2016年9月15日

国籍詐称問題

蓮舫氏の国籍問題。世の中的には「二重国籍」と言っているけれど、結局は「台湾籍は破棄した」と言っていたのが「実は残っていた」と言い訳して、その理由にしても「父親が全部やって処理済みと理解」と説明したけれど、20代とか30代の頃にも二重国籍に言及している発言が確認されていて、忘れていたというよりも理解した上で議員当選後は封印していた、と考えるのが妥当では。

今回、これまで説明していた「台湾籍は(父親が)抜いた」説明を否定して「確認した結果台湾籍が残っていた」と釈明。台湾籍離脱の申請をしたので、これで全て解決したみたいな事を会見で言うけれど、それは違うだろう。これまで雑誌や新聞のインタビューで台湾籍や二重国籍を認める発言関しては、「「だった」という部分が編集された」と発言を否定していたのに、今回は「自分のあやふやな記憶による浅はかな発言」と発言を認めている。つまり、その時点で自分では両方の国籍が有る事を認識していたと言う事を認めたわけですよね。それなのに、パスポートを家中探して見つけて確認したと言うのは変では。結果的には、適当に説明していたと言う事を自ら認めた事になるのでは。大体、仮に「だった」とインタビューで答えたのに編集で削除されたのなら、これだけ色々出てきた記事の中に一つくらい「だった」という発言があっても良いと思うけれど、それが見つからないと言う事は、全ての編集者がその部分を削除したと考えるよりは、やはりその通り発言したと考えるのが妥当では。大体、6日でしたっけ、台湾の代表処に国籍の確認をしつつ離脱の申請も年のためした、と言っていた事自体不思議で、それが13日に二重国籍状態を認めて国籍離脱の手続きをとったと言う事だけれど、この一週間のギャップは何だろうか。

あくまで個人的想像だけれど、この期間の間にパスポートの更新をしたのではないだろうか。今回初めて知りましたが、台湾の場合国籍離脱するためには有効なパスポートの提出が必要で、仮に期限切れになっていた場合は再度更新の手続きをわざわざして有効なパスポートを入手して、それを使って申請しないといけないらしい。で、彼女が初当選したのは2004年7月。仮にこの直前に台湾のパスポートを更新していたとして、多分最長の有効期限は10年だろうから、現在では失効しているでしょう。いくら何でも、国会議員になってからも台湾のパスポートを更新する事は流石にしないだろうから。で、6日に言ってパスポートが必要と言われて、慌てて申請して、今はそれを持って国籍離脱の申請中、あるいはもしかしたらパスポートの発給待ちの状態では無いかと。そう言う意味で、ご本人は「この問題は解決」と言っているけれど、まだ何も解決していないのでは。

というか、最初に「私の認識不足でした」と謝っていればここまで大きな話にはならなかったはずなのに、自分の保身の為なのか軽率に対応してきた付けがここに来て大きなものになってしまった事を、この人は認識しているのだろうか。一つは、日本国内での多重国籍問題が一気にクローズアップされてしまい、これまである意味グレーゾーンで隠れた存在だった「多重国籍者」に焦点が当たってしまい、痛くもない腹を探られる事になってしまった事。今回の件から、多重国政者に対して罰則とか何か厳格なルール適用が決まったら、何十万人と言われる国内の多重国籍者は蓮舫氏に恨み百倍じゃないと。

で、最も重大な問題は、台湾の帰属問題に火を付けてしまった事でしょうね。日本政府としては我関せずを貫くだろうけど、台湾からの反発は大きくなるだろうなぁ。幾ら野党の代表候補と言ったとしても、これで本当に代表となればそれなりに責任が生まれるわけですからね。元々の彼女の二重国籍問題とは関係な話に自ら火を付けて、しかもこれから大火事になりそうな雰囲気も。今回の件で最大の罪作りは、この台湾問題じゃ無いだろうか。私も仕事で、中国、台湾、香港という微妙な関係に色々苦労した経験があるけれど、それとは比べものにならない問題になりそうな気がする。

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