2016年8月3日

ギャングスターズ法人化

京都大学アメリカンフットボール部「ギャングスターズ」が、部運営のために法人化するとという記事。アメリカの大学スポーツチームでは一般的なものですが、日本では多分初めてという試み。まだ詳細は不明ですが、単にアメリカンフットボール部のサポートにとどまるのか、京都大学の体育局が法人化されて、アメフト部を中心に大学スポーツ全体をマネージするのか興味の有るところ。アメリカの場合は後者のケースで、フットボールやバスケット等強いチームが資金を稼いで、それで弱い種目のてこ入れをして全体の底上げをしたりしていますよね。向こうの場合は、大学スポーツと言ってもプロスポーツと同様規模の収益があったりしますから、大学側としても単に知名度アップだけで無く経済的なメリットも大きいはず。

初めての試みなので色々問題や課題はあると思うのですが、学生スポーツをある意味神聖化している日本人の感性に対してどれだけ変革させることが出来るかでしょうね。でも下地はあると思います。これまでプロスポーツと言えば野球くらいしか無かった時代から、今ではJリーグにVリーグにBリーグと、プロフェッショナリズムスポーツは日本でも浸透してきていますから。ただ、そうは言っても大学スポーツというものが、どれだけそう言うプロ化(選手のプロ化ではなく、組織のプロ化)を受け入れてくれるかが最大の課題かも。多分、すでにアメリカの実例を色々研究して、日本の実状に合わせたスキーム作りをしているんじゃ無いだろうか。なんと言っても「京大」ですし(笑)。そう言うスタッフが生まれていけば、卒業後そのスキルを生かす場は幾らでもありますしね。

国公立大学自体も法人化されてきている時代、こういう動きは大学の運営を適正化するためにも、また運動部だけで無く芸術とか科学のクラブの活動を活性化するためにも良い事なのでは。勿論、簡単には進まないだろうし、アメリカのように収益の重要な柱になっている放映権料に関しては、多分日本では余り期待出来ない等、苦労も多いと思うけれど、逆にそういう部分は逆手にとって新しい仕組みを生み出すようにすれば良いのでは。具体的には、関西ではすでにメジャーになっているrtvのようなインターネット配信を中心にすること。正直言って、既存のテレビ・映像メディアに割り込むのは、よほど初期投資をして無理矢理入れない限り無理。でも、今はインターネット配信という強力な武器があるわけで、勿論誰でも出来るわけでは無いけれど、ハンディカメラ数台に映像編集管理用のパソコンが、多分2台もあれば足りるのでは。後は高速回線を試合会場で確保することだけれど、これも4G/LTEでかなり賄えるんじゃ無いだろうか。先のrtvでは、既にギャングスターズのチャンネルもあるみたいなので、もしかしたらそのくらいのことは既に予定済みなのかも。

学生以上に、社会人であるXリーグも、もっと積極的にアイデアを出して行かないと生き残れませんからね。この法人化の話題が良い方向に広がって、色々なスポーツが活性化されていくことを期待したいなぁ。

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