2016年9月14日

○○系日本人

蓮舫氏の二重国籍問題は政治的には大問題だけれど、日本の国際化という意味では一つの面白いテーマが出されたのではと言う事を感じていて、それが帰化後の国政登録する「姓名」の記載に関して。蓮舫氏の場合、元々の名前は「謝 蓮舫」で、その後母親の戸籍に帰化して入り「斉藤 蓮舫」に。グラビアアイドル時代、「蓮舫 (本名:斉藤蓮舫)」みたいな記事を何度も見て、不思議な感じだった事を記憶しています。最初は台湾出身(台湾と日本のハーフ)と言う事を知らず、「変わった名前を付けられたものだ」位にしか思っていませんでしたから。で、その後結婚して「村田 蓮舫」というのが現在の本名。彼女の場合、お母さんが日本人(日本国籍)であったので、そのお母さんの籍に入る事になったから「斉藤」性しか選択できなかったのだけれど、仮に彼女がお父さんとの二人家族で、そこから日本に帰化した場合、日本国籍の「姓」に関しては、使用する文字のルールを守れば任意の姓が選択できるはずで、そうなると日本国籍者である「謝 蓮舫」という名前も可能なはず。

一般的には、韓国や中国・台湾等のアジアの一部を除けば、現地で使っている文字で人でもそのまま使用出来る文字は無いので、何らかの表現方法を変える必要があります。アメリカ人などで帰化した場合に、英語読みを感じに当てたりしている人があるけれど、例えばああいう人達は微妙に違うんだろうけどカタカナにしてみるとかして、日本に帰化したアメリカ人、という立場を強調してみたらどうだろうか。最も、姓名の順番がひっくり返っている欧米の人などは、日本風に呼ばれる事には抵抗があるかもしれないので、逆に日本風の名前にした方が分かりやすいかもしれませんけど。

で、中韓台の場合は、姓名の順番も使用している文字(漢字)もほぼ同一で、そのままの表記を日本の国籍に持ち込む事が出来ます。その時に、例えば「金(キム)」とか「李(イ・リ)」とか、元々の表記と読みをそのまま日本に帰化した後も維持する事をもっと推奨したらどうだろう。日本風の名字・名前に変更して、元々の日本人として生活するのではなく「韓国系日本人」「台湾系日本人」「中国系日本人」というカテゴリーを、確立する事がもっと日本のグローバル化に役立つと思うんですけどね。勿論、嫌韓とか嫌中とかいう感情的なものを除いたとしても、色々抵抗というか面倒な事はあると思いますよ。例えば、もう日本人なのに出張者と思われたりとか。ただ、日本人の意識を変えていかないと、共生とかグローバル化とか何て言う事はとうてい実現できないと思う。

同じ民進党議員で、白眞勲氏はまさにこのパターンで、日本に帰化後も「韓国系日本人」として元の名前のまま政治活動をしています。彼の考え方や主張には、個人的には疑問な点も多いけれど、「韓国系日本人」という存在を示している事は貴重だと思います。勿論、日本に馴染みたくて日本風の姓名にする事が悪いわけじゃ無いし、日本の中の事情でそうせざるを得ない理由が有る事も確かだけれど、結局隠していてはいつまでたっても解決しないし、逆に見えない事でどんどん悪い印象も大きくなると思うんですよね。厳しいかもしれないけれど、どこかで勇気を出してそれまでのベクトルを変えないといけない。そうしないと日本系日本人自身も変わっていけないと思うんですよね。同じように、欧米やその他地域から帰化した人達が、例えばカタカナでの姓名を登録して日本の社会の中に溶け込んでいったら、それはそれで小さいけれど大きな変革を日本にもたらしてくれるような気がします。今回蓮舫氏が「斉藤 蓮舫」、「村田 蓮舫」という名前で活動していたら、彼女の言うところの「日本と台湾の架け橋」という趣旨も納得できるのだけれど、そうでは無かったのかなと言うのが残念。

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