2017年1月25日

恫喝する政府

収束しそうで収束しないAPAホテル問題。これを日本攻撃のネタに使いたい中国は、とうとう政府(国家観光局)がAPAホテルの利用拒否を訪日観光客に要求すると共に、中国国内の予約システムからも削除するように要求する始末。まぁ、個人的にも元谷代表の書籍の内容が正しいとは思わないけれど、中国が喧伝する所謂「南京大虐殺(南京事件)」の内容だって、それ程正しいものだとも思わない。大体、歴史的事実と言いながら、毎年のようにその内容が変わっていくことだけでも、不信感しか生まれないわけで、そう言う意味では中国としても日本に対しての交渉カードにしているうちは良いけれど、良くも悪くも一般国民まで含めて「南京事件」の話が広がって、その真義や内容が広まっていくことは中国側の首長に対しての疑念も広がることになるから困るんでしょうね。

以前も書いたけれど、今の日本のホテル業界の中でAPAグループが占めている部屋数は無視できるような量では無く、仮にこのグループのホテルを訪日客の需要から外すとすると、困るのは彼ら訪日客自身じゃ無いだろうか。それに、これまでは訪日客優先で予約が回っていたのが、中国や韓国からの観光客が消えれば、逆に日本のビジネスマンを始めこれまで予約が取れなかった観光客や利用者は喜ぶかも。

いずれにしても、中国政府としても言うならば日本政府に対して「歴史認識教育が足りない」とかのいつもの言い方ならまだしも、一私企業を名指しで恫喝してかつ実力行使まで要求するとなると、政府として国としての不安しか生まないのでは。海外に進出した日本企業は日本へ戻ってきていて、中国進出企業もこれまで以上に中国から撤退している時に、こう言う事を言ってはマイナス効果しか無いと思うのだけれど、そんなことまでは考えないんでしょうね。

別件で、中国政府は認定していないVPNの利用を禁止し始めたりしましたが、ますます国内に対しての圧力を高めているけれど、結局中国国民はさらに抜け道抜け穴を見つけて裏をかくイタチごっこが続くことだけは確か。良くも悪くも、中国の人達って、そう言う歴史をずっと繰り返して生きてきたと言っても過言じゃ無いだろうから。で、政府のそう言う態度とは裏腹に、今週末から始まる春節では相変わらず訪日観光客は多そうだし、多分日本に来た人は気持ちではいろいろ思うところはあるだろうけど、それよりも折角の観光の機会を存分に楽しもうと、APAだろうとヒルトンだろうと関係無く安く泊まれるホテルなら歓迎して居ることだけは確か。まぁ、日本としても、韓国に対して見たく大使召還何て言うことはまだ出来ないだろうけど、少し前に話題になった中国に対しての最恵国待遇の取消をすることで、ちょっと嫌がらせというか懲らしめることは必要かも。世界第二、いゃすぐに世界第一の経済大国になる、原子力潜水艦もICBMも宇宙ステーションも独自GPSシステムも、何でもかんでも持っているくせに、日本からの関税優遇措置が無くなると困る、中国はまだ開発途上国だ、という話はもう沢山ですからね。

まぁ、中国政府にしても「不快感の表明」くらいにしておければ良かったのに、自らエスカレートしてややこしくした認識は無いんでしょうね。それが何か彼らの墓穴を掘る行為に広がっていく気がする。

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