2017年1月23日

負の遺産

豊洲市場への移転問題は、今度は「負の遺産」シリーズには入り、石原元都知事への訴訟騒ぎまで勃発しそう。本当に何か疑義が有りその責任が石原氏にあるなら必要な訴訟なり裁判なりを起こせば良いとは思うけれど、今のところ聞こえてくる話を総合すると、とてもそんな状況には無いようにしか感じられず、逆に何か別の意図を推測させるような機すらします。というか、その裁判で石原氏の有罪が決まったら、今の築地市場問題が解決するならやれば良いと思うけれど、何も解決しないのであれば、先ずは現状の解決策が一番では。

とはいえ、9回目にそれまでとは異なる以上に高い数値が観測されたことは事実で、その原因説明に関してはこれというものがなかなかありませんでした。で、この方の統計的な分析の話が凄くぴったり当てはまる気がして、個人的にはこれが正解かなと感じます。急激に排水処理を進めていたので、地中に残留していた汚染物質が観測されたというのも納得のいく説明で、逆にそうであるならばどんどん排水処理を進めてさらに地中の残留物質を排出すれば、ますます豊洲市場は安全安心になるわけで、誰も文句は言えない。でも、最大の問題点はどうも自身の政争のツールに使おうとしている都知事のような気がしますねぇ。

もともと築地では安全安心が保証できないと言う事で、長い年月の議論の末移転が決まったことは事実。その移転先の豊洲が色々騒ぎになって移転できないから、今現在は築地に残っているけれど、本来は築地から異動すべきであることは事実。そのリスクと、ある意味風評被害のみでブロックされている今の豊洲新市場を使うリスクを、ちゃんと比較して政治的判断をするのが、今最優先自公の一つだと思うのだけれど。やっぱり彼女としては、6月の都議会議員選挙の想定にしたいんでしょうね。その為には、6月までは結論を出さずに引っ張りたい。で、選挙である程度議席確保できることは確実だろうから、それを理由にして豊洲へ移転する方向にしたいという筋書きを引いているように感じるけれど、結局それって自分では責任を取らずに都民に全部の責任をおっかぶせる話ですよね。本来なら責任者であると知事が事前に態度を表明して、それに不満があるなら都議会議員選挙で、と言う話になるはずだから。そう言う意味で、先ずはちゃんとゴール設定をしないで、回りだけ煽る今の姿勢というのは、やはりこの人の限界を表しているようにしか感じられませんね。

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