2016年8月5日

メールとメッセージの境界線

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、メールとメッセージの境界線について。自分のようにパソコン通信の時代からネットに関わっている人間だと、やはり馴染みもありずっと使っているメールに軍配を上げるわけで、昔もあった所謂「チャット」系の今のLINEとかFBのMessengerとかは、どうも馴染みません。勿論、速報性とか直近の話の流れとかを見るのには便利だし、また複数のグループで会話するときにも便利だとは思うけれど、それが自分にとってメインの通信手段にはならない。

一方で、昔から有る「音声通話」に関しては最近どんどん減っていて、MVNOの回線は会社での仕事用に設定してありますが、こちらには仕事だからメール中心と言う事もあるけれど、ほとんど電話が掛かってくることは無し。逆に音声会話が必要なケースって、最近ではほとんどが電話会議に場所が変わっており、昔は本当に電話回線を使って会議電話を使用しましたが、今ではVoIPで音声会議するのが普通。そういう意味では、アナログ的な音声通話もデジタル上に移行しているわけで、今の音声通話のシステムだって、そのうちに「電話番号」という名前のIPに変わるんだろうな。

コラムでは生涯固有のIDが欲しいと書かれているけれど、多分最近始まったマイナンバーがそういう位置付けになる日も近いかも。そのIDをキーに全ての派生IDが紐付けされていき、統一的に管理と運用が出来ればいいわけですから。ただ、そこまで待たなくても、今の技術でも例えばローカルデバイスにそれら通信通話アプリを統合管理するようなタスクを一つ入れて、統合的に監視させれば、ユーザーからは一つのアプリで全ての通信にアクセス・利用出来ているように見えるだろうから、そんな対応方法でも良いのでは。個人的には、メインで使っているGmailにFacebookのMessengerが透過的に利用出来ると凄く嬉しい。

コラムの中で「メールでも簡単な返信を刷るために『いいね』ボタンがあると便利」と書かれているけれど、例えば今のメールでもHTMLやRTF形式のメールならラジオボタンとか埋め込むことが出来るので、そこで「了解」とか「不賛成」とか自動的に返信ボタンが挿入されるような仕組みだって可能では。もう、20年、30年位まえに会社のメールシステムでやっていた方法では、返信するときに本部無しで返信するのですが、代わりに題名(Subjet)に「了解です(本文無し)」みたいな感じで必要な事柄に書き換えて戻していました。ボタン一つで「いいね」出来た方が便利ではあるけれど、それまでの長いスレッドをつけて「了解です」と一言返されるよりはよほど便利。しかも返信(Reply)で戻しておけば、スレッドは維持されるので後でまとめてスレッド全体で見ることも出来るし、タイトルなのでいちいちメールを開かなくても良いわけだし。そういゃ、最近そういうメールを見なくなったのは、やはり皆さんLINEとかのメッセージ系アプリでの通話にシフトしてしまったからなのだろうか。それってつまり、自分は取り残されている、と言う証しかも(汗)。


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