2016年2月22日

マイナス金利

最近の流行語(?)と言っても良い「マイナス金利」。この言葉だけ聞くと、恰も一斉にプラスの金利がマイナスになるような印象を受けるけれど、実際は市中銀行が日銀に預ける預金の金利が、それも任意分約10~25兆円が対象のもの。それ以外の定期分約215兆円の金利はこれまで通り。私も、最初は一斉に金利が引き下げられると誤解していましたが、実はほとんどの銀行預金の金利はこれまで通りで、極々一部飲みがマイナス金利に設定される分けですが、それでも、10兆円から25兆円というのは大きな金額ですから、それが日銀では無く市中に出てくるのであれば活性効果が期待されます。

元々の215兆円の定期金利は現在0.1%何ですが、それだけでも年間2000億円以上の金利が銀行には入ります。メガバンク3行には、数百億円の純利益が黙っていても入る事になるわけで、これほど美味しい商売は無い。仮にマイナス金利を受け入れて金利を日限に払ったとしても、25兆円として250億円だから多分数十億円程度似なるはずで、プラスマイナスではまだプラスです。勿論、大手銀行派何十億もプラス金利をまだ受け取ることが出来ますが、中小の銀行だとその差も小さくなるだろうし、影響は大きいでしょう。

一般企業になぞらえると、在庫が増えすぎて管理費が膨張したような状態でしょうか。その場合、普通の企業なら在庫調整をしたり、新たな販売先を開拓したりと工夫するわけです。銀行で言えば、銀行はお金を預かり金利を払う代わりに、そのお金を投資に回して利益を得るわけだから、そういう新規ビジネスを開拓する、新規顧客を開拓することをしないといけない。ただ、企業側の設備投資が必ずしも活発では無いのであれば、新規顧客や新規案件開拓は厳しいので、一番取りやすい手数料ビジネスには知るかもしれない、と言うのが今の危惧。

テレビのニュースで言っていましたが、このマイナス金利と言う事で、家庭用の金庫が売れているらしい。別に一般の預金口座の金利がマイナスになるわけでは無いけれど、結局引き出し手数料等を考えると手元に現金をおいておく方がプラスという考えなんでしょうか。そうなると、銀行から預金が各家庭に流出する可能性もあるわけで、そうなるとおいそれと銀行も手数料ビジネスに走るわけにもいかない。銀行にとっても厳しい時代になりつつあるわけですよね。色々な企業が生き残りを掛けて新しい分野に進出したりしているわけで、銀行も同様に新しいビジネスを考えないといけないかも。勿論、銀行がコンビニや工場を作るわけにはいかないから、有望な企業や分野に対して提案型のビジネスを自ら開発して、それこそ銀行が企業を育てる様な事も考えないといけないかも。ある意味、ファンドみたいな事をやる時代になるかも。銀行と言えばビジネスの核・コアであったけれど、その銀行も変化しないと置いて行かれる時代になったと言うことなんでしょうね。

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