2016年8月9日

女性党首

オリンピックや天皇陛下の話題に隠れてしまい影の薄い民進党の党首選挙。今のところ立候補を表明しているのは蓮舫氏だけで、このまま無投票当選となるのか、対立候補との選挙になるのかは不明。まだ誰かは分からないけれど、流石にこのまま蓮舫氏だけとなると世間の批判も大きくなるだろうから、多分誰かが立候補して選挙という形になるんだろうけど、でもオリンピックが終わった後に話題になるのか不明。

野党の女性党首となると、どうしても思い出すのが1980年代に誕生した日本社会党の土井たか子氏。マドンナブームが生まれて、ある意味社会党の絶頂期を築いたわけですが、結構ブームが生まれただけで、その後は下り坂を転げるように衰退して至った記憶があります。特に、その後連立政権で村山政権が誕生しますが、阪神淡路大震災での対応の不味さも有り結果的に凋落傾向に拍車を掛けただけだったような。大体、自衛隊を否定していた政党の党首が連立政権とは言え首相になったら自衛隊を認めるしか無かった訳ですからね。この後日本社会党は社会民主党(社民党)と改名して現在にいたるわけですが、土井たか子氏もその後党首復帰し、さらに後継にはあの福島瑞穂氏が就任するわけですが、結果的に更に凋落して党首を吉田忠智氏に譲るのだけれど、先日の参議院選挙ではその吉田氏が落選してしまい、さてどうしようか状態。福島氏だけが当選したから、彼女がまた土井氏のように復帰するのか、あるいは幹事長の又市氏が昇格するのか。

社民党以外にも女性党首を頂く政党はあるけれど、土井氏が党首になった当時の社会党と今の民進党は、政党の規模としては同じくらいで、状況も何となく似ている。そこで、蓮舫氏が党首になった場合民進党があの時のようなブームを起こせるかという事ですが、当時は自民党が下落傾向にあったことも有り、野党としての社会党、女性党首としての土井たか子氏に対しての期待感も高まっていた時期で、その点に関しては今は全くと言って良いほど感じられない状況。特に蓮舫氏は、与党時代の「仕分け作業」での事が未だに弄られるわけで、党首になればなったでまた話題提供しそう。ただ、「話題」だけが政党の仕事では無いわけで、実務としてどれだけ野党として意味のある仕事をしてくれるかどうかは、土井氏の社会党時代もそうだったけれど、内部派閥や内部分裂で進まないことも多々あるわけで、当時の社会党以上にいろいろな考えを持つグループの集合体である今の民進党がどれだけ空中分解せずに進むことが出来るのか。土井氏にあった「カリスマ性」みたいなものが蓮舫氏には感じられない分、彼女は苦労しそうな気がするけれど。将来的には与党に返り咲いて、可能であるならば女性首相を目指したいのかもしれないけれど、でもそれならそれで、今はそのタイミングじゃ無い気もするんですよね。その当たりは素人の意見よりは、曲がりなりにも政界で揉まれてきた元グラビアアイドルのほうがよく分かっているのかもしれないけれど。

まぁ、いずれにしても、民進党の党首選挙の話題に関しては、オリンピックが終わってからでしょうね(笑)。

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