2016年2月4日

JAL DOCTOR登録制度

JALと日本医師会が、機内での緊急処置に対応するために、チェックイン時に予め登録した医師の座席位置を記録しておくことで、万一の時にはこれまでのようにドクターコールをしなくても、直ぐにCAが搭乗中の医師を見つけることが出来る仕組みを作るという記事。JALのFFP、JMB会員であることが前提で、かつ登録は本人の事前登録が必要というわけで、どの程度の医師が登録するんだろうか。ラウンジアクセスなどのインセンティブがあるとのことだけれど、JMB会員ならそれ程大きな差とも思えないけれど。JMB Diamond相当の付帯特典なのか。

JMBメンバーだけで無く、日本医師会所属医師でも、ICタグ付き医師会カード保有が必須で、これは医師免許確認のためとか。でも、このICカード保有者は、医師会登録16万人のうちまだ2500人ということで、かなり少ないですよね。急病人などが発生するのは年間350~360件で、この中で実際にドクターコールが必要になるのは2/3位で、その半分くらいで実際にドクターコールに答えて医師の手当てが出来るとのこと。ドクターが運悪く搭乗していなかったケースもあるだろうけど、ドクターコールに対しては万が一のケースを避けるために、答えないドクターも多いという話を聞いたことがあります。まぁ、あくまでボランティアだから答えなくても良いのだけれど、「医師」という社会的責任が大きい立場ではどうなんだろうか。仮に、その場で手当が無くて最悪のケースになったとしても、誰も責められないと思うのですが。

確率的には、飛行時間の短い国内線よりも国際線での要求が大きいようですが、となるとANAも同様のシステムを導入していくんでしょうね。AMCの会員データに、そういう補助的なフィールドを追加するのか、汎用的なデータフィールドが既にあるなら楽なんだろうけど。データだけで無く、検索や表示用のプログラムにも少し改修が必要かも。

私も何度かドクターコールの場面に遭遇したことがあるけれど、ドクターコールの後「回復されました」みたいなアナウンスって無かったように思います。空港に着くと、最優先でストレッチャーみたいなもので降りていくケースは見たことありますが。だから、ドクターコールを聞いてから、空港に到着するまで何もその後の状況が分からないことがほとんどなので(プライバシー保護の目的もあると思いますが)、結構その間はどうしたんだろうかと気になってしまいます。勿論、いちいち機内アナウンスして行くものでも無いだろうけど。出産などの場合なんかだと、無事に赤ちゃんが生まれれば鳴き声とか響くから、何も言わなくても分かるんでしょうけどね。

飛行中だと、機内という特殊な環境、地上とは異なる圧力等、いつもと違った環境に長時間おかれるので、それによって発祥するケースもあるんだろうけど、先ずは自分の健康や精神安定など自衛手段を十分に準備して行くしか無いんでしょうね。こう言う登録制度は、万が一と言うときに役だって欲しいけれど、実際は使わずに済むことが一番なんですから。

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