ならあなたの仰ることは理解した、けれども、と言う流れになる気がする。仮に一人でも「沖縄から米軍は撤退すべきだ」と答えたならば、多分それが全ての議員の発言のように吹聴するだろうけど、それすらも無くて普通の会話で想定される受け答えが「成果」として発表されるなら、多分何も収穫は無かったという証拠なんでしょうね。

翁長氏とマティス氏、双方のスケジュール調整はそれぞれ独立して行われていただろうし、特にマティス氏の訪日予定は決行急決まった事もあるだろうけど、基地問題に関して訴えるべき米国側の最高責任者がわざわざ日本に来ているときに、逆にアメリカに行くという考えが分からない。最初からあえるわけでは無いと分かっているわけですからね。それなら無理を招致で東京に行き、5分でも10分でも面会機会を政府に要求する方が遥かに現実的では。それで駄目でも、こちらの対応の方が説得力はあると思うけれど。一応知事側の説明では、トランプ新政権発足後速やかに沖縄の立場を説明したいという理由で今回の訪米を決めたらしいのですが、でも政権中枢とは会談できなかったわけだし、それは他国の首脳ですらそんなに直ぐに会談できていないことを考えれば、明らかに無理なことは分かっているわけで、最初からそれを織り込み済みで言ったとしか見えない。穿った見方をすれば、日本に射れば当然マティス使徒のことが取り上げられて、苦しい立場を言うしか無いので、その間は隠れていました、見たいな印象しか得られない。

今回の行動も含めて、この人は実は本当は基地問題を解決する気は無いんじゃ無いかという気すら強くなってきます。正直なところ、かなり大胆なことをやらないと少なくとも辺野古移設は止まらないだろうし、しかし本当に止めてしまったら他の基地返還も停滞してしまうからそれは避けたい。しかし自分の知事選挙中から「辺野古」がシンボル化されてしまった以上、何もしないわけにも行かないわけで、その為のアリバイ作りしかしていない、出来ないというのが今回の訪米の最大の目的だった気がする。

2017年2月4日

権力化する権力の監視者

ここ数日大きな話題になっているTOKYO MXの「ニュース女子問題」。司会者が東京新聞副主幹の長谷川幸洋氏であり、TOKYO-TVの株主である東京新聞が、反省の記事等を上げていて、あれやこれやで右も左も大騒ぎ。と言うか、どちらかというと左の人の方の反応が過激な気がするけれど、それって痛いところを突かれたと言うときに見られる傾向のような。

長谷川氏は、ここ最近は「そこまで言って委員会NP」によく登場していて、以前から左派系の東京新聞の副主幹とは思えない右寄りの発言をしていて、一寸不思議な存在。それも合って今回東京新聞の上層部は、これを理由に新聞社から追い出すんじゃ無いだろうか。以前TBSのワシントン支局長だった山口敬之氏が、ベトナム戦争での韓国人慰安婦の事実を米国で発券して発表したけれど、その後左遷されて結局TBSを退職に追い込まれてしまったのと同じような感じになりそう。最も長谷川氏は既に定年で、嘱託として仕事をしていたようなので、表向きは「契約更新せず」という事になるんだろうけど、メディアとしては姑息な方法。社の方針と合わないのであれば、そこで責任を取らせるのがちゃんとした会社だと思うのだけれど。

最近、特に左系のメディアが「権力の監視」という事を声高に叫び、色々な人物を登場して自らの立場を守るような記事を掲載しているけれど、それって変。世の中に絶対的な事柄が無い以上は、相反する意見も併設してちゃんと読者が比較検討できるようにすべきで、それをしないのはメディアとしての怠慢あるいは意図的にしているのならばメディアを名乗るべきでは無いですよね。「権力の監視者」としての役割は重い物のはずなのに、いつの間にか「権力の監視者」と名乗る第四の権力になり、その地位を絶対的な物にしようとしている印象を受けます。他の三権、司法、立法、行政にしても、その権力の大きさ故にその存在は慎ましやかで清廉であるべきなのに、この第四の権力者はどんどん自分達の立場を堅牢にして絶対的なものにしていこうとしているような気がする。

