2015年12月31日

今年の十大ニュース

今年も大晦日恒例の「今年の十大ニュース」。2010年2011年2012年2013年2014年と続いて今年で6回目。今年もいろいろありました。あくまで自分目線での「十大ニュース」なので、世間一般の印象とはずれている部分もありますのでご容赦を。
  1. Windows10登場
    まぁ、パソコン/デジタル業界で今年最大のニュースは、なんと言ってもWindows10の登場でしょう。単に新しいWindowsのリリースというだけでなく、既存のWindows7/8/8.1ユーザーに対しても、一年間という限定期間ではあるけれど無償アップグレードを提供するなど、これまでに無い力のいれ様を感じます。実際私も、仕事で使うオフィスマシン(Win8.1→Win10)、自宅のパーソナル用PC(Win7→Win10)等、メインのデスクトップ機以外は既にWindows10にアップグレードして使用していますが、それ程違和感無く利用出来ています。困っているのは、それまで使っていたAccess Connectionsとかのツール類が、全てOSに取り込まれてしまったので、慣れ親しんだ操作方法が使えなくなってしまったこと。Windows10でタッチオペレーション以外にも対応するようになったけれど、やはりまだタッチの雰囲気が残っているというか、タブレットデバイスでも共通したOSだから仕方ないんでしょうけど、その当たりMacOS+iOSのAppleとは、まだ差があるなぁと感じます。来年に予想されているメジャーアップデートの時に、どうなるのか、それが今の最大の心配ですね。色々トラブルが出そうで...
  2. MS Surface Pro 4/Surface Book
    MS製タブレットSurface Proも4番台に更新され、個人的にはあの本体+カバーキーボードのスタイルは嫌いじゃありません。そして今回は、2-in-1タイプのSurface Bookまで登場。Windowsの供給を受けているパソコンメーカーとしては、正直なところ面白くないのでは。Surface Bookは、キーボード側にGPU等システムの一部を入れて、分離した時のタブレットスタイルと、キーボードにドックしたときのクラムシェルスタイルで機能も違う等、結構面白いデザインをしているんですが、これからさらにどう言うシステムを投入してくるのか、AppleのようにSW-HW統合したシステムを出してくるようになると、なかなかPCビジネスは厳しくなりそう。
  3. SIMフリー/携帯料金に政府ももの申す
    去年は格安スマホやMVNOが話題になった年ですが、今年はさらに進んでSIMフリー機の話題がメジャーに。さらに政府から利用料金の高額に関して意見が出るなど、利用者にとっては嬉しい方向になりつつある感触です。SIMフリー機に関しては、その機種自体がどれだけ周波数帯をサポート出来るかという事が重要で、理想を言えばどの地域でも複数の周波数帯(バント)サポートがあることが望ましい。これは技術的には可能何だけど、やはり価格差にも影響するんですよね。でも、これも来年になればコストダウンされるだろうし、今の流れを考えるとデバイスを売るためにはどこでも使える仕様にしないと駄目でしょうね。来年の進展に期待していることの一つ。
  4. OneDrive難民/ネットストレージの終焉
    去年BitCasaで痛い目に遭って以来、OneDriveの無制限化が発表されたときも、期待はしつつも疑問視していました。結局は、Microsoftという巨大企業にとっても負担が大きい仕事だったわけで、ネットストレージビジネスに関しては、何か革新的な技術が登場して高速大容量なネットワーク用ストレージ技術が登場しないと、安心してデータを置けるようにはなりそうもありませんね。今のところは、キャッシュ、あるいは作業用のテンポラリーストレージという位置付けと思うしか無いでしょうね。個人的には、そう言うネットワークストレージの前に、個人用のTB単位での大容量記憶媒体が登場してくる方が早いような気がしています。
  5. 富士通PCを分社化、東芝はPC事業売却?
