2016年7月29日

羽田空港新ルート

羽田空港の離発着数増大のために提案されていた、都心上空を進入経路にする新ルートが承認されたという記事。騒音安全対策や運用時間制限などの条件付きではあるけれど、新ルート案の採用でこれまでの1時間当たり80回の離発着数が90回まで増えるというもの。単純計算で、9時から6時迄の昼間帯に10回増えると、一日当たり100回増える事になります。離発着が半々だとすると50路線分の新規枠が出来るわけで、かなり期待出来そう。

あくまで個人的希望ですが、北米線で羽田到着が夕方位になり、出発は夜の20時とか21時くらいというスケジュールを是非検討して欲しいですよね。そうすれば、羽田から余裕を持って帰宅できるし、出発は会社帰りでも可能になりスケジュールにかなり余裕が生まれます。現行でも可能だと思うけれど、多分夕方の到着枠が足りないんでしょうね。20~21時台の離陸枠は、多分今でも間に合っていると思う。そうすれば、東海岸到着も夕方くらいになるので、そこからの接続便は辛いけれど、ゲートウェイへの移動だけだったら十分じゃ無いかと。

羽田が便利になるのは良いけれど、そうなると心配なのが成田の衰退。羽田の枠が増えたからと言って、その分利用客も旧に増えるわけでは無いので、基本的には成田のフライトを羽田に移動する事になるでしょう。ある程度の路線数を成田に飛ばしている航空会社ならまだしも、一日に数便とか1便と言うような航空会社だと、そのまま拠点移動になりますからね。まぁ、成田も流石に施設の手狭さと老朽化が目立つ部分があるので、一度羽田にオフロードしたら、回収作業に集中するのも良いかも。第三滑走路の増設も兼ねて、ターミナルビルの大規模改修はして欲しい。第二ターミナルは利用した事が無いので分からないけれど、第一ターミナルは北ピアと南ピアの差が結構激しいし、その南ピアにしても古さが目立ちますからね。ANAのラウンジにしても、羽田のラウンジと比べるとやはり年代を感じてしまうし。もっとも、空港の改修となると、1年2年の話しではなく、5年10年の規模にもなりますから大変なのは分かるけれど。

成田の場合は、まだ空港反対派の影響が残っているから、その問題の解決も必要でなかなか一筋縄ではいかないのも確か。ただ、第三滑走路の話しが本格化するように、地元としても経済的な理由で空港は手放せないし、出来れば地元の核として更に拡大して欲しいというのが本音でしょうね。空港の利便性は航空機の離発着だけで無く、成田と都心との交通の便の改善も必要だと思うし、特に早朝や深夜帯でも都内に移動出来る・都内から移動出来るサービスをもう少し考えて欲しい。羽田の新ルート開設により、羽田だけで無く成田の利便性も向上してくれることを祈っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