2016年3月7日

本当に足りないところは何処?

twitterでの「日本死ね」で話題になった保育園不足の問題。待機児童を解消すると言っている政府に対して、逆に待機児童が増えているために保育園に入れない保護者が書き込んだと思う割れるけれど、これがどうも変な方向の話に進んでいる気がする。

全体の東経を見ると、保育園は増えているけれど、それ以上に入園希望の子供が増えているために、結果的に待機児童が増えている傾向が生まれているらしい。ただ、地域別に見てみると、東京を筆頭に大都市圏では待機児童が増えているけれど、それ以外の地域ではそれ程でも無い状況。実際、伊豆の長泉町では保育施設が充実しているとのことで、更に新幹線の三島駅にも近いことから、ここに移住してくる人が増えているらしい。だから、許容範囲の中であれば、混雑している都市圏から脱出して周辺地域の施設を利用するというのも一つの方法。ただ、それによって長泉町は住宅不足になったりと言う地元への弊害も生まれているわけで、地元にとっては別の問題が生まれそう。

必要性の一番ある大都市圏にじゃぁ保育園を増設すれば良いのかというと、まず場所が無い。広さとか、色々制限があるところに、最近ではそういう子供達の声が「騒音」として近隣から迷惑と受け取られる場合も有るとのことで、そういう新しい摩擦も生まれてしまう。更に、施設は出来たとしてもそこに従事する保育士さんが集まらない。賃金が安いことや、やはりいろいろとストレスが溜まる仕事だかららしい。

さらに、最近急に待機児童が増えている理由の一つには、経済が上向きになり就業人口が増えてきたために、仕事を再開するお母さん世代が増えてきていることもあるわけ土、そういうプラスの面もありながらも、待機児童というマイナスの部分だけフォーカスしてしまうと、ちょっと議論がおかしくなります。例えば、周辺の企業などが共同で保育士を雇用して施設の一部を保育園のような場所にするとか、廃校になった学校とか公営住宅地を再利用するとか、もっとアイデアを出すべきでは。

後個人的に思うのは、昔は今ほど保育園等は無かったんですよね。勿論、子供を産んだら女性は家庭に入って子育てに専念するという考えがほとんどだった時代でもあるけれど、さらに祖父母と同居している時代もあったから、仮に母親が仕事に出ても子供の面倒を見てくれる存在があったわけです。だから、待機児童の問題わ更に突き詰めていくと、核家族化とか老後の話まで広がってしまう。勿論一度の全てを解決することは出来ないけれど、例えば待機児童問題に絡めて、例えば三世代住居への新築リフォームなら優遇措置を提供するとか、同居ではなくても徒歩圏内での準同居関係なら何か補助をするとか、そう言うことも考えれば、待機児童問題だけで無く、老後介護やらに対しても少しは効果があるんじゃないだろうか。国会では、兎に角相手の失点を得ることしか考えない野党は「待機児童増加」の事しか言わないと思うけれど、世の中の仕組みはそんなに単純なものでは無い以上、少なくともメディアではもう少し掘り下げた話をもっと提供してほしいもの。素人だって、ネットで一寸調べれば単純に増加しているわけでは無いことくらいは、直ぐに理解するんですからね。

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