    ビジネスとして大きなニュースになったのが、この富士通と東芝のPC事業(やその他事業)の分社化。東芝の場合は、全社的な不正経理の問題から明らかになったものの、やはりPC事業は「儲からないビジネス」という事で、少なくとも分社化、あるいは売却や富士通との合併など、色々なことが言われています。もしかしたら、富士通+東芝+VAIOの3社連合何て言うことも。その場合は、日本のマーケットの30%位を占めて1位になるわけですが、世界的に見ると数%のシェアと言う事で、トップのLenovo/HP/DELL等と比べると、まだまだスケールメリットを得るというところまで行っていないし、ビジネス的にも重複分野を整理すると、堅実な企業向けビジネスがどれだけ残るのか不明。来年になれば具体的な動きがあるんでしょうけど、さてどうなるんでしょうか。
  6. Pepper登場、ロボット共存時代
    個人的には、あんなてるてる坊主見たいな大きなもの、狭い日本の家屋において、しかも多分満足に移動することも出来ない邪魔者に近いものが、どれだけ受けるんだろうと思ったけれど、それなりに注文受付が始まると直ぐに完売しているみたい。もし自分がああいうものを使うとしたら、小型ロボットをフロントエンドにして、本体のCPUやDBはどこにでも隠しておける箱状のものにして、それを高速通信回線で接続していろいろな受け答えが出来るような物の方が使えるんじゃ無いかと思うんですが。色々な形の物や機能のものがありますが、今年はロボットが家庭や企業に入ってきた元年であるし、Pepperが良くも悪くもその先兵だったことは事実ですね。
  7. スマホとPCの境界線、タブレットはどこへ...
    今年、自分自身もスマホを使い出して感じるんですが、PCとスマホを併用していると「あぁ、タブレットの居所が無いなあ」と感じます。今年の初めに、タブレットを使い出してPCとタブレットの併用期間があったんですが、その後スマホを使い出してみると、利便性ではスマホが優れているし、画面サイズでもタブレットは大きいけれど、スマホの5インチ位の画面でも高解像度なので十分間に合うんですよね。またタブレットとスマホを比べるとき、入力方法としてはどちらもSWキーボードがメインな訳ですが、タブレットではそのサイズもあり凄く使いづらい。スマホでは、フリック入力が片手でも出来る事から、簡便な入力作業ならこちらの方が楽なんですよね。外付けキーボードを準備するくらいなら、薄型のウルトラモバイルを使えば良いわけだし。そう言う意味で、Surface Proのデザインって個人的にも好きなんですが、値段を考えると「それならPCを」と思ってしまうところに、まだ発展途上なのかな。もしかしたら、2-in-1形状のPCが何か大きな進歩を来年は見せてくれるかもしれない。
  8. メールは衰退、メッセンジャーで十分?
    個人的に色々な記事を一年間読んでいて、一寸ショックだったのが仕事のやり取りをメールではなくメッセンジャー(LINEとか)で代用するという話。確かグループ機能等で複数の人間と効率的にやり取りするのはメリットあると思う半面、メールもデータと思えばその蓄積や履歴管理、さらには後で分類等するときに、メッセンジャーでどうするんだろう、と。それぞれの得手不得手を考えてTPOに応じた使い方が有るとは思うんですよね。例えば、自分の仕事ではOutlookとLyncを併用しているけれど、やはり利用目的は違うので、どちらかに集約するというのはかなり難しい気がします。強いて言えば、メールソフトに関してもメッセンジャーのように、もっと視覚的要素を入れるとか、全体の話のスレッドが3D的に視覚化される等、改良できる部分は多々あると思うんですが。来年あたり、そういう部分をカバーするような、FacebookのアプリとかLINEのアプリとか登場するんだろうか。
  9. Apple Watch、スマートウォッチ登場
    今年以前にもスマートウォッチは登場していたけれど、やはり大御所Appleが「Apple Watch」を実際に出してきたところで、このマーケットも一気に芽吹いてきたように思います。ただ、個人的にも実はスマートウォッチには否定的な印象を持っているんですが、以下にAppleとは言えビジネス的には一寸厳しいようですね。実装技術が進めば、もっといろいろな機能があのサイズのデバイスに組み込まれることは可能だろうけど、表示装置としての画面は大きくするのは難しいですからね。精々、40mm四方位のサイズで様々な情報を表示することは、結構無理があると思います。個人的には、自分の個人認証デバイスとしての「腕時計デバイス」が出てきて欲しい。FeliCa機能やNFC機能、さらにはこれからスタートするマイナンバーの機能からパスポート機能。兎に角、この腕時計を付けておけば、全ての電子サービスが一つでまとまる。それこそ、PC画面上でID/PWを入れる場合も、この腕時計でタップしたら入力されるとか。いろいろと悪用防止のための機能も入れないといけないけれど、今の携帯デバイスの小型版・代用ではなく、そこに有るから意味があるデバイスという定義をしないとダメな気がします。
