2016年2月7日

春節

「春節」あるいは「旧正月」と言えば、中華系の人にとっては一年で最大のイベント。旧正月の元旦は、明日8日だけれど、週末も合わせてすでに春節の休暇は始まっています。今年一寸ビックリしたのは、二週間くらい前からすでに春節の休暇で日本への渡航客が増えているニュースをしていること。以前は春節を挟んで二週間くらいの休暇を取るのが普通でしたが、最近は一週間位が普通。仮に二週間休むとしても、精々春節の一週間くらい前じゃ無いかと思うんですが、ニュースなどによると、本来の春節休暇で帰省する前に、日本に爆買いツアーに来てお土産品などを購入するので、早め早めのスタートになっているらしい。そう言われると凄く納得できます(笑)。

去年の訪日外国人は、1973万人と、ほぼ2000万人に到達。その中で、中国からの訪日人数はほぼ500万人に達していて、4人に1人が中国からの観光客という時代。ここ最近でも、空港型免税店や免税品を簡単に購入出来るサービスの話題が幾つも登場しているけれど、何か日本全体が「観光立国」に向けて一気に進んでいる雰囲気すら感じます。でも、「観光立国」と言うのであれば、2000万人程度ではまだまだ不足で、3000万人4000万人規模の訪日があって始めて「観光立国」という言い方も出来るのでは。

中国の場合、大きな連休期間と言う意味では、この1月2月にある春節、5月1日のメーデー、10月1日の建国記念日の三回。この期間に訪日する人が増えるのは以前も同様でしたが、最近では日本の観光シーズンやイベントシーズンに合わせて訪日する人も多いみたいですね。例えば、3月後半から4月の桜の時期とか、年末年始の雪の時期とか。そういう意味で、早くも中国からの観光客のツアーパターンが、一つ階段を上がったような気がします。勿論、人だけは沢山いる国ですから、まだまだ日本の良質で安価な商品購入目的で訪日する人も多いのでしょうけど、最近は「代購」なる、日本で商品購入と発送をするビジネスも活況なようで、単に商品購入だけが目的の渡航はこれからは減るでしょうね。だから、訪日客数は数年後には逆に減るかもしれない。そこからどの様なビジネスモデルを仕掛けるのか、そこが次の課題でしょうね。まずはレピーターを増やすことが一番。TDRがあれだけ好調なのは、やはりレピーターが多くいること。

「日本最高」などと煽るつもりは全くないけれど、今の中国の窮屈な体制を見れば、まだまだ日本の日常は十分に魅力的な「商材」です。爆買いツアーで、マナーの悪さ等の悪評もまだまだ残るけれど、日本人が何十年も前に「農協ツアー」で顰蹙を買った事を思えば...  最も、日本の人口の何倍もの人口を持つ中国ですから、その顰蹙の度合いも日本人の比ではないだろうけど。ただ、そうやって外の世界を見て経験して知ることで、彼の国も少し前進してくれることを祈るだけです。それまで、じっと春節の嵐が過ぎるのを待つだけです(笑)。

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