2016年10月13日

東京大停電

昨日の午後に発生した都内の何十万件にも及ぶ停電トラブル。原因は埼玉にある地下変電所での火災により送電ケーブルが消失した事らしいけれど、モクモクと空に立ち上る真っ黒な煙の映像はかなりショックでした。最初は「すわっ! テロ」と思ったものの、どうやら原因は送電ケーブルの老朽化による漏電による失火らしい。今朝の報道では、点検はしているけれどもう35年間も交換していなかったと言う事で、この辺り東電としては責任を問われそうですね。

最近は送電ケーブルの地中化が進められていて、確かに景観的にはスッキリするし、地震にも電柱よりは堅牢らしいけれど、今回の様に火災発生となると、地中に埋まっているだけに対応は難しそう。消火装置とか備わっていなかったのだろうか。電気だから水は使えないので二酸化炭素消火器とか泡消火器になるから難しいのかな。それでも、直ぐに送電経路を切り替えて、火災発生から1時間から1時間半で復旧した事は、東電の対応を賞賛するべきでは。早いところでは、数十分くらいで回復したみたいですからね。こういう時のトラブルに対応するために、送電経路は冗長化してあるだろうけれど、実際にそれを使用するとなるとなかなか大変でしょうけどね。リンク先の記事の最後にも書かれているけれど、これだけの規模の停電は、先の東日本大震災の400万軒や、さらにその前にもありましたねぇ、クレーン船が送電線を断線させた事件が。あの時には139万軒が停電したのか。

で、仕事柄サーバー管理もしている身としては「停電」には敏感なわけで、昨日は都内にある一体何台のサーバーがクラッシュして、二度と立ち上がらなくなったのだろうか。まぁ、一般的にはUPSを入れて、瞬断・停電したら直ぐにシャットダウンするだろうけれど、正直そこまでの設備投資が出来るのはやはりそれなりの規模の会社なり、開発系等石北会計の会社だけでしょうね。普通は、サーバー用のPCを置いていて、そのまま通電しっぱなしで使用しているのが実状じゃ無いだろうか。さらに言えば、仮にUPSを適用していたとしても、システムは強制シャットダウンされますから、データは保存しつつもシステムの電源は一旦落とされます。で困るのは、古いシステムや古いOS等を使用していると、一度電源を落としてしまうと、二度と立ち上がらなくなる事が間々ある事。私も何度か経験があるけれど、何でさっきまで動いていたシステムが起動しないのか分からない。その症状も色々で、物理的に電源が入らなくなる場合、電源は入るけれどOSが起動しない場合、OSは起動するけれどエラーになる場合、OSは起動して通常通り立ち上がるけれど何故かサーバーとして問題が発生する場合等々、もう何か科学とは別の魔法の世界に入ったみたいな状態になりますからね(笑)。

今回のトラブルで、幸いにして死傷者と言った被害は無かったようですが、例えば冷蔵庫が止まって商品がダメになったとか、システムが停止してデータが吹っ飛んだとか、そう言う被害は数え切れないくらいあったでしょう。勿論、それはそれで不幸なわけだけれど、こういう突発的な事は予期しない時に発生するわけだから、今回の経験を将来あるかもしれない次の機会のための教訓にどれだけ出来るかというところで生かさないと報われません。今回の件を教訓に、将来発生するかもしれないもっと大きな災害に対しての準備をする事も考えないといけませんね。会社のシステムは専任の施設管理のスタッフも居るのでデータバックアップだけ考えれば良いけれど、自宅のPC類は真面目に考えないと。

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