2016年2月23日

縮めたり延ばしたり

マクドナルドが募集していた新しいハンバーガーの名称が「北のいいとこ牛っとバーガー」に決まったらしい。元の名前が、「北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー」だから、北海道産の素材重視のハンバーガーかと思ったら、素材はポテトとチーズ位が国産で、その他は外国からの輸入品らしい。辛うじて、元の名前で「北海道産ほくほくポテト」と北海道に言及しているポテトは死守されているけれど、でも「北のいいとこ牛っと」と言われれば、ビーフパテも北海道の牛肉だと思うわなぁ。印象操作とまでは言わないけれど、これ誤解を招くと思う。

大体、元の名前が長すぎるから今回短縮した名称を募集したわけですが、それでもまだまだ長い。で、少し前には「エグチ」とか「バベポ」とか「ハムタマ」とか、逆に妙に短縮して意味不明な名称を訴求していたのに、なんとも両極端というか節操ないというか。日本人、日本語というのは、妙に短縮したりその短縮した言葉が好きなので、悪いことでは無いと思うけれど、単に前後の語句をくっつけただけでは余り魅力を感じません。大体マクドナルド「フィレオフィッシュ」フルネームで言う人って余り無いのでは。私も「フィレオ」と前半しか言わないし、それでちゃんとオーダー通りますしね(USでは無理だけど)。勿論、食べ物である以上、その味や場合によっては見た目が重要で、名称などはその商品を認識できるものであればよいとは言っても、やはり魅力的なネーミングはその商品の付加価値を高める物でもあるわけで、そういう意味でマクドナルドのここ最近の戦術は何かピント外れな気がする。

まだ以前ほどでは無いかもしれないけれど、自宅近くのモールのフードコートに入っているマクドナルドには、以前よりもお客さんが入っている気がします。そういう意味では、一時の異物混入事件の影響は徐々に払拭されているんだろうけど、多分それによって表面化してしまったユーザーの不満は、まだまだ消えていない感じです。今回の名前募集も話題作りなんだろうけど、「リッチマック」とか「ほくほく(ポテト)バーガー」とか、お店側が最初から自分達が訴求したいところを明確にした名称を準備するべきじゃないかなと思いますね。

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