2016年9月17日

問題整理

功名争いみたいに、兎に角豊洲新市場の問題点を見つけ出そうと鵜の目鷹の目であら探しをしているようなマスコミや野党議員団、とその他野次馬(笑)。こじれてこじれたから単純にはもう解決出来ないと思うけれど、傍目で見ていて感じるのは、本来の目的であった土壌化以前と市場としての安全性の話と、情報公開の不手際で経緯や伝達がちゃんとされていなかった問題をごちゃ混ぜにしている事でしょうね。後者は別に今回に限った事じゃ無いだろうから、時間も掛かるだろう氏豊洲だけじゃ無くて、それこそオリンピックやその他いろいろのケースで発生しているだろうから、そう言う意味で実はこっちの方が大事なのに、何故か世間の目は豊洲の土壌汚染の方にばかり目が向いている気がする。

共産党が適当に地下水を採取して検査したけれど、問題無い内容だったのに、「問題無し」と言うのは悔しいからなのか、基準値以下だけれどヒ素が検出されたと発表。規準値0.001mgに対して半分以下の0.0004mgなのに、「ヒ素が出た」と言うけれど、それならその「基準値」なるものはどうなるのか。肝心のベンゼンは無いのに、揮発したかもしれないと言うし。大体地下水の採取方法からして適当なのに、その結果だけ信用するって言うのは間違い。

東京都の検査結果では、ヒ素は検出されなかったけれどベンゼンは基準値以下の値で検出されたという事で、これは二年間の調査結果と同様の内容だから納得できるもの。大体今でも誤解を招くと思うけれど、今回の地下ピットの下の部分はあたかも汚染度が残っているような報道をしている時がまだあるけれど、アノ部分だって事前に除染しているわけですよね。で、最悪地下水が上がってきてもそこで止めるように砂利の層を設けて、で、その上に盛り土をしてかさ上げする事で津波対策とか周辺設備との高さ調整をしているわけだから。石原元知事の「コンクリートブロック」云々の話が取り上げられているけれど、別にブロックを入れるだけで土台になるわけで無し、それが今の構造に繋がったというのは曲解しすぎでは。たまたまキーワードや状況が似ているからと言って、そこまで実歳に設計して建物を作っている人は馬鹿じゃないでしょう。あれだけの上物が上に乗るんだから、基礎部分にしても相当しっかり作らないと沈降するかもしれないし。

引っかき回す人がいるから混乱しているのも事実だと思うけれど、そういう時こそちゃんとメディアが検証するなら批判するなりしないから、権威が亡くなっているんじゃ無いかと思いますね。系列に、「○○建築新聞」とか「××土木新聞」みたいな、業界に詳しい組織は無いのだろうか。もっとも、それで声を掛けられたとしても、世間の無理解な批判にさらされるのが嫌で協力を回避するかもしれないけれど、でもそれじゃぁメディアの仕事になら無いんじゃ無いの。本来なら、現在の最高責任者である小池都知事がちゃんと是々非々の話に分類しないといけないのだけれど、どうだろなぁ、そこまでの技量があるだろうか。これでちゃんと混乱を整理していければ、一寸見直すんだけれど。

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