2017年1月10日

誠意は期待しない

釜山領事館前の慰安婦像に対しての抗議として、駐韓国大使・総領事が昨日帰国。個人的には遅すぎたと言えるくらいの措置だけれど、問題は次の一手をどうするか。韓国側から某かの前進が得られるとは思えないし、日本側としてもそれなりの強さの不満を表明した以上、簡単に譲歩しては相手に足下を見られるわけですし。

今回、大きく四つの制裁措置が実考されていて、そのうち二つは経済的なもの。こちらが、今はよく見えないけれど韓国に対しては影響が大きいボディーブローと言って良いもの。韓国としては、大使が居なくても構わないけれど、下降気味の経済を立て直すためにも日本からの援助はどうしても必要なはず。日本としては、それを切り札に韓国に対して要求を続けるんだろうけど、その為にはまだまだ時間が掛かることは確実で、どれだけの間双方チキンレースをするのかが課題でしょうね。

安倍総理は「韓国は誠意を見せろ」と言っているけれど、「誠意」とか言うから「謝罪しろ」という際限の無い話に戻るわけで、ここは「条約違反の解決」をまずは言うべき。特に、今回の釜山領事館前の像は、領事館の真ん前の歩道に設置されているわけで、それでも路の反対側に設置されているソウル大使館前よりも酷い状態。その像の種類や設置者云々では無く、まずは国際条約違反という事を主張するべきだと思うんですよね。で、彼らが今の像を別の場所に移設するのは、これは完全に韓国の国内法の話だから日本はとやかく言えない。それはそれで、今度は一昨年の日韓合意をいう事になるんだろうけど、今回の釜山は全く別の話。それをちゃんと世界に向けて発信しないと、特に作為的な日本発の欧米メディアや日本の新聞社の英字ニュースのように、日本対慰安婦見たいな構図が、ますます補強されてしまうことになりますからね。

言い方は悪いけれど、日本としては今回の騒動を利用して、韓国の特異性を世界に広めるべきでしょう。彼らが「慰安婦像」を世界に広めるなら、今実際に摘発されている韓国からの売春婦が多く存在することの矛盾を言うべきだし、韓国自体その後の朝鮮戦争やベトナム戦争で「慰安婦ビジネス」を進めていたことも明らかなんだから、それとの矛盾も言うべきだろうし。ただ、そう言う発言をすると感情的な反論が出てきて、それに流される人も多く存在することも事実。だから直接慰安婦像の是非を言うのでは無く、朴大統領のケースも含めて、感情で全てが動く社会という事と共に、その根拠は事実では無い空想や捏造にも基づいている場合が多い(殆ど?)ということを周知させることが大切なんじゃ無いかと。

まぁ、直接戦ったとは言え、日米が最終的に戦争の記憶に幕を閉じるまで70年掛かったわけで、最初から「恨み有り」の国とは、やはり1000年掛かっても無理だろうなぁ。やはり、変に良くも悪くも相手をするから反応するわけで、何もしないのが最善の策のような気がしてきた。最も、何もしなければしないで「何とか言えよ」と五月蠅くなるのは確実なんだろうけど。面倒くさい...

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