2016年10月7日

本当に必要なもの

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、Yahoo Japanの新オフィスのコンセプト・デザインについて。今ではフリーアドレスオフィスも珍しくなく、余り話題になることも無くなりましたが、社内で色々な部門人間が交流する仕組みを工夫して作っているというのが一寸個人的には面白い。何年か前から、オフィス外で仕事をする、テレワークが注目されだして、将来的にはそう言う形態で仕事をする人がどんどん増えると予想されているのに、やっぱり物理的に一箇所に集まって交流する必要性も無くならない。実際に会ってFace-to-Faceで話をするのと、チャットやテレビ電話でのFace-to-Faceの会話は全く別物ではあるけれど、照りワークが今後大きな割合を占めるのであれば、そういう環境でも相互交流というか情報交換が出来るような仕組みというかアイデアが必要になると思うんですけどね。ちょっと昔だと、メーリングリストだとニュースグループとかForumとか、オンライン上の掲示板・会話システムみたいなものがその候補だっただろうし、最近だとLINEのグループ機能なんていうのがそうかもしれない。ただ、やはり実際に会って話をするのとはかなり違います。

私は、多分テレワーカーの中でもかなり経験値にしても多い方だと思うけれど、もう10年もこう言う生活をして感じるのは、「どこに行っても同じように仕事・作業が出来る環境が欲しい」ということ。コラム筆者の山田氏は、海外出張の時に24インチのモニターを持参したりする強者ですけど、そこまではしたくない。出来れば、今オフィスマシンとして仕様しているThinkPad X1 Carbon 1台でどこでも賄えるのが理想だけれど、自宅ではデスクトップ機がメインでその最大の理由はストレージの大きさと画面の大きさ(1600×1200×2台)。X1 Carbonは2460×1440の解像度なので、かなり支度の2台並びと近い環境にありますが、物理的な画面サイズが14インチなので正直大変なときも。一番のネックはやはりデータストレージで、内蔵SSD(M.4)は512GBにしてあるけれど、自宅では内蔵HDDやNAS等合わせて10TB位のデータが接続しているので、一寸したときに困ることも。

もう一つ不便さを感じるのがアプリの違い。Photoshopとか使う場合でも、X1 CarbonにはCC版を入れているけれど、自宅ではCS6なのでI/Fも違うし、利用出来るマクロなどのバージョンが違う場合もあります。ライセンス数の違いで仕方ないわけですけど、これも何とかしたいところ。物理的に複数のシステムを保有している以上、それは仕方の無いことだけれど、例えば同時刻に平行してそのアプリを利用しないのであれば、インストールライセンスはもっと制限を緩やかにして、その時にアクティベートされるアプリは一つとか二つとかにして欲しいですよね。そうすれば、自宅ではデスクトップで作業指定環境が、そのまま出先でも継承できるし、将来的にシステムを更新したときにも以前の環境を気にしないで新しい環境に移行できるだろうし。これまでも、昔のマシンにインストールしていたAdobeの認証を解除するのを忘れてフォーマットしてしまい、結構面倒な経験をしていますから。

将来的には、今私がX1 Carbonでやっていること、感じていることが、スマホとやタブレットに置き換わり、さらに未来では仮想マシンをインタラクティブに利用することで、そういう物理的なクライアントシステムを持ち運ぶ必要すら無くなるかもしれない。そうなると、「オフィス」なるものは今のように仕事をする場所では無く、同僚などの存在確認をする場所、言ってみれば親睦とか同窓会の会場みたいな場に変わっていくのかもしれない。そう考えれば、最近の若い企業が、食堂とかレクレーション系の施設を充実させているのは、あながち間違いでは無いのかもしれませんね。うちの会社もそうならないかなぁ...(笑)

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