2016年7月22日

ぶれていく争点

今日も今日とて話題満載の都知事候補の鳥越氏。文春の記事に対して告訴したらしいけれど、同じような記事を掲載する週刊朝日や新潮に対してはどうするのだろうか。ジャーナリストなんだから、「言葉」で対応すれば良いと思うのだけれど、結局「自称ジャーナリスト」の人って、言葉で恫喝するか、言葉で相手の言葉を封殺するか、言葉では無く権力に依存するか、なんですよね。

ところで、都知事選なのに、とうとう国政というか首相批判まで始めてしまったみたい。勿論、地方自治体とはいえ國友関係して色々な地方行政を進めているわけだからに、国政に対しての不満とか希望もあるだろうけれど、それならそれを主張すれば良いだけで、何も特定の個人を批判しても何も解決しないでしょう。さらに言えば、全国の47都道府県の中では、多分一番の財政規模と財源を持ち、且つ首都と言う事で国からの援助や補助的な支援も多いだろう東京都が、あまり国に対して不満があるとは思えない。沖縄が基地問題であれこれ言うのならまだ分かるけれど、そういう問題は内でしょう。精々オリンピック・パラリンピック問題くらいだろうけど、これだって主体は東京都ですからね。そういう意味で、そう言うことを言いたいのであれば、先日の参議院選挙に立候補するか、今回の小池氏出馬で自動辞職になった衆議院の補欠選挙に出て訴えれば良いだけの話し。私は東京都民では無いけれど、仮に地元の県知事が同じような事を言い出せば、国に言いたいことは後から当選してからやってくれ。今は今日明日の生活がどれだけ良くなるのか、その話をしてくれ、と思うだろうし言うだろうなぁ。

鳥越候補は、野党統一候補と言う事で民進党とか共産党がバックアップしているわけだけど、彼らはこれで勝てると思っているのだろうか。あるいは、都知事選で国政に対しての不満を言うことが、正しい政治システムだと思っているのだろうか。共産党当たりは、地方に拠点を作ってそこから国の仕組みを変えるみたいなことを考えているのかもしれないけれど、それならそれで地方自治体の独立性が失われることになるわけで、それこそアメリカのような道州制を導入して、それぞれの地域が自由に考えるようにした方がまだ現実的かも。でもそうなると、ますます東京への一極集中が進むだろうなぁ。同じ候補の増田氏が総務大臣の時に、東京都の財源を地方に分散させたと批判する人も居るけれど、でもそれって野党が言うところの富める人、大企業から税金を取って、貧しい人に分配するという事と同じなわけで、そう言うことを鳥越氏が言えないのは不思議。都民にとっては不満だろうけれど、日本全体から考えると一つのアイデアだと私は思うけれど。

投票日まで一週間余りとなり、この週末は遊説合戦もヒートアップしていくんだろうけど、何かどんどん都知事選の争点がぶれて言っているように感じられます。基本的な争点は、舛添氏に対して出された不満や批判だろうけれど、それにプラスして今の都政で優先順位の高い物は何かを明確にして、それに対してのアクションを示すのがこの都知事選のはずなのに、ある時は健康問題になり、ある時は昔の秋分合戦になり、ある時は国政批判になり、と、どんどん争点がぶれいる気がする。都知事選とはいえ、日本中の注目を集めているこの話題、結構一番無関心なのは足下の都民かもしれない。

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