2016年10月12日

販売製造停止

各地でバッテリー発火騒動を生んでいる韓国SamsungのGalaxy Note 7。一度バッテリー交換で販売再開したけれど、それでもトラブルが発生したためか、とうとう販売と製造を打ち切るするというニュース。最初は韓国SDI製バッテリーの問題と思われて交換したものの、交換後の機種でも発火騒ぎが発生して、どうも原因はバッテリー以外の部分に理想との事。その為、韓国や米国では取り扱いを止める電話会社も出てきて、事実上販売停止になっていたけれど、これからは払戻などでさらに混乱が生まれそう。

スマホじゃ無いけれど、私もデジタルデバイスの開発に関わっているからよく分かるんですが、この手の発火インシデントのみならず、発煙や発熱でも凄くセンシティブで、仮に開発中にそう言う問題が見つかれば、酷い時には製品の販売を延期してでも改修するもの。たまたま開発中には発生しなかった問題なのか、あるいは改修したつもりが本来の原因を特定できずに見逃してしまったのか、ユーザーとしては納得できないけれど、エンジニアとしては何となく分かるような気もします。

「発火する」という事は、何らかのエネルギーが集中して過熱しないと発生しない現象ですから、どう見てもバッテリー回りの問題である事は確か。バッテリー単体で発熱発火するようなバッテリー本体にそう言う問題が内在している事は先ず無いだろうから、バッテリーとその周辺装置との関連での問題なんでしょうね。電源を切っていても発火したという報道があるとすると、もしかしたらバッテリーの接点が短絡するような何か根本的な問題があるのかもしれない。使用中だと、バッテリーからのステータスをモニターしてコントロールするマイクロコードに問題が有る事が考えられますが、電源オフの時にはそう言うことは考えられないし。でも、電源OFF状態でも充電とかは出来るから、その当たりのコードの問題だろうか。

いずれにしても、Samsungとしてはかなりの痛手なのは間違いなく、それはイコール韓国経済に対しての影響も大きい。韓国でも最大の財閥企業のトラブルだけに、かなり影響がありそうですね。

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