2016年5月19日

ANAと静岡県が包括連携協定

今朝、地元紙に掲載されていた記事。確かJALもそうだったと思いますが、航空会社は就航先の地元の特産品や食べ物などを取り上げるなどして、地域との関わり合いを深めつつ、乗客の旅行意識購買意識を刺激することは以前からやっていますが、これはどの程度の事を想定しているのだろうか。静岡県としては、富士山静岡空港開港時に、路線維持のためにJALとの最低登場者数保証を結んで、それが他の航空会社から顰蹙を買ったわけですが、そのJALも1年一寸で破綻して路線から撤退(実質的にFDAがコードシェアとして継承)し、その保証制度に関しても知事が替わってからも揉めて裁判でやっと決着したんですが、そういう意味でANAとしては余り面白くない状況だったわけですよね。それでも、今の富士山静岡空港に就航している大手国内航空会社では唯一の会社だし、しかも国内線で2路線(札幌、沖縄)運航しているわけだから、静岡県としてはFDA同様ありがたいはず。

詳細に関してはこれから詰めるようですが、でも日本国内の観光客誘致を目指すとしたらかなり厳しいのでは。大体、静岡県内には新幹線の駅が6箇所もあり、さらに東名高速に新東名と、移動に関してはわざわざ飛行機を利用する理由がないくらいですからね。これが、例えば空港が富士山の直下にあるとか言うならば、それはそれで面白い付加価値になるとは思うけれど、牧ノ原台地の上にあるわけで、その回りに何か面白い物があるわけでも無いし、空港からの移動も不便だし... ANA系のLCCが就航するには乗客のキャパが足りなさすぎだろうし、そうなると中国や東南アジアからの集客を目指すわけですが、そこにどう絡むのか。ANAが最近開拓を進めている、東南アジア中心に何か展開するつもりもあるんでしょうか。いずれにしても、今の静岡空港のように、中国からのLCC頼みでは直ぐにまた閑古鳥が鳴くことも確かなので、ある程度安定した路線開拓に繋げないといけませんね。その為にも、是非ANAさんにも頑張って欲しいところだけれど。

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