2016年10月15日

買収戦略

一国の規模に匹敵する牧場を持っているのも凄いと思うけれど、それを買収しようとしている意図も恐ろしいニュース。純粋に食糧供給対策と思ってみても、地元のオーストラリア国民にしたら、その分の牛肉が自分達のマーケットから消える可能性があるわけだから、幾ら牛肉輸出大国とは言え食料不安の可能性もあるのでは。

中国は確かに12億人という膨大な人口を有しているけれど、あれだけ広大な国土も持っているわけだから、上手く開発すればわざわざ海外に土地を求めなくても、十分に供給体制を隔離できると思うけれど、結局既にあるものをそのまま買収した方が早いし簡単という考えなんでしょうね。だから国内産業も育成できないし、その分適当な乱開発をして環境も悪化していくんだろうなぁ。仮に国内の何処かでこれくらいの大規模開発をちゃんとした方法で初めて行けば、時間は何年かかかるかもしれないけれど、ちゃんと食料供給の体制も整うだろうし、自然か今日も回復するかもしれない。一石二鳥三鳥の話で日本人ならそうすると思うんですけどね。

この買収、三度目と言う事で、これまで拒否の理由になってきた様々事に対応しての三回目の挑戦らしい。現オーストラリアの政権が中国よりと言う事で、今回は許可が下りるかもしれないと言う事だけれど、許可するにしても例えば出資比率の変更には議会の承認が必要とか、現状変更する場合に簡単にできないような箍を填めておかないと、直ぐに中国が自分達の言いように変更して、結局走らない間に中国がオーストラリアの中に成立してしまうかも。移民も多いし、仮にそういう傾向になったらあっと言う間に華僑が押しかけてくるだろうし。

で、日本だって他人事では無いわけで、今は投資目的や国内での財産を海外で補完する目的でのマンション購入とか土地購入が多いようですが、知らない場所に知らないうちにコミュニティが出来ていくのが彼らのやり方だから、気がついたら待ちのほとんどが中国からの移住者と言う事にもなりかねない。アメリカなどの所謂「中華街」の様子を見ていると、私なんかはとてもそれが冗談とは感じられないんですけどね。でも、一般の日本人からしたら「何を馬鹿なことを」という感じなんだろうなぁ。今蓮舫氏の二重国籍問題が話題になっているけれど、帰化にしてももっと厳しくしていかないと、国籍こそは日本人だけれど、気持ちは完全にアッチの人がどんどん増えていくだろうし。「便利だから、日本のパスポートが欲しいから帰化したけれど、気持ちは変わらない」なんてテレビで公言する人もするくらいですしね。自由な経済活動は保証されるべきだけれど、それはベースに相互に信頼関係があること、ルールや合意には従うことといった、共通認識があればこその話で、それが出来ないような相手とは厳しく付き合うのが、人間同士の交友・交際と同じ事。人は信用できないけれど国は信用できる、なんていうのは盛大な誤解というか妄想だと私は思う。

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