2017年1月26日

隣の芝生

SNS投稿で感じるアンケートで、日本人ユーザーの半数が「自分よりも良い人生の書込」を見ることで嫌な気分になるという記事。他の国では、トップは「迷惑広告」で、続いて「友達削除」と普通に納得できる理由だけれど、日本人の感覚だけは一寸違うけれど、何となく理解も出来るのは私が日本人だから(笑)。

どの国の人も、隣や周りの人の良いことを見聞きして、妬むとまでは言わないけれどちょっと「悔しい」と感じる事は当然あると思うけれど、それをSNS上で自分自身に投影してしまう意識が日本人は高いというか、SNSと実体との境界線が曖昧なのが日本人の気持ちのような気がします。それが良さでもあるし、弱点でもあるんだろうけど。

SNSの利用目的は人それぞれだと思うけれど、海外の場合はどちらかというと自分の主張とか主義の表明、あるいは何か目的があってその場所を利用するという傾向が強いんじゃ無いだろうか。自分という存在とは別に、SNS上の「自分」という存在を印象づけるというか。それに対して日本人の場合は、自分自身の延長としてSNSに自分を展開してしまうことが多いのでは。だから結構プライベートな事も公開されてしまうし、良くも悪くもその人の人物像みたいな物が日本人の場合はよく分かる気がします。で、人間としたら、やはり不幸自慢よりは幸福自慢をしたいわけで、表に出てくる書込に関しては「幸せ・裕福・楽しい」みたいな記事が多くなるだろうから、そうなるとそれらを見せられる側としても「負けられない」という気持ちが増えてくるのかも。

まぁ、余りSNSに熱心になるのも考え物だとは思うけれど。で、日本ではtwitterがメジャーだけれど、海外ではInstagramのような画像系SNSの方が主流なんですよね。となると、日本人としてはやはり何かそこで主張したい・自慢したいという気持ちが大きいのに対して、海外では余りそう言う主張よりは自分が気になった瞬間を共有すると言うことで、メジャーとなるSNSも違ってきているのかも。それでも日本人の場合は、高価な食事とか貴金属とか海外の有名な場所とか、やはり妬み嫉みを感じるような画像や映像が投稿されて、やはり感じる傾向は日本独特のものになるのかもしれないけれど。

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