  10. 携帯卒業、スマホライフスタート
    最後に、これも個人的な事象ですが、長年の携帯生活に終止符を打ち、今年からスマホライフスタート。其れ以前にも、携帯を使いながらもiPhone4sをデータ端末としてWi-Fi/MVNOで利用していましたが、Wi-Fi利用ということで利用場所が限定されるしMNVOも3G通信ということもあって、凄く限定された状態でした。それが、携帯をXperia Z3 Compactに、iPhone4sはiPhone6に更新して利用頻度や利用範囲が一新。さらに、どちらででもLTEでのテザリングが出来ますので、万が一の時のバックアップ回線としても信頼性が上がりました。というか、最近では新幹線通勤の時の車内からの通信は、XperiaでのLTEテザリングをずっと使っています。N700系でサポートされているWi-Fiサービスが遅くて不安定と言う事もありますが、安定性やスピードはLTEの方が優れていますから。それだけでも、スマホへ移行した甲斐があったなと満足しています。
本今年中に実行するはずだったデスクトップ機の更新は、来年になりそう。これまで2台更新していますが、3台目も同様にミニタワーにして内蔵ベイ重視で行くか、本体はパンケーキ型、あるいは最近流行のSSF型にして、外付けのNASやHDDで代用するか悩んでいます。USB 3.0接続なら、1Gbpsのネットワークドライブ共用よりも早いから、やはり外付けのNAS(via USB 3.0)かなぁ。あと、これまではモニター2台接続でしたが、最近では高解像度のモニターが幾らでも出ているので、それも単体モニターに変更する予定。オフィスマシンのX1 Carbon(3rd)が、WQHD(2560×1440)なので、23~25インチクラスのモニターで、4Kとか5K位の解像度のものが欲しいのだけれど、先ずは老眼対策で実際に見えるのか、それを確認しないと行けませんね。あるいは、老眼鏡を作り直すとか(笑)。

番外編
  1. iPhone6ガラス破損事件
    iPhone6を購入して数ヶ月後、飲んで酔っ払って電車で帰宅するときに、就いて元から滑り落ちてコンクリートのホームに墜落したら、見事に画面のガラスが破損してしまいました。正直なところ「そんなに柔なの」と思ったけれど、iPhone6登場直後はかなりこのガラス破損の書き込みが溢れていたようで、製品不良なのかなぁ。銀座のGenius Barに持ち込んで修理(張り替え)して貰いましたが、今のところ大丈夫そう。えぇ、勿論、以前よりも強力なパンパーを購入して装着済みです。
  2. オフィスマシン世代交代(X1 Carbon 1stから3rdへ)
    ほぼ3年に1回の割合で、会社のオフィスマシンが更新(交換)されるんですが、今年それまでのThinkPad X1 Carbon (2012/初代)から、X1 Carbon (2015/3代目)に更新されました。最初の希望は、X1 Carbon(2012)で外付けEthernetとかモニターアダプターとか、ドングル類を持ち歩くのが嫌で、X250を希望していたんですが、希望した高解像モデルが無いと言うことで、ある意味仕方なくX1 Carbon (2015)に変更。流石にデフォルトのWQHDで標準フォントサイズでは文字が見えないので、スケーリングを調整したりして使用しています。こういうところが、MacOSとWindowsの、詰め切れない部分なんですよね。
来年は、今年の続きでは無いけれど、経済状況もあり、業界の内外含めて色々な大規模な再編が始まるんじゃ無いでしょうか。PCメーカーもそうですし、シャープの液晶事業とか、もしかしたらネットワーク系でも再編があるかもしれない。規模の利益を追求するのは企業の使命だと思うけれど、寡占状態になって自由度が無くなるのも困るわけで、その当たり来年はどう進むのか個人的には興味が有ります。来年も新しい驚きのある一年になる事を祈って...

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