2016年1月29日

電撃辞任

急遽甘利再生担当大臣が辞任した、機能の発表。後々の政治日程を考えると、与党にとっては一番の対応だったのかもしれないけれど、意外だったのは事実。少なくとも来月のTPP署名まで行くかと思っていたんですが。

機能の発表内容を聞いていても、脇が甘い気がしており、同情は出来ないけれど、一方でTPPの仕事の大きさを考えると、公認の石原氏ではさらに不安が心配な気が。多分参議院選挙後には内閣改造があって、この石原氏はショートリリーフだと思うのだけれど。

野党側としても、肝心の担当者が大臣辞任をしてしまった以上、つい今日する矛先も鈍るのは確かでしょう。勿論、政治家である以上、可能な限り清廉潔白で無ければならなく、その点を追求するのは政治家の仕事だとは思うけれど、元々の騒動は週刊誌の記事であり、別に野党が何か仕事をしたわけでは無く、また大臣を辞めさせるのが政治家の仕事では無い以上、追求する以上にちゃんと経済とか社会保障とか税金とか、必要な仕事をやって欲しい。止めさせたから野党の勝ちみたいな事を言いだしたら、それこそ本末転倒。

政治家として疑惑のある行動行為をした以上責任をとるのは当然ですが、今回の場合は贈賄側がどうもはっきりしない。甘利氏側が、秘書の不正行為を認めた以上、贈賄側の建設会社総務担当者にも罪はあるわけで、その部分はどうなるんだろうか。報道される記事などを見ると、まるで透明人間か仮想の人物が文春に告発しているようにしか見えない。

いつも思うんだけど、こう言う不正行為や疑惑は追及すべきだけれど、それは国会の予算委員会とか本会議等では無く、別の場所でそれだけやり、それ以外の場所では本来の政策議論なり決定事項を進めて欲しい。仮に今回の事件で予算審議が遅れて来年度予算が決まらず、それによって年度初めから仕事が出来なくなる企業が幾つも出たとすれば、甘利氏の首よりも、国民にとってはもっと重要な問題ではないだろうか。国民の心情としては、兎に角経済を上手く回してくれというのが第一、その次に社会保障や福祉を改善してくれ、が本音だと思う。そういうところを、野党も勘違いしないで欲しいけれど、多分ダメだろうなぁ。まぁ、それが選挙に反映されれば良いけれど。

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