だから、ネットというその権力者の監視役が生まれていくわけで、その存在は大きいと言えるでしょう。最もそのネットの監視者は、まだ未熟な部分も多くあるので、時には暴走する場合も有るし稚拙なところもあるけれど、数は絶対的に大きく広いから、その中には正鵠を射る意見も多くあるわけで、それに対して既存のメディア権力も最近では押され気味な気がします。最近思うんですが、新聞とか雑誌などの印刷媒体で、見開き印刷しているものは、右ページには右派の、左ページには左派の記事を掲載するように法律で決めたらどうだろうか。そうすれば、世の中ではどちらの主張が支持されているか一目瞭然だし、それに対応して広告費を徴収すれば、どちらを支持する企業が多いのかも分かるかも。最も、大手はどちらにも均等に高校費を出校するんだろうけど。ただ、世の中は単純に右か左なんて分けられるものでは無いことも事実。大きくも小さくも振り子のように左右に振れながら収斂すると思うとまた大きく振れていくし、その逆もあり。今のメディアは、その大きなふり戻しの前兆のような気がするのが一寸不安ですね。メディアが権力者として真摯な立場を思い出せば、それはメディアの自浄作用としてプラスになると思うのだけれど...

おサイフケータイ対応機械式時計

タイトルに引かれて思わずクリックしたけれど、金属ベルト部分がSONYの「wena wrist」対応の物なので、正確には「おサイフケータイ対応ベルト付き機械式時計」と言うべきか(長い)。

写真を見ると、この革ベルトはアビエ方式になっているから、取り外しは簡単にできますが、それでも今日は革ベルト、明日は金属ベルトでおサイフケータイ、というのは面倒だと思うなあ。おサイフケータイ部分がもっと小型化されて、ベルトのDバックル部分と入替可能になるとかすれば、もっと実用的だと思うのだけれど。

後は、時計をはめる腕が右手か左手と言う事もありますよね。私は左手にはめるから、Suicaで改札通過するときは多分不便。買い物の時には、端末をある程度移動したり体を動かしたり出来るけれど、改札通過は通路が決まっているからこちらの都合で体の位置を動かさせない。高速道路の料金所での、右ハンドル・左ハンドル問題みたい事が起こりそう。改札口の内側左右にセンサーを追加してくれて、カードやスマホならこれまで通り右側にタッチして、時計対応に改札の壁のところに左右内側にセンサーを入れて、通過するときに自動的に精算してくれるようになれば便利かなぁ。それも、ベルト交換をする手間をいとわなければ、ですが。興味は有るけれど、ちょっと待ちかな、この製品は。

2017年2月3日

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Towers

AMC Diamond修行の翌日に会社に出社するために宿泊。チェックインしたのは夕方16:30過ぎで、外に出るのも億劫だったので、またホテル内のレストランで食事をすることに。多分木曜日だからそんなに混雑していないだろうと、予想通り席が空いていたので前回も利用した和食のお店に向かいます。

このお店、いつもは料理が出てくるのが遅いので、料理と料理の間は手持ち無沙汰になるンですが、この日は最初に注文したビールの前に前菜が出てきてビックリ。さらに、まだ前の料理を食べているのに、次の料理が出てきたりと、ちょっと興醒め。食事を始めてから会計に入るまで、いつものなら1時間半から2時間位掛かるのに、この日は1時間も掛からずに終了。うーん、何だかなぁ。来週も宿泊予定だけれど、ちょっと夕食をどうするか考えないと。

Leg#3: HND-OKA/-HND

先週の沖縄泊を入れた2回目のAMC修行フライトに続き、今週も定例のフライトに。今回も週末のチケットが取れなかったので、木曜日に有休を取得して往復し横浜泊し、翌日会社に出社して帰宅するというパターン。流石に平日木曜日は取りやすい。朝、何時ものように自宅を出て羽田に向かいます。この日の浜松は凄い北風が吹いていて、風に向かって歩くいても止まっているような感じ。さらに風が冷たくて、思わず来ていたダウンジャケットのフロントジッパーを一番上まで上げて、襟足で耳まで隠れるように下くらい。新幹線で品川駅に9:00ちょっと過ぎに到着しましたが、こちらも寒さは厳しい感じです。選手は、昼間は20度近くまで気温が上がり暖かいよりも暑いと感じるくらいだったのに、この楽さは体調を崩しそう。

羽田空港へ到着すると、真っ直ぐにANA Suite Loungeへ直行。新幹線の中で朝食を食べていたので、ここではお茶を少し飲んでメールチェックをした程度で退出。出発ゲートが59番と少し離れた場所だったので、早めにゲートに向かいました。

