2016年3月25日

フリーネットワーク

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、「〇〇ホーダイ」の時代について。LINEが、MVNOビジネスに参入したニュースには、最初は驚かなかったんですが、その内容を聞いてビックリ。自社のLINE関連サービスが、オプション制ではあるけれど使い放題になるというもの。さらにはTwitterやFacebookまでも使い放題になるオプション提供をするという太っ腹なプラン。利用料金を安く抑えている分、通話台やデータ使用料は従量制にしているMVNOなのに、それに反する方向性ですよね。

個人的には、例えばイオンのMVNOでは、イオンのオンラインショッピングとか、それ以外のサービス利用が同様に使い放題になるとか、さらにはセット割りみたいな物がこれからも登場するだろうし、どんどん囲い込みが進むんだろうと思います。そういう意味では、コラムにも書かれているように通信インフラを持っているdocomo/au/Sfotbankが本気で「無料××」とか「無制限〇〇ホーダイ」サービスを始めると、かなり影響があると思うけれど。ただ、MVNOはインフラはある物という前提でサービス構築にのみ集中すれば良いけれど、キャリアーはインフラ整備をしつつサービス開発もしないといけないわけで、そこはサービス単体でペイできる、あるいは他のビジネスで補填できるなら赤字でもよいだろうMVNOとは大きく違うところ。

山田氏は最後に、LINEという世界に沈泥することで、特に若者世代が知識探求する機会を自ら閉じてしまう危険性を書かれているけれど、それもどうだろう10年もしないうちに次の世代のサービスが始まるんじゃ無いだろうか。我々の世代で言えば、BBSが自分の知識探求のある意味中心であった時代から、インターネットになってWebやポータルサイトが出現して、さらにBlogや2chみたいな情報のごった煮みたいなスペースも生まれたわけだし。LINEにしても、家族間とかグループ内だけの通信ではそういう危険性も出てくるけれど、そのうちにグループの定義ももっと広くなったり、色々な意味で横断的な分類みたいな物が登場してくるかも。勿論、そうやって繋がった先がさらに狭い知識の場でしかなかったら悲惨なわけですが、今でも色々な情報が存在しているけれど、自らアクセスしようとしなければ、いつも見ている特定の情報を信じてしまう危険性があるわけで、それと余り違わない気もします。結局は、その人の情報リテラシーがどれだけあるのか、に尽きるんでしょうね。

まぁ個人的には、日本の格言でもある「ただほど高いものは無い」ということを忘れないようにしたいけれど。

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