2016年2月24日

バックファイヤー

昨日新千歳空港で発生したJAL機のトラブル。離陸のために一旦誘導路に出たものの、天候不良のためにターミナルに戻るときに右側エンジンが停止。再起動したところ、煙と異臭が発生したので緊急脱出したとうのが今のところ分かっている状況。どうも再起動するときに、エンジン無いに残っていた燃料が異常燃焼したバックファイヤーが発生した模様。脱出の様子を撮影したスマホの動画が放送されていましたが、あの天候の中着の身着のままで氷点下の外に出るのは大変だったろうなぁと思います。

今回脱出中に軽傷を負った人は出たけれど、大きな怪我人も無く全員が無事に避難でき、それが先ず第一。あと、最初はバードストライクかとも言われましたが、エンジンも異常燃焼しただけでそんなに損傷している雰囲気が無かったから、これもJALとしてはやれやれという感じなんだろうか。最も、この機体のエンジンは新千歳で分解検査とかするんだろうなあ。

昨日は夕方くらいから夜のニュース、さらには今朝のニュース等でもこの事件の様子を繰り返して放送していたんですが、例えば搭乗時に毎回放送される安全ビデオの内容等をこのタイミングで必ず挟んで貰うことは出来ないのだろうか。例えば、脱出用シューターは、映像からでは機体前部に左右に広がる2本しか内容に見えるけれど、実際には機体後部にも左右にあるし、さらには場合によっては主翼上にも脱出口はあるとか。あと、結構手荷物を持って脱出した人がいる半面、あの天候の中上着やアウター無しで逃げてくる女性の姿もあったりして、席を立って脱出シューターに乗るまでかなりその行動にはばらつきがある様子。天候が天候だけに、上着くらいは持ち出したいけれど、それも上部の荷物入れに入れていたりしたら、いちいち開けて出すのは脱出の妨げになるし、なかなか悩ましいところですよね。手荷物に関しては、手元に持っていたり座席下に入れたものは気持ち的には持ち出したいですよね。会場や水上などに軟着陸するのでは無く、空港内で停止するだけだから、後から手元に戻る確率は高いとは思うけれど、それでもインシデントが煙とか炎となると、最悪機体が延焼して焼けてしまうかもしれないと思うと、やはり持ち出したい気持ちになるんだろうなぁ。

もう一つ映像を見て気になっていたのは、脱出シューターの地上部分で、橙色の切り返しが入った制服を着た人が何人かサポートをしていたこと。多分、JALの整備士さん達だと思います。ターミナル近くまで来ていたので駆けつけてくれたんだろうけど、あれも誘導やサポートする人が増えて脱出作業がかなりスムースに出来たように思います。機内のCAさんだけでは4箇所の出口誘導だけが精一杯で、地上でのサポートなんてよほど慣れた乗客とかデッドヘッドで関係者が搭乗していないと先ず無理でしょうから。あれも、今回のトラブルの中での不幸中の幸いと言えるのでは。

今回のトラブルで、このフライト(CTS-FKU)がキャンセルされたので、その後この機材を使用する予定のFKU-HND/-TAKがキャンセル。記事の中にこの日のフライトルートが記載されていますが、早朝のKKJ-HNDから、HND-HIJ, HIJ-CTSと飛んできて、新千歳でトラブル。早朝から夜遅くまで飛行機も大変です。で、そのスケジュールを見て感じたんですが、各空港でのターンアラウンドタイムが40分一寸なんですよね。使用機材がナローボディのB737-800とはいえ、結構短いですよね。新千歳でこそ1時間半以上取っているけれど、これは雪の影響を見たからなのか、あるいはここでクルーチェンジがあるからなのか、それ以外の空港の滞留時間の短さは、やはりLCCとのコスト競争を勝ち抜くための対策なんだうろか。事故本体よりも、このスケジュールにちょっと興味をそそられてしまいました。

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