2016年10月12日

定員オーバー

バスとか電車と事なり、飛行機の場合は離発着時に必ず着席しないといけないので「定員オーバー」という事は無いはずなのですが、ANAの福岡発羽田行きで発生したというニュース。親子でそれぞれ発券したものの、保安検査場通過時に子供が親のQRコードを使用してエラーになったものの、そのまま通過。さらにゲートでは先に子供が通過した後に親が通過してエラーになったものの、本来の搭乗客だったのでそのまま登場。チェックインしていない子供の座席はキャンセル扱いで他の乗客に振り返られていたので、結果的に満席の機内で子供の席が無くなり、それで定員オーバーが発覚したという顛末らしい。仮にこの機体が満席で無く、空席が有った場合、多分そこに座ってしまい気がつかないまま出発していたかも。

昔、まだSkip!とかサービスが無い時代には、まずはチェックインカウンターに行き搭乗券(ボーディングパス)を発行してもらい、ここでまずは本人確認と搭乗の有無が確認できます。で、ここで多重に同じ座席が複数の人間にアサインされる事は無いはずなんだけど、KIOSKとかではボーディングパスは何枚も印刷出来るから、今回の様な場面が生まれる可能性はあります。KIOSK等が無い時代なら、多重発券は無いだろうけど、これまででも発生していた可能性はあるんだろうなぁ。それが電子化によって、発行時は一人に対しての発券であっても、それがメールで配信される場合にはこういう事は発生しそう。QRコードの表示がANAの専用アプリ上でのみ可能というようにすれば、今回のトラブルは回避できたかもしれないけれど、そうすると利便性はぐっと落ちるし悩ましいところですね。

100%完璧なシステムは有り得ないわけで、何かエラーやトラブルが発生した時のリカバリープロセスがちゃんと機能するかどうかが重要。今回の場合も、まずは保安検査場でエラーが発生した訳で、ここで本人確認すればますトラブル回避可能だったかもしれない。さらに搭乗ゲートでは先に子供が入り(エラー無し)、次に親が入った時に二重にチェックインしたためにエラーになりましたが、この時は本来の搭乗者が本来のQRコードを提示したので結局システムの誤認という事で通してしまいトラブル発生に。結果的にチェックポイントが二箇所しか無いから、すり抜けてしまう可能性も高くなってしまうのは仕方ない。そうなると、その二箇所のエラー発生時に、その確認作業を厳格化するしか無いわけで、今回の場合も先ずは保安検査場でエラーの理由を確認出来れば、多重に通過したと分かるから、そこで本当に一度でて再入場したのか確認するべきでしたよね。さらにゲート前では本人確認だけで判断したけれど、先に同じQRコードで通過した人が居たから、同伴者がいるのかどうかと言う確認作業を今後は入れる必要があるでしょうね。

ふと思ったんですが、これから飛行機もバスのように搭乗口にスキャンようの端末を置いて、そこで誰が機内に入ったかカウントしていく必要があるかも。そこで、既に機内に入っている乗客と同じQRコードがまたスキャンされたら、やはりおかしいと思うだろうから。でも、今でも搭乗口のゲートから機内までは一体化されているので、本来はゲートでスクリーニングされなきゃいけない事象だった事は確か。今回の経験から、今後同じようなエラーが発生した場合には同行者の有無の確認とか、その人の搭乗状況を確認するとか、対策が蓄積されると思うけれど、なかなか難しいかもしれませんね。なんせ本当にトラブルであっても、乗客がごねてしまえばある程度譲歩しないといけないわけだし。

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