1) NH469 HND 10:30 - OKA 13:25

ゲート前は、ビジネス半分、観光半分の感じ。定刻20分前から優先搭乗が始まり、何時ものようにAMC Diamondメンバーの時にそそくさと機内に入ります。定刻前にドアが閉まると、プッシュバックが始まったのが定刻時刻当たり。その後はD滑走路に向かいます。朝のラッシュ時間帯を外れた頃なのか、結構スムースにRW05まで移動すると、先行する2機(スターフライヤーとANA)が順番に離陸するのを待って搭乗機も離陸しました。大体定刻通りに離陸したと思ったんですが、向かい風の影響か那覇空港到着は5分位遅延するという貴重アナウンスがありました。

機内では水平飛行に入ると、一応ミールをいただき一息。その後は、少しパソコンを取りだして仕事の資料作りをしましたが、途中からかったるくなってきて(笑)、最後の1時間位は背もたれを倒して寝て過ごす何時ものパターンに。到着20分前でベルト着用のサインが出たところで機内のANA Wi-Fiサービスでエアショーを確認すると、何時ものように沖縄本島を時計回りに回り込んでRW36からの進入のようです。外を見ると一面白い雲が広がっていて、どうも沖縄の天気は悪そう。事実、空港に着陸しても、いつもの青空や明るい日差しは無く、薄暗い感じ。気温も18度と言う事なので、我々にしたら十分暖かですが、沖縄の人に取ったら「寒い」くらいでしょうね。

最初は、帰りの乗り継ぎまで少し時間が有るので遅めの昼食を空港ビルで食べようと思っていましたが、思ったほどお腹も空いていないので、そのままANA Suite Loungeに直行。お昼過ぎなので、数名のお客さんがいるだけで、ゆったりとメールチェックなどをして次の出発まで時間を潰しました。

2) NH470 OKA 15:10 - HND 17:25

帰りの羽田行きは、定刻よりも少し早めに那覇空港へ到着していることをラウンジで確認して、搭乗開始時刻よりも少し早めに35番ゲートへ向かいました。で、ゲートが見えてきた頃にアナウンスが聞こえて、この羽田行きは機材調整のために搭乗開始時刻が遅れると行っています。ゲート前の表示を見ると、15:10出発に対して搭乗開始が14:40となっています。よくよく見ると、車いすがゲート前に10台くらい準備されており、さらに車いすに乗った人が何人も。どうやら車いすの乗客が多いので、通常なら15~20分前の搭乗開始時刻が30分前になり、それで少し手間取っているようでした。14:50過ぎくらいから幼児連れ等の優先搭乗が始まり、5分程してAMC Diamondの優先搭乗が始まりましたが、アナウンスがあると20名近くが一気にゲート前に集まりビックリ。でも、私の前にゲート通過した男性乗客は「SFC」と表示されていたけれど(怒)。結局ドアクローズしたのは15:13頃。さらにプッシュバックまで暫く時間が有り、やっと誘導路をRW36に向けて移動し始めました。ところが、陸上自衛隊の格納庫がある当たりで一旦停止。何だろうと思ったら、凄い音がして多分F15がスクランブルをして離陸していったようです。まずは2機が離陸して、暫くしたらもう2機が離陸していったけれど、あの国がまたちょっかい出したのかなと、最前線の人達の苦労が偲ばれます。この後も離陸待ち着陸待ち等で時間が掛かり、結局羽田に向かって離陸したのは15:40過ぎ。到着予定時刻も、20分位の遅れとなりそうと機長アナウンスが合った当たりで、私はラウンジで飲んでワインが効いてきたので、サービスは断ってそのまま爆睡して移動です。

目が覚めてフライト情報を機内Wi-Fiサービスで確認すると20分前。でも地図を見ると、まだ伊豆大島当たり。風が強い日だったので、いつもよりは手前で旋回して羽田に向かうのかしらと思いつつ、着陸の準備に入りました。地図を見ていると、房総半島の先の当たりで左旋回して直ぐにまた右旋回をして、小さなSの字を書くように機種を羽田に向けると、真っ直ぐとA滑走路のRW34Lに着陸。最終的には10分遅れくらいの到着になりました。

時間帯が夕方の頃で、房総半島を通過するくらいから左側窓際席に座っていた私の席からは富士山の姿がクッキリと。着陸直前には、夕焼けを背景に富士山と工業地帯の夜景がなかなか綺麗な光景を見せてくれました。風が強かったせいか、都内は雲がほとんど無くて、久しぶりに綺麗な夕焼けを見た気がします。

到着ゲートが65番と離れていたのでタクシングに時間が掛かり、ゲートインしたのは17:50頃。乗り継ぎの乗客名を呼ぶGAさんの間を抜けて外に出ると、京急でこの日の宿泊ホテルがある横浜に向かいました。(続く...)