2016年2月17日

Apple vs 島野製作所

Appleに電源用ボゴピンを納品していた島野製作所が、特許侵害などでAppleを訴えていた裁判で、真理を東京地裁で開催することが決まったという記事。私も、以前のiPodから始まり、iPadやiPhoneを今も使っていますし、Appleのコンピューターは昔から憧れでした。ただ、時々Appleの製造を請け負っている鴻海の中国工場で問題が発生するように、何か歪みみたいなものも感じていたのは確か。

Apple本体は技術開発と販売のみで、製造に関しては鴻海のようなEMSに委託することで会社を身軽にして効率化するのは今のビジネスモデルの一つで、それ自体は問題無いと思うけれど、Appleとしては製造コスト削減のために圧力はかけたいところでしょうね。そういう意味で、製造コストを下げるためには部品調達コストを下げる必要があるわけで、そこでこういう事態も生まれてくるんだろうけど。

今回の件で感じるのは、確かにキーとなる技術の一つではあるボゴピンではあるけれど、コスト的にはそんなにするものじゃないはず。それなのにそこにこれだけの圧力をかけてくるとなると、もっとコストの高い他の部材に関しては、どれだけ圧力をかけていたのだろうか。Appleは今年度中に横浜・日吉に研究所を開設して、日本での研究開発活動をスタートさせますが、それは日本企業の技術を当てにしてだと言う事は明らか。こう言う事が起こると、日本側企業としても及び腰になるだろうし、Appleとしても本当に欲しい技術が手に入らないかもしれない。そういう意味で、裁判の勝敗以上にAppleの態度というか誠意みたいなものが注目されるような気がします。

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